ブラックアウト

2008年1月20日今日の「本」（活字）

■読みました。
ISBN:4877280987 単行本（ソフトカバー）渡辺浩弐幻冬舎 1996/02 ￥1，427

発展しつづける科学が、悪魔の道具となった時、世界は『BLACK OUT』と化した。1999年、某日―。警察庁内に非公式組織が設立された。正式名称は警察庁科学捜査部。捜査官は西北大学理工学部講師と、FBIで犯罪心理学を学んだエリート女性警察官。さらに天才ハッカーの少年が加わった。捜査対象はハイテク犯罪。それまでの警察のレベルを超越した事件が多発していたのだ。クローニング、DNA操作、コンピュータ・ウイルス…。多発するハイテク犯罪に科学捜査部が立ち向かう。カルト的人気深夜ドラマの原作。

……彼女は、女だ……そう、女なんだよ……。
廊下の向こうに、水原の姿が消え去った。
誰もいない暗がりを、華屋はいつまでも凝視していた。

■図書館で借りてきました。
渡辺浩弐フィーバー続行中です。
もともとはドラマの原作らしいですが、ドラマ見てないので何の予備知識も無く読みました。

「ゲームキッズ」のシリーズを、ショートショートから、短編に伸ばして、もっと世間的に分かりやすくした感じ？　でした。
全体的に流れている破滅的な部分であるとか、確実に現在の延長線上である世界なところとか、相変わらず底の冷えるような怖さを内包したお話でした。

深く追求していくと、結構怖い話なんだよなあ。

読みやすかったですし結構お勧め。
テクノロジー的単語が出るだけでアレルギー、な人には薦められませんが。

ところで、ドラマの原作だけあって、最後のページにキャストが明記されていました。
そうか、椎名桔平に山本未来か。
イメージ違ったな。

ちなみに、ウィキペディアさんの情報によると、私が読んだ単行本版と文庫版では結末が違うらしい。勿論ドラマとも。
それはちょっと気になるなあ。

2008年5冊目。