■189回を「ね、ボクの事、憎らしいでしょ」というセリフで終わらせたところ、昨日友人に「あんなところで止めるなんて酷い! 心臓が痛い!」と苦情を言われました。
心配いらない、私も心臓痛いから!(意味無い)

■涙 (サンチョ視点)
「違います! 違います! 何を言っているんですか!」
私はありったけの力をこめて坊っちゃんの肩を揺さぶり、大声をあげた。
がくがくと、されるがまま首を前後にふり、坊っちゃんはぼんやりと私を見る。
私はもう一度繰り返す。
「違います、憎いんじゃありません、悲しいんです」
私は坊っちゃんを見つめる。ますますわからないような、不思議そうな顔をして。
「どうしてそんなことを言うんです」
私はじっと坊っちゃんの瞳を見つめた。
「ねえ、考えてみて下さい、坊っちゃん、例えば、例えばですよ? ソル様やマァル様が、魔物に人質にされたら、坊っちゃんはソル様やマァル様を見捨てますか?」
「……そんな事、しない。ボクの命で二人が助かるなら、ボクは……」
「でしょう? ソル様やマァル様が、居なくなったとして、ビアンカちゃんがいれば、替わりのお子さまが生まれるとでも?」
「そんな事、ないよ。ソルもマァルも、替わりなんて居ないよ」
私は坊っちゃんにほほえむ。
「でしょう? どうしてそれが判るのに、だんな様にとっての坊っちゃんが、同じだとは思えないんですか?」
坊っちゃんはじっと私を見返し、やがて口をひらく。
「同じじゃな……」
なお否定しようとする坊っちゃんを遮って、私は続ける。
「同じじゃないとは言わせません。だんな様にとって、坊っちゃんは何よりも大切な宝物でした。いつだってお側に連れて、離そうとしなかったでしょう?」
「でも」
「確かに、グランバニアの民は、パパス様のお帰りをずっと待っておりました。だんな様は皆に愛されていました。けど、そんなだんな様が、唯一命をかけていい、そう思った存在が坊っちゃんなんですよ? だから、だんな様はためらいなく坊っちゃんを守ったんです。命をかけて。惜しくなかったんです、坊っちゃんの命の前では、自分の命は惜しくなかったんですよ」
坊っちゃんの眼が、見開かれる。驚いたように。
「だから、だんな様の愛した坊っちゃん自身を、もう許してあげてください。好きになってあげてください。ご自分を、これ以上傷つけないでください。だんな様だって、こんなに苦しむ坊っちゃんを、きっと辛い思いで見ておいでです」
坊っちゃんは何か言いたそうに口を開きかけ、でも言葉にならなかったのか、すぐに口を閉じた。
「だんな様は、愛する者のために命をかける事が出来る方だった。そして、坊っちゃんはそうさせるだけの価値がある人なんです」
坊っちゃんの、見開いた瞳に涙が溜まりはじめる。
まるで子どものように。
透明な、涙。
「お父さんは」
擦れた小さな声。
坊っちゃんは呟くように私に尋ねた。

「お父さんは、ボクの事、恨んでないのかな?」

「当然です」

私はすぐさま大きくうなずく。
そして同時に理解する。
これが。
「自分を恨んでいるんじゃないのか」という思いが、坊っちゃんの不安の、悲しみの、苦しみの根源だ。
だんな様に嫌われたという思いが、ずっと心の奥に染み付いてしまっていたのだ。

坊っちゃんは、この冷たい感覚と、ずっと一人で付き合ってきた。
誰にも言わず。

ビアンカちゃんと結婚して漸く癒えかけていた心は、彼女がさらわれた事で再び傷つき、ソル様やマァル様と居ることで立ち直りかけていた心は、だんな様の死を突き付けられる事でまた傷ついて。
『大切な人を守れない』
その思いだけが、積もっていって。
もしかしたら、坊っちゃんは、誰かと居るときもずっと孤独だったんじゃないだろうか?

坊っちゃんは涙が溜まった瞳で、私をじっと見る。
「お父さんは、怒ってないの? ボクの事……憎んでないの?」
「勿論です。憎んだり、怒ったり、嫌ったりしません。それどころか、ソル様とマァル様をしっかり守って、ビアンカちゃんを探す旅をして、家族を元に戻そうと必死に戦ってる坊っちゃんを誇りに思っているに違いありません。きっと天国で、坊っちゃんの事自慢してまわってます」
坊っちゃんの瞳から、大粒の涙が落ちた。
息を吐くたび次々と涙が零れていく。
「……お父さん……」
あとはつづかなかった。
大きな声で、子どものように泣く。わんわんと、大きく口を開け、上を向いて。私がここに居る事すら、忘れたような大きな泣き声。
私は坊っちゃんを抱き締める。頭を撫で、背中を軽く、あやすようにたたく。
「坊っちゃん、もう、いいんですよ。泣いてもいいんです」
坊っちゃんは泣きながら、私の背に腕を回した。すがるように服をつかみ、ただひたすら泣き続ける。
幼い頃泣けなくなり、それ以来涙を忘れていた坊っちゃんが、今日までの涙を一気に流している。
必死に。

泣く。

泣いて、泣いて、その涙で心の奥に溜まった辛さや、痛みや、淋しさや、苦しみで出来た、澱みのようなものを。全部洗い流してしまえばいい。
乾き切った心に水をあげて、今まで以上に、強く、やさしく。
無理や我慢をしないで。

坊っちゃんはずっと泣き続けた。
子どものような泣き声はいつしかおさまり、声をおさえるようになったが、それでも泣き続けた。

随分長い時間、ひたすら涙を流し続け、漸く泣き止む。
眼や鼻が赤く、涙でぐしゃぐしゃの顔のまま、坊っちゃんが私を見る。
呆然としたような、顔。
息を長く吐く。
「ごめん」
「何故謝るんですか? 謝る事なんて何もないでしょう?」
私は坊っちゃんの頭を撫でる。
「泣いてお疲れになったでしょう? 少しお眠りになったほうがいいですよ」
声を掛けると、坊っちゃんは頷いてふらふらとベッドに近寄っていく。
「何か飲み物をお持ちしましょうか?」
坊っちゃんは横になりながら、首を左右に振った。

「いいから、ここにいて」

坊っちゃんは私の手をしっかり握って、そのまま眼を閉じる。
すぐに寝息を立て始める。
私はあいている手で坊っちゃんの頭をそっと撫でる。
「ゆっくりおやすみなさいね」


■……あ、あれ??
おっかしいなあー。もうちょっと進む予定だったんですけどねー。うーん、ナゾだなあ。
というわけでもう一回続きます。
おかしいなあ、予定ではこの騒動終わって次には妖精に会いに行く予定だったのにー。

セリフ人気投票続行中。
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■今日の本
ISBN:4088652975 コミック 羽海野チカ 集英社 2005/08/19 ¥420
ただ あの時オレは
胸いっぱいに 幸せだと思ったんだ
ありがとうって思った ――でも
あげられるものなんて 心くらいしかないから
君にわたそうと思った


竹本くーーーーーん!!!!!
素敵素敵よ竹本君! 私もう君についていくよ!
私がはぐなら、君を選ぶよ!!!

竹本君は、北海道へ行ってから本当に強くなりました。
かっちょいいです。いい男です。
「言わなきゃよかったかな でもぜんぜん後悔とかもないんだ」
「言ったら絶対後悔するんだとおもってた なのになんでだ」

伝えることが重要だっていうのは、たぶん絶対あるんだろうな、と思いました。
相手の気持ちではなく、自分の気持ちの区切りなのかもしれない。

だってさ
ずっと 見てきたんだ
君が そうやって いつも
真山ばっかり 見てるから
気付かなかっただけでさ


野宮ーーーーーーーーー!!!!!!!!
あんたもいい男だ!!!
これまで野宮全然興味なかったというか、むしろスキじゃなかったんだけど、山田への気持ち全開にして突っ走るようになってから、なんだかとっても可愛くて素直で、大好きだ!
ああ、カワイイ。
いい子だ、この人も!

という感じの8巻でした。
あ、真山オメデトウ(とって付けた風)

あとは「ユニコーン」が素敵でした。
貫くぞゴラァ!!!

あゆと野宮と真山とリカさんは、これでもう終着駅が見えた感じ。
次も気になります。

とか書きつつ、一番すきなのは相変わらず花本先生です。
先生の夢、辛かったなあ。

そうそう、買ったのは限定版の「カルタ付き」のほうだから、こんど一緒にカルタしようぜ☆
■「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票やってます。
200回までの限定企画です。アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
微妙に得票増えてます。ありがたいことです。
「一つに絞れない」といわれてます。適当でいいですよ、こんなお遊びは。

■吐露 (サンチョ視点)
「失礼します」
声をかけて部屋に入る。
部屋はカーテンが締め切られ、薄暗かった。
坊っちゃんは部屋の真ん中のソファに、膝を抱えて、その膝に顔を埋めてじっとしていた。
「坊っちゃん」
声をかけると、坊っちゃんはのろのろと顔をあげて、かすれた声で「ああ、サンチョ」と言った。
顔には生気がなく、目が濁って見える。
「ごめん、もう大丈夫。行かなきゃね、ダメだから。次に行くところは……」
「大丈夫じゃないです!」
立ち上がってぼそぼそ言う坊っちゃんの肩を押さえて、私はたまらず叫ぶ。
「大丈夫な人がそんな顔をするもんですか!」
私が言うと、坊っちゃんは何を言われているのかわからない、といった顔をした。
「大丈夫だよ」
そう言って、弱々しく笑う。
無理矢理。
表情のない顔で笑うから、とても痛々しい。
坊っちゃんは、たぶん、私の知らないところで、こうして無理に笑うことでいろんな事を諦めたり、やり過ごしてきたんだろう。
「大丈夫」そんな言葉で全部まとめて、心の奥にしまい込んで、無かったことにして。
そしてマァル様の言ったように泣き方を忘れていったのだろう。
マヒしてしまったのだ、いろんな所が。

