■今日、いたストの公式攻略本を買いました。
……フローラさん……。あれでいいのかなあ。
電脳世界では「白バラの君・フローラさんを愛する会」みたいな同盟もあるのに……(正式名称は忘れました)
なんか、黒い世界に光臨するブラックダリア・その名はフローラ! みたいな……。ある意味セフィロスや竜王より、その台詞は恐い。

フローラさん(猫かぶり済み)とビアンカちゃん(何かものすごく怒っている)に挟まれて慌てふためくテっちゃんのイラストがよかったです。
 
……何したのさ、テっちゃん。

■ラインハット・リベンジ 9 (マリア視点)
私達は、かなり長い時間がかかったとは言え、最上階まで登る事が出来ました。
途中、テスさんの「モンスターを改心させる」という所も見せていただきました。ドラゴンキッズのコドランさんと、ビックアイのガンドフさんが、一緒に来てくださることになったんです。
彼らはとても心優しいモンスターたちでした。
全てのモンスターが悪いのではないという体験は、かなり有意義なものになりました。
 
先ほどから、私達は休憩時間に入っています。ヘンリー様とテスさんは、私のことを気遣ってか何度も休憩を挟んでくれています。
扉を開けて以来、ずっと足手まといな感じで少し申し訳ない気がします。
「おかしいなあ」
テスさんが、ここまで登ってきた道筋を紙に書きながら困った顔でそのメモを見つめています。
「ここ、最上階でしょ? でもここまで鏡はなかったよね。……どこかで道を見落としたっけ? このあたり、全然いけてないみたい」
そういって、ヘンリー様と私にその紙を見せてくださいました。
そこには、これまで通って来た塔の地図が書かれ、どの階段がどこにつながっているのか書き込まれていました。
見てみると、三階の左半分が真っ白になっています。四階から上も同じようになっていました。
「……真ん中は吹き抜けになってたし、柱が邪魔して向こう側へもいけないんだよね。……どこで見落としたかなあ?」
「階段は全部登ったよな?」
ヘンリー様もその地図を見て首をかしげています。

実の所、私はもう既にどの道を通って来たかなど全く分からなくなっていたので、お二人がしっかりと記憶した上で地図まで書けるところにただひたすら感心するばかりで、全く何も言う事が出来ませんでした。
 
「ともかく、三階まで戻ろうか。二階の階段はどれもつながってなかったし、見落としてるとしたらそこしかないよ」
「……だな。マリア、大丈夫か?」
「ええ」
私は立ち上がって、お二人の後に続きます。
コドランさんが、私のことを励ますように隣を飛んでくれました。
 
「うーん」
テスさんは、地図と実際の三階を見比べながらしばらく首を傾げています。ヘンリー様は私を気遣ってか、座るようにすすめてくださいました。
「主殿」
先のほうを見に行っていたピエールさんが戻ってきました。
「道があったにはあったのですが」
「本当!?」
「ただ……」
私達はピエールさんの案内でその「道」を見ました。そして、彼が言葉を濁した理由を理解しました。
その道は、三階の吹き抜けを囲うようにたつ柱の、向こう側にありました。人が一人通るのがやっと、というほどの細さで、勿論手すりなどありません。そして遠くに塔の左側へ出る通路があるのが見えました。
「……これしかないね、行こうか。……マリアさんは、高いところは平気?」
「ええ、大丈夫です」
「じゃあ、ヘンリー君はマリアさんをお願い」
「任せろ!」
最初をピエールさんが歩き、その後ろをテスさん。そのまた後ろをヘンリー様。ヘンリー様は私の手を引いてくださいます。そして後ろをガンドフさん。コドランさんは飛べるので、テスさんの横を飛んでいます。
「コドランがうらやましい」
「ええ、本当に」
ヘンリー様の呟きに、私も同意するとヘンリー様は少し笑っていらっしゃいました。
 
無事三階の通路をとおり、そのまま見つけた階段を登り続けると、最上階にたどりつきました。
これまでとは床の色が違っていて、向こう側に祭壇あるのが見えました。ただ。
「向こうにどうやっていくんだろう?」
ヘンリー様が茫然とその祭壇を見つめながら呟きます。
そう、向こうまで通路は通じていませんでした。途中で途切れているんです。
「何かシスターが云ってたよね。何だっけ? ……己の見たことしか信じぬ者は、神の祝福を受けられない。勇気をだして一歩ふみだした者が、その祝福を受けられる……だっけ?」
「勇気って何だ?」
私は、その通路の端まで歩いて分かりました。
「大丈夫ですよ、お二人とも。通れます」
そういって、私は何もない空間に向かって歩き出します。
「危ない! マリア!」
ヘンリー様の声がして、私は振り返ります。
足元は、ふわふわして不思議な感覚です。

「……歩けてる」

テスさんが呟くのが聞こえました。
「ああ、なるほど、それで勇気ね」
テスさんとヘンリー様が一緒に何もない空間を歩いてきてくれました。
「すごいね、マリアさん」
テスさんがこちらを見て、にっこりと笑っていってくれました。

祭壇には、古びているのに凛とした風格を持った鏡が祭られていました。
「これが真実を映す鏡ねえ」
ヘンリー様がその鏡を手にとって、じっと見つめました。
「……まあ、これで偽者の化けの皮が剥がせるわけだ」
「いよいよだね」
「ああ」
私達は元来た道を歩いて、塔の外に出ました。
すると、後ろで扉がゆっくりと閉まります。
 
 
 

神の塔は、また永い眠りについたのでしょう。

 
神の塔がね、どういうマップだったかあやふやでね。もう入れないしね。データも残ってないしね。
 
……公式ガイドブック買っちゃったよ。
 
テっちゃん程方向感覚ないし、記憶力もないけど、それでもダンジョンで迷ったりしないんだよ。迷ってもレベル上げだと割り切れるから平気なんだよ。今後のところなんて見たらつまんないじゃないか。

……有効活用のために、あと何をすればいいだろう。
 

次はお城に戻って、「偽者の横っ面を張り倒す」(テっちゃん談)ことになります。
 
■本日は、水草の引越しです(笑)
金魚水槽の水草があまりにはびこってしまったので(笑)普段つかわない隔離水槽を、そのまま水草水槽にする事にしました。
通称水草畑。
 
昨日買ってきた水草用の底砂を洗いまして(これがまた、目が細かすぎて荒いにくかった)水槽にセット。
アマゾンソードとカボンバはあっさり引っ越せたんですが、名前もわからない水草が中々大変でした。
水草どうしがからみあってるし、根がガラスにくっついててなかなかはがせない。
……なんだっていうんだ!
とかそういう感じ。
 
現在水草畑はストーブ前においてあります。
 
 
■今日はここまで。
外出しなかったからそんなに書くことないんだよ。
 
 
■はい!40回目です!
普通のプレイ日記であれば、此処まで来てれば普通クリアしてるぞ!だからなんだ!もう自棄だ!
現実的には、天空城が復活しました。
 
あ、本日は昨日の日記も一気に書いてますので、続けて読んでる方は御注意を。
 
■ラインハット・リベンジ 8 (ヘンリー視点)
塔は、かなり高かった。
オレやテスはともかく、マリアには登るのはちょっと大変だと思う。
「行こうか」
テスは暫くてっぺんを見上げたあと、決意したようにオレたちに声を掛ける。
オレもマリアも、無言で頷いた。
 
青くて、銀の装飾が施された分厚くて綺麗な扉。
そこが入り口だった。
「……」
マリアは暫くその扉を見つめて、意を決したように歩き出す。
「きっとうまく行くさ」
マリアが、振り返って頷いた。
オレも頷き返す。
テスはもう一度、塔のてっぺんを見上げていた。

マリアが扉の前に跪き、祈り始める。
その姿は、息を呑むほど美しかった。
しばらくすると、マリアの周りを青いような、白いような不思議な光が浮かび始める。
そして、その光が扉を包み、やがて
「よかった、開きました」
マリアは立ち上がって、その扉に手をかける。
あんなに大きくて頑丈で重そうな扉が、まるで鳥の羽を動かすかのように軽く開いていった。
「すごいね、神様の力とか、祈りの力って」
テスが開いた扉を見て、呟く。
「そうだな。……すごいな、信じる心ってのは」
「ヘンリー君も持ってるよ、そういう力」
「……お前もな」

オレたちには、ピエールが着いてきてくれた。
スラリンはまた不平を言ったけど、いつものようにオレとテスだけじゃなくマリアも居るってことで、かなりあっさりと引き下がった。
 
