■読みました
ISBN:4344013840 単行本 森見登美彦 幻冬舎 2007/09/25 ¥1,575
第20回山本周五郎賞受賞第一作!著者が「今まで一番書きたかった作品」と語る渾身の作。偉大なる父の死、海よりも深い母の愛情、おちぶれた四兄弟……でも主人公は狸?!

時は現代。下鴨神社糺ノ森には平安時代から続く狸の一族が暮らしていた。今は亡き父の威光消えゆくなか、下鴨四兄弟はある時は「腐れ大学生」、ある時は「虎」にと様々に化け、京都の街を縦横無尽に駆けめぐり、一族の誇りを保とうとしている。敵対する夷川家、半人間・半天狗の「弁天」、すっかり落ちぶれて出町柳に逼塞している天狗「赤玉先生」――。多様なキャラクターたちも魅力の、奇想天外そして時に切ない壮大な青春ファンタジー。

海星は、私にとって、闇からふいに飛来して私を襲う言葉の暴力である。言葉だけで腹一杯であった。
■2008年、3冊目。
2冊目はどこいったって、データが無いから書かなかったのだよ。ちなみにDXのファンブックの「ライブボックス」だった。

■森見さん3冊目。
森見さんの著作で人に薦めるなら、この本かな。
「乙女」のほうが世間受けするかもしれないけど。

■というわけで、「有頂天家族」。
狸がいとしくなる作品です。久しぶりに「妖魔夜行」やりたくなったよ(←ゲーマー)

今回の話が、一番キャラクタが立っています。
もう、主役の「矢三郎」が素敵で仕方ない。あのどうしょうもない感じがたまらないね。腐れ大学生のときはきっとメガネ男子だね(←好み)
蛙に化けて以来戻れない次男の引きこもり狸も好きだけど!

しかし本当にかわいいのは矢三郎の元・許婚の「海星」!
もうねー! すっごいかわいいすっごいかわいいすっごいかわいい。
世間で流行の「ツンデレ」の、「デレ」がない人(笑)
いつも主役の前では隠れていて、罵詈雑言だけ飛ばしているっていう女の子でねえ、でも主役以外の人は皆海星の顔を知っていてね、しかもすごいやさしいいい子。
大好きだ!
どのくらい好きって、矢三郎と海星の二次創作をしてもいいくらい好きだ(ひねくれ愛ここに極まれり)

私は世間一般のツンデレさんが、全て海星のようなのであったら、ツンデレに対するイメージをかえてもいい。しかし世間のツンデレがそうでないのをなんとなく知ってしまっているから残念だ(笑)

この話はキャラクタ全てが愛すべきかわいい子ばっかりで(悪役も基本的に抜けててかわいい)大好きですよ。
所謂キャラ萌えで読める本ですよ。
入りがちょっとつまらない目なので、1章さえ乗り切ってしまえば、あとは楽しい森見ワールドです。

あ、お父さんとお母さんの二次創作もしたい。(言うだけ言うだけ)

読み終わって寝たら、狸とか天狗とか出てくる妙ちきりんな夢を見て、ちょっと起き抜けに疲れました。

コメント

りーすりんぐ
りーすりんぐ
2008年1月15日2:02

これ読みたいです。発売三日後に知り、図書館に予約入れたのですが、未だにまわって来ません……。一日出遅れるだけで、三ヶ月待ちとか半年待ちになるので厳しいです。

こーき
こーき
2008年1月15日2:57

>りーすりんぐ様
面白かったですよー。なんか、続編とかも書かれるようで、ちょっと楽しみです。

図書館ですが、地域開放している大学図書館なんか狙い目ですよー。
なんせうちの図書館がそうです(笑)新刊入るのちょっと遅めですけど、話題作でも予約待ちとかほとんどないですから(苦笑)

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