私は、坊っちゃんの事をほとんど何も知らないのだと気付かされる。
いや。
坊っちゃんの事を知っている者など、ここには誰も居ない。

「サンチョ」
坊っちゃんは私の顔色をうかがうような、少し恐れを持った瞳で私を見た。
「あの洞窟の奥底で、ボクらが見たもの、聞いたんでしょ?」
擦れた声で。
絞りだす。
「はい」
私はうなずく。坊っちゃんは「そう」と小さな声で言うと、がくんと力が抜けたようにソファに座り、また膝を抱えてその膝に顔を埋めてしまった。
「ねえ」
そのまま、小さな声で続ける。
「今まで黙っててごめん」
膝を抱える手の、指が白んでいる。物凄い力で、足をつかんでいる。できるだけ小さくなってしまおう、そんな気持ちのあらわれのようだ。

「本当にごめん、話さなきゃ、とは思ってたんだけど、話したら、サンチョに嫌われるんじゃないかって、不安で、だって、サンチョはお父さんが大好きだったから、それに、ボクはサンチョの事大好きだから、離れたくなくて、我儘で、ずっと言えないでいて」
混乱してるのだろう、思いついた端から話をしているようで、声をだすたび、自分の言葉で傷ついて。

「このサンチョが、坊っちゃんを嫌いになる訳がないでしょう?」
私はできるだけゆっくり、できるかぎり優しい声で言う。

「ボクが、お父さんを殺したのに?」

坊っちゃんは擦れた声で言う。息を吐くように、消え入るような声で。
「何を言うんです。旦那様は、パパス様は魔物に殺されたのでしょう? 坊っちゃんを守るために。坊っちゃんが殺しただなんて、そんな……」
「ボクが」
坊っちゃんは顔を上げる。
「ボクがちゃんとあの時逃げることができたら。ちゃんと逃げていたら、お父さんはあんな奴らに負けるわけ無かった」
必死な顔で、
「ボクが、逃げられなかったから。お父さんの言うことが守れなかったから。お父さんは……」
自分を責め続ける。
「お父さんはまだまだやりたいことが一杯あったはずなのに。ボクなんかのせいで、全部終わって、絶望して」
いいながら、どんどん傷ついていく。

「ボクがお父さんの未来を断絶した」

頭を抱えて、そのまま大きく息を吐いた。
「何でお父さんはあの時何もしなかったんだろう」
「それは坊っちゃんの……」
「お父さんはやりたいことが一杯あったはずだよ、お母さんにあって抱きしめたかっただろうし、この国にも帰ってきたかっただろうし」
「坊っちゃん、ちょっと落ち着いてください」
今にも泣きそうな顔なのに、坊っちゃんの瞳には涙の気配が無い。
息が荒くなり、興奮してきているのはわかる。
いい意味ではなく、悪い意味での、興奮。
このままでは何を言い出すか解らない。
「国の人たちだって、大好きだったお父さんに帰ってきて欲しかったに違いないんだ、ボクより、ずっとお父さんのほうが強いし、人望だってあるし」
「坊っちゃんはちゃんとやってくれてるじゃないですか、そんな事考えなくてもいいんですよ。ちゃんと国王としてしっかり出来てます」
私は必死になって言葉を繋げる。
しかし、その声は坊っちゃんに届いているのか、怪しいものだった。

 
「お父さんは、何でボクなんか助けたんだろう」

呟くような声で、でも坊っちゃんははっきりそういった。
「だってそうでしょ? お父さんはお母さんに会いたくて、勇者様を探してて、勇者様はビアンカちゃんの子どもだったんだから、まあ、知らなかったけど、待てばいつか勇者様に会えたんだよ、命を落とす必要なんてなかった」
坊っちゃんは頭を力なく左右に振った。
「お母さんに会えば、ボクの代わりなんてまた生まれただろうに」
私は、体の血が逆流するのを感じた。
「ボクなんかのために命をかける必要なんてなかったのに」
体の奥のほうが、熱い。
怒りがふつふつ沸いてくる。

確かに、坊っちゃんは目の前で旦那様を殺されて、そのことに責任を感じているんだろう。
自分さえちゃんと、逃げていることが出来ていれば。
自分より、お父さんはずっと人望があった。
皆に愛されていた。
そう考えてしまって、その考えに凝り固まって。
そのまま足踏みをしてしまっていて。
それは、解らないでもない。
私だって、二人が帰ってこなかったとき、どうして一緒に行かなかったのか、坊っちゃんだけでも引き止めておけばとか、色んなことを考えて自分を責めた。
だから、解らないでもない。

だけど。

坊っちゃんは大きく間違っている。

「本気でそういってるんですか?」
私は尋ねる。出来れば否定して欲しいと。
「そうだよ。ボクなんかのよりお父さんの命のほうが、ずっと大事だ。お父さんが、生き延びるべきだった。ボクなんかのために、命を落とす必要はなかった」
坊っちゃんは顔を上げて、きっぱりと言い切った。
「っ!」
かっとした。
そしてそのまま、坊っちゃんの頬を平手打ちしていた。
かなり大きな音が、部屋に響く。
坊っちゃんは無表情で私を見上げていた。
それから静かに言う。

「ね、ボクの事、憎らしいでしょ」


■胃が痛いです。
こういう話というのは、書くのが大嫌いです。
きっと読むのも大変でしょう。
すみませんねえ……(遠い目)

個人的に「生まれてこなきゃ良かった」とか「生まれたくなかった」って葛藤っていうのは、誰だって一回位は経験あると思うんですよ。
テっちゃんが陥ってるのはそういう方面です。
まだお若いですから。
ただ、そういう葛藤とかを吐き出す場所がこれまで無かったし、精神的な余裕もなかったので、変な形に昇華しちゃったって感じです。
上手く説明できないですけど。
さて、次で本当に立ち直るんでしょうかこのひと。
何か無理な気がしてきました。
■現在、午後11時です。
なにがおはようだってーの(苦笑)
いやぁ、帰ってきたのが昼で、そこから風呂はいったり寝たりご飯食べたりしていたら、気付いたらこんな時間ですよ。

さて。

熊野の花火は物凄かったです。
その辺の日記は明日詳しく。

今日のDQ5についても明日から(たぶん)再開します。
暗い話だから余裕がないとかけません。

今日は体力の限界を感じてからあまり時間もたってませんで、それといって元気も無いので、ま、無理って奴です。
おとなしく寝ます。
土曜日コンサートだもの。

それではみなさまお休みなさい。

■あ。
DQTから来てくださってる皆様どうもありがとうございます。
当サイトは、期待を裏切ることで有名なので(苦笑)斜め読みくらいでお付き合いいただけるとちょうどいいと思います。


■きょうはここまで。
 

近況報告

2005年8月16日 適当な日々
■最近普通の日記かいてませんでした。
まあ、大体何にもしてなかったわけですよ(笑)
 
そうね、部屋の掃除を始めてみた、くらいです。
「始めてみた」ですよ。
一日で終わるかってーの。
掃除はものっそ苦手だもの。
 
■14日に劇団四季の受付アルバイトに行ってきました。
「劇団四季」って聞くと凄そうですが、地方公演ですから。
子ども劇場の企画ですから。
割のいいアルバイトだったのでよかったわよ。

■DQ8。
空が飛べるようになりました。
詳細はまた後日。

■遂にやっちまいました。
ドラクエのサーチサイトさんに登録してしまいました。
これからますます私は自分を追い込んでいくつもりみたいです。
って他人事みたいに(笑)
DQTさん有難う。

■で。
本日、なんかいきなり友人達の花火コンバットツアー「熊野に花火を見に行くぞ!」についていく決心をしまして。
「何時に行くの?」と軽い気持ちで聞いたら「午前3時」と答えられ遠い目をしました。
今からちょっと眠りまして花火みて一泊して(車中で!)帰ってきます。
暇つぶしに向こうで携帯メールでぼちぼち「今日のDQ5」は書きますんで、本日はオヤスミってことで。

……午前三時って何事だよおーい。

■今日はココまで。
■「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票やってます。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
微妙に得票増えてます。ありがたいことです。

■秘密 (サンチョ視点)
坊っちゃん達が洞窟をでて来た時から、嫌な感じがしていたのだ。
マァル様は泣きじゃくっていたし、ソル様は黙りこくっていたし、なにより、坊っちゃんの表情が無かったから。
顔色は真っ青を通り越し、紙みたいに白かった。
洞窟の奥底で、私の知らないところで、何か途方も無く悪いことが起こったのだろう。
そのまま、何の説明もないままグランバニアに帰ってきて、何の説明もないまま坊っちゃんは城のなかへ消えていく。
泣いたままのマァル様を放ったらかして。
それを咎めようとしたら、当のマァル様に止められた。
「何があったのか、全部言います。だからサンチョ、お父さんを怒らないで」
と。
この時私は覚悟した。
たぶん、とても辛い話を聞くことになるのだろうと。


私はソル様とマァル様に手をひかれ、城の外にある自分の家に戻った。
「どこから話せばいいのかな?」
ソル様は少し困ったようなことを言う。
「とても辛くて淋しい話なの」
マァル様も顔を曇らせる。
暫らく二人はお互い小さな声で話し合って、それからぼつぼつ話しだす。
「ぼくらね、洞窟のなかで、プサンさんって天空人に会ったんだ」
「皆で水に沈んだ天空城に行ったの。とっても綺麗な所だったわ」
思い出しているのか、二人は少しうっとりしたような目をする。
「それなのに辛いんですか?」
私が聞くと、二人はうなずく。

「天空城ね、何で沈んだのかって言うとね、お城を浮かべてた力の源が無くなったからなの」
「ぼくら、何で無くなったのか、今どこにあるのか、プサンさんの力で調べたの」
「わたしたち、夢を見るみたいに不思議なものを見たの」
「ゴールドオーブがどうなったのか、ずっと見たんだよ」
「それで、わたしたち、お父さんの小さい頃を見たわ」

「ゴールドオーブはね、天空城から落ちて、雷の酷い中、どこかの建物に落ちるの。そこで小さい頃のお父さんと、女の子がオーブを拾うのよ。それでずっとお父さんはオーブを持ってた」
そういわれて思い出す。
「そういえば、坊っちゃんはなんだか随分奇麗な丸い宝石を持ってゲレゲレと遊んでましたねえ、アレでしょうか?」
「お父さんは、そのオーブをずっと持っていて、それでおじい様と何処かへ行ったみたい」
「……ラインハットでしょう」
私が言うと、二人はそこでしばらく黙った。

