■世の中には沢山、オンラインゲームがあるのは知ってます。
その中でも、私がぼんやりと遊んでいるゲームは、認知度はそんなに高くないほうだと思います。

しかし、いいところはいっぱいあるんです。
殺伐としてません。
やりたい事を、やりたいときにやるだけのゲームです。
家の中の内装に凝っても良いし、仕事に燃えても、武術に燃えてもいいんです。
何にもやらなくったっていいんです。
気楽です。
極めたい人は極められるし、そうでなくても、それなりに遊べます。

そのゲームは「ワールドネバーランド〜ゼーン大陸物語〜」
http://www.althi.com/

ワーネバならしってるよ、PSのゲームでしょ?という人は話が早い。あれのオンライン版です。

まあ、何度も「一緒に遊びませんか?」とここで書いてるわけなんですけども。
一向に功を奏した感じは受けないんですけど(笑)

12月の間は、新規参入が無料になるそうです!
(新規は1週間で300円。その後は1ヶ月990円〜)

どうしよっかなーと考えつつ、放っておいたかた、今がチャンスです!
あ、今じゃない、来月がチャンスです!
何月何日何時ごろ、どんな名前で遊び始めるか教えて貰ってたら迎えに行って説明をするくらいのつもりはあります!
(いや、暇な時間だったらね)

まあ、私が迎えに行かずとも新規の人をカモにする遊び方をするような人はほぼ居ないと思います!
(他人を襲ってどうの、というゲームではないので)

というわけで始めてみませんか?

そしていつかうちのキャラクタと結婚しましょ(笑)

……新規無料かぁ、セカンドキャラでも作って遊ぼうかなあ……。
■またまとめるのかって思われるかも知れませんが、まあ、土日は遊んでるのでパソコンにはあまり向かえないのですよ、とくらいの言い訳はさせてください。

■26日 土曜日

Rinちゃんと二人で伊勢までおまいりに行ってきました。
車に乗っててはしごやダンボールが飛んでくる人生とはもう決別したいのです。レジャーも兼ねられてそれなりに近くてご利益もありそうな場所っていったら、伊勢くらいしか思いつかないのです。
貧相な発想力です。

そういえばRinちゃんと二人だけでどこかにお出かけするのは、コレが初めてなのでは?とか車の中で言い合いました。
もう友達初めて10年ほどたつのにね。何してたんだろうね。
まあ、いつももっと多人数だってだけですけどね。

で。
途中で美味しいマドレーヌのお店などにも寄り道しつつ、伊勢へ。
お昼だったので、まずはご飯。ステーキ屋が併設しているうどん屋に入りました。
そこで三種の寿司盛り合わせとか何とかいう名前のランチセット(1500円)を食べる。
確か、マグロとカンパチのてこね寿司に、松阪牛あぶりやき握り寿司、伊勢うどん(4分の1サイズ)、お吸い物、南蛮漬け、みかんのゼリーのセット。

いや、もうね、松阪牛あぶりやき握り寿司っていうのにノックアウトされて。これは食べねばと。思いまして。

いやー、美味しかった美味しかった。久しぶりに食べ物で
「うわ! やった!」
と思いました。食べて正解。
あぶるのが炭火なのか、ちょっと香ばしいにおいがして、口の中にふわーっと味が広がってね。おいしかったーおいしかったー。
さすが、単品で頼むと3カン1000円ってだけあるよ。
全体的にご飯が少なめだからちょっとお腹いっぱいってわけには行かなかったけど、まーともかく美味しかった。

それから、内宮へ。
久しぶりに玉砂利を踏みしめて奥の神殿まで行ってお参りしましたよ。もう正月に向けて準備は着々と進んでいました。
そういえば、私はいつも伊勢には平日に行くので、あんなに混んでいる神宮をみたのは久しぶりでした。

帰り道、今度は豚捨のコロッケを購入。
やっぱり行ったら食べねばね。あと、きゅうりスティック。どちらも美味でした。
Rinちゃんはきゅうりスティックのかわりに、長年探していた(らしい)チーズ棒を購入してました。
とても美味しいんだそうです。私は練り物嫌いなので食べてません。

で、その後猿田彦神社へ。交通安全の神様としたら、こっちのほうがメインでしょう。
ちょうど七五三でちっちゃい子がいっぱい(といっても4人ぐらい)きてました。
本殿で祝詞をあげてるのに、その後ろで堂々とお賽銭を投げ、ばっちりしっかり参拝してきました。
Rinちゃんが引いたおみくじは大吉でした。
ここで交通安全のお守りを購入。

車への帰り道、買ったお守りを握り締め「あたりますように!」と言ってしまいました。
「いやいやいや、当たっちゃ駄目だろう」とすぐにRinちゃんから突っ込まれました。

そういやーそうだ。
当たったら事故だわ。

神様に、当たりますように。
車には、当たりませんように。
 
 
■27日 日曜日

どこへも出かけない予定だったので、ちょいと一日ゲーム三昧にしようと、朝からゼーン(オンラインゲーム)で釣りをやったり、どうぶつの森で釣りに夢中になったりしてました。

何か最近ゲームで釣りばかりやってる気がするなあ。

まあ、そんな感じでほぼ一日ゲームばかりやってました。


■DQ8のこと。
がーっとすすめるぞ、出来たらクリアするぞ、という勢いで始めました。
確か、伊勢から帰ってきて、ご飯食べてからだったので、夜の9時とかその辺りからです。

マルチェロをすぱーんと倒し(弱かった。その後のククールとのイベントは割りとありがちかついい感じ)
暗黒魔城都市で迷子になり(最初に地図をとり忘れたのが痛かった)
再挑戦したら割りと簡単に進めたらり(階段を作るレバーに初回のうちに気づいてよかった)
円形の都市が壊れていくのは聞いていたから恐くなかったけど、自分の石像の首が落ちていくのが恐かったり(あの演出はホント恐い)
ラプソーンの姿に気が抜けたり(出来損ないの蛍?)
帰り道に出た暗黒の魔人とかいうでかいゴーレムみたいなので1ターンの最大ダメージ更新したり(不本意)
オーブ探しに何か腑に落ちないものを感じたり(そのたびにもらえても良かったのでは?)
しつつも、とりあえず完全体のラプソーン(ダサい)を倒しました。

……なんか、マザー2の最終戦闘思い出しちゃったよ。

とりあえず、えーと、弱かったです。
基本的に面倒だったので、暗黒魔城都市ではトヘロスを唱えて進んでました。レベル55にもなると、敵は出ません。

で、エンディング。
まあ噂には聞いてはいましたが、なんだかなあ、と思いました。

ラスボスでそんなにドキドキしなかったせいか、なんかあっという間にエンディングが来て、気づいたら終わってた、って感じです。全体的に気抜けしました。

で、その後クリア後のお楽しみを。
竜神族の集落への道は、やっぱりトヘロスを唱えると敵が一匹も出なかったので、純粋に道に迷いながら行きました。
道を一本見落としたのが痛かった。
何せ、元の場所まで戻っちゃったもんね……。
二回目のチャレンジで到着。
途中でエルトリオの墓を発見したときの皆の感想がなかなかドライでいい感じ。

その日は疲れきってたのと、集落へ到着したとき既に深夜二時だったので、やめて寝ました。

あけて27日。
お昼頃から竜神様を倒しに行きました。

……ラスボスよりもひとつ弱かったです。
レベル、もうちょっと低いほうが手に汗握って楽しかったかも。

エルトリオとウィニアの話を聞いてメロメロになりました。
いいなー、あの話。ありがちだけどいい。
話をばーっと考えたりもしましたが、とりあえず発表はしない方向で。

さてさて、とりあえず主人公の秘密もわかったということで、しばしDQ8は封印。また暫くしたら練金釜のために歩き回ります。
竜神様のご褒美も貰いに行かねば。

次は何やろうかな。
言われ続けて未だにやってない幻想水滸伝1かな?
それともスーファミ探してDQ3かな(笑)

■今日のDQ5はお休みにします。
というか、一週間ほど休みます。
一日一枚のペースでテストを作らねばならんのです(苦笑)
三学年も持ってるんで……。

今日のDQ5ってあの程度の文章ですが、一時間ほどかかるんですよ。
ちょっと時間がね、ないです。

余裕が出来た日は書きますけど、そういうことで暫しお休みです。

■今日はここまで。
 
■今日の本
ISBN:4101448280 文庫 椎名誠 新潮社 2005/10 ¥580
1980年、本の雑誌社は株式会社となる。椎名はサラリーマン生活に別れを告げ、体当たりルポの連載、憧れの「ホテルのカンヅメ」体験、初のサイン会、と物書きの道をどかどか進んでいく。一方、本の雑誌社には緊急事態が発生し…。『本の雑誌血風録』に続く自伝的実録大河小説。

「ゼンジ、沢野をみつけてつたえてくれ。いま我が社には膨大な借金があるから……そうだなあ約一億円と言っておいてくれ。だから『池林房』まで至急くるように、と」

本の雑誌はそんなに読まないのですが(たまに図書館でぱらぱらと読む程度)そこに生息する(生息といって間違いないと思う)椎名さんや目黒さんや沢野さんや木村さんや、その他配本部隊や群ねえさんの、しっちゃかめっちゃかな日常は読んでいてとても楽しいし、ちょっとあこがれます。
まあ、あんな人生送ろうと思ってもあんまり送れそうにないですし、本当に送るか? と聞かれたらなんとなく「いやだ」と答えそうな気がしないでもないですが。

基本的には、作者をはじめ周りの面々に興味がなかったら読んでも意味がない本です。むしろ興味がないのに読んだら時間の無駄かも。
私は沢野画伯の逃亡の様子がわりと好きですけど。

まあ、ファン向けの一冊、というところでしょう。

速報

2005年11月27日 今日の「ゲーム」
■ドラクエ8クリアしました。

結局、エルアのレベルは55でした。
今日、マルチェロ戦から一気に進めましたよ。

さてさて、いまから隠しダンジョン探検してきます。
■母親様が二泊三日の旅行へ旅立っていきました。
行き先は韓国です。
韓流スターがどうの、って言うのではないですよ。

まあ、そんなわけで今日から週末にかけて、オイラは家のことを任されてしまいました。
洗濯とか料理とかね。

とりあえず、今日はゴミの日だったのでゴミを捨てたり、夕食のカレーを作ったりしましたよ。

初日は何とかしのげそうです。
明日からはどうでしょう。
父と弟がそれなりに手伝ってくれたら何とかなると思います。

……手伝ってくれそうにねーよ。
 

■お昼ごろから、狭間っちに会ってきました。
頼まれてたホワイトバンドを発見して、買っておいたので、ソレを渡しに行ったのですよ。

ホワイトバンドの説明とかはこちらで(今更か)
http://www.hottokenai.jp/

で、狭間っちの近況を聞いて驚いてきました。
とりあえず明日は神社に参拝に行くので、一緒に彼女の分の交通安全のお守りを買おうと思います。

はしごとかダンボールとか車とか、ホント勘弁して欲しいです。
 
久しぶりに会ったような気がするんですけど、わりとそうでもなかったのかも。
一緒にお菓子とか食べてうだうだと話をしたくらいですけど、随分楽しかったです。

「クリスマスはどうするんだ? ダーと一緒にすごすのか?」
と、友人内では唯一の彼氏持ちの狭間っちに聞いてみましたが、
「さー、どうなんだろうねー。休み取れるのかなー?」
とか言われました。
本当なのか、はぐらかされたのか、微妙なところかもしれませんが、多分本当にそうなんだろうと思います。

