■今日の本
ISBN:4840229783 コミック 相川有 メディアワークス 2005/09/27 ¥578
「まだ思い出せないのか? お前が不死族を憎むようになったきっかけも? お前は最初から知っていたのに 全て 俺がなに者であるかも」

うあああああ、ちょっとこれ次どうなるの?
本当に次の巻でラスト!?
誰がどうなっちゃうわけ!?

落ち着けー。
今どうなってるんだ。

九朗ちゃん組(九朗、赤坂、西脇、清水)と、吉国組(吉国、死んじゃったけど遠山白右)と、伊勢組(伊勢っち、継子+佐藤?)と、レメク(不死族さんたち)に分かれてるのかな?
どうも真央ちゃんは別口みたいだし。

ど、どこが生き残るわけ?
誰が死ぬの?
ていうか、赤坂ちゃんこれからどうなるの???

しなないでー!!!

今回の、シードたちの生まれ方の話は結構エグかったなあ。室井さんと母親たちが気の毒だよ。
九朗ちゃんはそれを知ってなお室井さんを「お父さん」と呼ぶつもりなんだからすごい。あの子が一番やっぱり大物だ。
ところで、ようやくシードたちの生まれ順と名前の整理が自分の頭でつきました。
まずは伊勢兄弟で、「継子(2)」「鉄三(3)」
次が遠山兄弟で、「白右(4)」「真央(5)」
次が苗字なしの子たちで「睦生(6)」「奈々(7)」
最後が高城兄弟で「末未(8)」「九朗(9)」ですね。
……鉄三と九朗は手抜きじゃないですかね、レメクさま。
末未ちゃんは「末広がり」の8なんだよね。
継子は「継ぎ」だから2。
真央ちゃんが一番わかんなかったけど「真の中央」で5だ、と思う。

……1は? やっぱレメクさまなのかね?

まあ、ともかく次巻が楽しみです。
気になる人は今からでも間に合うさ!次は3月らしいから!
■今日の本
ISBN:475751526X 新書 土塚理弘 スクウェア・エニックス 2005/09/22 ¥410
いよいよその時がやってきてしまいました!『清杉』最後のコミックス!おバカな二人に会えるのもこれが最後!ホントに最後よッ!!

「いや ないない!! ここより厳しい環境のトコなんて ないない!!」

あああ、ついに最終巻かあー。思えば長かったねえ。「清杉と」も含めると6巻だもんねえ。そう思うと長い。
そしてやってることってほとんど代わんないんだよね。
それで笑えるんだから、すごいやねえ。

これも読む人は選ぶタイプのギャグかも。
私は好きなんだけど。
■今日の本ってわけでもないけど
ISBN:4088736230 コミック 空知英秋 集英社 2004/04/02 ¥410
江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?

「この恩は忘れねェ アンタのバーさん…老い先短い命だろうが この先はあんたの代わりに俺が護ってやる ってさ」

友人借りて1巻からがーっと6巻まで読みました。
とりあえず友人が宗旨替えでもしたのかと驚きました(笑)
いや、これまでこーいうの読む人だとは思ってなかったんで。

というわけで、銀魂です。
私は好きですよ。笑いどころで笑えるかで評価は随分違うらしいですが。
とりあえず、6巻まで読んだ感想としては、一番強いのは新八の「姉上」だと思います。あの姉上には逆らっちゃならねえ、一生ついていかねば。ねば。

キャラクタがみんなそれぞれ一本の筋をちゃんと持ってて、いい作品だと思います。絵も見やすいし、こまもわかりやすいし。
私は好きですよ。

とりあえず銀ちゃんが好きです。
主役の人が一番格好いいというのは、できそうでなかなかできないものですよ。

ええ、いい作品だと思います。
続きもよろしく。
■今日の本
ISBN:4091272835 コミック モリタイシ 小学館 2005/09/16 ¥410
かつて名門だった伊手高柔道部を復興させようと、新部長・林田亀太郎は燃える。だが周りの仲間はおかしなヤツらばかりで…。伊手高柔道部員たちが繰り広げるにぎやかなコメディ。

「だってさ、私たちにとってはあの場所が…『高校生活』ってカンジしない? 卒業するまではやっぱり…私はこの高校生活を感じてたいな」

もう、この巻でおしまいなんですねー。もったいないな。
初回のころのなんとなく品のないギャグから、普通の恋愛漫画(プラス品のないギャグ)に変わって、なかなかよい作品だったと思います。
絵もどんどんよくなっていってたし。

今回は皮村くんですよ、ようやくあの子のやさしい一面が花開いていい感じでしたよ、わかってくれる子が出てきてよかったねー。
中山ちゃんはいい子だよ。これからどうなるかはぜんぜんわからないけど、なんか好感触なかんじなのがいいなあとおもいました。

個人的には新入部員の山本のりこちゃんが好きだったので(だってあんた、めがねで黒髪でショートボブだよ、好みストレートよ?!)もっと新入部員が来てからの話も書いてほしかったなあとか思わないでもないです。
これからは「ふつう」の柔道部になっちゃうのかもしれないけど(あ、よしおと春迫がいるかぎりそうでもないか…)きっとこれからもずっとこの柔道部は続いていくんだろうな、と思える終わり方で清々しかったと思います。

題名とか、キャラクタで敬遠してる人がいるのであれば、ぜひだまされたと思って読んでほしいなとか思います。
■今日の本
ISBN:4063405605 コミック 二ノ宮 知子 講談社 2005/09/13 ¥410
ヴァイオリン入りましたー!!
二名様ご案内〜


入ってた栞はくろきんでした。
嬉しくない事はないけど、やっぱりミルヒーとか千秋とかほしいなあ。
誰か当てて見せてくれないかなあ。

ちうわけで13巻。
のだめと千秋に一方的に秋風が吹いたり、それを力ずくで収めたりと、たまにラブコメが入ったりしますが、とりあえずおんぼろオケを再生するぞプロジェクトが始まりました。頑張れ千秋先輩。

個人的にはそのおんぼろオケ「マルレ・オケ」の事務スタッフのテオくんがお気に入りです。気の毒だけどね、あの人可愛いよね。一生懸命なのに報われなくてね。

……美味しいポジショニングだー。

さてさて、チェレスタでよばれたのだめはどうなるのかなー。というところで14巻につづく。

次も楽しみです。
■今日の本
ISBN:4257723084 文庫 今 市子 朝日ソノラマ 2005/09/16 ¥620
飯嶋家の人々が、さまざまな妖魔との出会いの中で紡ぎ出す不思議絵巻。その愉快で、怖い日々を恐怖とユーモアを絶妙にブレンドして描く人気シリーズ!! 文庫版第7巻には、「二つの箱」「とぎれた蔓」「小さい虫」「鬼の嫁取り」「白い顎」「夜泣きの桜」の6編を収録。