塔の中はひっそりと静まり返っていた。
もう長い間誰も来てなかっただろうに(何せウチの先祖は中に入らなかったみたいだし)埃なんかも目立たない。
「なんだか、神の塔というだけあって、がっしりしてんな」
「気が引き締まるおもいですわ」
オレたちは口々に感想をいいながら、歩き始める。

左右に伸びる通路と、目の前にある入り口と同じ様な扉。
通路の先はどちらも奥のほうに向かって折れているようだった。
「右から」
テスは言うと、歩き始める。
「おい、待てって」
オレとマリアも慌てて追いかける。
テスは曲がり角で一度立ち止まって、周りの様子を確認してから、左に曲がった。暫くまっすぐの通路で、行き止まりには登るための階段。そこからまた左に曲がれる様になっていた。
「ここから登れるね。……ちょっと待ってて」
階段のところでテスは言うと、曲がった先を確認に走っていく。
ピエールもそのあとに続いた。

テスはマリアがいるからか、なるべく歩かなくていいように考えているみたいだった。それがマリアも解っているんだろう。
「テスさん、そんなに気を遣っていただかなくても……」
と、走っていくテスの背中に声を掛ける。

マリアは、優しい人だ。
だから、テスを心配するんだろう。それは解る。
でも、オレだってここにいてマリアを守ってるわけで。

何か複雑な気分だ。
 
「ええとね、この通路の真ん中にも扉があったよ。突き当たりにも階段。ロの字の構造になってるみたいだから、多分扉を開けたら入り口の方にあった扉に通じてると思う。……とりあえず、帰りの事も考えてちょっとその扉を開けてみたいんだけど。いいかな?」
「なんで扉開けるのを確認とりに来たんだよ」
「……塔の入り口と同じ模様の扉だからさ、多分ボクには開けられないよ」
「あ、なるほど」
「わかりました、行きましょう?」
マリアがテスのあとに続く。
オレはなんだか納得いかない気分で、そのあとに続く。

扉を開けると、中庭のようになっていた。
緑あふれ、草のにおいがする。
吹き抜けになってるところがあるのか、ところどころ地面まで光が辿り着いていた。
「綺麗……」
マリアが目を輝かせて、辺りを見回している。

と。
向こう側に、二人の人間が居るのが見えた。
いや、人間ではないだろう。なんだか少し透けている。
真昼の幽霊?

一人は、黒い髪を腰まで伸ばした女性のようだった。
綺麗な洋服を着て、こちらに背を向けている。
もう一人は、その女の人と見詰め合うように立つ男の人。
がっしりとした、たくましい人。
背が高くて、黒い髪を一つに縛っている。
赤いマントをつけた、かなり堂々とした気品に満ちた人だった。

見知った顔。
オレは慌ててテスを見る。
テスも、その人たちに視線が釘付けになっているみたいだった。

そう、その人は、パパスさんにそっくりだった。
着ている服は全然違って、立派だけれど。
見間違うわけがない。
あの人の姿を。
あの人の姿を、忘れたことなんて一度もないんだ。
 
テスが、思わずその人たちによろよろと近寄る。
もうあとちょっと。
あとちょっとで話しかけられる、その位置まで行ったとき、その人たちは掻き消えるように居なくなってしまった。

「……」

テスは何か叫びそうになって、大きく息を吸い込んだ。
「……テス、あの人たち……」
オレはテスを見る。
呆然としたような顔で、その目はさっきまでパパスさんたちがいた場所を見つめている。
「そういえば、この塔は人の思いや心を映すということを聞いたことがあります。……あの方たちは、テスさんの大切な方たちだったんですね?」
マリアさんが言うと、テスは無言のまま頷いた。
「……そうですか」
「……会えて、よかった。あれきっと、お母さん、だったんだよね。……ボク、初めて会ったよ」
テスがかすれた声で、呆然と、でも嬉しそうに呟いた。
「会えて良かったな……。オレ、あの人の事、一生忘れないぜ」
「……うん」

オレたちはそれ以上何も言わなかったし、そのことをマリアもピエールも聞かなかった。

ただ、明るい日の光が差し込むこの中庭でであったこの出来事は。
とても悲しかったけれど、嬉しい出来事だった。

 
このイベント、とても嬉しかったのです。
「おとうさーん!!!」
みたいな。……話なんか出来ないけれど、パパスが出てきたことに。
同時にとても悲しかったけどね。
でも、お父さん、やっぱり赤いマントは似合わないですよ。
 
そして。
次回からメモが残っているのです。
コレでもう、記憶に挑戦という無謀をしなくてもいいのです。
でも、大体メモなんて気にせず書くのでしょうね。
私はそういう奴です(笑)
■今日の本
『なんて素敵にジャパネスク 人妻編 1』 ISBN:4592182111 コミック 氷室冴子・山内直実 白泉社 2005/01/19 ¥410
 
人妻編ですよー。
考えてみればまだ愛蔵版の最終巻を読めてないや。
 
ちょっと前にジャパネスクの小説を読み直していたので、予習もバッチリ。
 
前回(なんと11年前だ)のおさらいみたいな部分が多いから、マンガとしてのテンポはちょっと悪いけど、それは今後はなくなるだろうから問題ない。気にしない。
 

でも、絵がね。
愛蔵版の表紙で見てたときはちょっと瑠璃さんが違うかなあー、という程度で済んでいたんですけどね。
だめだ。
物語が付随するとちょっとダメだ。

そりゃね、全然絵が変わってないなんてことある訳ないんですけどね。
次の巻位まで行けば慣れるかも。

一番ショックだったのは煌姫だよ。
ケバ……。
だめだ、あんな煌姫ダメだよ。
守弥もかなりショックだったけど、煌姫が出てきた時のショックに比べたらたいしたことはないよ。
 
もちろん物語は好きなので、次も買いますよー。
 
■今日、ネットでいつも読ませてもらっている日記を読みにいきまして、その内容を読んで、なんか、寂しい気分になったというか、ショックを受けたというか、まあとりあえずあまりいい気分ではなかったというか、ともかくそういう気分になりました。
 
あ、書いた人の名誉の為に言いますが、別にその人がつめたいことを言っていたとか、個人攻撃をうけたとか、ぜーんぜん!そんな話ではないので心配はイリマセン。
単に勝手に「がーん!」ってなっただけです。
 
知らなかったことで、知りたくもなかったことを知っただけです。トリビアみたいな話ではないですが。
 
それで気付いたことといえば、どうやら私はあまり人と関わるのが得意ではないらしいということ。そんな気はしてたんだけど、これで決定打になりました。
たぶん、そういうのに気付いて寂しい気分になっただけだと思います。
 
まあ、あまり気分の良い話ではないので、暗い話題はここまで。
あ、本当に心配は要らない方面の話ですので!
 
 
■本日は友人のRinちゃんと狭間っちと三人でカラオケに行ってきましたー!
結局歌いたかった、せっかく憶えた新曲は一曲しか入ってなかったぞー!(笑)100Sだから仕方ないかー!!(笑)
 
というわけで、今回は「メドレー特集」と称してバンプのメドレーとアジカンのメドレーと奥田民生のメドレーとか歌ってきたよ。
いや、最初の方はちょろちょろと普通に歌ってたんだけどね。
 
で、最後のほうはTOKIO祭りとか云って、TOKIOの歌を歌ったよ。三人とも(笑)
Rinちゃんに「TOKIOでは誰がすきなの?」と聞かれたので「太一君!」と即答したら、暫く黙られてしまいました。

ちなみに沈黙の意味は「全員思い浮かべてみて、ああ、そうだな、そこしかないな」と確認する為の時間だったらしいです。
 
可愛いじゃんよ、太一君。
 
ま、ともかく楽しいカラオケですよ。
 
 
■そのあとは、さらに北郎センセと長瀬玉子ちゃんをくわえ、なばなの里までイルミネーション見に行きました!
綺麗でしたよ。
私にとっては綺麗だなあと思えるものだったのですが、基本的に色々な色を使っていてちょっとまとまりがなかったので、周りの友達には不評でした。
私はあの青一色の樹とかはアリだと思うんだけどなあ。
確かにちょっと凶悪な色でもあったけど。
 
お土産にウエハースを購入。
 
かなり美味でした。
 
 
■その帰り道に「サガミ」で夕食。
やっぱり蕎麦でしょ!とろろ蕎麦ばんざい!
 