まあ、別にカップル限定のイベントじゃないしな。

私は家族とケンタッキー食べてケーキ食べられたらそれでいいよ。
 
 
■DQ8。
エルアのレベルが54になりました。
後は盾だけどうにかしたいと思ったりしてますが、とりあえずマルチェロ兄さんくらいはしばき倒しに行こうかなと思います。

■今日はここまで。
 
■気分が乗ってて、しかもちょっと時間があるので、続けていきます。

■大神殿 4 (ソル視点)
目の前に居た、お婆様が変身していくのが気持ち悪かった。
これまで何回か、人間に化けてた魔物が元の姿に戻るのを見たことがあったのに。
今までの中で、一番最悪。
ラマダが、お婆様に化けてたっていうのもあるだろうけど、元の魔物が似ても似つかない姿だったせいもあると思う。

凄く大きな一つ目の魔物で、頭が天井につきそうになっている。
ラマダが動くたび、天井から小さな石の欠片やホコリが落ちてくる。
下の方にいる信者さんたちは、頭からそういう石やホコリをかぶっても、目の前からさっきまでの神官様がいなくなっても、それでも「神官様万歳!」って叫んでた。

ぼくらは全員で一度に攻撃を受けないように少しばらばらと分かれて戦った。
「皆! 気をつけてね! ソルはスクルト! マァルはバイキルト優先!」
お父さんの声にぼくらはそれぞれ「わかった」って叫んで返事をする。
ラマダはぼくらがちょこちょこと動くからイライラしてるみたいだった。

ぼくらはいつも、お父さんを中心に戦う。
集中攻撃をされないようにばらばらになって戦うっていっても、あんまり離れすぎると、誰か一人だけまとめて攻撃されたときに困るからだ。
だから、いつもどおりバラバラになりつつもお父さんを中心に考えてぼくらは動いていた。

気づいたら、ラマダの向こう側に信者さんたちの様子が見えた。
戦い始めたとき、ぼくらの左手側に信者さんたちは居た。
ラマダが化けてたお婆様は足元の信者さんたちに向かって話しかけていたし、ぼくらはそんなラマダの横から舞台に出たからだ。
それが、いつの間にか変わっていた。
ラマダは、舞台ギリギリの所で戦っていて、ぼくらが広いスペースを使えるようになっていた。
多分、お父さんが上手に戦いながら移動したんだろう。
そう思ってちょっとお父さんのほうを見る。

お父さんのちょうど真後ろに、女の人の石像が立っていた。
あれをみたとき、お父さんは「ビアンカちゃん」って言った。
ぼくはお母さんの顔を、絵ですら見たことがなくて、全然顔を知らない。だから、まだ本当かどうかわからない。
けど。
お父さんは石像を見て、お母さんの名前を二回も呼んだ。
凄く嬉しそうな顔をしたのを、ぼくは見た。
だから、あれはきっとお母さんなんだ。
確かに、お父さんが石像だった時の様子と、この女の人の石像は良く似てる感じがした。

お父さんは、お母さんを背中の後ろに守りながら戦ってる。

ソレが凄く格好良かった。

 
ラマダは、やっぱりここを任されてるだけあって、とても強い。
スクルトを唱えて防御の力をあげていても、棍棒の一撃は骨がきしむんじゃないかってくらい強烈だった。
その上、マァルが苦労して覚えたくらいの、強烈な魔法のマヒャドやベギラゴンも次々使ってくるし、炎だって吐き出してくる。
いつの間にか、ピエールは攻撃する回数よりぼくらの傷を治してくれる回数の方が多くなっていた。
「ええいちょこまかと!」
ラマダはイライラと叫びながら、棍棒を振り回す。
お父さんはひょいっとソレをかわして、ラマダの足元にもぐりこんだ。
それからその足首めがけて思いっきり剣を振り下ろす。
ラマダはバランスを崩して倒れこんだ。
そうなると一気にぼくらが有利になる。
随分怪我もしたけど、ぼくらはなんとかラマダに勝った。
「こ……このオレさまがやぶれるとは……。しかし例えお前たちでもイブール様にはかなうまい……。大教祖イブール様万歳!」
ラマダはそんな事を言って、息をしなくなる。

「だ、大丈夫でしたか!?」
ぼくらの戦いの邪魔にならないように、舞台の横の廊下で待機してたサンチョたちが駆け寄ってくる。
「うん、大丈夫。悪いけどホイミン、皆の怪我を治してくれるかな?」
お父さんがホイミンに頼むと、ホイミンはすぐに全員の怪我を一瞬で治してくれた。
「ありがとう」
お父さんが言うと、ホイミンはにこにこと笑う。
それと同時に、足元のほうからざわめきが聞こえてきた。
魂を抜かれてた信者さんたちが、多分元に戻ったんだろう。
「多分」
お父さんは言う。
「ボクやヘンリー君がうまく生きたまま逃げ出した事で、教団のほうが方針を変えたんだろうね。逃げないように、忠実に働くように魂を抜いて、本当に操り人形にしちゃったんだ」
「お父さんのせいじゃないわ」
マァルは口を尖らせる。
「お父さんは、ここに居る人たち全員を助けたのよ? もっと胸を張って!」
お父さんはマァルの言葉に暫くきょとんとしてたけど、すぐに笑った。
「うん、ありがとう」
 
 
ぼくらはお父さんを先頭に、ゆっくりと石像に近寄った。
綺麗な女の人だった。
「やさしそうな女の人……。なんだか抱きつきたくなっちゃう……」
マァルはお父さんを見上げる。
「この人が、お母さんなの?」
お父さんはその質問には答えないで、さっきの戦闘で被っちゃったんだろう石の欠片やホコリを丁寧にその石像から掃ってあげていた。
お父さんが石像を見つめる目は、凄く優しい。
けど、ぼくらを見るときの優しい目とは、ちょっと違う感じ。
「お父さん?」
ぼくも声をかける。

その時、お父さんは急に石像を抱きしめた。
やさしく、そっと抱きしめる。
お母さんはまだ石像で冷たくて硬いはずなのに、お父さんの抱きしめ方は、凄くやわらかいものを抱きしめてるみたいに見えた。
お母さんはまだ石像で、だから灰色以外の色はしてないはずなのに、なんだか少し赤くなってるような気がした。
「ビアンカちゃん」
お父さんは石像の耳元で囁く。
「遅くなってごめん。随分待たせてごめん。……けど、もうちょっとだけ、待ってて。絶対助けるから」
そういって、お父さんはお母さんの頬にキスをした。

なんか、見ちゃいけないものを見ちゃった気がした。

お父さんはお母さんから離れてぼくらを見る。
「ボクを助けてくれたのは、どうやったの? どうやったらビアンカちゃんは元に戻るんだろう?」
「……石化を直す不思議な杖を使ったの」
「もう壊れちゃってないよ」
ぼくとマァルが言うと、お父さんは頭を抱え込んで座り込んだ。
「……どうしよう」
弱々しい声でつぶやいて、お父さんはそのまま深いため息をつく。

「あ、あのー」
女の人が一人、こちらにやってきていた。ぼろぼろの服を着てる。さっきまで下で歓声を上げてた人だろう。
「助けてくださって、ありがとうございました。もう少しで生贄にされてしまうところでした」
女の人は深くお辞儀をする。
「それで……私、見たんです。教祖イブールがあの石像に呪いをかけるのを!そして、『石像がここにある限り伝説の勇者など生まれはせぬ!』って言ってました」
その言葉にお父さんが顔をあげる。
「その話、本当ですか!?」
「え、はい」
女の人は驚いたように返事をする。
「お母さん石にされたうえに呪いまで…? そのイブールってヤツをたおせば、お母さんの呪いをといてあげられるのかな?」
ぼくが言うとお父さんは立ち上がって頷いた。
「きっとそうだね。……絶対許さない」
お父さんがギュッと拳を握り締める。

「皆で、ビアンカちゃんを助けよう」


■テスがビアンカを背中で守って戦う所と、相手が石像でも平気でキスする所が書きたかっただけの話です。
ずっと脳内を駆け巡ってました。
……マァル視点だったはずなのに、変だなー。
 
■3000円かぁ。
何って、SFC版DQ3中古価格。
うちを家捜ししても見つからなかったら買っちゃおうかなあ。
ともかくDQ3がやりたいんだよー。

PS2に移植してくれないかなあ。

■大神殿 3 (テス視点)
「あれ、ホントにお母さん?」
「お声やお姿はそのように思います」
サンチョも信じられないといった顔つきでボクに言う。
「ともかく、確かめよう。どうにかしてあの舞台の方へ行かなきゃ」
相変わらず周りの人たちは熱狂的な声で舞台の女性の名を叫び続ける。そのくせその目はどこか虚ろで、何だか妙な感じがした。
「どいてください」
とりあえず目の前に居る人たちに声をかけるけど、その人たちは聞こえないのか全然動いてくれない。
ボクはその人の肩をつかんで揺さぶってみたけど、全然びくともしなかった。
多分、他の人も似たようなものだろう。
「参ったな」
ここに居る人たちは魔物じゃないだろうから、手荒な事も出来ない。ボクは辺りを見回す。何か方法はないだろうか?