きれいだ
…静かだな
雪も降るとき
音を立てるんだ


Rinちゃんにお借りしました。
今回は「雪女」が出てくる話が好きでしたよ。「白い顎」ですね。
やっぱここのお母さん最強な気がする。

今回は当たりが多かったと思います。
「二つの箱」のミステリーとか(私は阿呆なので何回か読まなきゃ分からなかったけどね)

「とぎれた蔓」は恐かったです。あんな本絶対読みたくないな(笑)実はこの話、未だにもしかしたら理解できていないかも、です。難しくないか? この話。

「小さい虫」
これもよくよく考えるとちょっと恐いかも。
あ、もしかしたら一番恐い話なのかも。

「鬼の嫁取り」
八重ちゃん素敵すぎ。伶さん可愛すぎ。

「夜泣きの桜」
あー、つまりあれだ、人間が一番恐い。
■最近なんか凄く気が重くて(理由は自分でわかってる)すごーく鬱です。
胃が重い。
なんかねえ、久しぶりに重たい気分です。
現実逃避したい。
逃げる先がない(笑)

まあ、これを書くくらいまでは回復してきてるんですけどね。

ああ、胃が痛い。重い。
というわけで暫くまだまだダメっぽい日々が続くと思います。

だってひどいのよ、遊んだりしたくないもの。ゲームもマンガも読書もいや。
文章なんてもちろん考える余裕もないですよ。ああいうのは心の余裕が必要です。
時々携帯メルで書いてるので、1話分溜まったらアップしたいとおもってますけどね。
それに食欲がなくなってるの(痩せてきたよ、こういう痩せ方ってやだなあ)
あああ、ヤバイヤバイ。なんか本当に気分が重い。
■モデム様復活。
漸くインターネット復帰ですよー。ネットって便利ですねー!
ありがたやありがたやー。
どれだけ自分が中毒なのか良くわかった4日間でした。
……モデム壊れてました。日曜から。

■妖精の城 2 (テス視点)
「ボク知ってるよ! 子孫って子どものことだよ。えーと……だから……わかった! お母さん伝説の勇者なんだ!」
妖精の話を聞いて、ソルはしばらく考えていたんだろう、いきなりそんなことを言った。
「……ちょっと違う」
「え? ちがうの?」 
ソルは困った顔をする。
「でも、お父さんとお母さんがいて、伝説の勇者のぼくが生まれたんだったら、それならマァルだって勇者だよね? 伝説の装備はできないけど……でもマァルがいっしょにいてくれたからできたことって、いっぱいあるんだ!」
「そうだね」
ボクはソルの頭を撫でる。「わたしも同じ勇者だったらソルの使命を半分持ってあげられたのに……でも、ソルって伝説っていうほどまだ長生きしてないよね。なのに伝説……なの?」
マァルは不思議そうに尋ねる。
ボクはマァルの頭も撫でた。
やさしい子たちだ、と思う。なんだかとても誇らしい気分。
「ソルも言ったけど、マァルも勇者だよ。ビアンカちゃんとボクの大事な子だもん。二人ともやさしいね。……ソルはこれから伝説になるんじゃないかな、マァルと一緒に」
「その時はお父さんもお母さんも一緒だよ。 一緒に世界を助けるんだもん!」
「そうなるといいね」
「なるの!」

ボクらはそんな話をしながら二階にあがる。二つの扉が並んでいる廊下には、やっぱり人気がない。
ボクは向かって左の扉をあける。小さな部屋にずいぶん大きな絵が飾られていた。そしてその絵を守るように一人の妖精が部屋の端っこに座っていた。
ボクは絵をのぞいてみる。絵の中に描かれてるのは、金色の髪の男の子。
「あの絵に描かれてるのお兄ちゃんそっくり……」
マァルが驚いたように言って、絵を指差した。確かに、マァルが言うように絵の男の子はソルに似ている。
「この部屋に飾られる絵は、ときどき取り替えられるの。今のは伝説の勇者さまのお誕生を祝う絵だから、次はずいぶん先になるかもね……あなた勇者様に似てるね」
妖精の女の子はそう言ってソルをまじまじと見た。ソルはまた居心地悪そうに眉を寄せる。ソルはまたボクの影に隠れようとするから、手伝うように一歩前へでて妖精の女の子の視界をさえぎって声をかける。
「女王さまに二階に行くように言われました」

ボクがいうと、妖精の女の子はボクを見つめる。目がきらきら光ってて、ずいぶん興味を持ってくれてるみたいだ。
「じゃあ、あなたが女王さまやポワンさまが言ってたテスさまなのね」
彼女はいうとまたボクをまじまじと見た。ぱちり、とまばたきして、大きな瞳がきょろりと動いた。
やっぱり妖精にもいろんな子がいるみたいだ、と内心苦笑する。
ふーん、と彼女はつぶやくと、ようやくボクをまじまじと見るのをやめてにっこり笑った。
「隣のお部屋に別の絵があるの。そっちの絵のところにも妖精がいるから、その子に聞いて」
「キミは教えてくれないの?」
「私はこの絵の係だから」
ソルが尋ねると、彼女はそう言って肩をすくめて見せた。


ボクらは部屋をでて隣の部屋にむかう。その間の廊下で、サンチョはしみじみと言う。
「それにしても本当にすばらしい出来の絵でしたねぇ。……思い出しますねえ。坊っちゃんが生まれたときも肖像画を描かせておられました」
「どこにあるのそれ?」
ボクが聞くと、マァルとソルが驚いた顔をして見上げる。
「え!? お父さん知らないの!?」
「ぼくらよく見に行ってたよ!?」
「えぇっ!?」
今度はボクが驚く番だった。
「どこあるのそれ?」
「お父さん、今度一緒にお城をお散歩しましょ。わたし案内してあげるから」
マァルがボクの手を握って見上げてくる。ボクは笑いかえす。
「よろしく」
話している間に隣の部屋につく。
隣の部屋も似たような造りになっていて、小さな部屋の中央にある壁に絵がかかっている。
ボクらはその絵をのぞきこむ。

小さな村の風景画だった。
ボクとサンチョは思わず顔を見合わせる。
ソルとマァルはきょとんとして絵を見上げている。
この子たちは、知らない景色。
今は、どれだけ求めても、もう見ることが出来ない景色。
穏やかな緑に囲まれた、小さな村。
村には川が流れていて、奥には洞窟がある。
宿屋の裏庭の畑。
家の前の井戸。
「……サンタローズ」
村の名前をつぶやく。
ボクの。
今はもうない、もう一つの故郷。

