月の本―perfect guide to the MOON
2007年12月5日 今日の「本」(活字)
■読みました。
ISBN:4048836250 単行本 林完次 角川書店 2000/07 ¥2,625
僕は彼女と並んで水平線のほうを凝視した。すこしずつすこしずつ、空の下の方が明るんで、やがて、その水平線の一点に、銀の光が現れた。するとその瞬間、水平線から足下の波打ち際まで、一直線に光のモザイクが走った。細波を煌かせて、海面に月光が走る。その大きな天地に、なにか「光の音」がしたような気がした。
一生のうちに、こういう瞬間を再び見ることがあるだろうか……。
「……きれい」
彼女が放心したように呟いた。
僕らは、こうして「運命」ということを知ったのである。
大層写真の美しい本です。
写真集だと思ってたら、わりと読むところが多くてびっくりしました。
引用は1章の林望さんの小説から。
他にも各国の月に関する神話であるとか、詩や文章の紹介、月への宇宙旅行の歴史などなど、かなり広範囲の知識が身につきます。とんでも超常現象ちっくな話なんかも読めて、なかなか幅広い、というか幅広すぎ、な本です。
写真集として気楽にぱらぱら見つめるのにはもってこいな本ですよ。
ISBN:4048836250 単行本 林完次 角川書店 2000/07 ¥2,625
新月、三日月、上弦の月、九日月、十三夜の月、十六夜月、小望月、満月、満ちては欠ける、月の不思議 さあ、今日も東の空に月が昇ります―。
太古より我々が語りつぎ、詩を詠み、祈りをささげてきた「月」。この不可思議なる天体の魅力を、文学・天文学・人類学・美術にいたる、あらゆる角度から紹介した、月のトータルヴィジュアルブック。97年光琳社出版刊の再刊。
僕は彼女と並んで水平線のほうを凝視した。すこしずつすこしずつ、空の下の方が明るんで、やがて、その水平線の一点に、銀の光が現れた。するとその瞬間、水平線から足下の波打ち際まで、一直線に光のモザイクが走った。細波を煌かせて、海面に月光が走る。その大きな天地に、なにか「光の音」がしたような気がした。
一生のうちに、こういう瞬間を再び見ることがあるだろうか……。
「……きれい」
彼女が放心したように呟いた。
僕らは、こうして「運命」ということを知ったのである。
大層写真の美しい本です。
写真集だと思ってたら、わりと読むところが多くてびっくりしました。
引用は1章の林望さんの小説から。
他にも各国の月に関する神話であるとか、詩や文章の紹介、月への宇宙旅行の歴史などなど、かなり広範囲の知識が身につきます。とんでも超常現象ちっくな話なんかも読めて、なかなか幅広い、というか幅広すぎ、な本です。
写真集として気楽にぱらぱら見つめるのにはもってこいな本ですよ。
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