 
 
■良い一日でした。今日はここまで。
 
 
 
■先の事を考えると、結構「これ、書ききれるかな?」とか思わないでもない今日この頃。
……飽きないように祈る(笑)

■ラインハット・リベンジ 7 (テス視点)
このまま北上して修道院へ行こうか、と思ったんだけど、ボクとヘンリー君とスラリンとピエールしかこの場にいない事に気付いた。
しかも「塔に行ってくる」ということを、どらきちとブラウンに言ってない。下手に心配させてもいけないから、ボクらは一度旅の扉に飛び込んでラインハットに戻った。
結局、ヘンリー君がデール君にうまいこと言って(何を言ったのかヘンリー君は教えてくれなかった)ボクらの馬車を兵士に旅の扉までもって来てもらって、ボクらはそろって修道院へいける事になった。
 
修道院を見るのは、1ヶ月ぶりくらいだと思う。
あいかわらず、海沿いにひっそりと建っていた。
このあたりは、本当に静かでいいところだとおもう。

久しぶりに突然訪ねたにもかかわらず、修道院のシスターたちは皆ボクらの事をおぼえていてくれて、無事を喜んでくれた。
「しかし、どうしてまたこちらに戻っていらしたの?」
不思議そうに首をかしげるシスターに、ボクらは事情を話した。
もちろん、『ニセモノの太后が国を牛耳ってます』なんていえないから、その辺は適当にごまかして、ともかく『真実を映す鏡が要る』という話だけしたんだけど。
そうしたら、シスターは少し驚いたあと
「その塔の鍵は、鍵として存在するんではないんですよ。神様に仕える乙女しか開けられないのです。神への祈りの力が、扉をひらけるんですよ」
「……じゃあ、開けられませんね」
「昔はずっと今よりモンスターが少なかったので、私達修道女でもあの塔までいけたのですが、今はあそこまで行くのはとても……」
シスターが辛そうに言ったときだった。
「わ、私が行きます!」
そう声をあげたのは、マリアさんだった。
「え!」
「お二人は私を助けてくださいました。私でお役に立てるなら、ぜひ!」
「そんな、危ないよ!」
ヘンリー君が顔色を変えて言う。
「いいのです、私行きたいんです」
「確かに、マリアさんはまだシスターとしては修行はほとんど積んではいませんが、その心は清らかでまるで神さまにお仕えするべく生まれてきたような方です。もしかしたら、扉を開けられるかもしれません」
「じゃあ、おねがいします!」
ボクがそういって頭を下げると、ヘンリー君はすごく複雑な顔をした。
「危ない道だけど……マリアさんがいっしょに来てくれるなんてうれしいなあ」
「マリアでいいですよ。またいっしょに行動できて私も…うれしいです」
ヘンリー君とマリアさんがお互いににっこりと笑いあった。
「……テスさん、ヘンリーさん。マリアさんをよろしくお願いいたしますね」
そういって、頭を下げたシスターにボクは頭を下げる。
「そういえば、奥にいるシスターが南の塔について詳しいはずです。彼女は色々と文献を読まれているから」
「ありがとう、聞きに行ってみます」

奥の部屋のシスターは、ボクらが南の塔へ行くということを聞いて、少し驚いたあと
「己の見たことしか信じぬ者は、その傲慢さ故に神の祝福を受けられないでしょう。勇気をだして一歩ふみだした者が、その祝福を受けられるとか……」
と、文献で読んだことを教えてくれた。
「己の見たことしか信じぬ者とは一体どういう意味なのでしょう? ……自ら望んだことですが、自分の信仰心がためされるようで緊張しますね」
「まあマリアさんもいることだし、行ってみればなんとかなるさ。マリアさんも、信仰心が足りないなんてこと絶対にないって!」
ヘンリー君がマリアさんを励ますように言う。
「そうだよ、マリアさん優しいし、神様もきっと見てくれてて扉くらいあけてくれるって」
そういったら、一瞬ヘンリー君が物凄い目でボクを見た。

何、今の。
ちょっと怖かったよヘンリー君?
 
外で待ってくれている「皆」のことを、一番最初にマリアさんに説明した。マリアさんはちょっと驚いていたけれど、直ぐに一緒に行くことを了解してくれた。
今度は、先にボクだけが馬車に行って、みんなにマリアさんの事を説明した。皆もマリアさんが一緒に行くことに一応は納得してくれた。
まあ、皆はあくまでも「ボクと一緒に行っても良い」と思って一緒に来てくれてるわけで、基本的には人間とは相容れないものだとあきらめてる節がある。だから、最初から一緒にいるヘンリー君はともかく、やっぱり新しく誰かと一緒に行くというのは不安なんだろう。
「マリアとは仲良くできるかな?」
スラリンがちょっと不安そうに言った。
「大丈夫だよ、マリアさん優しいし……そうだなあ、ヘンリー君がちょっと変な感じだけど、まあ、仲良くやれると思うよ」
「ヘンリー殿が変とは?」
「なんかねえ、マリアさんをほめたら、ヘンリー君ににらまれちゃった」
さっきの事を答えたら、ピエールが首をかしげて「不思議ですね」って言った。
「……不思議か?」
スラリンがぼそっと言ったから「不思議だよ、何にもしてないのに」とだけ答えておいた。
 
マリアさんには馬車に乗ってもらって、ボクらは南の塔を目指す。


ヘンリー君、もうちょっとうまくやりなさいよ(笑)
テっちゃん、ちょっと鈍すぎだよ、君は(笑)

というわけで、次回は南の塔に登ってみたいと思います。
■降ったんですよ、雪が。
普段から雪に慣れてる地区の方は「……だから?」とか思われるかも知れませんが、この地区、雪が降るのは年に2回あるかないか、な土地柄です。
2センチ積もると、交通がほぼ麻痺します。
そのくらい、雪にご縁のない地域です。
 
で、昨日の夜の予報が「雪50%」。
勘弁してよ。
とか思ってたら、がっつり予報が当たったわけですよ。
ほんと勘弁してよ。

今日は1限目から授業なのよ。
普段から片道1時間なのよ。
こういう日は混むのよ。
遅刻したらどうしてくれよう。 

とか思いつついつもより15分ばかり早く出てみました。
というのも、私が住んでるところは2ミリくらいしか積もってなかったからね。しかももう晴れて太陽出てたからね。
 
甘かったよ。
 
我が通う北方の学校のほうは、ばっちり雪だったよ。
途中の某花道あたりでは、本当に大雪だったよ。
さみーさみー。
結局、道路に積もってなかった分、そんなに大きく時間がずれ込む事もなく、遅刻もせずに到着しましたが。
 
結局4限目でもまだ降ってたからなあ。
どうなってるんだろうなあ、今頃。
 
ともかく、雪なんて降るな、降るなら私が休みの日にしろ、と思わずには居られない一日でした。
 
 
■明日はカラオケです。
新曲を色々覚えたぜ!とか思ってさっきジョイサウンドのサイト見に行ってみたら、相変わらず私が覚える歌なんてのはカラオケには入っていないのでありました(苦笑)
ま、別に昔の歌でも歌うさ。
 
 
 
■今日はここまで。
 
 
 
■今日のテーマはコミカルです。
うそです。
親分(ヘンリー君)が微妙にひどいです。
そういうの、平気な人だけどうぞ。

 
 
■ラインハット・リベンジ 6 (テス視点)
中庭で待ってくれていたピエールとスラリンと合流してから、ボクらはヘンリー君の案内で書庫へ入った。
途中、時々城の人とすれ違ったけど、もう城の人たちは多少魔物を見たくらいでは驚かないみたいで、ボクらは誰にも呼び止められなかった。麻痺してる。ちょっと心配だった。
 
書庫は、普段は誰も入らないらしく、ホコリっぽい。本が傷まないようにか、窓一つなくてとても薄暗かった。
「どのあたりかな?」
「デールは結構旅行記とか好きなんだ、自分が外出できないからさ」
「じゃあ、その辺から探してみようか」
探し始めて一時間くらいたったころ、漸くそれらしい本を見つける事が出来た。
 
それは昔ラインハット城から旅立った一人の旅人の話。
城にある「旅の扉」から、南の地へ向かう話だった。どうやら、その旅人の目的地は南の地に立つ塔で、そこに「真実の鏡」が収められているらしかった。
ただ、その入り口は修道僧が持っている鍵が必要らしい。
結局、この旅人はその鏡は手に入れることができなかった、とかそういう話だった。
 