神官の女性が居る舞台は神殿の一番奥になる所にある。どこからでも見えるように随分高く作り上げられた舞台だ。その正面には舞台より少し低い祭壇。舞台と祭壇は階段で繋がっている。装飾的な柱が何本も立ち並んだ、随分立派な祭壇だった。
祭壇からは床に向かって急な階段が伸びているけど、その辺りまで「信者」の人たちが溢れかえっていて、どう考えてもたどり着けそうにない。
舞台の左右からは幅の広い壁が廊下のようにのびていて、それは祭壇をぐるりと回りこみ、信者たちを取り囲むように作られていた。
その廊下には登り階段が付いている。そのどちらにも見張りが立っていたけど、数は少ない。
「皆、後ろに登り階段がある。あれを使えば祭壇へ行けそうだ。見張りが居るけど、あっちから回り込もう」
ボクの言葉に皆が振り返る。
「真実を確かめよう」

 
ボクは言うと、階段に向けて歩き出す。
すぐに見張りはボクらに気づいたようだった。持っている武器を使えるように準備しながら、ボクらをじっと見ている。
「お前……どうも様子がおかしいぞ。ここにいる人間たちは皆魂をぬかれているはず! しかしお前はまるで……」
声がお互い届く範囲になって、兵士がボクに声をかける。
ボクはとっさに剣を抜いて走り寄った。
「ぬぬ! あやしいヤツめ! どうやってここまで来たっ!?」
声とともに見張りは魔物に姿を変える。
金色に輝く鎧を身に着けた、赤い皮膚の竜。幅広の剣を握って後ろ足で立っている。
「答える義理は無い!」
ボクは言って、剣を振り下ろした。
コレまで何度か戦った事もある魔物だった事もあって、苦労もなくボクは相手を切り捨てる。
見張りが倒れても、辺りに居る人達は騒ぐ事もなく、ただ舞台に居る女性に向かって声援を送っていた。

「ともかく、急ごう」
ボクは階段を駆け上ってそのまま廊下を走り抜ける。
足元からは途切れることなく歓声が上がっている。高いところに向けて両手を挙げ、叫び続ける人たち。
その手に足をつかまれて引きずり下ろされるんじゃないかって、恐かった。
「お前は俺達を見捨てたくせに」
責め立てられているような気分になり、なるべく考えないようにして息を止めて走った。
 

ボクらが舞台にたどり着いても、歓声は鳴り止まなかった。
多分、ボクらという存在そのものが彼らには見えないのだろう。
 
彼女が立っているところよりも、さらに神殿の奥側。壁際に女の石像が無造作に飾られていた。さっきまではあまりに奥すぎて、女性の影になっていて気づかなかったんだろう。

長い髪をみつあみにした、小柄ですらっとした女の人。
目鼻立ちのはっきりとした、綺麗な人。
ボクは息が止まるのを感じた。
ずっとずっと探してた、大好きな。
「ビアンカちゃん」
石像になってすっかり色をなくしているけど、その金色の髪も、ガラスみたいに透き通った青い瞳も、真っ白な肌も、見えるような気がした。
「ビアンカちゃん!」

ボクのその声に、「マーサ様」と呼ばれた女性がゆっくりとボクらのほうを見た。

黒い髪を腰まで伸ばし、緑色の綺麗な服を着ている。
綺麗な顔なんだけど、どこか冷たそうな感じ。
その人はボクの顔を見て、にっこりと笑った。
「わが名はマーサ。大教祖イブール様にかわり、この神殿を治めている者です」
ボクは返事も出来ないで、ただ彼女を見つめた。
「テスですね? すでに気付いているでしょうが、私はあなたの母親です。テス……。ずいぶんたくましく成長しましたね……。母はどんなにあなたに会いたかったことでしょうか……」
その人は優しい声でボクに言う。
ボクは何を言っていいのかわからなくて困ってしまった。
その様子を見て彼女は一頻り笑った後、こう続けた。
「思えばあなたの父、パパスは本当につまらない男でした。そういえばこんなこともありました。その話を聞きたいですか?」

ボクは耳を疑った。
本当につまらない男。お父さんが?
ソレを、お母さんが言う?

お母さんは、ただお父さんと一緒に居るためだけに、一族の使命も、村の人たちの愛情も、全部引き換えにして外に出たのに。
その全部を引き換えたお父さんが、つまらなかった?

ボクはムカムカした気分で彼女を見る。
「聞きたくない」
「そうですね。あんな男のことなど話しても仕方のないこと」
彼女はにっこりと笑う。
「ところで……この母とともに、あなたも大教祖イブール様におつかえすると約束してくれますね?」

背中を冷たいものが流れていくのがわかった。
それとは逆に、体の血が逆流していく感じ。
腹が立った。
気分が悪い。
こんなに頭にきたのは、ホント久しぶり。

ボクはお父さんが大好きだ。
今だって大好きだ。
お父さんが好きになった人が、こんな奴のはずがない。

こんな奴のはずがない!

「煩い。誰がこんな教団につかえるもんか! これ以上お父さんの事を悪く言ってみろ、例え本当にあんたが母親でも許さないからな!」
ボクはありったけの声で叫ぶ。
それに対して、女は呆れたようにため息をついた。
「ではどうしてもイブール様に逆らうと……。この母と戦うことになってもよいというのですか?」
寂しそうな顔で、女は言った。

「お前は、ボクのお母さんじゃない」

ボクは言いながら剣を構える。
他の皆も戦闘の準備に入っていた。

「くくく……。わっはっはっはっはっ!」
女が笑う。
その声はどんどん低くなっていく。
「よくぞ見やぶったな! そうとも! お前の母などすでにこの世界にはおらぬわ!」
そういって、女はどんどん大きくなっていく。
それとともに、綺麗だった顔はどんどん歪んで醜くなっていく。
服ははちきれ、体の色がどんどん赤紫色に変わっていく。
目は一つになり、頭からは大きな角がはえる。
やがて巨大な棍棒をもった、巨体の魔物へと完全に姿を変えた。

いや、こっちが本当の姿だろう。

「オレさまはイブールさまにおつかえする神官ラマダ! ここにいる人間どものように、お前達の魂も抜き取ってくれるわっ!」
低くて聞き取りづらい声で叫ぶと、ラマダはボクらに棍棒を振り下ろした。


■危うくビアンカの描写を書き忘れて進むところでした。

文字数危ういのでこの辺で。
 
■最近、生徒にむかーっときてばかりです。
16歳の男子ってあんなに馬鹿だったかなあ?
覚えてないなあ。

何せ自分はその頃学校に通うのに精一杯であんまり周り見てなかったし(学校は嫌いじゃなかったがクラスメイトは大嫌いだった)、見たとしても斜に構えてたし(今も斜に構えてる)、人間大嫌いだったし(今もそんなに手放しで好きだとはいえない)、人間で居ることもいやだったし(これはなくなった)、つまりぜんぜん周りなんて見てなかったもんなあ。
覚えてる訳がないよなあ。

まあともかく、1年生の馬鹿さ加減や幼さにちょっと辟易してるというか。
もうちょっとこれまでの1年生はマシだったぞ、というか。

……平成生まれの心境は、昭和女には理解できないのでしょうか?

 
まあ、今日はどっちの学校でも生徒にあきれる一日でした。
……疲れた。

 
 
■車に乗ってたら、今日はダンボールの板が車めがけて飛んできました。
あれは多分ダンボール。
……ベニヤ板じゃなかったと思いたい。
軽そうなとびはね方だったし、実際ぶつかったけど(……。)衝撃なかったしね。

……でもこの前のはしごといえ、今日のダンボールといえ、どうなのよあの国道。
そしてどうなのよこの運の悪さ。

イライラしてるから、不運を呼び込んじゃってるんでしょうか。
うーんうーん。

 
とりあえず、この休みに神社参りでも行ってきます。

 
■どうぶつの森買いました。
DSの。
近所のゲオに買いに行ったら、なんか700店舗達成記念とかで、1000円引きになってて、さらにポイント溜まってたので500円ほど引いてもらいました。新品なのに。
同じ日に買ったくるりのアルバム(初回限定)より安くなりました。

とりあえず、ちょっとだけやった感想としては、面白いと思います。
まだ評価はできないなー。
でも、なんか私はよほどうまくやらないとすぐに飽きそうな予感もしてます。
WiFiを早く買わねば。

 
■で、くるりのアルバムも買いましたよ。
NIKKI。
いいね。
今更かもしれないけど、「BABY I LOVE YOU」を聞いて泣きそうになったよ。

もうちょっとしっかり聞いてから感想を書きたいと思います。
 
 
■さてさて、テストでも作り始めましょうかね。
来週はテスト期間です。

今日はここまで。
 
■なんだかここへきて進度がゆっくりになって、妙にじれったい気分です。
ささーっと進めたいんですけどね。

■大神殿 2 (テス視点)
目の前の階段をのぼったところに、神殿の大きな入り口がある。
それを見上げてら、ソルがボクのマントを引っ張った。
「ねえ、お父さん。門のところに小部屋があるみたいだよ。一体何の部屋だろう……なんだかすごく気になるんだ」
言われて振り返ると、門のところに確かに外壁と一体化した小部屋が、左右二箇所作られていた。
入り口は神殿側、こちらから見えるところにある。
窓なさそうで、見張りのための部屋というのでもなさそうだった。
ソルはじっと左側の部屋を見つめている。
「気になる?」
「ものすごーく気になる」
尋ねると、ソルは即答した。
見張りの溜まり場とかになってたら、騒ぎを起こすと警備がきつくなって面倒かもしれない。けど、どうせ神殿に入り込んだら同じだろう。
「よし、じゃあ見に行こう」
ボクは言うと、皆を振り返る。
「なるべく少人数で目立たないように行こう。ソルとマァルと、ピエール。一緒に行こう。スラリンやホイミンは小さいから隠れやすいだろうし。サンチョとゲレゲレも、できるだけ目立たないところで隠れてて。しばらくしてもボクらが戻らなかったら、様子を確かめにきてね」
「不穏なこと言わないでくださいよ」
サンチョが顔を思いっきりしかめる。
「そうならない様頑張るよ」
ボクらは皆が隠れたのを見届けてから、足音をなるべくたてないように注意深くその小部屋に近づいた。

 
小部屋のドアはあっけなく開いた。中は薄暗い。
正面には鉄格子。どうやらここは部屋前の廊下に当たる部分のようだった。
外から見た広さから考えると、鉄格子の向こう側に広がってる空間はこの廊下の何倍かはあるだろう。
「あ!」
ソルが小さく声をあげる。その目が鉄格子の向こう側に釘付けになっていた。
鉄格子の向こう側もかなり薄暗い。けど、その薄暗い部屋の一段高い部分に、銀に輝く鎧が飾られていた。
天空の剣や、かぶとと同じような装飾。
銀を基調に、金と緑で縁取られた美しい鎧だった。
「あれって……天空の鎧だよね?」
ボクは無言で頷いた。
思えば、テルパドールでも、ソルは「何か」に呼ばれる感じがしたって言っていた。この小部屋に気づいたのも、もしかしたら鎧のほうがソルを呼んだのかもしれない。
ボクらはそっと鉄格子に近づく。
向こう側には、見張りが一人、暇そうに立っていた。あくびをしている。
ボクらはそっと鍵をあけて、いきなりその部屋に飛び込んだ。
見張りが驚いてこっちを見る。
「ここにあるのは伝説の勇者が身につけていたという鎧だ! さああっちへ行け! 行かぬと痛い目にあわすぞ!」
見張りはご丁寧にもそんなことを口走って、ボクらを見据える。
「うるさい!」
ボクは叫ぶと剣を抜く。
「魂を抜かれているわりには逆らうヤツだな! 言っても聞かぬならこれだ!」
見張りは人間の姿から一瞬で魔物に変わる。両腕が、蛇の魔物。
そいつはすぐにボクらに襲い掛かってきた。

少したって、ボクらは剣をしまいこむ。
あまり強い魔物ではなかった。その上相手は1匹。敵じゃない。
「あの兵士さん魔物さんだったの? じゃあこの神殿はやっぱり……」
マァルが顔を曇らせる。
「うん、他にも魔物が一杯いるだろうね」
ソルは一足先に鎧へ駆け寄る。
「これが伝説の勇者が身につけていた鎧かあ! めちゃくちゃかっこいいねっ!」
顔を高潮させて、こぶしをぶんぶんと振り回す。随分ご機嫌だ。
「うん。……ソルのだよ」
「この鎧もお兄ちゃんのなの? ズルイ……」
マァルが口を尖らせる。ボクが頭をなでると、マァルは「なんでもないです」って小さな声で続けた。
「マァル、それは普通の反応だから、隠さなくていいよ」
ボクはしゃがんで、誰にも聞こえないようにマァルの耳元で小さな声で言う。マァルはこくりと小さく頷いた。
ボクはマァルににっこり笑ったあと、立ち上がる。
「じゃ、これはずそうか」