「ねえ、サンチョは、おじい様がどうやって亡くなったか、知ってる?」

唐突に言われ、私は面食らう。
それから、首を横に振った。
「存じません」
二人は、息を吐いた。
「ぼくらも知らなかった。多分、お父さんは、話したくなくて、これからも話すつもりも無かったんだと思う」
「凄く、辛かったと思う」

 
「どこか、暗い洞窟だったわ。お父さんは背の高い魔物に、ゲマって名前だったみたいだけど、その魔物に捕まってた」
「人質にされてたんだ、それで、おじい様は戦うことが出来なかった」
「おじい様は、お父さんの目の前で魔物たちに殺されてしまったの。しかも、背の高い魔物に、大きな火の玉で燃やされてしまった」
「何にも残らないくらいに」
辛そうに、二人はぼそぼそと呟くように言う。
「物凄い悲鳴だった……」

「な……んてこと……」
私は言葉を失う。
この小さな二人が、そんなものを見てきただなんて。
旦那様が、そんな最期を迎えただなんて。
坊っちゃんは「ボクを守って死んでしまった」としか教えてくれなかった。
坊っちゃんは。
この二人より小さかったはずで。
何をどういっていいのかわからなかった。
そして坊っちゃんがいるであろう、城の三階を見上げる。
「お二人とも、辛かったでしょうね……それで、お泣きに……」
私は何とか、搾り出すように言う。

 
「違うの」

  
「わたしは、お父さんの代わりに泣いたのよ」
マァル様はきっぱりとそういった。
「お父さんは、おじい様の最期を見て、一時的に子どもの気持ちに戻ってしまったの。とても辛くて、悔しくて、寂しくて、でもお父さんは泣けないの。本当は泣き叫びたいくらい辛いのよ。でもね」
マァル様も、坊っちゃんがいるであろう方角を見上げた。

「お父さんは、泣き方がわからないのよ」

  
「え?」
私は聞き返す。
「サンチョはお父さんが泣いたところを、見たことある?」
「ありません」
「お父さんはね、わたしたちよりずっと小さい時、おじい様を目の前で亡くしたわ。でもその時、泣けなかった。そのせいで、泣き方を忘れてしまったの」
マァル様はそういって大きく息を吐くと、そのまま机に突っ伏してしまった。
「お父さんは今、子どもの時の気持ちに戻ってる。でも、泣けない。だからわたしはかわりに泣いたの。あのままじゃ、お父さんの心はバラバラになってしまうところだったから。お父さんはわたしの泣き声を聞いて、何とかしなきゃって思って、それで踏みとどまってくれた」
私は、マァル様を見つめた。
ソル様も驚いたようにマァル様を見つめている。
「マァルって、それで泣いてなの?」
「そうよ。……うん、確かにおじい様が亡くなる時の話はとても悲しかったし怖かったから、それにも泣いたよ。けど」
そこで暫く言葉を探して、少し黙ってからマァル様は続ける。
「わたしに出来ることはそのくらいしかなかったから」

マァル様が私を見た。
「サンチョ。お願いよ。お父さんのところへ行ってあげて? それでお父さんを助けてあげて」
「私で務まるでしょうか?」
「サンチョだから出来るの。わたしたちでは無理だわ」
マァル様はそういって寂しそうに笑う。
「だって大人じゃないもの」

 
私は二人を家に残し、城の中に入る。
そのまま坊っちゃんの居室に向けてまっすぐ歩いた。
ノックすると、暫くして返事があった。

私は大きく息を吸って、部屋に足を踏み入れた。


■テっちゃんサルベージの巻・スタートです(苦笑)
さてさて、立ち直るまで何回かかるかな。予定は2回。

今回漸くばらせますが、実はテっちゃんは「泣けない」という設定がありました。これまで何回「コイツここで泣いてくれたら話がスムーズなのに」と思ったことか。
割と面倒な設定付けちゃったなあと後悔しました。
え?
泣いてないですよ。この時点までのテっちゃんは。
調べてもらっても全然かまわない。
だってその設定作ったの、ヘンリーが仲間にいるころだもの。
ずーっと前だもの。気をつけてやってきたもの。
うふふふふ。だからなんだって?

自己満足って言うんですよ。
■今日のゲーム
Video Game 任天堂 2005/08/08 ¥4,800
「少年週刊ジャンプ」連載の新旧27作品、150以上のキャラクターが大乱闘する格闘アクションゲーム。原作コミックの名シーンをデッキメイクする戦略性をプラス。制限時間内により多くのキャラをノックアウトせよ!使用できる「マンガデッキ」の数は400以上。


買っちゃったー

アクション・格闘が苦手な私としましては、わりとクリア条件が厳しかったりするので何度も挑戦できて楽しいですけど、ソッチ方面が得意な人はそんなに面白くないかもね(笑)

デッキを組むコマが、セリフコマにキャラクタを足して合体させるんですけどね、そんなに生粋のジャンプっこではないし、好きな作品なんてほとんど無いのよ?

わかんねーよ!!!!!

ペガサスは俺が倒すなんていわれても誰のセリフやらサッパリですよ!(どうやら遊戯王らしい)
片っ端からキャラクタをあわせて行っては失敗してるから効率が悪いったらないよ!
……シカマルはいつ出てくるんだよ!(敵としては出た)

無敵のペアって誰と誰よ!(テニスの王子様)
ジョジョなんて読んでないのよ(でも強い)
ボーボボのネタはセリフだけ読んでも誰が誰やらわからんよ!(苦笑)
「おやつです」がサンジだなんて気付かないよ!(苦笑)

ジャンプを隅から隅まで読んでる人は簡単なのかもね。
現在NARUTOデッキとワンピースデッキを作ってます(笑)
別名「逃げ足高飛びデッキ」と「力押しデッキ」です。
シャーマンキングでもデッキはできそうです。ハオさまかちょええ。

というわけで、なんだか訳がわからんままやってます。
割と楽しんでます。

まだ悟空とか出てきません。
先は長そうです。
■「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票やってます。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
本日ちょっとだけセリフのピックアップしました。まだ全部は見てません(苦笑)
増やしてくださった方、有難うございました。

■天空城 3 (ソル視点)
「さっきのなんだったの?」
ぼくはつぶやいてみたけど、誰も答えてくれなかった。
お父さんは呆然としたままで、手をじっと見つめたまま、まだ「ごめんなさい」ってつぶやき続けていた。
「今の……本当にあったことなの?」
なんだか頭がくらくらする。

どうしたらいいんだろう?

ぼくもピエールも、ただおろおろするだけで、どうすることも出来ない。
と。
突然マァルが泣きだした。
物凄く大きな声をあげて、わんわん、涙をぼろぼろこぼして。
マァルはこれまでも泣き虫だったけど、それでも涙を浮かべるくらいで、こんな風に人前で声をあげて泣くのを見るのは初めてだった。

その泣き声に、お父さんがのろのろと顔を上げた。
まだぼんやりした目のまま辺りを見渡して、マァルを見つける。見つけたら、お父さんの目はいつもどおりになった。
「……皆も見たんだね」
お父さんが擦れた声で言う。ぼくは頷いた。
お父さんは泣いているマァルのほうに行こうと立ち上がろうとして、けど立てなくて、這いながらマァルに近寄っていって、それからぎゅっと抱き締めた。
「大丈夫、恐かったね、ごめんね、でも、あれはもう、全部過ぎた事だからね」
お父さんは一言一言ゆっくり言った。

全部過ぎた事ってことは、やっぱり本当にあったことなんだろうか?

お父さんはまだ泣き止まないマァルを抱き締めたまま、ようやく立ち上がる。
顔が真っ青だ。
なんとか、辛うじて、今の状態に踏みとどまってる、そんな感じがした。

お父さんはマァルを抱き上げたまま、ふらふらとプサンさんの方に近寄った。
「プサンさん」
お父さんの声は震えてる。無理矢理絞りだして喋ってる。
「プサンさん、ヒドイよ。どうして皆にも見せたの? あんなの、ボクだけが知ってれば十分なのに……」
お父さんはそういって、しばらくプサンさんをじっと見つめていた。

「ボクはどうしたらいいですか? ボクはゴールドオーブを守れなかったみたいです」
お父さんは、静かな声でそういって、プサンさんが何かいうのを待った。
プサンさんはしばらく黙って、何か考えているみたいだった。
その間もマァルはお父さんにしがみついてずっと泣いていた。

「二つのオーブは妖精たちの祖先が作ったと言われています。妖精の女王に頼めばまた作ってくれるかもしれません」
プサンさんは話しはじめる。
「世界のどこかに妖精の村に通じる森があると聞いたことがあります。……どこだったかな。確かサラボナの近辺だった気はするんですが……」
それ以上は思い出せないらしい。プサンさんは首を傾げて黙り込んでしまった。
「わかりました」
お父さんはうなずく。
「私はここで待っています。たのみましたよテス!」
プサンさんはそう言って、ぼくらにゆっくりお辞儀した。


お父さんは左腕でマァルをおんぶして、右手でぼくの手をしっかり握る。
マァルは相変わらず、お父さんにしがみついて泣いている。
さすがにもう大声じゃないけど、ずっとぐすぐす泣いている。
ピエールはぼくらの後ろを心配そうについてきている。

誰も、何も喋らなかった。

お父さんは真っすぐ前をみて、ただ歩いてる。歩くだけで精一杯で、ほかのことをするのは無理みたいだった。

ぼくらは洞窟をでて、皆が待ってくれている場所まで戻った。
「おー、お帰り! やっぱあの城は天空城なのか?」
スラリンが聞いてきたから、ぼくはうなずく。
「そーだよ」
「じゃあ何で浮かばないんだよ? 変じゃないか」
スラリンは不思議そうだ。
どう答えたらいいのか分からなくてぼくが黙ってると、スラリンは続けた。
「なぁテス、何で城は浮かばないんだよ?」
「……え?」
「あ! おまえ話聞いてなかったな!?」
スラリンが不機嫌になる。
「どーしてマァルさん泣いてるのー?」
ホイミンはマァルを覗き込んで不思議そうに言う。
「なー」
「ねー」
「少し黙りなさい」
ピエールがスラリンとホイミンに静かに言う。少し恐いくらいの声だ。
「主殿はお疲れだから」