「結局そういう鏡が本当にあるのかどうか、全然分からない記述だな」
「見つけてても書かないっていう方式なのかもしれないよ、ほら、後々の争いを避けるためにあえて書かないっていう話もあるみたいだし」
「ま、どのみちこれにすがるしかないわけだしな。……この城にある旅の扉から旅立った先祖が居るわけだよな。意外とロマンチックじゃないか」
「……そう思えるヘンリー君が
そこまで言った時、ヘンリー君が力いっぱいボクの額目掛けてチョップしてきたから、最後まで言う事は出来なかった。
「さ、気を取り直していこうぜ!」
ヘンリー君がこぶしを突き上げて勢いをつけて言う。ボクは痛む額をさすりながら、その後ろで小さくこぶしを上げた。
 
旅の扉は、書庫の隣にあった。
青い光が渦巻く、不思議な入り口。
「これかな?」
「だろうな」
「どうやって使うのかな?」
「さあ?」
「あの光の中に入って見ればいいじゃないかー」
「恐くないわけ? スラリン」
「別にー」
「でも、そのくらいしかできそうな事はありませんよ」
「……だよねえ」
ボクらは、その光をしばらく見つめながらそんな話をした。
 
結局、ヘンリー君がスラリンをいきなりその光に投げ込むっていうかなり横暴な作戦を決行した。そうしたら、スラリンが見えなくなった。
「うわ! ヘンリー君の人でなし!」
「お前を蹴り込むって言う方法も考えたんだが」
「ひどい! 先に自分から入るって言う猛者っぷりとか見せてくれればいいのに!」
「そんなオレはオレじゃない!」
「ヘンリーの阿呆!」
スラリンの声が急にした。
「スラリン! よかった無事だったんだね!」
「テス! オイラのかわりにヘンリーの事思いっきり蹴り飛ばせ!」
ボクはとりあえず、さっきのチョップの恨みもついでに、ヘンリー君を蹴り飛ばす。
「で、光に入ったらどうなったんですか?」
ピエールがスラリンに訊ねた。彼はいつだって落ち着いてる。
「ん? なんかな、知らない建物に出た。向こうにも同じ光があって、オイラそれに飛び込んで帰ってきたんだ」
「では、どこかにつながっているのは確かなのですね」
「そうだぞ」
「主殿」
ピエールがボクを見上げた。
「うん、行かなきゃね。こんな風にはしゃいでる時間、実はあんまりないしね」
ボクはヘンリー君を見た。
「じゃあ、ヘンリー君からどうぞ。スラリンのおかげで無事は証明されてるから平気だよね?」
「根に持ってるな?」
「持つよ」

結局ヘンリー君は光の渦に飛び込む瞬間、ボクの腕をつかんで一緒に入るように仕向けてきた。
ヘンリー君は強かだと思った。
 
光の向こうは、がっしりとした石造りの建物だった。
周りは森になっていて、ものすごく静かだった。
遠くに、かなり高い塔がたっているのが見える。
「あれが目的の塔かな?」
「ちょっと遠いな」
「入り口の鍵は修道僧が管理してくれているんだっけ」
「どこの修道僧だっていうんだよなあ」
ボクらは、遠くにある塔をもう一度見つめる。
「とりあえず、知ってる修道院は助けてくれたあそこしかないし、居るのは女の人だから修道女だけど、まあ、聞きに行ってみようよ。あの人達の知り合いの修道院が鍵を持ってるかもしれないし」
「そんなにうまくいくかよ」
「どのみち、そのくらいしか方法は残ってないよ」
「……ま、そうなんだけどさ」

ボクらはそこで顔を見合わせる。

「で、ここ、どこなんだろうね」

しばらく地図と方位磁針とを見比べて、とりあえずラインハットの南ということと、塔がたってるところを比較して「たぶんここだろう」っていう見当をつけてみた。
「とりあえず、北上してみようか。うまくいけば、お世話になった修道院につけるし」
「そうだな」
そう答えると、ヘンリー君は少し遠い目をした。
「マリアさん、元気かな」
「ボクら程度には元気なんじゃない?」
「会えるといいなあ」
「会えるよ、普通に考えたら」
「……なあ、お前マリアさんのことどう思う?」
「どうって?」
首をかしげると、ヘンリー君が大げさにため息をついた。
「オレが悪かったよ。行こうぜ」
「え? 一体何!?」
先に歩き出したヘンリー君の後を追いかけながら、ボクは聞いてみたけど、結局答えてくれなかった。
ただ、スラリンが「マリアは美人なのか?」って聞いてきたから「うん、まあ」と答えたら、何だか深く納得したようだった。
ピエールは首を傾げて「なんでしょうね?」と不思議そうに答えてくれた。
 
正直なんだかよく分からない。
けど、まあ、分からなくてもいいような気がしたから、それ以上追求するのはやめることにした。

 
「親分、暴挙に出る」の巻(笑)
1・実際、初めて旅の扉を見たら結構ひるむと思う。あんなのに飛び込めっていわれてもねえ?
ヘンリー君がひどい子になっちゃった。昨日はあんなに格好良かったのに(笑)
でも、掛け合い漫才みたいで個人的には楽しかったよ。
 
2・ゲームでは、地図が簡単に参照できて、行き着いた先もわかりやすいけど、実際はどこに出たのか分からないはず、ということでああいう表記にしてみました。
……どうやって見当つけたんだろう。海岸線の延び方とかか?
 
3・恋愛ごとに関して、テっちゃんとピエールは非常に鈍い設定です。スラリンは鋭い。ヘンリー君はもう心ここにあらずな感じで。
 
次からはマリアさんが登場です。
女の子は華やかでいいなー。楽しいなあー。
……あ! この表記で行くと、どらきちとブラウンまだラインハットじゃないか! まあ、連れてきたことにしよう。ゲームではそうだし。見逃せ!
■昨日書いた「広人苑」について、友人から有力情報が入りました。
時間が分かっただけでも大進歩です。
曜日は分からなかったけど、まあ、毎日撮ればなんとかなるでしょう。ビバDVD録画。
まあ、見逃してもそんなに悔しくないさ、多分。
 
 
……いや、そんな事もないかなあ。
 
 
 
■最近、「さつまりこ」にはまってます。
「じゃがりこ」の姉妹品で、サツマイモのお菓子です。
プレーン味しか食べた事ないんですが、これがじゃがりこ同様さくさくで、しかも素朴に甘い。
昔サツマイモチップスで「おさつドキ」ってのがあったけど(今もあるのかな?)あれは好きじゃなかったのに。
やっぱり食感か?
ともかくお勧めなお菓子です。

 
 
 
■今日の授業は危なかった。
実は予習をほとんどしてなかった。
しかし、人間何とでもなるものですね。
ちゃんと説明は出来ましたよ。生徒が分かったかどうかは別だけど。
 
……私はあのように理解してるから、そのようにしか教えられないんだ。悪いな。
 
大体、漢文はレ点と一・二点と上・下点が分かってれば後は数にあたるとある日突然理解できるもの、というのがそもそもの私の考えなので、再読文字とか助字とか理詰めで説明しても本来的にはわかんないと思うよ。
仕事だから理詰めで説明してるけどね。
まあ、月曜日に小テストするから、それで感覚つかんでくれ、としかいえないよ。
 
……同じ教え方した、違う学校の2年生は全滅してたみたいだけどね。もう知らない。
 
 
 
■今日はここまで。
 
 
 

さいころ5 最終夜

2005年1月20日 TV
■どうでしょうリターンズ、今回さいころ5最終日でした。
いつの間に!?とか思っちゃいましたが。
 
DNAな安田国王(笑)が、髪を切っていたのが印象的。
顕さん、髪短いほうが格好いいですよ。
 
 
■で、最終日。
またもや「キング・オブ・夜行バス」はかた号登場。
豪華二本立てなんて表現しちゃう字幕に万歳。
 
しかし、私は夜行バスに乗った事がないので、そのつらさはイマイチつかみにくいのでありました。
乗った事のある人曰く「あのつらさは乗らないと分からない」そうです。
でも、あんな映像見せられたら、一生乗りたくねえなあとか思っちゃうのでございました。
 
ミスターの老化の進みっぷりはすごかったですもん。
あんなの、喜んで乗るほうがおかしいんだよ。
いや、喜んでなかったけど。
 
まあ、ともかく面白うございました。
 
 
……次は大泉さんが太鼓もって討ち入りしてました。
一体何の話なんでしょう。
どうでしょうのいいところは、予告見てもさっぱり分からないところだと思います。
 

 
■昨日ふと、このプレイ日記(小説風)を書く事に疑問を感じました。これまで通りの事務口調日記(笑)なら、確実にもうプレイに追いついているはず。
……うーん、小説風にする意義あるか?