部屋の隅に控えていた妖精が、ボクのほうへ音もなく近づいてきた。
「その絵の前に立って、心を開いてください。道が開かれます」
困っていたらマァルが近寄ってきて、ボクを見上げた。
「お父さんとりあえずあの人の言うとおり絵の前に立ってみたら?」
「……そうだね」
みんなが絵の前から少し離れる。入れ代わりに、ボクは絵の正面にたった。
懐かしい。
それでいて少し心の奥のほうが、痛いような気分。

宿屋にビアンカちゃんが泊りに来たことがあった。
洞窟の奥まで人を探しに行ったこともあった。
川のそばでゲレゲレと鬼ごっこをして、毎回負けた。
夕方にはサンチョが家からボクを探しにでてきた。
お父さんは、ボクやゲレゲレを見て、いつも柔らかく笑っていた。
どこを見たって、懐かしい。

絵のなかをじっと見る。
家はどんな風に描かれてるんだろう、少し身を乗り出す。

ふわり、浮遊感。

一瞬、耳がキーンとした。

眩しい。
ボクは目をこすって辺りを見る。
「……?」
聞こえるのは川のせせらぎ。
柔らかく落ちてくる日差し。
少し肌寒い。
「ここって……」
ボクは茫然と辺りを見回す。

ボクは、まだ無事だった頃の、
緑あふれる、
サンタローズに居た。


■はい、イベント開始です。
DQ5の中でも1・2位を争うであろう、感動的イベント。

頑張って夢を壊さないようにしたいと思います。

人気投票やってます。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
気が向いたら投票してやってください。
■胸に何だか痛みが走りまして。正確には何だか触ると痛いなー、なんだろうなー、と思って。で、病院に行ってきました。
……行きたくなかったんだけどねー、おかんが行けってうるさくてねー。
ウチ乳癌の家系だからねー。
で、まぁ、行ってきたんですよ。
おかんが行きつけの病院に。先生が結構評判イイやわらかい感じの若めの先生でね。……外科の男の先生です。

がーんと胸を曝け出してきたよ!
最初は触診だね。
押さえる感じで全体的にね。ワキのリンパを見るのが基本らしくて、こう、ワキの辺りに指があたって、むにむにむにって感じ。

……くすぐったかったです。

顔をしかめてたら、先生に「痛かったらごめんねー」と言われました。
違うよ先生、くすぐったいんだよ。

次はエコーって機械です。
ベッドに寝転がって、胸に何やら冷たいジェルをがーっと塗られて、コンビニのレジについてるバーコード読取り部分みたいな形の機械が胸を行ったり来たりですよ。すごく丁寧にかける掃除機みたいに、忘れた部分はないぜ、隙を見せないぜ、ぬかりはないぜ、って感じでした。

さて。
検査の結果としましては、とりあえず異常なしです。
今でもちらっと痛いんですけどね。その内引くでしょうよ。
……たぶん。
まあ、悪いもんじゃないしね。

で、ウチ乳癌の家系なんで、気を付けてなさいって言われました。実際乳癌には家系とかあるらしいですよ?
胸にボリュームがあるから、自己触診でわからないこともあるって。ので、一年に一回はエコーで調べたほうがいいとのこと。
……何人も見てるセンセが言うんだからやっぱそれなりに胸でかいんでしょうか?(まだ疑ってる)

でもさ。
もうすぐ三十路な今日この頃、初めて乳を揉んだ男の人が、病院のセンセってどーなのよそれ。
色気ないなぁ。

■最近ちょっとネット落ち気味です。すんません。
……なんかパソコンの前にじっと座っていたくないのです。パソコン画面が見たくない。そんな感じでうだうだやってます。
ヒミツ日記のお返事もその内かならずします!(今日の日記は携帯メールで書いて送信してコピペです)
あと、「今日のドラクエ5」もしばらく停滞です。
こっちはちょっと単純に疲れました。書きたいって思ったら書きます。書きたいところはまだいっぱいあるので、中途半端で止めるつもりはあんまりありません。……ゆっくり書きます。更新ペースが落ちる感じで。

……たぶん。

メールの返事と掲示板の返事も遅れてます!はい!すみません!
ちゃんと読んでます!いずれお返事を!します!
ちうわけで気長にお待ちください。


■今日はここまで。
■はい!
本日200回です! おめでとう! ありがとう!
という事で人気投票開始。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
気が向いたら投票してやってください。

■妖精の城 (テス視点)
城のなかは静かだった。
赤い絨毯が敷かれた廊下は歩いても足音がたたない。
辺りには誰もいなくて、ずいぶん淋しい感じがする。窓からはやわらかい日差しが差し込んできていて、それが余計に人が居ない城内の淋しさを引き立たせている感じがした。
ボクらは一番太い廊下を、真っすぐ進む。やがて太い柱が並ぶ広い部屋の入り口に辿り着いた。部屋の奥に大きな玉座があって、そこには両脇に妖精を従えた一人の妖精が座っているのがココからでも見えた。
「坊っちゃんちょっとこっちを向いて」
サンチョに声をかけられてボクは振り返る。
サンチョはしばらくボクを見て、前髪を少し整えてくれた。
「……うんよしっ。いえね、妖精の女王さまにごあいさつする前に身だしなみを整えませんとね! 妖精の女王といえば妖精の世界でいちばんえらい方。坊っちゃんそそうのないように」
「……そうだね」

ボクらは玉座の前まで進む。女王とおぼしきその人は、ポワン様より少し落ち着いた感じの女性で(一体いくつなんだろう)ボクらを見てにっこり笑った。
「よくぞまいられました。話はすでにポワンから聞いております」
「初めてまして、女王様。お目にかかれて光栄です。本日はゴールドオーブの件でお伺いしました」
ボクが言うと、女王は少し表情をくもらせた。
「……たしかに天空の城にあった2つのオーブは私たち妖精の祖先が作ったものです。しかしもはや、私たちには同じ物を作ることはできないのです。これをごらんなさい」
そう言って、女王は金色に輝くオーブを取り出す。とても綺麗だけど、何だか少し記憶と違う気がした。
「じつは作ろうとしたのです。しかし形は似ていますが、このオーブには天空の城を浮上させる魔力はありません……」
女王はしばらくオーブを見つめて、それからため息をついた。
「でもテス。あなたならできるかも知れません。このオーブをテスにさしあげましょう」
そう言って女王はボクに綺麗なオーブを手渡してくれた。何だか小さい気がする。
「私たち妖精には時の流れを変えるチカラはありません。でもテスにはできるかも知れないのです。さあ、奥の階段へお急ぎなさい。あとは2階にいる妖精がテスを案内してくれるでしょう」
「……え?」
ボクは思わず女王の顔を見つめる。
「ボクが、時の流れを……?」
途方も無い話で、いまいち意味が飲み込めない、
「テスには力があります。テス自身が気付かなくても、その力はあなた自身を助けてくれるのですよ」
女王はそう言ってにっこり笑った。