「グランバニアに戻る」
お父さんがいきなり喋った。
「次に行くところは決まってるんだけど、ごめん、ちょっと……」
お父さんはそこで大きくため息をついた。
「本当にごめん」
お父さんは空を見上げて、それから大きく息を吸って止めて、目を瞑った。
サンチョは向こうの方で心配そうにお父さんをみてる。
相変わらずお父さんの顔色は悪い。

「あぁ……」
お父さんがその後つぶやいた言葉は、ほとんど聞き取れなかった。
「帰ろう」

とたん、体が持ち上がったのがわかった。お父さんがルーラを使ったんだろう。
いつもなら、先に言ってからしか使わないのに。

気がつくと、すぐ左手側にグランバニアの城門が見えた。

お父さんは背負ってたマァルをサンチョに預けると、城門をあけた。
「ごめん、サンチョ、ソルとマァルをしばらくお願い」
それだけ言うと、お父さんは振り返らないで歩いていく。
「ちょっと坊っちゃん!」
サンチョはお父さんの背中に向けて責めるような声をだした。
お父さんは足を止めなかった。

「坊っちゃんは一体どういうつもりでしょう。マァル様が泣いてらっしゃるのに」
「いいの」
マァルの声がした。もう、泣いてなかった。
「何があったのか、全部言います。だからサンチョ、お父さんを怒らないで」
サンチョに抱かれたまま、マァルは静かに続ける。
「ピエールは、皆に教えてあげて」
ピエールはうなずくと、スラリンとホイミンとゲレゲレを連れて先にお城に入っていった。
「サンチョ、おろして? わたしはもう平気だから」
「しかし」
「大丈夫」
マァルはにこりと笑う。

「今はサンチョだけが頼りなの。だから、わたしとソルの話を聞いてね。そしてお父さんを助けてあげて?」
マァルはそういうと、サンチョの手をひいて、お城の外にあるサンチョの家にむかって歩きだした。


■思ったほど追い込めなかったな(鬼か)

という事で今後は暫くテっちゃんが立ち直るまでグランバニアに足止めです。
ゲームではケロリとしててそのまますぐ妖精の国探しに入りますが、本当はそんな事ないだろうな、とか色々考えて。
さてさて、テっちゃんは立ち直れるのでしょうか(白々しい)

ココに向けて随分前から色々考えていて、そして詰め込みすぎて失敗しそうな予感がひしひしと……(苦笑)
期待せずにいつもどおり、ぼんやりと読んでいただけるとありがたいです。
■「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票やってます。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
途中でセリフ集めに力尽きたので、プロポーズまでしかピックアップしてません(苦笑)

■天空城 2 (ソル視点)
起きているのに、夢を見てるような、そんな不思議な体験だった。

見ているのは、目なのか、頭なのか、こころなのか、その辺りが全然わからない。
でも、見たのは間違いないし、そして多分、本当にあった事なんだろう。

プサンさんが、見せてくれたゴールドオーブのたどった道は、ぼくらにとって、そしてお父さんにとって、とても辛いことだった。

天空城が、空に浮いていた。
何処からともなく紫色の雲が、どんどんと天空城に押し寄せてくる。
がくりとお城が揺れて、ゴールドオーブは台座から外れる。
ころころと転がって、やがて部屋の端っこにあった大きな穴から落ちてしまった。

オーブはキラキラと光を振りまきながら落ちていく。

どんどん落ちて、そのうち雲を何枚も突き抜けた。
明るかった空がどんどん暗くなっていく。
やがて、オーブは真っ暗な夜の空を通る。
雷が酷かった。
何度も何度も、雷が光る。
そのなかをオーブはすり抜けていく。

やがてオーブは、どこかに落ちた。
花が咲き乱れる、お墓があるところだった。
お墓は二つ並んでいて、どこかの建物の屋根のところにあるみたいだった。

「でも、よかったわね。これからは2人幸せに眠りつづけるはずよ。……でもゴーストたちはなんでこの城をあらしていたのかしら?」
女の子の声がした。
金色の髪の毛を、頭の両側でみつあみにしてる。
青い、透明なガラスみたいな大きな瞳がコッチを見ていた。
凄く、かわいい子だ。
女の子はオーブを拾う。
「きれいな宝石ね。……もしかしたら、あのお化けたち、これがほしくて、お城を荒らしてたのかもしれないわね。でも、これ、きっと私達への王様達からのお礼よ。ねえ持ってゆきましょう」
女の子は、傍にいた男の子に話しかける。
男の子は真っ黒な髪を後ろで結んで、紫色のターバンとマントをしている。
少しぼんやりとした、でも優しそうな男の子。
お父さんに似てる。

お父さんが、息を止めたのが解った。

「いいのかな?」
「いいのよ、お礼なんだもん」
男の子の言葉に、女の子は笑う。

そこで、場面が切り替わった。

どこか、緑あふれる奇麗なところ。
小さな村みたいだった。
花が咲いている教会があって、目の前には川が流れてる。
さっきの男の子が、小さなベビーパンサーと遊んでいるのが見えた。
そこへ、男の人がやってくる。

黒い髪を後ろで結んだ、紫のターバンの男の人。
お父さんだった。
お父さんは、男の子に笑いかける。
「あれ、ボク、ステキな宝石を持っているねえ。その宝石をちょっと見せてくれないかなあ?」
お父さんは男の子に声をかけた。
「えー? どうしようかなあ」
男の子は首をかしげて暫く困ってるみたいだった。
「あはは、別に盗んだりしないよ。信用してね」
「そうなの? じゃ、いいよ」
お父さんが笑うと、男の子はあっさりとさっきのゴールドオーブを渡す。
お父さんはしばらくそのオーブをしげしげと見つめた後、男の子に返した。
「本当にきれいな宝石だね。はいありがとう。……坊やお父さんを大切にしてあげるんだよ」
そのあと、男の子はベビーパンサーと走っていく。
ソレをお父さんが止めた。

「キミはすごい強運の持ち主だよ。世界はキミにやさしいし、みんなキミの味方だよ」

また、画面が切り替わった。
どこか、奇麗な建物の中。
赤い絨毯が敷かれていて、お城みたいだ。
目の前に、緑の髪のおかっぱ頭の男の子がいる。
ちょっと意地の悪い顔をしてて、どことなくコリンズ君に似てた。

「オレはこの国の王子。王様の次に偉いんだ。オレの子分にしてやろうか?」
「……??? 子分って、なあに?」
「……子分って言うのは……子分って言うのは、手下の事だ!」
「手下って、なあに?」
「子分の事だ!」
「……ふうん。ボク、別になってもいいよ?」
黒髪の男の子は、そういってにこーっと笑う。
笑い方は、どことなくお父さんに似てる。

また、画面が切り替わった。
今度は、どこか薄暗い所。たいまつとかが燃えている。
どこか、人工の洞窟みたいだった。

背の高い、厭な感じがする魔物が、冷たい眼で目の前に倒れている黒髪の戦士を笑っていた。
「ほっほっほっ。ずいぶん楽しませてくれましたね」
厭な声。
厭な感じ。
厭な気分。
黒髪の戦士は、苦しそうに息を吐くだけ。
背の高い魔物は、さっきまでも何度も見た黒髪の男の子を、人質にしているみたいだった。大きな鎌を、ぐったりとした男の子の首筋に当てている。
「テス! テス! 聞こえてるか!」
黒髪の戦士が息苦しそうにそれでも必死で叫んだ。
この、黒髪の男の子は、お父さんだった。
男の子が眼を開ける。

そこで見たのは、黒髪の戦士が。
おじいちゃんが死ぬところ。

「実はお前の母さんはまだ生きているはず……。わしにかわって母さんを」
おじいちゃんは、そこまでしか言うことが出来なかった。

背の高い、厭な魔物が。
大きな火の玉をおじいちゃんに投げつける。
おじいちゃんは、ものすごく苦しそうな声を。
絶叫をあげて。
お父さんは、ソレをただ見ているしか出来なくて。

背の高い魔物が笑う。
「ほっほっほっほっ。子を思う親の気持ちはいつ見てもいいものですね。しかし心配はいりません。お前の息子は、わが教祖様のドレイとして一生幸せに暮らす事でしょう。ほっほっほっほっ。ジャミ! ゴンズ! この子供たちを運びだしなさい」
お父さんが、緑色の髪の男の子と、運ばれていく。

ドレイって、何だろう?
お父さんは、これからどうなるんだろう?

「ゲマ様、このキラーパンサーの子は?」
「捨ておきなさい。野にかえれば、やがてその魔性を取り戻すはず」
「うん? 待ちなさい。この子供は不思議な宝石を持っていますね。この宝石はもしや…? どちらにしろ、こうしておくとしましょう」
背の高い魔物は、ゲマって言うみたいだ。
ゲマは、お父さんが持っていたゴールドオーブを取り出すと、
ソレを握って、粉々に割ってしまった。

「ほっほっほっほっ。さあ行きましょう」
ゲマの声が、耳の奥で反響する。
厭な気分だ。

そこで、不思議な体験は終わりだった。
目の前で、プサンさんががっくりと台座に腕をついた。
「なんということでしょう!オーブはすでにこわされていたようです!」
プサンさんは力なく首を左右に振った。

どさって音がして、ぼくは振り返る。
お父さんが、立っていられなくなったのか、床に座り込んでいた。
両手の平をぼんやりと見つめて、呆然としている。
何か、ぶつぶつ呟いている。

「お父さん、どうしたの?」
ぼくが近寄ってもお父さんは反応を返さない。

ただ、ひたすら手のひらを見つめて
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
って、繰り返して呟いているだけだった。


■過去の回想だけで終わっちゃった……。
予定ほど進まなかったー!
テっちゃんの追い詰めはこれからです。
もう壊れ始めてますけどね。

……痛かったらゴメンなさい。先に謝っておきます。
■姐さん!