飾ってあった鎧をはずして、ソルが身に着けるのを手伝う。
やっぱり最初はサイズが多少大きかったけど、ソルに合わせて微妙に鎧いは縮んだようだった。
「こんなところに何で置いてあったのかな?」
マァルは首をかしげる。
「光の教団は、後ろに魔物が存在するでしょ? で、魔物たちは自分たちの王を倒す勇者の存在を恐れて、子どものうちに殺してしまおうって考えてた。……だから世界中で目ぼしい子どもが魔物にさらわれてたんだ。多分その子達はここに連れてこられて、勇者かどうか、この鎧で確かめられてたんだと思う。まあ、もちろん違うわけだけど……」
ボクはここで話すのを終わらせた。
ボクが石像にされて庭先に飾られてたころ、あの家の子どももさらわれた。
あの時、魔物は確かに言ったんだ。
「勇者じゃなけりゃ、ドレイにすればいい」
あの子は、多分ここに。
そしてそのことまで、この子達には言えなかった。
自分たちの代わりに、誰かがさらわれてるなんて。

「それより、あいつ、魂がどうのって言ってたでしょ? あれってどういうことかな?」
ソルはすっかり鎧を着込んで、何度か体を動かしてその様子を確かめながら、気になっていただろうことを言った。
「まだわからないけど……。でも、少なくとも、ここにまだ人が居ること自体は珍しくないみたいだったね。……まだ間に合うんだ」
ボクは答える。
皆が頷いた。
「思わぬ収穫もあったけど、ともかく急がなきゃ。まだ間に合うとはいえ、そんなに時間はないかもしれない」
ボクらは頷きあうと、その小部屋を後にした。

庭の片隅に隠れていたサンチョたちと合流して、ボクらは神殿の階段をあがる。大きな入り口をくぐって中に入ると、何か不思議な匂いがした。多分お香を焚いているんだろう。
大勢の人間が集まっていて、その人たちは皆粗末な格好をしていた。
……ドレイの人たちだ。
背中を冷たいものが伝っていく。気分が悪かった。
「なにをウロウロしているのだ。教祖様のお祈りがすでにはじまっているぞ。早く中に入らぬかっ!」
目つきの悪い兵士がボクらに声をかける。どうやらドレイか、もしくは信者と間違ったんだろう。どっちも気分が悪いけど、好都合だった。
全員が全員、うっとりとした目で遠くにある祭壇を見つめている。
ハッキリとわからないけど、黒い髪を長く伸ばした綺麗な女の人が立っている。
「神官様万歳! マーサ様万歳!」
一人が叫ぶと、同じ言葉が次々と人の口から続けられる。
「神官様万歳! マーサ様万歳!」

女の人は、神官様と呼ばれているみたいだ。
それにしても。
「マーサって……」
ボクは思わずサンチョの顔を見る。
サンチョは呆然とした顔で、ボクを見た。
「あれは……あの方は……マーサ様ですよ」

探してた、お母さん?
お母さんが、光の教団の……神官?
ボクは目の前の出来事を、信じられない気分でぼんやりと見つめるしかできなかった。

 
■天空の鎧はもっと厳重に扱うべきなんじゃ?とは思うものの、もしかしたらその聖なる波動(あるのか?)に大抵の魔物は近寄りたくないんでしょうね。だからあんな下っ端が護ってるんだ。
そう思いたい。
 
はい、次回は、VSお母さんですよ。
■19日 土曜日

沢下君(女の子)と遊んできました。夏以来です。

最初に、トイザらスへ。
子どもをおしのけてNARUTOの新しいゲームの体験版をしたり、「どうぶつの森」のムービーを見て買うかどうかちょっと悩み始めたり、ルービックキューブを買うかどうかで暫くなやんだりしました。
結局ルービックキューブは買いませんでした。

その後、お昼ご飯を食べに行きました。
10食限定ランチ。
美味しかったんですけどね、二回目は無くていいかな。
私はちょっと食べられないものが沢山でてきたから。エビとかいらん。

さらに移動して、今度はお買い物。
まあ、CDなんですけどね。カプセルの。
沢下くんはナイトメアーのジャックのブーツキーパーを買ってらっしゃいました。

久しぶりに会ったせいもあってか、ソレといって何かをした!って感じでもなかったのに面白かったです。
また映画見に行きましょう。

■20日 日曜日

朝から通販していた某ケーキ屋から「ザッハトルテ」が届きました。
去年大感動したものです。今年は友達の分も一緒に購入。
とはいえ、目が覚めたのは11時半だったので、起きたら届いてたというのが正解。
友人に連絡入れて、夕方頃取りに来て貰う事に。

グランパスの試合が珍しくテレビ中継になっていたので、手に汗握りながら応援してました。
コレで負けたら降格圏内。とはいえ、相手は首位のガンバ大阪様。
半分諦めてみていたら、なんとグランパスさん先制!!!
良くやった鴨川!
弟は即座に「シーワールド」なんて単純なあだ名をつけてたが。ごめんよ悪かったよありがとう鴨川!
その後弟がバイトに行くというので、運転手(車を貸しても良かったんだけど、買い物に行く予定もあったので貸せなかった)
帰って来たら前半が終了してました。そんな私に母が「悲しいお知らせがあります」と声をかける。

なんと大森様負傷退場。

しかも同点になってやんの。さすが首位様は強いですな。
そうしている間に、友人がケーキをとりに来ました。
家の前で暫くお喋り。紅葉を見てきたといってました。相変わらず風流な方々です。
サッカーはその後なんとまたクライトンが得点し、うっかり勝ちました。何がグランパスさんにあったんでしょう。
とりあえず、首位戦線を混乱させてみました。
セレッソさんがガンバ様に1点差に詰め寄ったらしいです。
好みの問題としてセレッソさんに逆転優勝してもらいたいものです。

■21日 月曜日
修学旅行明けの生徒さんたちに「修学旅行どうだったー?」と聞いてみる。
まあ、出だしとしては妥当でしょう。
しかし返事はありませんでした。
んー、平凡すぎたんでしょうか(笑)

せめて寒かったとかご飯が美味しかったとか、そのくらいのリアクションは欲しかったよ。
授業きらいなら、そういう話で脱線させなさいよ(苦笑)
で、普通に授業しました。あいかわらず聞いてなさそうでした。

コピー機が壊れていて参りました。

■22日 火曜日

3限目が終了して、3年生の教室から出たときに見たもの。
2人、男の子が廊下で向かい合って立っていました。
そして2人で1つの弁当箱からおかずを食べあってました。早弁。

……あれはどういうことだったんでしょう。

なぜわざわざ向かい合って? 立ったまま? 1つのものを分け合いで?
なんだかワンダーなものを見た気がします。
そういえば教えてたクラスでも、授業後(ちょっと質問があって残ってた)菓子パンを皆で分け合って食べてたなあ……。
なに?
今学校では分け合うの流行ってるの?

 
■まあ、そんなかんじの生活を送ってました。

今日はここまで。
 
■モンスターアプリ。
はぐれメタルが終わって、とりあえず一度挫折したキメラとお喋りをしています。
やっぱり彼は苦手です。
でも、なんとなーく彼の傾向がわかってきました。
わかってきたけど……つらいなあ。

■大神殿 1 (テス視点)
春が来た。
辺りに積もっていた雪が随分溶けて、雪の間からは新しい草の芽が出始めている。
まだ吹く風は少々冷たいけど、日に日に太陽が暖かくなってくる感じ。

ボクは大きくため息をつく。

神殿での十年を、ボクは話した。
皆がその劣悪な状況に怒り、悲しみ、そしてボクを許してくれた。
皆が許してくれたからといって、多くの人を見捨てたその事実は変わらない。ボクがボク自身を許せるようになるまで、まだまだ時間はかかるだろうと思う。

もう少ししたら、全員の用意が終わって、ボクはあの神殿へ向かう。
マスタードラゴンの背に乗って。
まるで神の使いみたいに。
欺瞞だなあ、と思う。
本当は今だって逃げ出したい。あんなところ二度と行きたくない。
でも、それじゃ今までと何もかわらない。
全部清算するために、ボクは皆に話したんだ。

暫く目を閉じて、息を大きく吸う。ともかく落ち着こう。
行き先は地獄でも、ボクは乗り切らなきゃいけない。
目をゆっくり開けて、左手を見る。
薬指に嵌った指輪。ビアンカちゃんとの誓い。
そっと撫でてから、口付ける。
「……ごめん、助けて」
つぶやいて、もう一度深呼吸してから部屋を出た。

「全員揃ってる?」
「お父さんが最後だよ」
城門のところに皆は集まっていた。ボクが一番最後だったらしくて、しかも随分待たせたらしい。少し頬を膨らませたソルとマァルに叱られてボクは肩をすくめる。
サンチョも、ピエールも、ホイミンもスラリンも、ゲレゲレも皆待ちくたびれたらしくて少し呆れた顔をしていた。
「逃げなかっただけ偉かったぞ!」
スラリンが足元で跳ねながら言う。
「……ちょっと逃げたかったんだけどね」
ボクが言うと全員が少し複雑な顔をした。
「けど、まあ、逃げるばっかりじゃ駄目だよね」
そういってボクは城門をあける。
雪かきされた道が、真っ直ぐ伸びていた。
道の横の雪は溶けかけていて、下の方は泥にまみれて黒ずんでいたけど、上のほうはまだ真っ白で日の光を反射してキラキラ輝いている。
暫くいったところに広い場所があるから、そこでマスタードラゴンを呼ぶ予定だった。
久しぶりの旅だから、皆それなりに緊張してるみたいだった。