我に返ったら負けですね。
 
とりあえず、ここまできたら書くしかないんでしょうけど。
……なんかなあ。
 
 
 
■ラインハット・リベンジ 5 (ヘンリー視点)
城の中は静まり返っていた。
モンスターと思しき兵士たちは、まだこっちの城の中枢部分には入ってこれないようだ。
とはいえ、もぐりこんだ台所で聞かされたのは「太后様に逆らうと首が飛ぶ」といった話で、これは多分比喩じゃなく確実にその通りになるんだろうな、という憂鬱な話だったりした。
モンスターはいなくても、太后自身がその状態に果てしなく近いともいえる。
「ピエールたち、置いてきて正解だったけど、大丈夫かな?」
「あいつら強いし、大丈夫だろ。とはいえ、さっさと話つけてきたほうがいいだろうな」

オレが先に歩いて、デールがいるだろう城の玉座を目指す。
静まり返った廊下に足音が響くたび、どこかから兵士が飛び出してくるんじゃないかって警戒しながら、出来る限りの早足で階段を上る。
「さすがに、慣れてるね」
「しばらくいなかったとはいえ、家だからな」
後ろからかけられた声に、オレは苦笑しながら答える。
テスはどこも変わってなくてよかったね、というような事がいいたいんだろう。
 
漸く玉座にたどり着いた。
大きな玉座に、似合わないくらい小柄でやせたデールが憂鬱そうに座っている。その前には、対照的なまで太った大臣が偉そうな顔をしてたっていた。
見た目だけなら、大臣のほうがインパクトがあって、貫禄もある。
「お前達は何だ? 王は今日は気分が優れないから面会はせぬと朝通達したであろう」
大臣はオレたちを胡散臭そうに見て、ぞんざいな口調で言った。「ええと」
テスはちょっと困ったように大臣の顔を見る。
一瞬、大臣の視線がテスに固定されたから、オレはそのそばを走り抜けてデールの元へ行く。
「あ、こら!」
大臣の声が背後でしたけど、テスがなにやら言葉をかけて大臣を足止めしてくれたみたいだった。

チャンスは今しかないだろう。
 
デールがオレをみて、面倒くさそうにため息をついたあと
「大臣に聞いたであろう? 今日は気分が悪いから話はしない」
退屈そうな声で、ボソリとつぶやく。
顔は、かなりの無表情。
「ですが王様。……子分は親分の言う事を聞くものですよ?」
オレはデールの耳元でささやく。

子どものころ、まだそれほどデールの母親が煩くなかったころ、オレとデールはよく遊んだ。
親分と子分なんていいあって。
覚えててくれるといいんだけど。
 
デールが驚いたような顔でこっちを見た。
これまでにないような、イキイキとした表情。
目が合ったから、オレは笑ってみせる。
「大臣! この者たちと話がある。席をはずしてくれ」
「はぁ!?」
大臣が驚いたような声をだしたが、「早く!」とデールに叫ばれ、ぶちぶちと文句を言いながら階段を下りていった。

デールは立ち上がって、オレを抱きしめる。
「兄さん! 生きてたんだね!」
「色々あったが、生きてた。帰るのが遅くなってすまない」
「そちらの方は?」
「テスだ。昔オレのお守りとして、パパスという方が来ていたことがあっただろう? あの方の息子さんだ」
「……ああ」
デールが少し苦しそうな声を上げた。
それで理解する。
サンタローズに攻め入ったのは、コイツの考えじゃない。
「サンタローズには申し訳ないことをしました。母上が勝手に兵を指揮してしまって……。あのころから母上は変わられました。最近では、僕の事も邪魔みたいで……」
少し涙ぐんで、デールは苦しそうに言う。
「なんていうか……。もうこの国は僕じゃ止められないのかもしれない」
「そんな弱気な事でどうする!」
オレの声にデールは少しビックリして顔を上げた。
「お前が王だ。お前がしっかりしないでどうする。国を守り、変な方向へ行かないようにするのがお前の仕事だ。国民を守るのがお前の仕事だ。お前の仕事は母親の意向や顔色を伺う事じゃない」
「……それは……そうなんだけど」
確かに、コイツは母親に逆らえるような性格じゃないのはよく分かってる。でも、こんな事では困る。
 
「で、だ」
オレが話を変えたことに、デールは首をかしげてこちらを見た。
「その、母親だがな。地下牢につかまってるぞ」
「え! 何言ってるの? 母上はこの上の階に……」
「どっちかが偽者ってことだ」
その言葉にデールはびっくりして、思わず天井を見上げる。
「多分、下にいるのが本物だよ」
テスがオレたちから少し離れたところで、床を指差しながら言った。
「だって、ボクらが通るまで、誰も地下牢の太后に気づかなかったでしょ? 偽者が今から国をのっとるつもりなら、そんな見つからない所に居ても仕方ないじゃない?」

「そんな……」
デールがよろっと玉座に座り込む。しばらく何かを考えているようだったが、急にデールは顔を上げた。

「……そういえば、どこかに真実を映す鏡があるっていう話を書庫で読んだことがあります。地下にせよ、上にせよどちらかが本物であるのが分かればいいんですから。今から兵士に探しに行くように命じて……」
「いや、オレが探してこよう」
オレが言うと、デールは驚いて「でも!」なんて反論する。
「いきなり帰ってきても、オレがヘンリーだって信じるやつは少ないだろうから、まずは功績をたててみせる。それに、兵が見つけてくる事は、多分ない。偽者にとってこれほど厄介な話はないからな。横槍が入るのが関の山だ。オレに任せてお前は待ってろ。上の太后の話はしばらく、聞かないでがんばってろ」
「……分かりました。これ、鍵」
オレはその鍵を受け取る。
「すぐ行ってすぐ帰ってくるから」
「うん」

オレが歩き出すと、テスも一緒についてきた。
「まさか一緒に行ってくれるのか?」
「どうして『まさか』かなあ」
テスは苦笑した。
「ヘンリー君がこの国を変えてくれるなら、ボクは喜んで手伝うよ」
「……じゃあ、一緒に行ってくれ。頼む」
「もちろん。……偽者の横っ面張り倒すのは、ボクに譲ってね」
「オレにも一発残してくれるならな」
オレたちは顔を見合わせてから、少し笑った。
「じゃあ書庫に案内してね、ヘンリー君」
「おう、任せとけ」

 
というわけで、デール君に面会です。
デール君、ヘンリー君やテっちゃんより小さいんだよね。
……15歳くらい?
そりゃ、なかなか太后には逆らえないよね。
 
それにしても、ヘンリー君てば立派になって。
書いててビックリしちゃったよ。
 

…っ!

2005年1月19日 適当な日々
■大泉さんが、昨日付けの公式のダイアリーに「めざましテレビ」の「広人苑」が密着に来ていたということを書いてらっしゃいました。
ウチは、朝はズームインなんですよ。
めざましのことは、よう知らんのですよ。
「広人苑」って、いつやるの?
何時ごろ?

サイトを探してみたけど、「広人苑」ってスカパーみたいじゃないですか。
ということは、めざましではやらないの?
地上波ではないわけですか?
 
その辺詳しい方、ちょっと教えてください。

私信>
あ、沢下くん、スカパー入ってたよね? 君の家で「広人苑」って見れる?
今日あたりから「ミスター」こと鈴井さんが出るみたいなんだけど。
  
 
 
■今日は久しぶりにマシュマロを食べました。
普通に食べるのは久しぶりかもしれない。
基本的に、我が家ではマシュマロは焼きます。
フォークに刺して、ガスレンジで焼きます。
溶けて落ちそうになるのを、落とさない様にがんばり、焦がさないようにがんばるわけです。
香ばしくて、甘みが増して、私は結構好きです。
よく、スヌーピーが漫画の中で、焚き火でマシュマロ焼いていたのでまねしてみたのが始まりです。

薦めてみても、大体「甘すぎた」とか「おいしくなかった」とか言われます。
が、私は焼いたマシュマロが好きです。

そういえば、スヌーピーはマシュマロをココアに入れて飲んでる事も多かった。今度やってみようかな。
 
 
 
■今日はここまで。
 
 
 
■ゲームで、ちょっと思い立ってチゾットへ行ってきました。ルーラが使えない村なので、あのややこしい立体洞窟通って。
しかもうっかりグランバニア方面から(ネッドの宿屋から行けばもうちょっと簡単なのに)
 
さて、チゾットには食べ物を好き嫌いする子どもが登場します。それをお母さんがたしなめます。その時、お母さんはこういいました。
「ちゃんと食べないと、お兄ちゃんみたいに貧弱な身体になってしまいますよ!」
 
……貧弱って、テっちゃん?
 