洞窟で入り口の鍵を開けると、ゲルダ姐さん登場。
かちょええ格好で船に乗ってきました。
そして私達があけた入り口から悠々と入っていきます。
……ねえさん……さすが盗賊だぜ。

先に進むと、行き止まりに姐さんが居ました。
「あたしの盗賊としてのカンではここに何かありそうなんだよ」
隠し扉をエルアが発見。
「な? やっぱりあっただろ?」
そういってまた悠々と先に行ってしまいました。

また暫く行くと、姐さんが向こうから帰ってきます。
「この先にめぼしいものは無かった。信じるかどうかは別だが」
行ってみたら、水門があるばかり。
水を抜いてみたら姐さんが格子の向こう側から出てきます。
「水が抜けて通れるようになるとはね」

がー!
また姐さんの手助けしちゃったぜ!
嬉しいんだけど複雑だー!

だってココは海賊の残した宝があるという洞窟。
欲しいぜお宝!

戻って別の通路を歩いていくと、井戸の中に梯子が。
これを下ると姐さんがつかっていた通路にいけるらしい。

下った。
最後の部屋には宝箱があって、そこに姐さんが。
これで宝は姐さんのもの……。

すると海賊の亡霊が出てきて、姐さんに襲い掛かります。
吹っ飛ばされる姐さん。
そして戦いが始まりました。

ああ、つええよコイツ。
さすが伝説の海賊だよ。
エルアが一撃で沈黙したよ。なんだよスーパーハイテンションで一人だけ攻撃って。439のダメージって。
……一番高いヤンガスだって403しかHPないのに。

まあ、何だかんだいって勝ちましたけどね。

宝箱の中身は、なんだか変なラインの引かれた海図一枚。
姐さんは「なんだそんなもん」という感じで1万ゴールドを手に入れたからいいといってかえって行きました。

■で? 海図を使うと?

不思議な海図を使うと、へんな位置にえらく曲がりくねった黄色いラインが地図に引かれました。
その位置に行ってみると、妙な石の柱が海から突き出しています。
その中にはいると、柱が光、そしてその光が集まって海の上を走って行きます。その光は断崖絶壁にぶつかって消えました。

ラインをたどっていくと、船は勢いづいてそのラインを走って行きます。
壁にぶつかるー!!!
というところで岩をすりぬけ、見慣れない植物の生える海岸に辿り着きました。
海岸を歩いていくと、大きな翼の鳥の影が大地をよぎっていきました。
慌てて空を見上げても、何も居ません。

なんだいまの。

街を見つけたので、ソコへ入ってセーブ。
今度はこの大陸の探検です。

■現在のレベル

エルア37
ヤンガス・ククール36
ゼシカ35
■竜骨の洞窟

カジノオーナー候補の女子に加担して竜骨の洞窟に挑戦することに。
朝から兄の足止め工作(夕飯に眠り薬)に引っ掛かって出遅れる。
あー、そんなベタな。

すぐに竜骨の洞窟へ。多少、女子(ユッケ)がうるさいですが気にしない。

なんか敵が強いぞー。先行した兄の護衛に馬鹿にされるぞー。
む!か!つ!く!

で、奥に行くと、兄が二匹の魔物に襲われてました。
怪物が腕を振り上げ、兄は殴られそうになる。
「お兄ちゃん!」助けに入る妹。そして殴られ気絶。

うーん、ベタですな(酷)

怪物との戦いになりました。
強い!
ぎゃー!!! ククール沈黙! あんたが死んでどうするの! 回復役! ベホマラー! ちうかザオラル!(ザオリクはまだでした)
エルアのザオラルでククール復活!
入れ替わりにエルア沈黙!

うええーーー!!!!???

今度はククールのザオラルでエルア復活。
次にヤンガス沈黙。……私が何をしたってのよ。

なんとかかんとか、とりあえずボロボロになりつつ勝利。
兄と妹が奥の部屋を開けに行くのを見守ります。

「あっつ!」
ドアノブが熱いらしい。
「両開きだから、お兄ちゃんソッチあけて」と妹は申し出ます。
本当はこのドアノブでのやけどが、後継者の証らしいんですが、妹は二人でやっていこうと。

出来た妹だ!
見習え兄! 睡眠薬なんぞ入れやがって!(根に持つ)

結局仲直りして、二人でベルガラックへ。
今回の護衛の報酬はカジノのコイン600枚。
……微妙。

■エルアちょん、カジノにはまる(二回目)

前回のカジノはまりのときのコインも足すと、1350枚。
100ドルスロットで遊ぶ事にしました。
何回かのリセットはありましたが、なんと777が大当たり。
10万枚のコインをゲット。
再び100ドルスロットで遊んでいると、再び777が大当たり。
結局トータル22万枚ほどゲット。
うふふふふ。
はぐれメタルのヨロイを4人分手に入れました。
暫くカジノには用は無いです。

■竜骨の洞窟、再び。

ちょっとレベルあげをしようと、竜骨の洞窟に再び挑戦。
宝箱も開けてないしね。
半分よそ見しながらAIさんに任せてたら。

あれあれ? 何かHP低い???
は! 戦闘後の回復わすれてた!
あ! エルアが死んだ!
あれ!? え!? マジ!?
あれよあれよと次々倒れていく仲間達。

あ! 全滅!

というわけで初全滅を経験。
あー、全員生き返らせるのかー、大変だなーとか思っていたら。
全員復活&全回復で教会に居ました。
……あらあら、ぬるくなっちゃったわね、ドラクエさんも。

■北の大地に再挑戦。

もう寄り道してても仕方ないなあ、と気付く。
何せトロデ王に「おまえ電源入れたまま寝たり……や、なんでもない、忘れてくれ」とか言われたもんな。
一度も寝てないけどな!
ただ、地図を開いたまま広い世界でぼんやり突っ立ってただけだ(笑)

さて、北のオーニクスへ。
薬師のグラッドさんを探します。
居ませんでした。どうやら北にある洞窟にいるらしい。
今この街は狼の群れをよく見るということで、注意をしなければいかんらしい。

北の洞窟はそんなに苦労することなく先に進めました。
時々床がすべるのがなかなか面白いです。
すると氷の柱でさえぎられた向こうのほうに人が倒れてます。
グラッドさんです。
メディばあさんに渡されていた袋をプレゼント。中身はヌーク草だったらしく、グラッドさん復活。

洞窟を出ると、狼の群れに襲われました。
とはいえ、そこはそれ、その辺でよく出てくる敵なので苦戦せず殲滅。
どうやらグラッドさんはこの狼に襲われて洞窟に逃げ込んで身動き取れなくなったらしい。
すると不思議な声が聞えてきます。
「そいつは古の賢者の血だが、真の賢者ではない」とか云々。

とりあえずグラッドさんをオーニクスに連れて行き、そのままグラッドさんに頼まれてメディ婆さんの様子を見に行きました。

■おばあちゃん!!!

どうやらおばあちゃん、七賢者の末裔だったらしい。
お家にルーラしてすぐさま中へ。
狼いるよー!!!
やっぱりだよー!!!
狼を蹴散らしつつ、中を探しますがばあちゃんが居ない。
裏にある洞窟にばあちゃんは居ました。
聖なる結界があるから、悪い魔物は中に入れないのです。

すると外で爆発音。
家が燃えてます。そして捕まってるよグラッドさん!!!

……ゼシカ姐さん家の中でイオナズンつかったよね?
三回位……。わ、私のせいか???(笑)
ライデインもぶっぱなしたなあ(苦笑)

ともあれ、杖を持った黒犬が出てきてますよ、やっぱコイツが後ろにいたんだよ。
グラッドさんと引き換えにメディ婆さんが出て行きます。

ばあちゃん、杖の犠牲に……。

犬は背中からツバサをはやして飛んで逃げていきました。
最後の賢者を殺しに行くそうです。
東のしまらしい。

伝説の鳥を復活させたら追いかけられるって。
今度はそれらしいです。

■で?何処行けばいいのよ?

犬を追いかけると話が進むので、先に鳥を復活させることに。
でも何処へ行けばいいのやら?
トラペッタへもどり、占い師ルイネロに会いに行きました。

「川沿いの洞窟に船ごとは要っていくのが見える」
だそうです。川をさかのぼればいつか先が見えるんでしょう。

■川逆走ツアー

地図を睨み、川があるところをかたっぱしから走ってみる事にしました。
海辺の教会近く→細すぎて入れず
ドニの町近く→入り口浅瀬ではいれず
トロデーンからリーザスに抜けるあたり→入れる。
ということでトロデーン方向から川を逆走。
全然洞窟がありません。どうやらココではなかったらしい。
もうすぐ川がおわる、というところで橋の下に隠れていた洞窟発見。
ここだー!!!

続く。
■今日の本
ISBN:4063646467 コミック 二ノ宮知子 講談社 2005/08/10 ¥1,600
KissKC『のだめカンタービレ』の中に登場するクラシック名作10曲を収録した、 セレクションCDとコミックス未収録イラストを含むミニイラスト集、描きおろしイラストの美麗ピンナップカードも付いた、のだめファンにはたまらないCDブックです。

【収録曲紹介】
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第8番《悲壮》より第2楽章
ベートーヴェン/交響曲 第7番より第1楽章
ガーシュウィン/《ラプソディ・イン・ブルー》より
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番より第1楽章
リスト/メフィスト・ワルツ第1番《村の居酒屋での踊り》より
モーツァルト/オーボエ協奏曲より第1楽章
ドビュッシー/喜びの島
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
R.シュトラウス/交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》より
さらに新曲を録音! 海老原大作/《ロンド・トッカータ》←この曲は他のCDでは聞けません!
計 全10曲収録。
【ミニブック収録内容】
カラーイラスト31点:kissの表紙、kiss特製カレンダーなど
単行本未収録イラスト:描きおろし2点を含むピンナップカード4枚
収録曲解説:海老原大作こと大澤先生と、もぎぎこと茂木大輔さんによる豪華解説。佐久間学の意味不明ポエム(訳付き)
特別企画「ロンド・トッカータ」クラオタ的徹底自作楽曲分析


CDなのか本なのかちょっと微妙ですが、とりあえず本としてやっていきます。

付録が「キャラコレしおり」で、10種類(のだめ、千秋、峰、真澄、黒木、菊地、清良、萌、薫、ミルヒー←激レア)の中から一枚ついてくるんですけど、まあ、狙いは千秋だったんですよ。
本音はミルヒーだったんですけど。

……真澄ちゃんだった。
なんか、ピンクいんだけど……。いや、なんでもないです。

CD収録曲は、前回でたCDとちょっとかぶるところもあるし、基本的には抜粋だから、本当に聞きたい人はレンタルに行く方が早いかと思います。でも、「ああ、この曲なのね」という感じで聞けるので「どういう曲か知りたい!」と思ってる人には良いと思います。

でも今回のCDの目玉はあれでしょう。
「ロンド・トッカータ」!!!
海老原先生(いい人)の作品!
楽譜を海老原先生(大澤先生)のサイトで見たときにめまいを感じたあの曲!
あれが聞けるんですよ? これはお買い得ですよ。

ちなみに聞いた感想。
ロンドもトッカータも何か知らなかったので、想像してた曲と全然違ってて面白かったですよ。ええ。

とりあえず、ディープにはまってる人と、物凄い初心者さん向けのものだと思います。

私?
私は好きなものは全部集めていく主義なのよ。
9月にはR☆SオーケストラのCDが出るし、10月にはキャラブックでるし、暫く散財が続きます。

……え?
ハチクロの新刊もでるの?
がんばろう……。
■「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票始めました。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
えと、途中でセリフ集めに力尽きたので、プロポーズまでしかピックアップしてません(苦笑)
たくさん足してください(笑)今度また足しておきます。

■天空城 1 (テス視点)
水だ。
反射的に息を止める。
トロッコは勢い良く水のなかに飛び込んだ。

青い世界。
やわらかな浮遊感と共に、ゆっくりとトロッコは進む。
やがて衝撃。
トロッコは壊れて、ボクらは石の床に転がり込んだ。水のなかだったから、痛くなかった。
けど、いつまで息を止めていられるだろう?