 
半時間くらい歩いて、広い場所にたどり着く。
振り返るとグランバニアの城が見えた。雪のなかに堂々とたっている。あれがボクの場所なんだと思うと、少し不思議な感じがした。
「じゃあ、マスタードラゴンを呼ぶね」
マァルが袋からベルを取り出して鳴らす。
相変わらず澄んだ音色でベルは鳴り響く。その音は春特有の少しぼんやりした青い空に吸い込まれていった。
マスタードラゴンは相変わらずすぐにボクらの前に現れた。
「久しぶりだな」
「冬は旅をしないんです」
マスタードラゴンの言葉にボクは答える。彼はボクらを背に乗せると一気に空に飛び上がった。
「今日はどこへ行くのかね?」
ゆっくりと翼を動かして空をすべるように横切りながら、彼は気軽に話しをする。
プサンさんの時に気軽だったのはわかるんだけど、もうちょっと、神様なんだから重みというか威厳というか、そういうのがあってもいいんじゃないかな。
まあ、ボクだって王様やっててもあんまり威厳とか重みとか無いけど。
「セントベレス山の頂上の、神殿へお願いします」
ボクが言うと、暫くマスタードラゴンは黙っていた。
「良いのか?」
「ええ」
「……あそこは今の天空城より高い位置にある邪教の神殿で少々憤慨していたところだったのだ」
「……神様ちょっとそれってどうなんです」
ボクの言葉にマスタードラゴンは軽く笑った。
「ともかく、魔物が操っている偽の神が人々を騙すのには心を痛めていたのだ。私も出来る限りの力をかそう」
「何か後付けの理由みたいな気がしないでもないですが、まあ、よろしくお願いします」
「……やっぱりお前くらいなものだぞ、この私にそこまで言うのは」
「……ボクはプサンさんと話をしてるんですよ、多分」
マスタードラゴンは今度は大声で笑った。
「やはりお前は面白い。これだから人間はすばらしい」
マスタードラゴンは力強く翼を動かすと、少し飛ぶスピードを上げた。
「よろしい、テス。思うとおりにやってきなさい」
マスタードラゴンは空を切り裂くように飛ぶ。
雲をつきぬけ、風に乗り、あっという間に大神殿が見えてきた。
「少しスピード落としてくださいよ、派手に行くわけには……あと、ちょっと寒いです」
ボクが言うとマスタードラゴンは少しスピードを緩めた。
「さて、テス。あの神殿だが、私が羽を休めるほど広いスペースは無いようだな」
「ありません。前庭があるにはありますが、回りをぐるっと壁が囲ってるので、止まろうとしたら羽を痛めるでしょう」
「入り口近くにギリギリ寄せよう。出来る限りスピードを落としておくから、庭に飛び移れ」
マァルが青い顔をしたけど、ボクらに他に選べる方法はなさそうだった。
「わかりました。マスタードラゴンはどうされるのですか?」
「近くの空を旋回して待っていよう。危険を感じたらとりあえず庭へ出てくるのだ。すぐに助けに入ろう」
「出来ればそんな事態にならないといいんですけど」
ボクは言うと、マァルを抱き寄せる。
「マァル、目をギュッと閉じて。……大丈夫だから。ボクと一緒に飛び移ろう」
マァルはコクコクと頷くと、ボクにしがみついて目を閉じた。
神殿がどんどん大きくなってくる。
ボクが逃げ出す頃には、ほとんどできてなかった白亜の神殿。
もう前庭には資材はまったくない。
「行け!」
声とともにボクらは飛び移る。
どうやらマスタードラゴンが翼をうまくつかってくれたらしい、たいした衝撃もなくボクらは庭に侵入していた。
見上げると高い空でマスタードラゴンが旋回している。
「さ、行こう。見張りが居ないといいんだけど」
ボクらは足音を立てないように注意しながら歩き出した。

入り口の広くて長い階段へ続く通路には、誰のためなのか篝火が焚かれていた。
その通路の左右には美しく手入れされた緑が広がっている。黄色い花が咲いて、蝶が飛び回っていた。大きな木も植えられている。ここには木は無かったと思うから、きっとどこかから運んできて植えさせたんだろう。
景色だけは本当に美しい。
そこにどれほどの血が流れたか知らなければ、確かにここは桃源郷に見えるだろう。
不似合いなほど長閑。
吐き気がする。

庭はとても静かで、物音がしない。
見張りの気配も全くない。
「お……お父さんなんだか寒いね。やっぱり高い所は寒いんだな。雲の上だもんなあ……」
ソルが少し顔をしかめる。
「……なんにもしてないのに息が……苦しいの……」
マァルが何度か深呼吸をした。
ソレが、高さによる空気の薄さが原因なのか、それともここに染み付いた人々の苦しみをマァルが感じ取ったのか、どちらなのかボクにはわからなかった。
ボクは二人を抱きしめる。
「無理させてごめんね……。行こうか」
ボクは立ち上がると、目の前の神殿をにらみつけた。


■大神殿篇スタートです。
マスタードラゴンと話すと、どうしてあんなにテっちゃんの性格が「良く」なっちゃうのか、自分でも良くわかりません。
■CD聞いたよ
capsule yasutaka nakata CD ヤマハミュージックコミュニケーションズ 2005/09/21 ¥2,100
曲目
1.空飛ぶ都市計画 / 2.テレポテーション / 3.Lounge Designers Killer / 4.twinkle twinkle poppp! / 5.TICTAC / 6.アンテナ / 7.グライダー / 8.人類の進歩と調和 / 9.do do pi do / 10.fin

インテリア・ポップス・ユニットのcapsuleのアルバム。ボッサやフレンチ・ポップ、ブレイクビーツといったサウンドを取り込んだ、キュートで聴きやすいポップ・ミュージックが楽しめる。SF三部作の完結編「空飛ぶ都市計画」も収録。

「あの日から 僕の心にも大切な変わらないものが 気分はハイ 言葉はきっとグライダー 大体いっつも飛んでるみたいだ」

カプセルの新しいの、漸く買いました。
相変わらず可愛いです!
ジャケットはコレまでで一番いいかも知れない。ただ、歌詞カードが非常に読みづらいです。次回はその辺直していただきたい。

初期の頃に比べると、随分音が尖ってきたみたいな気がします。音楽のジャンルには疎いもので、どういう感じというのを上手に表現できないのがもどかしいのですが、なんかコンピューターのピコピコした音って感じです。
コンピューターの人工音を上手に使ってる感じ。
ヴォーカルすら、合成で作ったみたいな。いや、ちゃんとコジマさんの声でしたけどね。

今回は「テレポテーション」と「グライダー」がお薦め。
相変わらず可愛いこと歌ってます。
昼下がりのドライブでかけると、いいと思いますよ。

安心して聞けるアーティストだと思います。
買ってよかった。
■DQ8。
犬を倒して、地獄から這い出てきて、以来ずっと錬金釜に凝ってます。
スーパーリングを4つ作って、現在赤貧です。漸く貯金が3万に回復しました。
先日は賢者の石など作ってみました。作っただけで使ってません。
現在、女神の指輪を作ってます。
メタルキングとかはぐれメタルがバンバン出てくる某丘の上で、同じ場所をぐるぐる走りながら、ひたすら釜がチーン♪と言うのを待ってます。
エルアのレベルは50になりました。
そろそろマルチェロ兄さんが顔を青くしてるんじゃないでしょうか(苦笑)

まだ兄者のところへは行きません。
 
 
■主殿の事 (ピエール視点)
主殿は目を伏せ、暫く押し黙った。
何か重い塊が頭の上から体を押しつぶしそうとしているように感じる。
沈黙、という見えない何か。
誰もが何も言えなかった。

ポートセルミの灯台であの神殿を見たとき、我々はいつか主殿が話してくれるまで待とうと思った。
「ジャミ」という名前を聞いたときの主殿の豹変の理由を、ゲレゲレだけが知っていた。
離れ離れになり、主殿が帰ってくるまで、我々はただひたすら待った。
水の奥の城で、主殿の過去を知ったとき、私は少なからず衝撃を受けた。こんなに優しく、こんなに心の広い主殿に起こっていた、目を覆いたくなるような不幸。
過去を知ってから、ゲレゲレに事の正否を確かめた。
彼はただ一言ソレが正しいことを認めただけだった。
それ以来、ジャミもゴンズもゲマも、我々の共通の敵だった。
主殿は何も言わなかったが、我々はその魔物が憎かった。
同じ魔物であることが、酷く嫌だった。

我々には、いつも知らされなかった。
そして、いつか知れる日を待っていた。

知らないことは辛かったが、
知ることはもっと辛いことだった。

「十年たったとき」
主殿がかすれた声を出す。
これを全部話し終わったとき、主殿はどうなってしまうのだろう。

「マリアさんが新しいドレイとして連れてこられた」
「あの方も!」
サンチョ殿が驚きの声をあげる。
マリア殿と一緒に旅をしたのは短い間だったが、彼女の慈悲深さや優しさをまだ覚えている。
ヘンリー殿も居て、あの頃は今とは違った楽しさがあった。

「最初は、教団の信者だったらしい。けど、教祖の皿を割ったとかで、ドレイにされた」
「たったそれだけで!?」
「やり口だったんだろう。そういう人は沢山居た。教団に対して悪いことをしたとか、入信しなかったとか、そういう理由でドレイにされちゃう人が」

主殿は手を見つめる。
そこには綺麗な、赤い石の嵌った指輪が輝いている。
ビアンカ殿との、小さな、けど、確かなつながり。
ずっと、支えにしてきたもの。

「マリアさんのお兄さんは、ボクらを監視する兵士だった。……彼の機転で、ボクとヘンリーくんと、マリアさんはあの地獄から逃げ出したんだ」
主殿は両腕で耳を塞ぐようにして、頭を抱え込んだ。
彼らは確かに何か強いつながりを持っているように感じていたが、まさかそのようなつながりがあったとは。

「ヨシュアさんが言ってた。神殿が完成したら、ドレイは皆殺しにされるって。マリアさんをそんな目に合わせたくないって」

小さな声で、でもそこにいる誰もが聞こえる声で、主殿は言った。
皆殺しという単語の意味が、一瞬わからなかった。
それは静かな衝撃だった。
じわりと意味がわかったときには、ただ絶句するだけだった。

「ボクは、皆が殺されるのを知ってて逃げ出した卑怯者だ。あそこに居た人たち、全員を見捨ててきた。見殺しにした。助けてくれたヨシュアさんですら、ボクは捨ててきた」
主殿は真っ直ぐ我々を見た。
「ボクは、本当はここでこんな風に幸せな生活を送る権利なんて無いんだと思う。多くの命を知ってて見捨てた、罪深い人間だ。そして今日まで、ずっと知らない振りを続けてきた。卑怯で、汚い奴だ」
主殿は我々から目をそらすことなく、真っ直ぐ前を見つめて続ける。
「この罪は消えることはないと思うし、許されることもないだろう。誰かがボクをそしるなら、甘んじて受ける。皆がボクに失望しても仕方ないと思う」
主殿はゴクリと唾を飲み込んだ。
泣くわけには行かないのだ。

「今更かもしれない。もう遅いかもしれない。けど、神殿は秋の終わり、まだ未完成みたいだった。まだ、間に合うかもしれない。沢山の人が、殺される寸前なんだ。……今度は見捨てたくない。助けたい」

主殿は椅子から降りると、我々に土下座する。

「神殿に、行かせて下さい」

暫く、誰も動けなかった。
勿論、主殿が憎かったわけではない。
そしったり、軽蔑する理由は無かった。
過酷な状況を十年も乗り切り、それでも優しい心と強い意志を持ち続けた主殿を、どうして責めることができようか?