どうやら公式設定のテっちゃんは「子どものころは好き嫌いが多くて料理に困る」(サンチョ証言)くらいで、特に「にんじんが嫌い」(ビアンカ証言)だったらしい(にんじん嫌いはグランバニア到着前に知りましたが)
 
でも、今貧弱なのは多分成長期に十分な栄養を与えられなかったからだと思います。奴隷だったんで。

ちなみに、個人設定では今は何でも食べられます。好き嫌いいえる状況じゃなかったので。でもあまり量は食べられず、味付けが濃い、こってりしたものは食べられません。粗食小食です。
 
でも実際あの山道を平気で登り、片っ端から敵を蹴散らしてる(好きな呪文はバギクロス)そんなテっちゃんが貧弱だろうか?お母さん設定の「貧弱ではない」はどこに位置するんだろうか?サンチョみたいな感じか?
 
それとは別に分かった事は、娘は娘で好き嫌いが激しいらしい。
ピーマンとにんじんとたまねぎだったか。まだあった気がする。
……たまねぎは食べろ、心の中でチームネギネギに入ってる私が許さん(笑)
  
■ラインハット・リベンジ 4 (ヘンリー視点)
抜け道は、堀の影響かはたまた地下だからか、ともかく湿っぽくて、ちょっと気分が悪い。
そのせいでさっきからスラリンが文句をたらたらと言っているが、誰もが思っていることを言うだけだからか、今のところ誰もそれを止めなかった。
さすがにうるさいんだが、スラリンが黙ると今度はオレが不平を言いそうな気がする。だから、オレも注意はしない。
 
しばらく歩いていくと、聞いていた通り地下牢に出た。今のところ見張りや巡回はないらしく、通路には誰もいなかった。
牢の中にはかなりの人が入れられていて、希望のない眼で宙を見つめていた。
 
いやな目だ。
ドレイをやらされていたとき、周りにあふれていた目。
ああいう目をした人から、死んでいってしまった。
 
中にはまだ元気な爺さんもいて、「あの太后にはいつか天罰が下る!」とか叫んでいるが、何だかそれもむなしい響きになって壁に吸い込まれていく気がした。
「この方々を助けたい気持ちはわかります、ならば急ぐべきです」
立ち止まって牢の中の人たちをじっと見つめてしまっていたオレとテスを現実に戻したのは、そんなピエールの声だった。
「そうだね、根本を元に戻さなきゃね」
テスは固い声で答えると、歩き始める。オレもその後に続いた。
 
しばらく歩いていくと、少し大きな牢に出た。さっきまでとは違って、中にはテーブルや椅子、ベッドまで置いてある。多少は扱いの違う牢なのかも知れない。
中には、一人の中年の女の人がいた。
こんな場所には不釣合いの、ドレスを着て。
顔に。見覚えが、ある。
「誰だか知らぬが、ここから出してほしいのじゃ」
と、その女は言った。
「わらわは、この国の太后じゃ!」
 
……、ああ、やっぱり。デールの母上だ。
 
「太后は城にいるんじゃないですか?」
テスはそういって、太后を見る。すごく、冷たい目をして。多分顔を覚えてて、内心怒りが渦巻いてるんだろう。

「あれは偽者じゃ! どうしてわからないのか! ええい歯がゆい!」
太后はヒステリックに叫ぶ。……ああ、このヒスですら懐かしい気がしてきた。心が広くなったのかも知れない。
「偽者? じゃあ、昔行方不明になった王子様を実際にさらったっていううわさの人も、偽者のほう?」
テスが、そういって太后を見ると、太后はちょっと黙った。
「あ、あれは確かにわらわがした事じゃ。でも、それもわが子を王にしたいという愚かな心から。今ではとても反省しておる」
そう答えた太后を見ていたテスの目が、すっと細くなった。
軽蔑したような、冷たいまなざし。
コイツ、こんな目するんだって、一瞬恐かった。

「反省? 本当に? ここは確かに牢だけど、食べ物も寝るところも保障された場所にいて、出たいなんて自分の欲望ばっかり前面に押し出してるあなたが、反省しただって? ……冗談じゃない。もし、鍵を持ってたって絶対に出してやるもんか」
 
低い声だった。心底、怒った声。
 
「ボクたちが食べ物もほとんどもらえず体力以上の労働を強いられて明日死ぬかもしれないって状況になったのはあなたのせいだっていうのに、そのボクたちにここから出せなんて言う!」
その言葉に太后は眉を寄せる。
「おぬし達など知らぬ、言いがかりはやめよ」
「ボクは、あなたがさらわせたヘンリー君のお守りをしていた、パパスの息子。あなたの犯罪の隠れ蓑にされて、サンタローズに攻め入るきっかけにされてしまった、パパスの。たった一人の息子!」
太后の目が大きく見開かれる。
「じゃ、じゃあそっちにいるのは……」
そういって、太后はオレのほうを見る。オレは何も答えなかった。
「ねえ、ヘンリー君」
テスが、低いままの声でオレを呼ぶ。
「何だよ」
「目。つぶっててくれない?」
「は? 何で?」
「石、投げてやろうかと思って」
「……わかった。目つぶっとくから、オレの分も投げといてくれ」
太后が悲鳴を上げて牢の奥まで走っていくのが聞こえた。
「投げないのか」
「投げないよ。そんな事したら、ボクの人としてのレベルが下がっちゃうよ。あんな女のせいでそんな事になるなんて、耐えられないね。ちょっと脅かせればそれでいいの」
「気が済んだか?」
「あんまり。でも、行かなきゃ。ますますデール君が心配だし。このままじゃ第二のサンタローズみたいな事になるところが出るかもしれないもん」
「……悪いな」
「……平気」
本当は平気じゃないのは見て分かるけど、これ以上何もいえない。何を言ったって、謝罪になんてならない。

オレたちは、抜け道を抜けた。
着いた先は城の中庭だった。ドラゴンキッズが放し飼いにされてるような、そんな中庭。
「もう、モンスターの巣窟か?」
「意外とピエールたちは目立たないかもね。でも、一応城の中には行かないほうがいいだろうから、ここで待ってて?」
「わかりました」
「危なくなったら、オイラたちのこと大声で呼べよ、すぐに行くからな」
「ありがとう。頼りにしてる」

オレたちは、城を見上げる。
デールがいるのは、王座だろう。
待ってろ、今行くから。

 
というわけでラインハット城に乗り込みました。
本当は地下道で戦いを挑んでくるスライムナイトに、ピエール内心穏やかでないっていう話を書きたかったんですが、文字数の関係上、削除。
テっちゃんが珍しく怒りをあらわにしました。
テっちゃんだって、怒るときは怒ります。
■先日から話題にのぼらせてる(笑)水草ですが、さらに伸びやがりました。
昨日は、水槽の端から端へたどり着きそう!あと1センチ!
ってところだったんですが、今日見たらたどりついて、まがってました。
 
……一日に、何センチ伸びてるんだ。
 
名前も分からぬその水草のせいで、日陰(っていっても照明だけど)に生育する羽目になったアマゾンソードが、ちょっと弱ってきました、これは由々しき問題です。
アマゾンソードは気に入ってるのに。
 
というわけで、普段使っている「隔離用水槽」に水草用の底砂買ってきてアマゾンソード1株と、株分けした名も分からぬ水草を別に生育させる事にしました。
水温調節機能や照明は……つけないけど。
かれちゃうかなあ。
 
仲間内に、水草を引き取ってくれる人、いないしね……。
次の水換えのときとか、水草が切れたときの予備くらいのつもりで、枯れるの覚悟でやってみる事にします。
 
 
 
■最近、分身生活ことワールドネバーエンド〜ゼーン大陸物語〜を、新キャラでやり直してます。
前使ってたマグちゃん、弟と二人で遊んでたはずだったのに、弟専用のキャラになっちゃって。仕方なくね。
やっぱり、自分用のキャラのほうが気楽です。
今回は男の子。高富弥彦君。
男の子ですが、頭に赤い花飾りをつけるのが好きな、微妙なお年頃です。
PL間の策略により、先日恋人も出来ました。
ちゃくちゃくと、色々な事が出来るようになってきていて、ちょっと楽しいです。
 
 
 
■今日はここまで。
■昨日も書きましたが、まあこれはプレイ日記とはいえ「小説風」なので、キャラクタ設定とかも一応してみました。
まあ、ここまで書いてきて漸くまとまりかけてきた性格を定義しなおした、って感じですが。
 
テっちゃんが気の毒になりました(苦笑)
 
