■読みました。ISBN:4757206674 単行本(ソフトカバー) 渡辺浩弐 アスキー 2000/03 ¥1,260
あらゆる出来事の究極の原因を探し出すプログラム、記憶を編集・追体験できるマシン、ネット上の自殺志願者サークル…乾いた文体で描き出される34編の未来世界。『週刊ファミ通』に連載中の短編を単行本化。

「で、どっちのことだね」
「えっ?」
「消してしまうのはどっちの方かね? 小さい街の方と、大きい街の方と」


2999年のゲームキッズは、長編のほうを読みまして。
そっちを読み返したかったのですが、残念ながら県立図書館には置かれていませんでして、此方を借りてまいりました。

確かこの短編は、長編の後ろのほうに一括で載っていたやつではなかろうか。
読んだ覚えがあるものもありましたから。

やっぱねー、怖い。
面白いんだけど、この面白さというのは、どんでん返しにあるのであって、内容が純粋に「楽しい」と感じたらちょっとヤバイような気がしないでもない怖さですよ。

渡辺さんの話の怖さ、というのは、読んでみないと分からない気がする。

良く分からないもので例えるのは良くないと思うけど、もし映画で例えるのなら、所謂「ジャパニーズホラー」といわれる、心理的な怖さのジャンルになるのだと思います。

ぱっと見て怖い、という話は一つも無いんですよ。
でも、よくよく考えると怖い。

それは多分、深層の部分で人間の根幹を問いかけるような話が多いからだと思う。

でもこの怖さは病みつきになるんですよー。
私病んでるんでしょうかねー。

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