ただ、どうしていいのかわからなかった。

「お父さん」
マァル殿は主殿に近寄ってしゃがむと、その肩に手を置く。
「ねえ、そんな風にしないで。お願いだから、こっちを見て」
主殿が顔を上げる。ちょうどマァル殿と視線が合う高さだった。
「あのね、お父さん。わたしはお父さんが好きよ。嫌いになったりしないよ。お父さん、ずっと言えなくて辛かったよね?」
「マァル……」
マァル殿が主殿を抱きしめる。
「もし、どこかでお父さんのことを責める人が居たら、わたし、絶対言い返す。お父さんだって辛かったんだもん。今からちゃんと助けに行くんだもん。遅いとか言う人が居たら、絶対わたし許さない」
「ぼくだって!」
ソル殿が叫ぶ。
「ぼくだってそんなの言う奴がいたら、一緒に怒る! お父さんずっと今日まで辛かったんだもん! 知らないで何か言う奴がいたら絶対に許すもんか!」
「そうですよ! 私だって断固抗議します!」
「オイラも!」
「ホイミンも!」
全員が全員、口々に言う。
主殿はしばらく呆然とした様子で我々をみて、それからとても嬉しそうに笑った。

「皆優しいね……。ありがとう」

「お前さんはワシらを対等に扱ってくれた。優しく接してくれた。お前さんがそうだったから、ワシらは同じように返す。お前さんが卑怯だった事があるとしたら、それはほんの一瞬だけじゃ。ワシは、そんなお前さんは居なかったと思う」
マーリンの言葉に私は頷いた。
「そうですよ。主殿がもし、卑怯なのだとしたら、今我々はここに居ません」
「……」
主殿はぼんやりと我々を見て、それから静かに涙を流す。
「ありがとう」
漸くそれだけ搾り出して、主殿はひざを抱えて床にうずくまると、本格的に泣き出した。
マァル殿が、そんな主殿の頭を撫でている。

「みんな、本当にありがとう。ビアンカちゃんを探すのがまた遅くなっちゃうけど……」
「お母さん、きっとわかってくれるよ! お父さんの大事なことだもん!」
ソル殿の言葉に、主殿が頷いた。
「うん、きっと……わかってくれるよね」
我々も頷いた。

「わがままを聞いてくれてありがとう」
主殿はそういって、ソル殿とマァル殿を抱きしめる。

春は、きっと良い季節になる。


■よし、それなりに暗い話脱却!
なんか書いてて辛かったです。気分が重いです。
もう暗い話は嫌だなあ。まだ暗い話はいくつかあるなあ。

……それなりに頑張ろう。
■うっかり2本めです。
書く手を止めたらかけなくなるんじゃないかなって思いまして。
本当は保存しておいて明日以降ー、とか思ってたんですが、なぜだか知りませんが、「ヤフー ノートパッド」が文字化けして保存されちゃうのです。現在職場。今日に限ってフラッシュメモリ持ってきてない……。
コピペで文字数調べるのにこっちに残しておいて良かったよ……。2400字が消えるトコだった……。

■坊っちゃんのこと (サンチョ視点)
息が、出来なかった。
テーブルの上に投げ出せれている坊っちゃんの腕の、痛々しい焼印。
焼けた鉄を押し当ててつけられる、罪人の証。

坊っちゃんは、テーブルに顔を伏せたまま、こちらを見ようとはしなかった。
眩暈がした。息は未だにちゃんと出来てない気がする。
「い、いつから、ですか?」
たったそれだけ聞くだけなのに、中々舌が動かない。口の中がカラカラに乾いている。
「前、天空城でボクの過去を見たでしょう?」
ソル様とマァル様が頷いた。二人の目には涙がたまり始めている。
私は見ていないが、その話は聞いた。
ソル様やマァル様の話だけでは信じきれず、ピエールにも話を聞いた。
辛い辛い、坊っちゃんの過去。旦那様の最期。
「ジャミが、この子は……お父さんはドレイにとして一生幸せに暮らすって……」
ソル様が震える声で言う。
「うん、ボクとヘンリー君はジャミにつかまって、まだほとんど何にも無かったセントベレス山に連れて行かれた。他にも大人も子どもも、老人も、男も女も関係なく沢山の人たちが連れてこられてた。全員、ドレイだった」
坊っちゃんは顔を伏せたまま、淡々と喋った。
「じゃ、じゃあ、坊っちゃんは、あの後すぐってことは、まだ7つでしょう!?」
たまらず声をあげる。信じられなかった。
たった7歳。
しかも目の前で父親が惨殺された直後。
「うん、7歳だった。何が何だか、さっぱりわからなかった。わからないまま焼印をつけられた。わけもわからないまま怒鳴られて、殴ったり蹴られたり、鞭でひっぱたかれた」

想像する。
まだ父親の死も癒えない小さな子どもが、わけもわからず焼印を押し付けられる。
その恐怖と痛みと、絶望。

「恐かった。何が何だか本当にわからなかった。ただ、いう事を聞かないとひっぱたかれるって、それだけしかわからなかった。目の前にある土や岩を運ばなきゃいけないんだって事だって、中々理解できなかった。爪はすぐはがれてなくなったし、怪我をしても誰も助けてくれなかった。魔法が使えるのがばれると、使えないように喉をつぶされるから、怪我を治す事もできなかった。ご飯はろくに与えられなかったから、いつも飢えてた。眠るところは狭くて寒くて、凄く汚かった。毎日誰かが死んでいったし、見張りの憂さ晴らしに殺された。毎日、次は自分かもしれないって思ってた。死んだらどんなに楽だろうかって、でも死にたくないって。毎朝目が覚めるたび呆然とするんだ。まだ生きてる、逃げられる。まだ生きてる、あの地獄で働かなきゃならない」

全員が呆然としていた。
ソル様は必死に涙をこらえていた。マァル様は少し泣き始めている。二人で手をつなぎ、それでも坊っちゃんの言葉をじっと聴いていて、痛々しかった。
坊っちゃんは淡々と話す。
ただ、事実を述べていくだけ。何の感情もうかがい知れない。
坊っちゃんは、涙を忘れ、心も体もぼろぼろにして、生きてきた。
生きる事に執着し、絶望し。
その間、私がしていたのは何だ?
ただ悲嘆にくれていただけ。何もしていなかった。

「なあ、右手、右手は何にも無いんだろ?」
スラリンが、救いを求めるように尋ねる。
坊っちゃんは力なく首を左右に振った。そして右手首のバングルをはずす。
そちらにも、焼印。5桁の数字。
「な、何の数?」
スラリンが引きつった声で尋ねる。
「ボクの番号。ボクらは生き物以下だったから、物だったから、名前なんて人間らしいものを持ってるのは許されなかった」
坊っちゃんは暫く左右の焼印を見つめた。
ため息をついたあと、バングルを腕に嵌めなおす。
幅広のソレは、過去をすっぽりと覆い隠した。
「毎日鞭に追い掛け回されて体力以上に働いて、憂さ晴らしに意味なく蹴り飛ばされて、逃げようとしてはつかまって拷問されて、それでもボクもヘンリー君も生き続けた。小さかったボクらを助けようとして死んだ大人も居た。ボクらが小さかったばっかりに、助けられなかったおじいさんが居た。何を信じて、何を疑っていいのか、わからなかった」
坊っちゃんが顔をあげる。
顔色が悪い。気分が悪いのか、胃の辺りをさすっている。
「十年、地獄に居た」

十年。
その気の遠くなるような長さ。
恐ろしい長さ。
絶望と、痛みと苦しみと、ともに生きていた。

「ヘンリー君が居て、まだボクはマシだった。今生きてるのは、ヘンリー君のおかげ」
「……そもそもヘンリー様がわがままを言わなきゃそんな目には遭わなかったでしょう!?」
思わず私は声を荒げる。
坊っちゃんが捕まったのは、旦那様が亡くなったのは、元はといえば。

「サンチョ、そもそも悪かったのは、なんていうのは意味がないよ。本当のところ、多分誰も悪くなかったんだと思う。ラインハットは、皆すれ違ってた。誰もが誰かに愛されたくて、でもうまくいかなかった。不運が重なっただけだったんだよ。今ボクはそう思ってる。確かに元凶を作った人はいる。ボクだってその人を恨んだ事もあった。……けどそれはヘンリー君じゃない」

坊っちゃんは私をじっと見た。

「ヘンリー君が居てくれたから、生きてるのは本当なんだ。いつだってボクをかばってくれたし、助けてくれたし、支えてくれた。ヘンリー君は自分の事を後回しにして、ボクを助けてくれた。サンチョが言ったように、自分のせいだっていって」
「当たり前です」
「そうかな? 自分のせいで不幸にした人が目の前に居て、十年も助け続けられる? 最初は罪の意識かもしれないけど、そういうの、そのうちわずらわしくなるんじゃない? いつまでも自分の罪を突きつけられてるってことだよ? それに、ヘンリー君だって、同じ目に遭ってるんだよ? 本当は自分の面倒見るだけで精一杯なんだよ。ソレは、周りの大人の様子を見てたらわかる。誰もが自分だけで精一杯で、助け合うなんてほとんどしなかった」
「それは……」
「ボクはヘンリー君に感謝してるし、サンチョがヘンリー君のことを悪く言うのはとても嫌だ。気持ちはわかるけど、もう、許してあげて」
私は不承不承頷いた。
坊っちゃんがここに無事で居る事が、本当にヘンリー様のおかげなら、これ以上責めてはいけないのも、納得しよう。

「ともかく、十年だった。長かった」
坊っちゃんはそういって、目を伏せた。


■サンチョには、ヘンリー君を許してあげて欲しいです。
でもまだまだ、前途多難そうですね。

あー、それにしても辛いです。
私なんでこんな辛い目にあってるんですか? しかも自主的に。
読んでてどうなの? 気分悪くない? 大丈夫?
私誰かに怒られるんじゃない?
 
……たいしたことないって怒られたりしてね……。
 
■今日の本
ISBN:4062128519 単行本 中沢新一 講談社 2005/06/01 ¥1,890
東京の無意識を探るスピリチュアルな旅へ!
縄文の夢、江戸の記憶……。太古の聖地にはタワーが聳え、沼は歓楽街へと姿を変えた。地下を流動するエネルギーとこの街の見えない構造を探る神話的精神の冒険!

「この国の人々は改革は求めない。しかし、出来上がった秩序が破壊され、焼け跡から新しい世界が作られるのを見ているのは、大好きな人たちである。心の中に死の衝動をいっぱいにかかえながら、日常生活の安定も求めている、まったく一筋縄ではいかない心理の持ち主なのである」

「ほぼ日」でダーリン(糸井さん)とタモリさんが絶賛し、イベントまで開かれちゃった本です。
気になったので読んでみました。

残念ながら、私は東京の地理は全くわからないので、もしかしたら魅力は半減しているのかもしれませんが、それでも十分面白かったです。

縄文時代、沖積層は海で、洪積層は陸地でした。
洪積層の端・岬には貝塚や墓など、神の領域のものが作られました。
時代は、現代。
今や洪積層も沖積層も関係なく、都市は発展しているように見えます。縄文時代、海と陸地だった東京は実はそのせいで坂道がやたら多いのです。
そして、縄文時代に岬であり、神の領域だった場所には、現在も古墳のあとが見つかり、神社仏閣が建てられ、やはり神の領域のままで残っています。
神の領域は、無の領域。何者にも縛られない自由の土地。
それゆえ、大学などもその場所に建っている。

そういう発見、面白いと思いませんか?

なぜ渋谷や秋葉原はあんなにラジカルな文化を担うようになったのでしょう。
銀座のお高いイメージは、いつから?