「あー、天空城も水びたしか。あとでよーく干さなくては。カビだらけはイヤですからねぇ」
プサンさんの声がした。
「あ! 息が出来る!」
ソルの言葉にゆっくり息をすってみる。
「本当だ、出来るね」
ボクはゆっくり立ち上がる。そしてまわりを見回した。

きれいな所だった。
床も柱も真っ白な石で出来ていた。
まわりは青い水。
ここと水との間には、どうやら何か、空気の膜があるみたいだった。
床は所々水がたまっている所があって、プサンさんの言うとおり水浸しといってよさそうだった。
「いやーひどいもんですね。湖に沈んだだけあって城中水びたしみたいですよ。でもこの城がなぜ、天空から落ちてしまったのでしょうか……」
プサンさんは首を傾げる。
確かにココは天空城なんだろう。
「探検! 探険しようよ!」
ソルはそわそわとあちこち見ている。今にも走りだしそうだ。
「あ! 今魚が泳いでいったよ!」
マァルは天井を指差す。
「では色々みてまわりましょうか? 私も懐かしいですし」
プサンさんはにっこり笑った。

ボクらは入り口からのびていた幅の広い、長い階段を登る。
「このお城って、二十年前はちゃんとお空に浮かんでたの?」
階段を登りながらマァルがプサンさんに尋ねる。
「二十年前はこの城も浮かんでたのかって?」
プサンさんは首を傾げて、そしてくるっとまわった。
「さあ知りません。私がこの城を出たのはええと何十年前だっけ? そういや数えてなかったな」 
プサンさんは声をあげて笑った。

天空城の中は水のせいで入れない所もあったけど、それでもずいぶん広いことだけはわかった。
プサンさんはあちこち懐かしいらしい、少し涙ぐんでるみたいだった。
「やっぱり懐かしいですか? 少し涙ぐんでますね?」
ボクが聞くとプサンさんは
「うっうっ。なつかしくてつい涙が……いえウソ泣きですけど」
なんて言って、それからにやりと笑った。


「でも、こんな風に水浸しだと淋しくない? プサンさん、ここにすんでたんでしょ?」
マァルが尋ねると、プサンさんはしばらく考えてから、
「私は今の水びたしもけっこう気に入ってますよ。昔は美しい庭園にりっぱな玉座の間のきれいなお城でしたけど。……それにしてもしけっても天空城。さすがに魔物たちは近づけないみたいですね」
プサンさんは天井を見た。
「これじゃ天空城じゃなくて水没城ですね」
プサンさんは空を行く魚をみて苦笑する。
「そのまますぎだよプサンさん」
ソルが笑うと、プサンさんは
「え? そのまんますぎですか?」
なんて言って苦笑した。

ボクらは玉座に辿り着く。縁が金色の糸で刺繍された赤い絨毯が部屋いっぱいに敷かれている。
広い部屋で、びっくりするくらい天井が高い。
置かれている王座は、幅が広く、そして高さが物凄かった。
人間なら十人くらい平気で座れそうだ。
「うわー、大きな王座ね!」
マァルが歓声をあげると、プサンさんはうなずく。
「そりゃ、ココに座ってたのは竜の神様ですからね」
そう言って、辺りを見回す。
「そういえば、この部屋には秘密の部屋へ行くヒミツの階段があるって噂を聞いたことがあります」
プサンさんはにやっと笑った。
「ちょうど誰もいないことですし……探してみませんか?」


ボクらは手分けして広い部屋のあちこちを探した。
「お父さーん、こっちにはないよー!」
「こっちもないー!」
こどもたちがタタタっとボクのほうに走ってくる。
ボクはゆっくり部屋を見渡した。
「えーとね、たいていの場合ヒミツの階段とかは、部屋の主人の近くにあるんだよ。すぐに使えなきゃ意味ないからさ」
そう言ってボクは王座のまわりを調べる。王座の裏側には、壁までに妙に空間がとられていた。
「あー、この辺?」
ボクは王座の裏側の床を、爪先で軽く叩きながら動く。そのうち、それまでと違って軽い音がする場所に行き当たる。
「ここ」
ボクが言ったところを、ソルが調べはじめる。すぐに床の石で出来た板がはずれることがわかった。
「いやあテスさんはカンがいいですねっ。まさか本当にヒミツの階段を見つけるとは思ってませんでした」
プサンさんはニヤニヤ笑いながら、大げさに驚いて見せる。
この人やっぱり、何だか変な感じ。

見つけた階段は長い長い下りだった。かなりおりてもまだ底が見当たらない。
どれだけ下ったのか、ともかく分からなくなるくらい階段をおりた。
そしてようやく底に辿り着いた。
静かだった。
正面の床には一ヶ所だけ青いパネルが埋まっている。
正面は行き止まりで、左右に廊下がのびていた。
右の部屋に行ってみると、広い部屋に簡素な祭壇のようなものがあって、拳大の銀色に輝く綺麗な球が置かれていた。
ほんのり銀色の光を放っている。
左側に進みかけると、プサンさんがボクらを押し退けるように進もうとした。
「テスさん、もっと奥へ行ってみてください」
少しあわてるような声。
「え? あ、はい」
声に押されて、すこし早足で左側の部屋に入る。
さっきの部屋と同じように、簡素な祭壇がある。
違うのは、その祭壇には何ものっていないということ。

なんか、とても。
いやな感じだ。

「!!」
プサンさんが息を飲んで、その祭壇に走りよった。

「無い! なんで!?」
プサンさんは祭壇のまわりを一生懸命探しはじめる。
「何が無いの?」
ソルが不思議そうにプサンさんを見上げた。
「ここにあったはずのゴールドオーブがなくなっているんですよ!」
プサンさんの顔が、心なしか青ざめて見える。
部屋中を探し回ったプサンさんはやがて部屋の隅っこに大きな穴があるのを発見した。
「この穴は……。確か大昔邪悪な者が誕生するときにあけた穴……。そうか…。ゴールドオーブはこの穴から……。そして残りのオーブ一つでは支えきれずにやがてこの城も……」
プサンさんは振り返って、向こうの部屋の方を見ながらぶつぶつと呟く。
「これでこの城が天空より落ちてしまった理由が分かりました。しかしゴールドオーブは一体どこに行ったのでしょうか……。幸いこの台には、まだオーブのオーラがかすかに残っているようです。そのオーラを追ってゴールドオーブの行方を瞑想してみましょう」
そういってプサンさんは静かに眼を閉じた。

やがて、オーブが見た景色が映し出される。

ボクは。
自分の息が止まるのを感じた。


■というわけで天空城復活編スタートです。
しばらくテっちゃんの視点はないと思ったので、本日はテス視点にしてみました。
しばらく追い詰めるのでちょっと申し訳ない気分です。
■ドラクエコンサートのチケット、無事発見できました。
いやー、よかったよかった。

 
■トロッコ洞窟 6 (ソル視点)
「……これに乗ったらココは終わりかな?」
お父さんはため息混じりに箱型のトロッコを指差した。
ピエールは頭を左右に力なく振った。二人ともトロッコが苦手だからもうトロッコに乗りたくないみたい。
「プサンさん、天空城ってまだまだ?」
ぼくはプサンさんに聞いてみる。
「んー、もう少しですかねー?」
二人から大きなため息が聞こえた。ちょっと気の毒だった。

大きな空間の、壁沿いにトロッコは弾みながら進んだ。
すごく早くて、ぼくやマァル、プサンさんは歓声をあげながら進んだ。お父さんとピエールはトロッコをしっかりつかんで、無言だった。
長いレールがおわって、ぼくらは次に続く入り口の前についた。お父さんはふらふらとトロッコからおりた。
そして次の空間をのぞいてため息を吐いた。
「まだあるよトロッコ……」
ぼくはお父さんの後ろから次の空間をのぞいてみた。床をぐるっとレールがまわっていて、立体交差がある。レールはそのまま次の空間につながってるみたいだった。
右奥のレールの所には今まで見ていたようなトロッコじゃなくて、黒い鉄で出来た不思議な機械が置かれていた。
「あれ、なんだろうね?」
ぼくが指差すと、お父さんはその機械をしばらく見て、そして首を傾げた。
「なんだろうね?」
お父さんは首を左右に振って、あきらめたのかレールに近寄って、ポイントを指差した。
「これ。切り替えてトロッコに乗ればいいから」

ぼくらはみんなでトロッコに乗った。少しずつトロッコはスピードをあげて進んだ。
角をまがって、立体交差の坂に差し掛かる。トロッコはガタガタと音をたてて進んでいたけど、坂を登りきれなくて、ズルズルと下がりはじめる。
後向きにトロッコは進んだ。結構これは恐かった。お父さんは声もでないみたいだった。
トロッコはゆっくりスピードをさげて、そしてあの不思議な機械の前でとまった。