ボクらは、女王の前を辞して奥にある階段まで歩く。
しばらく歩いたところで、ソルがボクを見上げる。
「さっきのオーブ、きれいな金色なのにこれじゃダメなの? ……どうしても?」
「ボクにもよくわからないけど、きっと見た目じゃなくて中身なんだよ。……だから、たぶんダメなんだろうね」
ボクが答えると、ソルは大きくため息をついた。
「それに、時の流れ…? あれって、どういうこと?女王さまの言うことって、むずかしくてよくわからないや」
「そうだね、よくわからないね。……けど、きっとこれから分かるんだよ。これまでも大体の事はその時分からなくても、あとでちゃんとわかったからね」
「そっか」
ソルは安心したように笑う。今度はマァルがボクの手を少しひっぱった。
「お父さん、もう少しゆっくり歩いてね。わたしお城の中いっぱい見たいから……」
「わかった。……ここはとても綺麗だもんね」

ボクは意識してなるべくゆっくり廊下を歩く。相変わらず廊下は人気がなくて、静かだった。足音も響かない。少しふわふわした絨毯が、何だか現実感を奪っている気がする。
廊下の窓からはやわらかい光が束になって差し込んでいるのが見えた。
廊下のつきあたりに、扉があった。両開きの立派な扉をあけると、少し広い部屋にでた。
中には若そうな妖精が二人。それと、向こうの廊下につづく入り口の前に兵士が一人たっているのが見えた。
「あら」
驚いたように妖精の一人が声をあげる。
「伝説の勇者様にお目にかかれるなんて」
ソルはびっくりしたみたいな顔をして、反射的にボクのマントの影に隠れる。それを見て、妖精は笑った。
「ごめんね、この子、勇者様って呼ばれるの苦手なんだ」
ボクが代わりに言うと、妖精は、知ってる、というような顔をしてうなずいた。
「ソルのこと、知ってるの?」
マァルが妖精に尋ねると、彼女はうなずいた。
「ソル様だけじゃなくて、あなたのことも知っていますよ、マァル様。……そしてもちろんテス様も。有名ですもの」
「……そうなんですか?」
ボクは思わず聞きかえす。
「ええ。もちろん。ソル様がどうして天空の勇者として生を受けたのかも知っています」
「……ビアンカちゃんが、勇者の血を引いているから、だよね?」
彼女はうなずいた。
「けど、それだけではありません。テスさんはエルヘブンの民の血を引いていましたね。テス様とビアンカ様のふたりの血すじが合わさって伝説の勇者が生まれたのです。どちらが欠けてもダメだったのです。……それはきっと神の意志だったのでしょう」
ボクは息をのむ。
ボクも、必要だった。
「お二人はとても強い運命と絆で結び付いておられるのです」
彼女は笑う。
「テス様がつらい時期を無事乗り切られたのは、ビアンカ様がテス様のご無事を信じたから。ですから、テス様がビアンカ様のご無事を信じている間は、絶対にご無事です」
「……ありがとう」
ソルとマァルがボクの手をぎゅっとつないだ。
「よかったねお父さん、お母さんは無事よ」
「早く探してあげないとね!」
「そうだね」


■というわけで、本日はここまで。
次回からは例のイベント、のはず。

がんばろう。

これからものんびりとよろしくおねがいします。

10Oz.

2005年9月12日 音楽
■DVD見た!!!
DVD 東芝EMI 2005/09/07 ¥3,800
最新アルバム「OZ」が好セールスを記録しているロックバンド・100sの初のプロモーションクリップ集。中村一義と共演を果たした「Honeycom.ware」をはじめ、日本青年館で行われたアルバム試聴会のためだけに製作された映像などを盛り込む。

曲目
1.キャノンボール / 2.セブンスター / 3.新世界 / 4.A / 5.Honeycom.ware / 6.ここが果てなら / 7.やさしいライオン / 8.扉のむこうに / 9.K-ing / 10.またあした / 11.バハハイ (ボーナストラック)


取りあえず一言書いておくなら。

これ、まじヤバイ。格好良すぎ

って感じです。
これまで中村一義のPVって、本音を言うとはずした……って思うこともあったんですけど、今回は、そんな事ねえ!

もうねえ、格好いい。
特にHoneycom.ware!!!
最近見たPVの中でも一番でした。
これのためだけに薦めてもいい、ってくらい。
実際ママンに一緒に見ようってさそったくらい(そして反応はそんなに良くない)
で、一緒に見たママンの感想。
「中村一義ってかわいい顔してるね」

……そこですか。

考えてみたらずーっと中村一義って言い続けてるから、歌は知ってるけど顔は知らないって状態だったんだねママン。

とまあ、そんなかんじで暫くきゃーきゃー言いながら見ていこうと思います。


いいよ、このDVD。
■おや、次回200回ですか。
……ちょっと予定より遅れてるなあ。200回で妖精の城でのイベント予定だったんだけどなあ。
……むりかなあ、詰め込めばいけるかなあ?

■妖精の城へ (マァル視点)
お父さんはどこに行けばいいのかわからないとか言った後、地図を広げる。
「まあ、ここを冒険したい気持ちもあるけど、後回しね。いつかビアンカちゃんも連れて一緒に来よう。前、ボクがここで冒険した話をしたら、来たがってたし」
お父さんはそう言って、地図を開いて皆で見られるように地面に置いた。
「えーと、山に囲まれてて、森の深いところで、湖があるところに、お城の入り口は隠されてる……らしい」
そう説明して、わたしたちを見渡した。
「……だからそういうのに当てはまる場所をさがしましょう」

わたしたちは地図を見つめる。
世界地図に載るほど大きな湖は、二ヶ所しかない。片方は、ルラフェンの北西にある大きな湖。大きな橋がかかっていて、滝が流れている。
もう片方は、この前登った、昔は天空城に繋がってた塔の北。森に囲まれている。その森はぐるりと岩山で囲まれていた。
「お父さん、ここは?」
わたしは地図の湖を指差す。
お父さんはわたしが指差す場所を覗き込んだ。
「確かに言われた条件に合ってるね。……行ってみよう」