ちょっと不思議な角度から東京を見ると、結構面白いよ、という本です。私は面白かったですよ。
87ページに載ってる東京タワーの写真は結構印象深かったです。写真もなかなか味があるので、それだけでも楽しめますよ。

もう一箇所引用しておこう。
「ただ、理性はどうも完璧なものじゃないらしいので、ぼくたちには見えないところで行われている地球の営みに、もっと耳をそばだてていないといけない、と言いたいだけだ」

東京住まいの方も、そうでない方も、是非。

ちうしゃ

2005年11月18日 適当な日々
■インフルエンザの注射をしてきました。
やっぱりねえ、沢山の人が集まるところで仕事をするわけですから、うつすわけにもうつされるわけにもいかないんですよ。
久しぶりに注射を打たれたわけですけど、やっぱ痛いですね。
いや、針とかは全然痛くないよ。
ただ、薬液を入れるときは痛いね。で、ちゃんと揉んでおいたんだけど、やっぱ腕が痛いです。

 
■明日は久しぶりに沢下クン(女の子)と遊んできます。
が、明日だというのに、未だにいつ会うのか、どこに行くのか、車はどちらが出すのか、全く話し合いが出来ていません。
本当に遊びに行くんでしょうか。謎です。
しかも沢下クンから「女の子の格好してこいよ!」といわれています。
確かに前回、男みたいな服を着ていきました。反省してます。
反省はしてますが、前回は夏だったからともかく、今回は冬です。
冬のオナゴは寒いから嫌です。
嫌なんですけど、また男みたいな格好をしていったら、それこそ沢下クンに何を言われるかわかったもんじゃありません(笑)

諦めてこの前かったピンクのセーターでも着ていきます。

でもねえ、一応マニキュアは塗りなおしたよ。綺麗なピンクに!
コレで勘弁してくださいってわけには行かないでしょうかね。
行かないでしょうね。
 
 
■朝の「とくだね」でルービックキューブの世界大会の模様を特集してました。日本人が上位独占したとか。優勝したとかで。
懐かしいですね。
25年ぶりのブーム再来だそうです。
ウチにもありました。小さかったからか、単に単純だったからか、全然そろえる事ができませんでした。
そのまま放置され、5年ほど前は弟が一時期熱中してました。
ただし彼は、ばらしてから全面そろえるという、力技でズルをしてました。

今あのルービックキューブはどこにいってしまったんでしょう。

テレビ見てたら面白そうな気がしてきて、ちょっと欲しいなとか思ってます。先日新聞に入ってたトイザらスの折り込み広告に載ってたな。買いに行こうかな。
その隣に載ってたスネークキューブも懐かしかったな。

そういえばルービックマジックってのもあったよね。

 
■きょうはここまで。
■昨日書いた、脳内でのテスとヘンリーの関係性について、またまた友人と話す。

私「ああいう感じなんだけど」
友「わかってたよ。表現がなんだったから(←多分「恋人」のあたり)言っただけだよ」
私「……真面目に解説した私は阿呆ですか」

でもまあ、あの発言にときめいた人も居るのではないか、といわれました。ときめくかなあ? そういうときめきとはあの二人は無縁なんだけどなあ(苦笑)

■お父さんのこと (マァル視点)
お昼ごはんを食べ終わって、わたしたちはサンチョの家に集まる。
魔物の皆は、全員が家に入れないから代表してゲレゲレと、ピエールと、スラリンと、ホイミンと、それからマーリンお爺ちゃんがきていた。
皆、緊張してる。
わたしも緊張してた。
ソルはお昼前お父さんと何かお話したみたいで、私たちよりもっと緊張してるみたいだった。

「お父さんが、皆に話したいことがあるんだって。あんまりいい話じゃないけど、次に行くところに関係があるって言ってた。お昼を食べたら、サンチョの家に集まって欲しいって」

ソルはわたしにそういった。
「どんな話かな?」
って聞いたら、ソルは「わかんない」っていって首を横に振った。ただ、お父さんは凄く難しい顔をしてたって、そういってた。

 
お昼を過ぎて、皆でサンチョの作ってくれたりんごジュースを飲んでるときに、お父さんがやってきた。
「あ、いいな。ボクにも頂戴」
わたしたちのジュースを指差してお父さんは言うと、あいていた椅子に足を組んで座る。
別に変わったところはなくて、いつもどおりだった。
「坊っちゃん、お行儀が悪いですよ」
サンチョが呆れた顔をしながら、お父さんにりんごジュースを出す。お父さんは「ごめんごめん」って軽い口調で言うと、組んでいた足を戻して、きちんと座りなおした。
それからゆっくりりんごジュースを飲む。
わたしたちは、思わずお父さんの動きをじっと見つめてしまった。
「そんなにじーっと見られると飲み辛いんだけど」
お父さんはコップをテーブルに置いて苦笑する。
しばらくそのコップを見つめていて、それから顔を上げた。
周りに居るみんなの顔、わたしやソルの顔をゆっくりと一人ずつじっと見つめて、お父さんはにっこり笑った。
凄く優しい顔で。

「皆、薄々感じてるんだね。……いい話じゃないよ」

お父さんはそういうと、椅子の背もたれにもたれかかって足を組んだ。サンチョがちょっと顔をしかめたけど、お父さんはそのまま目をそっと閉じて話を始める。
「ボクは、今まで皆に隠してきたことがある。本当は、誰にも言わないでずっと秘密にしておくつもりだった」
誰も何にも言わないで、じっと話を聞く。
「思い出すのも嫌だし、知られるのも嫌だ」
お父さんは目を開ける。
わたしたちの顔は見ないで、またテーブルのコップをじっと見つめた。
「出来れば、聞いたらすぐに忘れて欲しい」

そんな事できない。
聞いて、それで忘れて欲しいって、そんなの無理だ。
小さい頃から、ずっとお父さんのことが知りたくて、わたしもソルも周りの人にいっぱい話をせがんで、困らせてきた。
ようやくお父さんに会えて、話で聞いていたよりずっと素敵なお父さんで嬉しかった。
今だってもっと、沢山お父さんのことを知りたいのに。
わたしはもうすぐ10歳だけど、1年半しか一緒にいないから、信用してもらえてないのかな。

なんだか寂しい。

「話を聞いてそのうえ忘れろって、無理にきまってんじゃん」

スラリンがボソッと言う。わたしも思わず頷いた。
「……そうだね。でも忘れて」
お父さんは小さい声で言う。
「聞いた上で忘れろという事は、その事について知っておいて欲しいが、その後は一切その事を誰かに喋ったり、テス自身に尋ねたりするな、という事じゃ」
マーリンお爺ちゃんがスラリンに言ったあと、「そういう事じゃろう?」ってお父さんに聞いた。
お父さんは頷く。
「そもそもは言うつもりもなかったんだから。ただ、言わないと誰にも納得して貰えないと思うから言うだけ。本当に言いたくないし、今だってここから逃げ出して言わないで終われないか考えてるくらい」
「そ、そんなに酷い話なんですか?」
サンチョが青い顔をする。
お父さんは頷いた。
「サンチョは……倒れるかも」
「えええ!」
お父さんの言葉に、当のサンチョだけじゃなく、皆が驚きの声を上げた。
「そ、そそそ、そんなに悪い話ですか!?」
お父さんはまた頷く。
「ボク自身、思い出すだけで吐きそうなくらい。悪いし、酷いし、気分悪いし、腹が立つし、嫌だし、痛い」
「……お、脅しだろ? 実はたいしたことないだろ?」
スラリンがいつもより青い体をして尋ねると、お父さんは首を横に振った。
「一応あっさり目に話すつもりではいるけどね。……ちゃんと言ったらボク自身が今の精神状態に戻るのに時間がかかるし」
お父さんはゆっくりと私たち一人一人の顔を見た。
「だから、あらかじめ覚悟だけはしてから聞いて」

 
「ビアンカちゃんやお母さんの消息もわからないときに、自分のわがままだけでこういう事をするのはよくないと思うんだけど、どうしても……寄り道したいところがあるんだ。もう間に合わないかも知れないけど……」
お父さんはテーブルの上に地図を広げた。
それから、真ん中の大きな島の世界で一番高い山を指差す。
「セントベレス山の頂上に、神殿があるのを知ってるよね?」
わたしたちは頷いた。
マスタードラゴン様の背中からみた、神殿。
あの神殿を見たとき、お父さんが少し変だった。
「主殿とポートセルミに初めて行ったとき、双眼鏡で見たときはまだ建設中だったところですね」
「うん。覚えてたんだ」
「主殿の様子が……おかしかったので」
「そうだね、あの時も『今は話せない』って言ったね」
「……ええ」
ピエールが頷いた。そんな話を聞くのは初めてだった。

「コレ、何の神殿だか、わかる?」

お父さんは椅子に座りなおしながら、わたしたちに聞いた。
皆が首を横に振った。

「じゃあ、光の教団は知ってる?」

次のお父さんの質問に、わたしたちは頷いた。
最近、急に広まってきてる教団。世界に終わりが来て世界に魔物が溢れても、その教団に入っていたら無事助かるって、そういう話だったと思う。
わたしは、ちょっと嘘だと思ってる。

「あの神殿はね、光の教団の聖地になるんだよ」

スラリンが不思議そうな顔をする。
「何でそんなに詳しいんだ? ……信者なのか?」
「やめてよ!」
お父さんが悲鳴をあげて立ち上がった。
「信者なんかなるわけないだろ!」
いきなり怒られて、スラリンが体を縮める。ソレを見て、お父さんはテーブルをドンっと叩いてから椅子に座りなおした。
「ごめん……」
何とか怒りを静めるみたいにつぶやくように謝って、お父さんは大きく息を吐いた。
それから頭を抱えるみたいにして、机に寄りかかる。

「ボクね、あそこに居た事があるんだ」
ぼそりと、小さい声でお父さんは言う。
それから、いつも着けてる左手首のバングルをはずした。
そこには光の教団の紋章が、焼き付けられてた。
誰かが息を飲んだ。

お父さんは腕だけ私たちに向けて、机に突っ伏す。

「ボクは、教団の……ドレイだったんだ」
本当に小さい声で、そういった。


■本格的に告白篇がスタートです。
なんか……書くのがいやです。

はしご。

2005年11月17日 適当な日々
■幹線道路をがーっと飛ばしてました。
すると、前の車が急ブレーキ。
その車体の下から、ビニールの細長いものがいきなり現れました。

なんだなんだ? ごみ??

思うものの、隣の車線にいきなり移動できるわけも無く、とりあえず、ブレーキを踏みながらタイヤが乗らないように気をつけて上を通過。

しようとしたら、

ががががががが。

なんやら凄い音。
なんだなんだ???

幹線道路の走行車線にハザードつけて緊急停車。
そういえば左手側にとまってる軽トラは何だ?
あ、前の車から人が降りてきた。

ん???