「困ったね、どうやったらあの坂を……」
お父さんが前にある坂を見て首を傾げたときだった。
ごうん、って低い音がした。
そしてガタガタとぼくらのトロッコがゆれる。
「なにかしら、この音」
「……っ」
後ろを見たお父さんが息を飲んで、顔を引きつらせた。
「後ろ……」
「え?」
ぼくは振り返った。
あの不思議な機械が、トロッコにむかって進んできていた。
「えぇー!?」
「ちょっ、何で」
そのまま機械がトロッコにぶつかって、トロッコが押されてまた動き始める。
どんどんスピードをあげて、坂を登る。
勢いづいて坂をのぼって、またさらに勢いをまして坂をくだる。
トロッコがどんどんスピードをあげて、ぐるりとまわっていたレールを進むと、直線になった。
トロッコはどんどんスピードをあげる。
お父さんとピエールは、もう声をあげない。本気で恐いんだろう。

トロッコは細い道をずっと進む。
まわりは暗くてよく見えないけど、どんどん下ってるみたいだった。
トロッコは滝を三回突っ切って、ガタガタ進む。
スピードはこれまでで一番早い。
何回も急なカーブをまがって、少し広い通路にでた。
レールの両側には石の柱がたくさん並んでいる。

「近いです、天空城の気配です!」
プサンさんの叫び声。
ぼくらはその声と共に水のなかに飛び込んだ。


本日は、天空城へ行くまでにしました。
ちょっといつもより短めです。
これから色々物語が大変で、まあ、ちょっと予定としては暗くて、暗いのが嫌いな私は書くのがもう、今からちょっと気が重かったりします。

というわけで、次回は天空城探検です。

■そうだそうだ、追記。
「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票始めました。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
えと、途中でセリフ集めに力尽きたので、プロポーズまでしかピックアップしてません(苦笑)
たくさん足してください(笑)今度また足しておきます。
■ドラクエコンサートのチケットを何処においたか記憶をなくしました。
あと10日、何とか探そう。

 
■トロッコ洞窟 5 (テス視点)
プサンさんは不思議な人だった。
ソルはとてもプサンさんが気になるらしい、歩きながらいろんな質問をした。プサンさんは答えをかえす。
「ココの洞窟が天空城につながってるのは、有名なの?」
「そうですねー、みんなわかるんじゃないですかね?」
「その服はどうしたの?」
「私が人間に紛れたとき流行ってた服を真似たんですよー? ナウいでしょう?」
「本当に流行ってたの?」
ソルは疑うように言ってボクを見上げる。
「お父さん、この服見たことある?」
「二十年以上前でしょ? ボクは子どもだったし、田舎にすんでたからわからないなぁ」
ソルはまたプサンさんを見上げた。
「二十年以上回ってたって言ってたよね? ご飯とかどうしてたの?」
「あんまり食べなくても平気なんですよ、天空人って。それに、実は私、ぱっと見若くてかっこいいナイスガイだと思うでしょうが、実はあなたお父さんの1000倍生きてるんです」
「嘘だぁ、冗談でしょ?」
「冗談だろうって? ふふふっそう思うならそうなんでしょう」
プサンさんはそう言って笑って、クルリとまわる。
「さすがに二十年以上ですから、ちょっとお腹すきましたねー」
またクルリ。
「なんでくるくる回るの?」
「さっきまで回ってたんで回ってないと物足りないんですよー」
「あははは、プサンさんって変だね!」
「ソル君も変ですよ? なんだか不思議な感じがします」
ボクは思わず立ち止まってプサンさんを見た。彼が振り返る。
「どうしました? テスさん?」
「あ、いや」
ボクがことばを濁すと、プサンさんは目をすっと細くした。そしてその目のままボクをじっと見る。
「テスさんもちょっと不思議な感じが……それに随分苦労しましたね? 目を見たらわかります」
ボクは思わず苦笑する。
「あー、確かにココの洞窟はトロッコが面倒で……」
「ちがいますよ、もっと長い間……それこそ生まれた頃から」
ボクは息を止める。プサンさんの目は不思議に力があって、視線を逸らすことができなかった。
なんだろう、威圧感みたいな。
「……そんなに疲れた顔してます?」
なんとか感情と表情をコントロールして笑う。
プサンさんもにかっと笑った。とたん、消える威圧感。
「気のせいですかね? ささ、まいりましょう。アメンボアカイナアイウエオー」
プサンさんは向こうを指差しておかしな事をいいながら歩いていく。ソルも真似してアメンボがどうの言いながらついていった。

「お父さん」
マァルがプサンさんの歩いていく方をみながら、ボクのマントの端っこを握り締めた。
「わたし、なんだかプサンさんが居ると落ち着かないの」
マァルは人の心に敏感だし、魔力が強いせいかちょっとした異変に敏感だし……まわりの事柄に影響を受ける。
だから、あのプサンさんの不思議な威圧感にやられちゃったのかもしれない。
「大丈夫、心配いらないよ」
ボクはつとめてにっこりと、余裕のある顔で笑った。

プサンさんが乗っていたトロッコを使ったら、うまく次の空間につながる所にでることが出来た。
辺りを見回すと左手側に短い下りの階段があって、その向かいに扉があった。
ボクらは次の空間は後回しにして、先に扉を見に行くことにした。

扉の向こうは小さな部屋で、机や棚、本棚などの暮らすための最低限の設備があった。中には髭を生やした囚人服を着た年配の男性が居て、ボクらを見て少し驚いている見たいだった。
「こんな所に今更来る人間がいたとはな」
「ここは何なんでしょう?」
ボクが聞くと彼は首を傾げ、そして曖昧な笑顔のまま首を左右に振った。
「さあなあ? この遺跡はかつて邪悪なるミルドラースが神に近づくために建てた神殿か……あるいは神が心正しき者をみちびくために残した神殿か……多くの学者がワシのような者をつかって発掘を続けさせたものだが……。本当のところは誰にも分からんかった。……あるいは真実をさぐる勇気が足りなかったのかもしれんがな」
淋しそうに笑って、おじさんはそれ以上何も言わなかった。
その話の間中、プサンさんはずっと腕組みをして壁にもたれたまま、何もしゃべらなかった。

ボクらはおじさんにお礼を言って部屋をでた。
そして来た道を戻って、次の空間に入った。
「……」
ボクらは声を失う。
広い空間に敷き詰められたクモの巣のようなレール。
数多い段差と、とぎれたレール。川も流れている。
今度も何回かトロッコを乗り換えたり、飛び跳ねたり、行ったり来たりしなきゃならないんだろう。
子どもたちは目を輝かせ、ボクとピエールはうんざりしてため息を吐いた。

「これ乗っていいの?」
「あー、待って。えーと、このレールはあっちにつながってるから、ポイントが……あれか」
ボクはメモと実際のレールとを見比べて頭を抱える。

ややこしい。

「乗っていいよ、乗ったあとポイントを切り替え」
本格的に移動の時に乗ればいいから、トロッコをあちこち動かすだけのときには、ボクやピエールは乗らないでポイントを切り替えるだけにするだけにした。
おかげで手早く移動は出来た。

……やっぱりトロッコは苦手だ、再確認。


プサンの怪しさとかそこの知れなささとか、そういうのってなかなかうまくかけません。
うーん、難しいなあ。

次回トロッコ洞窟は終われると思います。
うまくいけば天空城にいけるかも。

本日映画

2005年8月9日 適当な日々
■今日も今日とてだらだらと駄目人間として正しい一日を過ごしました。真人間としては正しくない一日、とも言います。
昼寝したりいろいろです。

母がお風邪を召していて寝ているので、昼ご飯と夕飯は自分で家族分(全員夏休みで家に居る)作りましたよ。

片付けは厭だけどね。ご飯は作りますよ。

お昼はスペアリブとレタス。
はい、手抜きです。

夕飯はハンバーグ(冷凍)でした。
その分付け合せは頑張ってつくりました。
玉葱とシメジのソテーと、バターコーンと、ブロッコリーと、こふき芋。あと、ハンバーグのソース。頑張ったねー、偉いぞ私ー。

……えらいか? 偉くねえぇー。

1時間半も掛かってちゃダメだね。手際が悪いね。
明日の昼ご飯はネギトロの予定です。

冷凍庫に入ってたから(笑)

■今から映画見に行ってきます。NARUTOです。
シカマル出ますからね、見ておかなきゃね。
うひひひひ、楽しみ。

■今日はココまで。

ところで首がものっそ痛いのですがコレは何なんでしょう?
■10日も先のDQコンサートに既にテンション上がり気味です。
でも8はまだ全然途中だぞー。でも音楽はCD聴いて知ってるぞー。だから大丈夫。
オケをチャント聞くのは久しぶり。楽しみです。

……でも書いてる日記は5。

■トロッコ洞窟 4 (マァル視点)
薄い青色の、薄い石がミルフィーユみたいに積み重なったところに、神父さまがいた。
向こうが透けて見える。お化けだってお父さんがつぶやいた。お父さんは透けて見える人を見るとかならずこう言うらしい。わたしは初めて聞いたけど、少し子供っぽいなって思った。
わたしたちはまだ濡れたままで、神父さまの方に向かう。神父さまは驚いたようにこっちを見た。お化けでも驚くのね。

「よくいらっしゃいました。随分濡れてしまってますね、そちらのサークルに入ると良いでしょう」
神父さまはわたしたちにニコニコ笑いながら言うと、神父さまの右手側を示した。
そっちの方には青いような緑色のような不思議な色をした、けど、やわらかで安心できる光があふれるサークルがあった。
お父さんはしばらくそのサークルを見つめていたけど、急に頷いてスタスタ歩いていってしまった。そしてサークルに入る。一瞬光が強くなる。お父さんの水を含んで重いはずのマントや髪が、ふわりと風もないのに上に持ち上がるようにゆれた。
「ありがとうございました」
神父さまにお父さんが頭を下げた。神父さまは「いえいえ」って言って笑う。サークルから戻ってきたお父さんは、どこも濡れてなかった。
「みんなもサークルを借りるといいよ。体が乾くし、傷も治る」
お父さんがにっこり笑った。