わたしたちはお父さんのルーラで一回グランバニアに戻った。
一日ぐっすり眠って、次の日、わたしたちはグランバニアを出発する。
この前と同じで、絨毯に乗って塔の西にある草原に降り立つ。相変わらず風が涼しく吹き抜けていく。
歩いていくと、この前みた紫の花はもう咲いていなかった。その代わり背の低い白い花が咲き乱れていてとても綺麗。
わたしはお父さんと手をつないで歩く。お父さんは少し遠いところを見ていて、辺りを警戒してくれている。
お父さんの横顔を見てたら、なんだか嬉しい気分になった。
「……どうしたの?」
お父さんはわたしを見て不思議そうな顔をする。
「なんでもないの」
「そう?」
話しながら、時々襲ってくる魔物を倒したりして、わたしたちは歩く。塔についたところで北側に進路をかえると、少しづつ木が増えはじめて、その内深い森に入り込むことになった。
森の木は太くて高い。とても深い森なのに、この前の迷いの森とはちょっと違う気がした。
歩いていくと、急に視界が広がる。
「うわ……」
お父さんが息を呑んで声を失う。その気持ちはわかる気がした。
とても静かで、広い湖が目の前に広がってる。湖には、霧がかかっていてどのくらい広がってるのかわからない。

「……嘘みたい」

綺麗すぎて、神秘的すぎて、見ている景色が嘘なんじゃないかと思った。
「妖精の村も絵本のなかみたいだったけど、ここも絵のなかみたいだね」
ソルは湖をじっと見つめたままつぶやいた。

わたしたちは、ゆっくり歩いて湖に近づく。
よく見ると、湖はとても澄んでいて透明な水は冷たそうだった。
随分深いらしくて、底が見えない。
「さて、真ん中でホルンを吹くわけだけど」
お父さんはそういって辺りをきょろきょろと見渡す。
「どうしようかなあ」
湖には船みたいなものが全然なかった。
「真ん中でホルンを吹かなきゃいけないんだけど」
「パパスさまもそうでしたが坊っちゃんも歌やおどりの才能はさっぱりでしょう? でも妖精のホルンはさすが妖精がつくっただけあって誰でも吹けるそうです。良かったですね」
サンチョの言葉にお父さんは目に見えてがっかりした。
「いや、そういう心配も……まあ、ちょっとはあるけどねえ」
お父さんがため息をついたときだった。
霧の向こう側から、静かに音もなく船が一艘すーっと近寄ってきた。
船には誰も乗っていない。けど、まっすぐわたしたちが居るところにやってくる。

船が波打ち際でとまった。
「……乗れって事、かな?」
お父さんはわたしたちの顔を見る。
「きっと大丈夫だよ」
ソルはそういってお父さんの手を引いて船の方へ行く。わたしとサンチョもそのあとを一緒に歩いた。
「じゃあ、皆はココで待っててね」
お父さんはスラリンたちに言うと、船に乗る。
わたしたちが船に乗り込み終わると、船はまた静かにすーっと動き出す。
暫く船はまっすぐ進んで、やがて静かに止まった。
湖には何にもない。
波はない。
船が進んだあとだけ、水が揺れている。
船のすぐそばには薄いピンクの蓮の花が咲いていて、イイ匂いがする。
「……ココでホルンを吹けって事、かな?」
お父さんが凄く小さな声で言った。
ささやくような声。
確かにこの風景の中で、大きな声を出すのはちょっとイヤかも。全部が壊れてしまいそう。

お父さんはそっとホルンを取り出すと、静かに息を吹き込む。
低い、少し不思議な音があたりに響いた。
お父さんは音楽がさっぱりだめなはずなのに、不思議な旋律が霧の中に響き渡っていく。

風が、ざぁっと吹いた。

霧が、風に押し流されていた。
湖の水面がぴかぴかに光っている。
空が水面に映っていて、湖の中にもお空があるみたい。
とっても綺麗。
わたしたちは呆然とその景色を暫く見つめた。
「……お城だ」
湖に、大きなお城がある。
凄く立派で、とても綺麗。真っ白な壁が、空と湖に映った空を背景にして、凄くくっきりと見える。
船はまた静かに進んで、お城の入り口で止まった。
わたしたちが船からおりても、船は動き出さなかった。このままわたしたちがお城から出てくるまで、ずっと待ってくれるのかも知れない。

お城の中は、とっても綺麗だった。
わたしたちは赤い絨毯を踏みしめながら、まっすぐ進む。
これから妖精の女王様にあえると思うと、すごくワクワクした。


■はーい。次回いよいよ200回です。
……一年の何分の一? いやいやいや、考えたら負けだ……。
というわけで、次回からキャラ人気投票をします☆
セリフ投票にはたくさんの投票有難うございました。あとでまとめてアップしますね。

……で。
200回目はどうやら妖精の城探検で終わりそうです。
例のあのイベントは200回目で記念ぽくなるかな、とかもくろんでいたんですけど。……まあ、予定通りには進まないですから。こんなもんだよね。
■痺れ武蔵さんがやっておられたのを見て、楽しそうだったのでやってみた。

適正・適職診断
http://www.neutra.go.jp/diagnosis/



結果
http://www.neutra.go.jp/diagnosis/result13.html

あっはっは。
割と当たってるな。でも「女性には少ないタイプですが、とくに理学系の研究者には男女ともに多いタイプです」ってなんだおい。

私は女性でおもいっきり文系です(笑)

でも他は大体当たってるな。
そうだなあって納得するもの。すごいね。

分かりやすい典型的人間なのかも。そうかも。

いろいろ

2005年9月9日 適当な日々
■昨日見た夢。

知り合いと、クラシックのコンサートに行く夢を見た。
チケット持って一緒に並んで、楽しみだねなんていいながら椅子に座って待ってる夢。
実際には音楽を聞くところまで辿り着かなかったんですが、自分が凄くワクワクしてるのだけはよーく分かった。

まあ、普通の夢だね。
でもねえ。
相手が問題だ、相手が。
好きだった人(過去形。振られた)と一緒の夢だった。

……。

えー(←不満)
もう随分前の話だよ。振られたとかは。
今更夢見ちゃいますか。
引きずってんですか? 深層心理の人、答えなさい。
自分で自分がわからんわ。
というわけで、何だか微妙な気分になったのでした。

■今日の話。
本日は伊勢に行ってまいりました。
おかげ横丁に「豚捨のコロッケ」を食べに。
http://www.okageyokocho.co.jp/butasute/butasute.htm
これだけのために行ったのか?
そうだ、これだけのために行ったのだ。

80円。

で、すし久でてこね寿司をお昼ご飯に食べまして。
http://www.okageyokocho.co.jp/susikyu/sushikyu1.htm
いや、私はとろろ麦ご飯を食べたんですけど。
本当は伊勢うどんが食べたかったんだけど、一緒に行った母親が寿司って言うから。

