■読みました
ISBN:4062753871 文庫 有栖川有栖 講談社 2006/05/16 ¥600
二年に一度開かれていた“同窓会”の当日、メンバーの一人が殺され、被害者のはめていた腕時計が消失!いったいなぜか…。火村の示した間然するところのない推理に「犯人」が最後に明かした「動機」とは。表題作ほか謎解きの醍醐味が堪能できる超絶の全4篇。ご存じ国名シリーズ第7弾。

あなたはそう思わないのですか、と犯罪学者に問いかけようと顔を上げると、青白い炎を孕んだ目がわたしを見ていた。
赦されざる者に向けられた目だった。


■火村シリーズは文庫で押さえてあるつもりでいましたら、2冊押さえてないことが昨日判明いたしまして、あわてて買ってきたうちの一冊です。
ちなみにノベルスもいれると3冊押さえてませんでした。
まあ、いい。
読める本が増えたのは喜ばしい。

ということで、スイス時計の謎です。
4本入り。

推理物とはいえ、推理を楽しんだことは無い読者としては、普通に楽しめました。
不思議なことがおこって、それがするするするーっと解けていく様っていうのは、やっぱり読んでいて楽しい。
どっきりする、と言えるかもしれない。
読んでいてすっかりする感じです。

表題のスイス時計の謎のなかで、アリスが自信を取り戻していく様だとか、小説を書き出したそもそものきっかけだとかがなんだかとても良かったです。
ちょっとしんみりしました。

全編通して楽しめました。

ところで。
ずーっと、買うときから心の中でもやもやしてることが一つ。
この表紙、とっても見覚えあるんだよねえ。
解説の文章にも、覚えがあるような感じなんだよねえ。
読んで内容を楽しめたから別にかまわないんだけど、
私、この本、持っていたかもしれん……。

2008年9冊目。

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