わたしたちは言われたまま、順番にサークルに入った。暖かい光。暖かな風。なんだか気分がよくて、気持ちいい。
ちょっとうっとりして戻ると、お父さんが神父さまと話をしていた。
「ちょっとここで休憩していくよ。マァル、眠かったら寝ていいよ」
見てみたらソルは座っているお父さんの足を枕にして少しうとうとしてた。
わたしは頷いてソルと同じようにお父さんの足を枕にして横になる。お父さんは神父さまとしばらくいろんな話をしていた。

「ではお世話になりました」
わたしたちは神父さまにお礼を言って歩きだす。すぐのところにあったトロッコに乗って、水路を越える。少し行ったところに、下りの階段があった。
「なんか聞こえない?」
階段の真ん中辺りで、ソルが両耳に手を当てて眉を寄せた。
「……ヒトの声、みたい?」
お父さんも不思議そうに首を傾げる。
「こんな所に人なんているでしょうか?」
「透けてたらお化けね」
お父さんはピエールに言うと笑った。

「うわわわわー!」
悲鳴が聞こえた。見るとトロッコに乗ったおじさんがいる。その人の声みたいだった。
おじさんが乗っているトロッコはぐるぐると同じ所を回っている。わたしたちはしばらくの間、茫然とその様子を見守ってしまった。
「どなたか存じませんが」
「助けてください」
おじさんはぐるぐるとまわりながら、わたしたちの所に来るたびにそんなことを叫んだ。
お父さんはレールのまわりのポイントを見て、近いほうにあった方に近づいた。そして、動かそうとして首を傾げる。
「動かないんだけど……あ、錆びてる」
ポイントが錆付いていて動かないみたい。お父さんはため息を吐くと、ポイントを見据えた。
「しかたない、強行手段」
お父さんはそういうと、「せーの!」って掛け声とともにポイントを足の裏で、力任せに蹴り飛ばした。
ガコンと言う音と一緒にポイントが動いた。ポイントはその衝撃で壊れちゃったみたい。おじさんはトロッコに乗って行っちゃって、そのうち振り落とされたんだろう、向こうの方でいたそうな音がした。
おじさんがふらふら歩いて戻ってきた。
黒い髪をオールバックにした、チョビ髭の人で、黒いフチの眼鏡をかけていた。赤い蝶ネクタイ、白いシャツ。サスペンダーで青いズボンを吊っていて、黒い革靴をはいていた。
「いやー、どなたか知りませんがありがとうございました。うっかり乗ってしまい、かれこれ二十年以上ですよ、いやー、まいったまいった」
おじさんはそう言って豪快に笑った。

はっきり言って不審者だ。
それに、この人を見てるとなんだか落ち着かない。

おじさんはわたしたちの反応関係なく話を続ける。
「あ、申し遅れました。私はプサン。信じられないでしょうが、かつて天空人だったのです」
「過去形……」
お父さんがつぶやいた。プサンさんは気にせず続ける。
「お見受けしたところ、あなた方も天空城に向かいますね?」
「え? あ、はい」
「よろしい! 私もお供しましょう。人数が多いほうが心強いですからね」
一方的に言うとプサンさんはまた豪快に笑った。
「あっはっは、ではまいりましょうか」
わたしたちは思わず顔を見合わせて、そっとため息を吐いた。


■本日は手短にしておきます。
トロッコ洞窟ももう終盤です。これからどんどんテっちゃんは追い詰められていく予定なので、落ち着いている彼を見るのはこの当たりが最後だと思ってください(笑)
ま、お話なんて皆さん知ってるでしょうけどね。
■最近日記を書くのが面倒……というか、パソコンに向かうこと自体が面倒になってきてます。
駄目人間度が上がってきてますヤバイです。

■5日金曜日

知り合いの方に頼まれて、近所の文化会館で開催されたシェイクスピア劇の、入り口係員をやりに行きました。
時給良かったです(笑)

■6日土曜日

近所の花火大会に行ってきました。
年に一度ここの大会だけは行っても良いなと思っている大会です。
相変わらず打ち上げ場に近いところを場所とって貰ってたので(北郎先生有難う)おなかに音が響くのを感じながら見てきました。
今年も火のついた灰が隣の人のところへ飛んでいっていたよ。
うちに来なくて良かった。

おニューのサンダルを履いていったら、足が痛かった。
家に帰ってみてみたら、靴擦れしたのか少し水ぶくれみたいなのが出来ていた。
痛いはずだよ。

■7日日曜日

何か体調を崩しました。
またか。
DQ8のコンサートが名古屋であることを発見。
チケットを買いに行きました。20日のコンサートにも関わらず、まだA席は残ってました。

……ただ、A席にも関わらず3階席です。
ちょっと微妙。

■8日月曜日

何をしてたのかあんまり記憶がありません(苦笑)
ただ、風邪でぶっ倒れていた母親が病院で点滴をうってもらったり、ペニシリン注射のために朝夕通うことになったりはしました。

今年の風邪はおそろしそうだ。

■そんなこんなです。
今日のDQ5とDQ8については携帯でぼんやりやっております。

面倒くさいです。

今日はココまで。
■ゼシカー!

杖をもって行方をくらましたゼシカを追い掛けて北の関所へ。関所がやぶられてます。ちょっと前に来た時は緑のヒトが怪しいと言って通してもらえなかったトコです。
あーあー、こんな無理矢理やっちゃって。
「誰かしらないけど、通る手間が省けていいな」
じゃねぇよククール!
こんなんするヒトが敵って事だよわかってんの!?

北にある町・リブルアーチにつきました。
杖を持った女が町の有力者の呪術師の家に押し入ってるそうです。

ゼシカ……(泣)

「悲しいわ」なんてドルマゲスと同じ台詞はいてるよ。あー。
結局呪術師の守りのけっかいと、エルア達の出現でゼシカは逃げていきましたが、またくるって予告していきました。

■むかつく親父だ。

呪術師はいやな奴で、町の有力者だけど嫌われてるらしい。まあ、いやな奴だから仕方ない。当然だ。
守りのけっかいをさらに強くする宝石をとってこいといわれました。
この親父に従うのはイヤだけど、ゼシカのためにとってこよう。

■ライドンの塔で途方に暮れる。

宝石の持ち主は、ライドンさんと言って天才彫刻家だそうです。
最高傑作を作るために塔を作り続けているらしい。
その塔に行くことにしました。

広い。そしてカラクリだらけ。

彫刻とカラクリにどんな関係あるんだよー!先に進めないよー!敵が強いよー!ククールさんバギクロスつかいすぎ!AIはやっぱダメですか?MPって何か知ってるのかククール!

三回のチャレンジでようやく頂上へ。ライドンさんは「お前みたいな青二才に攻略されるとは俺もまだ未だだ!」とか言って塔作りを続けるらしい。ご苦労さま。
宝石はライドンさんの先祖が最高傑作にはめ込んで、もうココにはないらしい。
リーザスという先祖だったらしい。
あら、ゼシカの村と同じ名前ね。

■リーザス村再び。

塔へ向かいます。そこに最高傑作をおいているらしいのです。
たぶん頂上の不思議な力を持った女神像の事でしょう。
すっかりザコになった敵を蹴散らせながら頂上につきました。
女神像があります。赤い宝石が目についてます。これかー。
→しらべる
宝石が埋まってるのがわかりました。いや、そーじゃない、エルア。とりなさいよ。盗人しなさいよ。
→しらべる
とーれーなーいー。
何があかんのや!?
帰りかけたらイベント勃発。リーザスさん(透けてるヒトはおばけ)出現。
ゼシカの家系についてとか色んな話を聞く。宝石もくれるらしい。
美人だったなー。花束持ってきたらよかったなー。
なんてククールの話を聞きつつ、呪術師のもとへかえることに。

■対・ゼシカ

呪術師が使用人をいじめているのをムカムカしながら見る。
宝石をとってきた褒美に呪術師の護衛にされました。

どこが褒美だこんにゃろー!!

本を探しにいけと言われ書庫へ。
昔の七賢者のなかの呪術師が自分の力が魔神を呼び寄せるから、血を守るため力だけを弟子に渡し、力ある弟子が力をなくした師匠を守っていくことにしたとか言う話がかかれている本があった。
思わず天井を見上げるエルア。
あの呪術師は弟子の家系で、いじめられてる使用人が師の家系だな。
言われた本を発見すると上から音が。どうやらゼシカが来たらしい。

ゼシカの狙いはやっぱり使用人。
戦いました。
マヒャドとかベギラゴンとか使ってるよ!あんた使えなかったじゃん!
なに魔物召喚してんのさ!
ま、勝ちましたけどね。呪術師の子孫の使用人も無事だったしな。

■やっぱ杖か

ゼシカは取り戻したけど、犬が行方不明。杖も行方不明。
ゼシカさんの言うことにゃ、杖にラプソーンって魔神が入ってて、そいつが復活のために自分を封印した七賢者の血を殺して回ってるらしい。
杖を探せと言われてまちをあちこち。
犬がもってたー!使用人殺されたー!やられたー!犬逃げたー!

■自然の大驚異

トンネルを抜けると雪国だった。おぉ、景色が綺麗。けどみんな寒いから機嫌悪いわ。
ヤンと王さまが喧嘩。
あーあ。
どーしよっかな、とか思ってたら雪崩に巻き込まれました。
え?死ぬのか?

目が覚めたら山小屋。
あ、俺無事?

やさしいばぁちゃんに助けてもらいました。雪国も平気になる薬草をもらいました。
お、平気だ。
北にあるオークニスまでの道を聞いて向かいます。

ほどなく到着。
ルーラに町の名前が入ったから、戻ることにしました。
いや、話進めたくないから。

■ベルガラックに逆戻り

北に犬は逃げたらしいが、カジノ再開のイベントが出来るらしいので さきにそっちに向かう。
ビバ賭事ー!

カジノオーナーの双子の子供たちが跡目争いで骨肉の争いです。
どっちに加担して助けるとかなんとかかんとか。
そんなもん女子に加担するにきまっとろーが!

ちうわけで娘さんと洞窟探険だ。


つづく

ううう

2005年8月7日 適当な日々
■体調崩しました。
頭がガンガンします。
吐きそうです。

やっぱ弱いなわが体。

ダイエットはやめてます。無理だ。
というわけで、週末の話とかは又今度。

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