あとは暫くうだうだとおかげ横丁を歩いてました。
平日の昼間だけあって、人が少なくてよかったですよ。

あ、あとね、赤福のカキ氷食べました。
http://www.akafuku.com/
とはいっても、私はカキ氷苦手なので(苦笑)母親と二人で半分こ。

■シェルレーヌ

私、人生で一番おいしいと思えたマドレーヌがありまして。
それが「シェルレーヌ」っていうんですけど、伊勢のおかげ横丁へ行くまでにお店があるんですよ。
それでですね、先週からずーっと食べたくて。
ついに行ってきたのですよ、お店に。
(これまでは頂き物で食べたり、近所の某マックスバリューに地物として出品されてるのを食べてました)
ブランカって言います。
http://www.blanca.co.jp/

焼きたて売ってた。
めさめさ美味しかった。
袋につめて売られているのとは、また味がちがってね。
周りがサクサクで。
あまーくて。
やわらかくて。
そのくせ軽いんだよ!
重くないんだよ!
マドレーヌのイメージ変るよ。マジで。

……言いすぎだったらごめんよ。
でも、本当においしいって。
サイトで通販やってるから食べてみてくださいよ、本当に美味しいんだってばさ!!!

……いや、保障はしないよ、味には好みがある(笑)

でねえ、本日は「おいしいマドレーヌは食べたことない」といった友人のために買ってきたよ。お土産として。
首を洗って待っていろ。

ともかく、食い倒れの旅でした。夕飯は食べないことにします(笑)

■今日はココまで。
■最近あんまりしてませんでしたが、それなりに進んだので御報告。

■…迷子か??
さて、新大陸。あたりに生えているのが全然見たこともない樹だったり草だったりして、独自に生態系が発展した感じが出てて中々芸が細かいです。
そして、敵がとーっても強いです。
ワニは反則だ、ワニは。

で、地図を開いたら村はすぐソコにあるらしい。
しかし、海はかなりすり鉢地形の底の部分。
崖がわりと入り組んでいて中々村に辿り着きません。
うっかり村のうらっかわに回り込んでたり。

……そんな事をしつつ、漸く村に到着。

■レティシア

到着したのはレティシアという名前の村で、やっぱり独自の文化を築いてました。
村は円形で、ど真ん中に不思議な「レティスの止まり木」と呼ばれる大きな石造りの何かがあります。
服装も民族衣装らしい。
ゼシカに「女の子の服がきわどいからいい村とか言うんでしょ?」とか言ってからかわれる。

「なにい!?」

と喜び勇んで村の女の子をサーチ。
……いや、全然きわどくない。普通。
長袖じゃん。ミニスカだけど。
ゼシカの方が断然きわどいです。

そういえば、ゼシカは肩出し胸強調の服にも関わらず、ロングスカート。
姫も腕を出してるけど、そんでもって割りと上半身はきわどめだけど、スカートはロングで足は出してない。
……もしかして、この世界、足を出す方が問題なのかな???

■長老が言うには。

長老に挨拶に行くと、まあ、色んなことを言われて(覚えてねえ)最後に、「レティスの影を追いかけるな」といわれました。
ああ、最初に見たあの影だけの鳥を追いかければいいのね。

■まかれた!

大陸の真ん中あたりにも、レティスの止まり木がありまして、そこに鳥の影が居ました。
追跡開始。
途中で敵が出ると止まって待っててくれる(笑)親切設計なレティスにも関わらず、一度目はまかれました。

……毒の沼地まではまり込んで追いかけたのに……。

再挑戦。
今度は成功。
毒の沼地の先にあった崖の上に行くと、一瞬レティスを見失います。
それから、こちらに向かっていきなり急降下。

目の前に怪しい黒い渦登場。
これに入ればいいわけだ。多分。

……ちうか、まかれたのゴール寸前だったんか。

■もうちょっと進んでるんですが、今日はココまで。
■最近ショックだったこと。

公式ガイドブック(下巻)を何気なくパラパラーっとめくっていた時にそれは起こりました。

「スライムナイト……騎士に見える部分も、実はスライムの一部」

……騎士に見える部分も、実はスライムの一部。

騎士に見える部分も、実はスライムの一部
騎士に見える部分も、実はスライムの一部!!!!!

うええええええぇぇぇ!!!???
ということは、なにかい?
ウチのピエールは、ずっと騎士部分が喋ってるつもりで「主殿」なんて口調にしてたんだけど、
下の緑スライムが喋ってるってことかい!?
あの間抜けな顔のスライムが「主殿」!?

そんな……(よろり)

ずっと甲冑が喋ってると思ってたのに。
夢を壊された気分だ。
……まあ、これからも私の脳内では上の騎士が喋ってて、「主殿」でかわんないと思いますけどね。

■妖精の国 3 (テス視点)
「ルナー」
ボクらはベラに連れられて、水の階段をおりて図書館にむかう。いつもは素通りしていた、お城の一階が図書館になっていて、書架がずらりと並んでいた。
人間界からの妖精の城への入り口に詳しいという妖精は「ルナ」って言うらしい。ベラは書架の間で声をあげながらゆっくり歩いてルナを探した。

「静かにしなさいよ」
ため息混じりに、窓際の机で本を読んでいた妖精が顔を上げた。
やっぱり、紫の髪に緑の服を着ている。
小さい頃はあんまり見分けがつかなかったけど、実際は結構顔が違っていたらしい。当たり前かも知れないけど、今更ながら発見。ルナはベラより少し優しい顔をしてる。ベラはつり目だから、そう思うのかもしれない。
「図書館なのよ?」
呆れたように座ったままベラを見上げて、ルナは肩をすくめた。
「わるかったわよ」
ベラはそういうと、苦笑いする。
「悪いんだけど、ルナの知識量を頼ってお願いがあるの。ポワン様がルナが適任だろうからって」
やっぱりポワン様の名前は効果絶大らしくて、ルナは少し姿勢を正した。
「この子、覚えてる? テスよ」

……そりゃ、妖精はすぐには年取らないだろうけど、「子」ってことはないんじゃない?