「こういう事は言わない」とか「こういう行動は取らない」とか「これはまださせちゃ駄目」とかそういう設定だけなのに、どうして君はそう……貧乏くじ体質かなあ。
 
では、今日の内容。
 
■ラインハット・リベンジ 3 (テス視点)
宿に戻った後も、ヘンリー君はひたすら抜け道の場所を思い出そうと必死になってくれているけど、全然思い出せないみたいで、どんどんイライラしてきている。
「あのさあ、ヘンリー君」
声をかけると、不機嫌そうな目でヘンリー君はこっちを見た。
「ええと、抜け道って事は、入り口は人に見つかりにくいところにあると思うんだよね。だから、そういう場所をいくつか候補にしておいて、お城見に行かない?」
「探してるのバレたら問題だろーが」
「だから、夜のうちにいくの。街の人、あんまり夜は外出しないみたいだし」
ボクは窓から外を指差す。
昼間もあまり人通りはなかったけど、今はもっと少なくなっている。
「……そうだな、どうせここで考えていても思い出せないだろうし、そのせいでイライラしてテスが居心地わるいのも申し訳ないしな」
「いや、別にボク……」
「決まり。行こうぜ」
ボクが言い終わるよりも早く、ヘンリー君は立ち上がる。
結局ボクはヘンリー君に手を引かれて、そのまま夜のラインハットの街を城に向かって歩き始めることになった。

それにしても、本当に人がいない。
街の中の明かりもほとんどなくて、真っ暗って言ってもいいくらいだった。
 
「……こんなことなら、もっと早く見に来ればよかったな」
「本当に」
ボクらは、ちょっと唖然とした気分で城を見つめる。
正面玄関の下。
普段なら跳ね橋で隠れている、お城の土台の部分。
そこに、大きな入り口がぽっかりとあいていた。
「多分、あそこから入ればいいんだね」
「だろうな。……イカダか船がいるな」
「探してみようか」
ボクらは、城の周りをぐるりと一周回ってみる。その途中に打ち捨てられたイカダがあった。
「使おう。有効利用させてもらおう」
「うん、そうだね」
さっきから、ヘンリー君がやたらやる気に満ちているっていうか、ちょっと一直線すぎて心配だけど、やっぱり国の一大事だから仕方ないか。
 
国を助けられるかどうかの瀬戸際なんだからね。
 
「じゃあ、今から行ってみる?」
「出来れば今すぐ行きたい」
ヘンリー君が頷く。
「じゃあ、ピエール達を呼んで来るよ。城の中には、魔物がいるみたいだしね。もしかしたら警備してるかも。さすがに二人じゃ大変でしょ。……町のはずれを通ってそのまま城の裏手にまわるから、そこでイカダで待ってて」
「分かった」
「……つかまらないでね、気をつけてね」
「分かった」

ボクは街の外で待ってくれている皆のところへ走った。
「どうされました? こんな夜中に」
ピエールが不思議そうにこっちを見た。
「今からラインハットのお城に潜り込むんだけど、一緒に行ってくれない? 昼間に見に行ったら、結構魔物が兵士として雇われてるみたいな雰囲気だったから、ボクとヘンリー君だけだとちょっとね」
「分かりました」
「あ! テス! オイラも連れてけ! 今度は連れてってくれる約束だぞ!」
「うん、いいよ。一緒に行こう。……ブラウンと、どらきちはこのまま馬車を見張ってて」
ブラウンがこくんと頷いた。
どらきちは「ブラウンはんとはお喋り続かんから辛いわー」とか、困ったように言ってたけど、そこを何とか!って頼み込んで納得して貰った。

ボクは城の裏手を目指して歩きながら、ピエールとスラリンに大体のことを説明した。
「あくまでも、今回の目的は城の中に潜り込むことだから、あんまり騒ぎを大きくしないでね」
「わかりました」
「あと、ヘンリー君がかなり思いつめてるから、刺激しないこと。特にスラリン、頼むからね」
「分かってるよぅ。オイラ、ヘンリーの事嫌いじゃないからな、そんなとき意地悪したりしないぞ」
「嫌いじゃないの? ……じゃあ何で喧嘩するの?」
スラリンが呆れたようにボクを見て
「ヘンリーが喧嘩を売ってくるからじゃないかー。喧嘩するほど仲がいいって言うだろー? テスは分かってないなー!」 
「……あ、そう」
 
結構複雑だな、って思った。
 
  
城の裏手でヘンリー君と落ち合って、ボクらは堀をゆっくりと城門の下まで進む。
静かな夜の街に、イカダが進む音が結構大きく響いてるみたいで内心ちょっとどきどきする。
一応、すぐには城の方から発見されないように、なるべく堀を城に近いほうへ寄せて進んだけど、実際のところ見つかったのかどうかはよく分からなかった。
 
 

抜け道は緊急用だけあって、かなりがっしりした柱が続いていて、所々松明の明かりが光っている。
「確か、地下牢とかも兼ねてたと思うんだ」
「じゃあ、見張りとか見回りとかにも気をつけないとね」
ボクらは一瞬顔を見合わせてから、お互いに頷きあう。
 
「準備はいいな?」
「うん、気を引き締めていこう」

 
ラインハットの地下道は、実はスラリン連れて行っていませんが、ま、これは「小説風」なので連れて行ったことにします(笑)
 
さくさく進もう、がんばろう。
 
■ひとつめ。
 
漢文の復習プリントをつくって、配布。
説明を一通りしたところで、実際にやってもらう。
彼らは二年生だ。
漢文は、一年生のときに結構力を入れてやった。
 
……のに、何この解答率。
 
真っ白じゃないか。
私の去年の講義時間を返せっ!!!
 
 
 
■ふたつめ。
 
金魚水槽に入れてある、名称不詳の水草(結構可愛い)が、またでかくなっていた。
確かに水槽は小さい。
横の長さ30センチだ。
Sサイズってやつだ。
しかし、それでも左端に植えてある水草が、右端に到達するっていうのは、かなり由々しき事態ではないかい?
 
何だってそんなに大きくなったのさ。
肥料やってないじゃないか。
確かに水温は26度で一定に保ってるけど。
 
 
 
■13日付けの「のだめカンタービレ」の感想を漸く書きました。遅くなっちゃいましたね。
まあ、気になる方はどうぞ。

■今日はここまで。
 
■二日ばかりサボりましたが、やる気はあります。続けます。
ところで、このプレイ日記は「小説風」です。
ので、ちょっと予定立ててみました。
誰視点で、ここまで書いて、こんな風にすすめて、っていう予定。箇条書きで。
 
……青年時代前半が終わるのが、124回目でした。
 
あくまで、予定通りに進んで、です。
ちょっとやる気が……遠い目しちゃった。
 
 
 
■ラインハット・リベンジ 2 (ヘンリー視点)
「なんか、暗いね」
街の入り口から、城のほうを見てテスがぼそっと言う。
「……そうだな」
確かに、街には活気がない。
歩いていく人もまばらだし、その人たちの顔は憂鬱そうで、顔色もよくない。痩せきってる人が多い気がする。
「記憶ではもっと明るくて活気のある街だったんだけど」
「オレの記憶だってそうだ」
「……かなり、深刻なのかも」
「そうだな」
 
街を歩いてみて、その気持ちは確信に変わった。
 
「なんでこんな時にこの国へ来たんだ。もうこの国はおしまいじゃ」
なんて、爺さんはあきらめきった顔で天を仰いでため息をついた。

看板には「全ては国のために」なんて書いてある。
城の堀の近くには、物乞いをしてる母親と子どもまでがいた。
空腹のつらさって、本当につらいのがよく分かるから、オレとテスはその親子にちょっとだけお金を渡す。
 
こんなこと、本当は何の解決にもならないけど。
この国は、本当にどうなってしまったんだろう。
デールは、何をやっているんだろう?
 