どうやら、まず軽トラがビニールに包まれた多分新品のはしごを落としたようです。
進行方向に平行に。
で、前の車の人が間に合わず、ががががが、と上を通過。
私、ブレーキ間に合わず、ががががが、と上に停車。

前の車のおじさんが、軽トラのひとにめちゃめちゃ怒ってます。
私は呆然。
まあ、たいしたことなさそうだなあ、っていうのが本音。

で、まあ、はしご落とした人の住所とか電話番号は聞いておきました。
その人が車の整備工場の人だったので、すぐ近くにあったその工場へ移動。
見てもらったらなんとも無かったので、それで話は終わりです。

でも、いきなりはしごはないよね、はしごは。

一応、保険屋にも連絡をして、それから母親様に連絡。
「前方不注意!」
と怒られました。

えー。
私悪いか???
だっていきなりはしごだよ?
前の車が通過したその場からいきなり現れたんだよ?
前の車で死角になって、その車の前にはしごが落ちてるなんて、見えないよ。
はっきりいって、障害物競走なみのレースゲームだってこんなこと起こんないと思うよ?
マリオカートだって、バナナ投げる前はモーションあるだろうよ。

何か腑に落ちない。

まあ、なんとも無かったからいいんですけど、やっぱりちょっと気分が重いです。凹んでます。

 
事故多いなあ、気をつけねばねば。
 
 
で、授業は間に合わなさそうだったんで(そもそも通勤中だった)学校に連絡入れて自習にして貰いました。
でも、学校には出向いて次回の予習とかしてきました。

腑に落ちない。

 
で、さっきここまで書いたらパソコン止まった。
踏んだり蹴ったりだ。
 
 
■森センセの新刊買いました。「赤緑黒白」
まだ読んでません。楽しみ。
で、次回以降の予定のなかに「アイソパラメトリック」が入っていて非常に嬉しい。
そもそも、新書の時には限定発売だったらしい。
図書館で発見して読んで、めろめろになった記憶があるんだよねー(でも、内容は覚えてない←最低)

ので、アイソパラメトリックが手に入るのは嬉しいのです。

ま、とりあえず早く新刊読まねばね。
椎名誠の文庫も一緒に買ったから、こっちも読まねば。
 
 
■今日はここまで。
 
■友人に「ヘンリー君はテっちゃんの親分で、お兄ちゃんで、家族で、恋人」っていったら嫌な顔されました。

いや、恋人っていうのはさあ、別になにがあったわけでもなくさあ。心のつながりって言うの? そんな感じよ。

あの極限状態で十年一緒に居たんだから「親分子分」の枠だけでは言い表せないと思うのよ。
ヘンリー=テスみたいな、同一性を持ってるんじゃないかなあと。
そんなつもりであの二人を捕らえてます。
間違いでしょうか。気のせいでしょうか。

まあ、間違っていたとしても、今更脳内の訂正ききませんけど。

■お父さんのこと(ソル視点)
お父さんが帰ってきた。
ラインハットに居たのは結局一日半くらい。言ってた期間より随分短くてぼくらはビックリしたけど、ちょっと嬉しかった。
けど、帰ってきてからお父さんはずっと難しい顔をしていて、なんだか近寄りがたかった。
結局、帰ってきた日は夕飯の時に顔を合わせたくらいで、お父さんがその日一日何をしていたのか、全然わからなかった。
 
 
次の日は朝からとても綺麗に晴れて、風が強かった。
中庭に出たら、雪の表面がキラキラ光っていて、端のほうから溶け始めていた。
春はもうすぐ。
ぼくが大きく伸びをしたら、お父さんの声が降ってきた。
「ソル」
ぼくは声をしたほうを見上げる。
ぼくらが普段は危ないからってのぼらせてもらえない、見張り台の上にお父さんは居た。
「なあに?」
ぼくは上を向いて聞く。
「のぼってこられる?」
「うん!」
ぼくは大きな声で返事をして頷いた。
のぼったら怒られるけど、ぼくは見張り台の上が大好きだった。景色がとってもきれいで、どこまでも遠くが見られる。
「すぐ行く!」
渡り廊下を抜けて、見張り台へのはしごをのぼる。
風が冷たくてちょっと手が痛かったけど、ぼくはへっちゃらだった。
のぼりきると、お父さんは西のほうの景色を見ていた。ぼくもその隣に立って西のほうを見る。
深い森が延々と続いていて、ずっと向こうで岩山が連なっているのがみえる。
その向こうに、ほんのちょっぴり青が広がっている。海だ。そして、霞んでほとんどみえないけど、小さく左手側にセントベレス山が見えた。

ちょっと寒い。ぼくがくしゃみをしたらお父さんはちょっと笑って、それからマントの中にぼくを入れてくれた。
「ぼくね、ここに来るの好きだったんだ。けど、危ないからっていつも怒られるんだよ」
「今日はボクが一緒だから大丈夫だよ。もし怒られるとしたら今日はボクだけだね」
お父さんはそういって、ぼくのことをぎゅっと抱きしめてくれた。
「でも、とりあえずここに来たのは二人の秘密にしよう」
「うん!」
お父さんと二人だけの秘密があるのが、とっても嬉しかった。

お父さんは見張り台からぐるっと辺りを見た。
「ここから見れるところは、ほとんどグランバニアの領地なんだって。ボクはここを守るだけで精一杯だ。ボクにとっては凄く広い。けど、ソルは生まれたときからこの世界を全部渡されちゃったんだよね」
お父さんはぼくを見つめた。
「……ごめんね」
ぼくはお父さんに笑いかける。
「何で謝るの? ぼく、一人じゃないよ? 世界はねえ、マァルやお父さんや、皆で助けるんだよ。ぼくねえ、一人だったらきっとお父さんだって見つけられなかったよ。一人じゃないから見つけられたの。それにね、自分が勇者ってのも、きっと知らないままだったよ。お父さんが居たから、ぼく、勇者になれたの」
「だから、その使命をテルパドールで教えちゃったのがボクで、知らないままにだってしておけたのに」
お父さんは顔を曇らせる。
「駄目だよ」
ぼくはお父さんの顔にぺたっと手をくっつけた。お父さんは随分長い事ここにいたみたいで、ちょっと顔が冷たかった。
「知ってて放っておくのは、ずるい事だよ」
ぼくがそういうと、お父さんははっとしたようにぼくを見た。
「ぼくね、今全然苦しくないの。お父さんが居ないときは苦しかったよ。ちょっと寂しいときもあるけど、苦しくないの。お父さんはおじい様と勇者を探してたんでしょ? ぼくね、お父さんの力になれて嬉しいんだ」
お父さんはちょっと泣きそうな顔をしてた。
「ソルは強いね」
「お父さんの子だもん」
ぼくはにかっと笑う。

小さい頃から考えてた。
お父さんってどんな人だろうって。
お父さんの事は皆が色々教えてくれた。
ぼくが想像してたお父さんとは、実はちょっと違ったんだけど。
ちょっとがっくりした時もあったんだけど。
けど、今のお父さんがぼくは大好き。
想像のお父さんより、ずっと好き。
だから、お父さんが一緒なら、勇者ってのも嫌じゃない。

 
「ねえ、ソル」
お父さんはぼくを抱き上げて、また西のほうを見る。
「なに?」
返事をしてお父さんの顔をみたら、お父さんは凄く遠いところを見つめていた。
「お願いがあるんだ」
お父さんの声はとっても真剣で、ぼくは無言で頷いた。
「冬の初めに約束した事、覚えてる?」
「うん、次に行くところを教えてくれるんだよね?」
「そう。漸く決心したし、準備も出来たから、話したいと思う。薄々感じてると思うけど、全然いい話じゃない」
ぼくはまた、頷いた。
いい話だったら、すぐしてくれるはずだから。
「今まで隠してきたことを、全部皆に話したいと思う。大好きな皆に。他の人には聞かれたくないんだ」
「うん」
ぼくはドキドキしてきた。
お父さんはぼくを抱き上げてるのに、一度もぼくの顔を見ない。
ちょっと鋭いまなざしで、ずっと遠くを見つめてる。
「マァルと、魔物の皆を、サンチョの家に集めておいて欲しい。サンチョの家なら人払いが簡単だし、そうそう立ち聞きできる場所でもないから」
「……わかった」
ぼくはお父さんにぎゅっと抱きついた。
「お父さん」
「ん?」
「大好き」
ぼくが言うと、お父さんはぼくの顔を見た。
そして嬉しそうに笑ってから、ぼくのおでこにキスしてくれた。
「ボクもソルが大好き。ここに戻ってこられて、本当によかった。……早くビアンカちゃんにも……お母さんにもソルやマァルに会わせてあげたい。ボクが独り占めしてばっかりじゃきっと怒るよね」
「お母さん、どこに居るのかな?」
ぼくの言葉に、お父さんは一瞬寂しそうな顔をした。
「うん、ホント、どこに居るんだろう。……助けに来るのが遅いって怒られなきゃいいんだけど」
「お母さん、怒りんぼなの?」
「全然。優しいよ」
「じゃあ何で、そんなに怒られる怒られるって言うの?」
お父さんは少し表情を固まらせて、それから大きくため息をついた。
「んー、まあ、ソルも大きくなったらそのうちわかるよ」

何だかわからなくてもいいんじゃないかなあって思った。

「じゃあぼく、皆を呼んでサンチョの家に行くね。お父さんはいつ頃から話をするの?」
「お昼食べてからにしよう、ちょっと長くなるから」
「わかった。じゃあ、そのくらいに集まるように言うね」
お父さんが頷いたのを見て、ぼくは先にはしごをおりた。
お父さんは、また西のほうを見てるみたいだった。


■グランバニア対話編、スタートです。
……スタートしたか?

お父さんの言うところの「大きくなったらわかるよ」は、『女の人には男の人にはわからない沸点があるんだよ』、とかそういう諦めにも似た言葉なのかもしれません(笑)

嘘です。

ソルくん、あれはお父さんのノロケだからね、気にしないでいいんだよ(笑)

暇でした。

2005年11月16日 適当な日々
■二年生が修学旅行に行っちゃったので、臨時の私は昼過ぎの授業しかありません。
午前中暇です。
ますます学校に行くのが面倒になってます。駄目です。

さて、そんな本日。

学校に出かけるのは13時15分で十分なので、母親の買い物にお付き合いしたり、銀行に振込みにいったりしてました。

で、お昼の「ごきげんよう」を見てたら。ゲストが。
欽ちゃん=萩本欽一さん
ダーリン=糸井重里さん
そして、石坂浩二さんでした。
豪華!!!
ちうかダーリン昨日から出てたのかー! 欽ちゃんは一昨日かー!
なんかやたら悔しい、ちゃんと見たかった。
三人ともすきなんだもん……。

■ほぼ日ストアから、来年のスケジュール帳が届きました♪
今年のスケジュール帳は八割〜九割真っ白なのですが(書くことなんてそんなにない)来年こそ! 来年こそは沢山書くのです!
でも日記をここに書いてるから、果たして一日一ページも何を書けばいいのかわかんないのです!(笑)
小遣い帳がわりにすればいいのでしょうか?

 
■そういえば
この前の土曜日、我が愛しのグランパスさんはまーた負けました。
敬愛する大森様が復帰なさっても、全然解決しませんでした。
むしろ復活なさってから勝ってないのでは……?

(遠い目)

さて、そんなわけで、ついに降格争いの圏内突入です。
グランパスの魅力は、優勝も無ければ降格争いの危機もない、その生ぬるさだったのに!(いや、勝って欲しいさ、優勝して欲しいさ)
本気でやばいらしいです。

トドメでもさされるのか、次の試合は首位のガンバ様です。
しかもこんなときに限って、麗しのピクシー来日。観戦つきです。

頼むー、頼むよ勝っておくれよグランパス!
ストイコビッチの前で勝とうよ!!!

……間が悪いよピクシー……。

 
 
■まあ、そんなこんなな一日でした。

< 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 >

 

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