「……随分見た目変っちゃったわね。フルート取り返してくれた子でしょ? ……もっとちっさくなかった?」
「人間ってすぐ大きくなるのよ、知ってるでしょ?」
「こんな風に目の当たりにしたのは初めて」
ルナはボクをしげしげと見つめた。
「でね」
ベラはルナのようすに関係なくすぐに話を進める。
「この子達、今どーしても妖精のお城に行かなきゃ行けないのよ。でも、飛べないでしょ? だからコッチからはいけないから、人間界からの入り口、教えてあげて? 何かで読んだことくらいあるでしょ?」
ルナはベラの顔を見てため息をついて、それから暫く黙っていた。
「思い出してみるから、ちょっと待ってて」

 
暫くすると、ルナが顔を上げた。
「妖精の城は普通の人間に見ることはできないの。でも、妖精のホルンを吹けば、キミたちにも見つけることができるはず」
「ホルンなら、ポワン様にお借りしました」
「じゃあね、山々にかこまれた深き森。その森の湖のまん中でホルンをお吹きなさい」
「……何処の森とか何処の湖とか、そういうことはわかんないわけ?」
ルナの言葉にベラが眉を寄せる。ルナがまたため息をついた。
「私が人間界に詳しいわけないでしょ、ベラの方が絶対詳しい」
「でも、全然分からないよりはいいよ。どうもありがとう」
ボクはベラとルナに挨拶する。
「これからすぐ行くの?」
ベラはボクを見上げる。
「そうだね、水没したお城で待ってくれてる人もいるし。早く行かなきゃ」
「そっか。じゃあ、ココでお別れか。また遊びに来てね」
「ホルンも返さなきゃだし、必ず来るよ。マァルもココが気に入ったみたいだし、ビアンカちゃんにもココを見せてあげたいし、きっとまた来る」
ボクはベラに手を差し出す。ベラがその手をぎゅっと握った。
「じゃあ、またね」

ボクは図書館の端っこの方で外をずっと見ていたマァルと、暇そうに椅子に座っているソルとサンチョに声を掛けた。
「お待たせ」
「分かった?」
ソルは椅子から飛び降りて、ボクのところに駆け寄る。それから、ボクにしゃがむようにジェスチャーする。しゃがむと、ソルは耳元に口を寄せてきて、小さな声で「すぐに行こうよ。ぼく、ここ、女の子ばっかりで居心地悪いんだ」って言った。
少しそれが面白かった。
「お父さん、また来ようね。わたし妖精の村大好き!」
「そのうちね」
マァルの言葉に頷くと、ソルが厭そうな顔をした。
ボクはこらえられなくて、声を立てて笑った。

ボクらは村の外で皆と落ち合う。
「お待たせ」
「ノンビリしてていいところですね」
ピエールはあたりを見ながら少し嬉しそうだった。
「オイラたち、さっきまでゲレゲレに、テスがここでどんな冒険したか聞いてたんだ。……テスなんでオイラも呼んでくれなかったんだ?」
ボクは一瞬きょとんとしてスラリンを見る。
「……いや、残念ながら知り合いじゃなかったしね」
「そうだ、今度はココでどんな冒険したのか教えてね! ポワン様が言ってた『あの時』だよね?」
「うん、今日から夜寝るときに話してあげるよ」
ボクはそういうと、一回ぐるりとあたりを見渡した。

「ボクらが来た時は雪ばっかりだったのにね、すっかり春だねえ」
ゲレゲレはあんまり興味なさそうに鼻を鳴らしただけだった。それがゲレゲレらしくって、なんだかとても面白かった。
ボクは皆を見渡してから、ゆっくりと言った。

「さて、次は何処に行くのか、いまいち不明です」

えええええ!?
という悲鳴めいた声があがるまでは、そんなに時間はかからなかった。
 

■はい、というわけで妖精の村編は終わりです。
すぱん、と。
ゲームではもっとルナは落ち着いた話し方をしてましたが、お友達のベラと話すんだったら、もっと軽い言葉使いかなって思ってあんな感じにしてみました。

そういえば、二人称が「キミ」って言う人は初めて書いたかも(笑)
■久々復帰ー。
ちょっとテンションが回復したのかもしれません(笑)
タンバリンでもたたくか?

もうちょっと頑張れば書きたいところに辿り着くし、がんばろう。

■妖精の国 2 (マァル視点)
わたしたちは、お父さんに案内してもらって妖精の村のお城にむかった。途中には池があって、蓮の葉っぱを飛び跳ねるようにしてわたる。それがとっても楽しい。
「わたし、水とか木とか、自然のある場所が好き。元気をもらえるの」
わたしが言うと、お父さんがうなずいた。
「ボクも好きだよ。緑や水を見ていると気持ちが落ち着くね」
わたしは嬉しくてお父さんの手をぎゅっと握る。
「お水がいっぱいなのに寒くないね。……そっか春のお水だからつめたくないのね!」
「春にするのは大変だったんだよー?」
お父さんは笑いながらそんな事を言った。

お城にはいると、不思議な景色が広がってた。木のなかにはお水の壁があって、階段も水でできてる。
「カベも階段もお水なのね。妖精さんってすごいすごい!」
「あー、全然変わってないね」
「お父さんが来たときもこうだったんだ!」
わたしとソルはお父さんを見上げる。お父さんはうなずいた。
「きれいでいいよね」
階段をあがりはじめたら、サンチョがうめき声をあげた。
「どしたの?」
「どうもこのふわふわと動く階段は……。やはり階段はしっかりしていないと!」
「転けても痛くなくていいんじゃない?」
サンチョにお父さんはそんな事を言って笑った。


お城の一番上についた。
壁がなくて、辺りを見渡すことができた。
一面にお花が咲いてるのが見渡せる。屋根は木の枝になっていて、薄いピンクの桜が満開になっていた。
「うわぁ、きれいだね!」
ソルが声をあげると、向こうの方に立っていた妖精さんが振り返る。
ちょっとツリ目で、気の強そうな女の子。わたしより、ちょっと年上のお姉ちゃんみたいな感じ。
その妖精さんはわたしたちを見て、ぱぁっと顔を輝かせた。とっても嬉しそう。
「テス!」
女の子は、お父さんの名前を叫んだ。そしてそのままこっちに走ってきた。
女の子はお父さんに飛び付く。お父さんは女の子を抱きとめた。

一体、何!?