 

オレはもう、遅すぎたのかもしれない。
 

そう、思って城を見上げたときだった。
「ヘンリー君、お城に行ってみようか」
テスがそんな事を言い出した。
「!」
「デール君は、こういうことする子じゃなかったんでしょ? ヘンリー君そういったよね? だったら、確かめてみるべきだよ。あきらめるにはまだ早いよ」
「……お前の『あきらめ』って絶対に来ないような気がする」
オレが言うと、テスは「そうだよ、絶対に諦めないよ」とだけ答えた。
 
 
驚くべきことに、城には入ることが出来た。
門番さえいない。
教会になっているスペースへ、簡単に入ることが出来た。
「城の中の教会を開放して、『国民に開かれた城』っていうアピールでもしてるのかな?」
なんてテスは首をかしげる。
「今更そういうキャンペーンしても、国民の心は離れきってるから意味ないだろ」
「そうだよね?」
テスは答えると、通路を左側に向かって歩き始める。
「あ! テス! オレのこと、しばらくは伏せておきたいんだ。名前とか呼ぶなよ?」
「じゃあ、何て呼べばいい?」
「おい、とか、なあ、とか話しかけてくれりゃいいよ」
「そういうの、ボク嫌い。偉そうで。だから、何かあだ名とか、愛称とかで……リー君とか?」
「別人じゃないか、それじゃ」
「別人くらいのほうがいいじゃない。ねえ、リー君」
「……もう好きにしてくれ」

通路を右に曲がって、アーチを抜けると王座へたどり着ける階段に行けるんだが、さすがにそこは兵士が見張っていて、王に許可を得ている者しか通れないようになっていた。
仕方がないから、来た道を戻って、兵士の詰め所へ上がれる階段をのぼってみる。
そこには異様な光景が広がっていた。
 
「あれ、モンスターだよな?」
小声で聞くオレに、「ガイコツだから、もしくはお化け」なんて答えとともにテスが頷く。
 
確かに、真ん中のテーブルに大きな顔をして座っているのはガイコツだった。他にも、どう見ても「人間じゃないだろ、お前」ってやつがたくさんいる。
オレは少し顔色の悪い兵士を捕まえて話を聞いてみる。
これから兵士として雇われるから、下見に来たとかそういうことを言ってみたら、兵士はあからさまにほっとしたようだった。
「ここだけの話だが、最近太后様が雇う兵士は気持ちの悪いやつらばかりで心配していたんだ」
なんて、そんな事を言っていた。
「あいつらが気持ち悪いって言えるうちは、普通だな」
「うん、そうだね。ただ、魔物でも平気で雇うって、ちょっとおかしくない?」
「だよな」

さらに奥には、うなされながら仮眠を取る兵士がいた。
懺悔のような、寝言。
「……そうか。コイツ、サンタローズへ……」
「よかった。全然何も感じないでやったんじゃないんだ。後悔してる人も、いるんだね」
テスは小さな声でそういうと、その兵士をじっと見つめていた。
 
 
結局、城の奥に入ることが出来ずに、夕方ごろオレたちは城の外に出た。
「これからどうしようか?」
テスの言葉にオレは城を見上げる。
 
城の中には、太后の変化に、国の変化についていけず困惑している兵士がたくさんいる。
どうして、誰も何もしない?
国中が、王に対して絶望している。
どうして、こんなことになっている?
国の外では、恨まれ、恐がられ、孤立して。
どうして?

 
そうだ。まだ、絶望には早い。
オレは、何もやってない。
考えろ。
何か、手立てがあるはずだ。
 
 
城の中を思い出す。
入り組んだ通路。
割と自由に遊べた中庭。
城の外は堀で囲まれていて。
どこかで。

「そうだ」
「何? どうしたのヘンリー君?」
「隠し通路だ。城の中で異変があったとき、外に逃げられるように抜け道があるんだ。城の中のどこかと、街のどこかがつながってて……」
「ヘンリー君、それだ! どこ! 思い出して!」
「……」

オレは必死に思い出そうとする。
父親に、教えられたような記憶が、どこかにあるんだけど。
 
「……駄目だ、思い出せない」
力なく首を振るオレに、
「でも、大進歩。どこかにつながってるんだから、探せば見つかるよ。今日はもう夜遅いから、宿に帰ろう」
テスがにっこりと笑って、そういった。
「そうだな」

テスが笑って云うと、どんな事だって前向きに考えることが出来るようになる。
これって、すごい力だと思う。
この力に助けられて、ここまでこれた。
だから。
この力を裏切るわけには、いかない。

 
……よかった、3000字に収まった。
予定通り進んでます(笑)
次回は抜け道探しです。
 
それにしても、ラインハット編は長いね。
予定ではラインハット・リベンジは14まで続きます。
 
ちょっと削ろうかな。 
 
 

OZ

2005年1月17日 音楽
■CD聞いたよ。
『OZ』 100s CD 東芝EMI 2005/01/13 ¥3,150
中村一義がバンド“100s(Hyaku-Shiki)”として世に放つ、衝撃の1stアルバム。シングル「A(エース)/やさしいライオン」「Honeycom.ware/B.O.K」ほか全21曲収録!

1.OZ I / 2.A / 3.B.O.K / 4.バーストレイン / 5.ここが果てなら / 6.なのもとに / 7.OZ II / 8.(For)Anthem / 9.Sonata / 10.やさしいライオン / 11.Leek Rag’s Leek / 12.Santa’s Helper / 13.Honeycom.ware / 14.扉の向こうに / 15.OZ III / 16.光は光 / 17.いきるもの / 18.K-ing / 19.またあした / 20.バハハイ / 21.ハルとフユ

 
聞いてよかった。
そう思えるアルバム。
 
中村一義が持っている、声の透明感とか、ちょっと聞いただけでは何を歌ってるいるのか分からないところとか、イントロとか、歌詞カードの写真の美しさとか、読んだときの歌詞のインパクトとか、そういうのが渾然となって響くアルバム。
 
これは、レンタルで済ましたらもったいないですよ。
 
13曲目「Honeycom.ware」の浮遊感と16曲目の「光は光」の世界観が特に好きです。
 
特に、「光は光」の歌詞はすばらしいと思う。
光+光。
あの虚無でさえも、包み込むことはない未来。
埃を払い、自分が持つ世界を、
まだまだ叫ぶんだ。
世界中に想いよ、もっと、
世界中に願いよ、もっと、
世界中に朝日よ、もっと降れ。

 
美しい。
 

言葉で書けば書くほど、伝えたいことがかけなくなっていく気がするので、ここまでにします。
 
 
100S公式ページ
http://www.five-d.co.jp/nakamura/pc/index.html
 
 

富豪気分

2005年1月16日 適当な日々
■今日も今日とてRinちゃんのお家でモノポリーです。
メンバーは私とRinちゃんと北郎センセ。
 
いつものメンバーです。
 
二戦しました。
なんか、展開がやたら早くて一戦一時間で終わっちゃってね。
 
二回とも勝ちましたー!
二回ともRinちゃんを陥れる結果となり、ちょっとドキドキです。
珍しくボードウォークの経営がうまくいったり、誰も独占してない時にホテル建てられたりとめちゃめちゃツイていたのが良かったのだと思う。
……なんか、共同基金のカードもやたらお金くれたし。
今週一週間の運を全部使ったんじゃないかという疑惑を持ってます。
 
……。
まあ、確かに気分良かったですよ。
 
 
 
■今日はここまで。
 
 

 
■今日の本
『奥様はネットワーカ』ISBN:4061824104 新書 森博嗣 講談社 2005/01/14 ¥840
事件は「工学部」で起こった!某国立大での連続殺人。
6人の登場人物は全員、秘密を抱えていた!?
某国立大学工学部で多発する暴行傷害事件。化学工学科秘書のスージィこと内野智佳(うちのちか)の周辺でも不審な出来事が連続し、友人のルナも被害者となってしまう。事件は連続殺人に発展。それぞれに秘密を抱えた学部内の6人の人物の視点で謎を追うポエティカルな森ミステリィ。


「だから、二重スパイなんですよ」

 
文庫で出るんだと思ってたら、新書だった。
まあ、そんなに値段はかわらないので、別に良い。
イラスト多数。しばしばカラー。ゆえに使われてる紙が良くて値段が高く、本が重い(笑)
 
 
 
というわけで、奥様はネットワーカ。
部分的にはちょっとよく解らないところもありましたが、基本的には森節炸裂で面白かった。
登場人物の視点として、色んな視点から物語が書かれるのはおもしろかったかも。キャラクタによって何章ともかいてあるから、キャラごとに読むのもいいかも。今度そうやって読んでみよう。
逆に言うと、キャラクタ視点じゃなくなってる部分はちょっと退屈だったのも事実。
 
今回も狂言回しに上手に転がされた、って感じですかね。
「こいつあやしい!」と思ってた人は、やっぱり犯人ではなかった(笑)
こういうの、必ず騙されるのだよね。
堀くんとか、絶対おかしいんだと思ってたのに、実は正常だったとかね。
そんなんばっかりだったね。
結構、ネタとしては森先生が好きな方面そのままだったのに、気付かなかった。うっかり。残念。
 
最後の最後まで犯人がわからなくて、面白かったです。
めずらしく動機がわかりやすかったよ。
 
 
2冊目/100冊
 

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