わたしは何だかムカっとしたけど、お父さんも女の子も気付かないみたいで、そのまま話をつづけた。
「ベラ、久しぶり。元気そうでよかった。……全然変わらないね」
「テスが変わりすぎたのよ。人間ってほんっとうにすぐ変わっちゃうんだもの。でも! あなたがテスだってこと、私にはすぐにわかったわ」
ベラって呼ばれた女の子は胸を張った。
「本当に久しぶりね、テス。……サンタローズは残念だったね」
「うん……でもベラは何度か遊びに来てくれてたんだね、男の子がベラの事言ってた」
「うん、テスの事聞いたわ。会えなかったけど、元気って聞いて嬉しかった。……あの子ももうすっかり大きくて私のこと見えないのよ」
「残念ながら、ボクもここ以外じゃベラの事見えないみたいだよ」
「人間って皆そうなの」
ベラさんはちょっと淋しそうに笑った。それからわたしたちを見て
「そっちの子たちが、私たちの事見たのね? こんにちは」
「……こんにちは」
わたしは挨拶をしたけど、ソルはお父さんのマントの影に隠れて恥ずかしそうにして、何も言わなかった。
「……そういえば、わざわざどうしたの?」
ベラさんはそう言って首を傾げた。
「ちょっとポワン様にお会いしたいんだ」
「じゃあ、取り次いであげる」

わたしたちは、ベラさんに連れられて部屋の奥に入る。不思議な形の綺麗な服を着た、優しそうで凄く綺麗な女の人が椅子に座っていた。
「ポワン様」
お父さんが声をかけると、女の人が立ち上がる。ちょっとびっくりしてるみたいに見えた。
「まあ、もしかしてテスっ! なんてなつかしいんでしょう」
ポワン様は嬉しそうに笑ってお父さんの手を握った。
「お久しぶりです、ポワン様」
「ええ、本当に久しぶり……すっかり立派なお父さんのようですね」
ポワン様はにっこり笑う。お父さんは「まだまだですよ」って言って笑ってる。
ポワン様はわたしとソルを見てにっこり笑った。
「かわいらしいわね。テスがここに来たときとよく似ているわ。大変な旅でしょうけど、テスと一緒に負けないでね」
「うん!」
「お父さんがいるから、大丈夫よ」
わたしたちが答えると、ポワン様は嬉しそうに笑った。それからお父さんのほうを向く。
「あの時は本当に世話になりましたね。それで今日は私になにか用なのですか?」
ポワン様の言葉に、お父さんは掻い摘んで事情を話した。
水に沈んだ天空城を見つけたことや、ゴールドオーブがなくなったこと。妖精が昔ゴールドオーブを作ったこと。
ポワン様はお父さんの言葉ひとつひとつに頷いて、しっかり話を聞いていた。

「そうですか。どうやら約束をはたす時が来たようですね」
ポワン様はそういうと空に手をのばす。少し眩しい光が辺りをつつんだ。
ポワン様がのばしていたその手のなかに、きれいな楽器が握られていた。
「テス、このホルンを持って行きなさい。私たち妖精国の女王がきっとチカラになってくれるでしょう」
お父さんはしっかりとホルンを受け取る。
「お借りします、かならず返しに来ます」
お父さんは深々と頭を下げたから、わたしたちもあわてて一緒にお辞儀した。

「神の城がふたたび天にのぼり世界が平和になることを私たちも祈ってますわ」
ポワン様はまた椅子に座った。
「ベラ、テスたちをルナのところに案内してあげて。あの子が一番、人間界から行く妖精の女王の城の場所に詳しいでしょう」
「わかりました」
わたしたちはポワン様にお礼を言って、ベラさんと一緒に階段をおりた。


■久々に書いたら、なにやら面白かったです。
で、そのせいか何だかちょっとセリフが多くなってしまいました。
おしゃべり大好き。

ベラとポワン様は久しぶりに書くのでもしかしたら性格変っちゃったかも。ま、いいか。

ねむい

2005年9月6日 適当な日々
■伊勢物語って楽しいね!毎年言うけど私はこの授業が大好き!

が!

プリント作りに追われております。
というわけで日記もろくにかけません。
多忙を怠惰の隠れ蓑にしてはいけないのですが、忙しいとか云っておきます。

おお、暴風警報でてる!
明日の朝9時まで出てろよ!(すると休み)
……でも絶対、通過するな、夜のうちに。

ということで、明日のためにもう寝ます。

■今日はココまで。
■傘取られた。
職員用の入り口においてたんだけど。
誰だよー、くそー。あの傘まだ4〜5回しか使ってない新品だったんだぞー。
白にオレンジと黄色のドット柄でねえ、可愛かったんだよ気に入ってたんだよ。

なんて事するんだ!!!

ちうか朝から雨降ってたのに傘持ってきてなかったのか??
むーかー!
駐車場まで近いからいいんだけどさー。高い傘でもないけどさー。

ちょっとくやしかったべさ。

■今日のドラクエ5について。
確かに書くのはちょいと疲れて飽きてます(まあ、前から何度も言ってる)
でも今から書きたい話が一杯あるので、とりあえず辞めるつもりはありません。大丈夫です。
が、授業が始まってしばらくは慣れるまで書いたり書かなかったりだと思います。

気長にまっておくんなせえ。

■今日はココまで。
■萌えバトンだって。
コウちゃん、これってば、やでおでいの方面?
それとも自分が燃えるキャラクタの萌え?
……うーん、うーん、ようわからんので、適当にこたえます。

■属性を正直に告白せよ
黒髪。クールぶった振りして徹底できない人。丁寧語。
ちょいボケ。痩身。……かな?

男性キャラなら、プラス長身。物知り。落ち着いた人、がいいねー。
女性キャラなら、プラス小柄、美乳、強気。最近巨乳好きはなくなりかけてます。……どのみち、お姉さまな感じ?(笑)

……って感じ?
あと、関西弁に弱い時期があった。
小さい子は男の子も女の子も好きです。

■萌え衣装を答えよ
最近、男の人のスーツっていいなあーとか思わないでもないです。
女の人もちょっとフォーマルな感じの服って素敵よね。
……着ないけどね。

でもなあ、別に衣装見てぎゃー!ってことないんだよね。
あ、イラスト限定でバニーちゃんは好きです。現実的にはどうでもいい。

あ、あとあれだよ、「黒ずくめ」って言葉に弱いかも。

■萌え小道具を答えよ
現物は嫌いですが、煙草。
男の人が格好良く煙草をくわえてるのはいいね。イラストとか、絵になるよね。
女の人は不可。

あと、二次元限定になるけど、杖。
なんていうか、キャラクタが必ず持ってるものってあるじゃない。魔女っ子ステッキとか。アザリンちゃんの錫杖とか。剣も捨てがたいが、杖。全然小道具じゃねえな。

脇に抱えた本とかもいいな。

基本的にこれだから萌えるっての、ないかも。

■萌え仕草を答えよ
手を繋ぐのは好きです。現実的にも二次元的にも。
腕枕、膝枕もイイよね。あああ、いいなああ。
髪をかきあげるとかどうよ?(聞くな)

■萌え場所を答えよ
ば、場所!?
公園とか原っぱとか川べりとか海辺とか?
あー、それか図書館。
図書館でインテリなカップルが別に話とかしないで一緒に別々の本を黙々と読んだりするのって、いいよね?

……こ、これでいいのか?
実のところ自分が何で萌えてるのかよく分かんない、ということがよく分かりました(笑)

回す人はそれと言って想定してないので、勝手に拾ってください。

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