今日の「DQ3」(86)
2007年9月5日 今日の「DQ3」■お久しぶりに更新です。
なかなか書きづらい箇所が続いておりまして、微妙にテンション下がり気味です。
ここを乗り切れば、また、書きやすい場所にでるでしょう。
そうしたら、まあ、また次々書き続けると思います。
あくまで、予想。
■初めて手に入れるオーブ
■何かちょっと、こう、今日のはいつもとリッシュの口調が違っていた気がします。
まあ、そういう日もあるさ。
……次から気をつけよう。
なかなか書きづらい箇所が続いておりまして、微妙にテンション下がり気味です。
ここを乗り切れば、また、書きやすい場所にでるでしょう。
そうしたら、まあ、また次々書き続けると思います。
あくまで、予想。
■初めて手に入れるオーブ
オロチの尻尾から出てきたその剣は、結局私たちがもらえることになった。
一応、オロチを退治した私達への感謝の気持ちをこめて、ということだったけど、ジパングの人たちに言わせれば、自分たちを苦しめた魔物から出てきたものなんて、いくら切れ味の良い剣でも気味が悪いというのが本音だろう。
だから、ありがたく頂いておくことにした。
本物のヒミコは、きっとオロチに食われてしまったのだろう、というのがジパングの人たちの認識になったようだった。
私の知っているヒミコは、オロチにイケニエを差し出すことを決めた王だけど、きっと「本物」のヒミコは、国の人たちから愛される、ちゃんとした王様だったんだろう。だからこそ、こんな風に慕ってもらってる。
「もうこの国は大丈夫だよね?」
「ええ、多分」
「割と人間って、強いし」
館に残ったオロチの死骸を片付けたり、館の掃除なんかを手伝って、結局数日ジパングに滞在しているうちに、私も色々と気持ちの整理をつけることができた。
その間に、リーダーシップを取っている女の子がいたから、きっとその子が今度は国の王になっていくんだろうと思う。
すこしだけでも滞在できて、良かった。
「さて、次はどこに行こうか」
「当てがなくなっちゃったね」
旅立つ準備をしながら、そんな話をしていると、お社から呼び出しがかかった。
何かと思いながら尋ねていくと、ヒミコが使っていた部屋に通された。
中にはヒミコ付だった人たちが数人並んでいて、その部屋の中央には木でできた箱が置かれていた。
「ああ、お待ちしていました」
「先日はヤマタノオロチを退治していただきありがとうございました」
口々に彼らは言うと、私たちを部屋の中央へ案内してくれる。
「実は、ヒミコ様のお部屋を片付けておりましたら、このようなものが出てまいりまして」
そういって、代表格の女の子が、その木の箱を開けた。
中に入っていたのは、不思議な飾りだった。
台座に龍が座っている。
その龍が拳よりちょっと大きいくらいの、丸い珠を守るように抱えている。
色は紫。
珠はつややかな表面をしていて、まんまるだった。
それを抱える龍は小さな羽や鱗まで、とても細かい装飾がされていて、ものすごく精密に作られている。爪は鋭くて攻撃したら強そうだし、今にも動き出しそうだ。
鳴き出さないのが嘘みたい。
台座の下のほうに、小さく文字が彫りこまれていた。
「何か書いてある。えーっと、パープル……オーブ。……オーブ!」
私たちは顔を見合わせる。
南の果てにあった氷の島の、神殿で聞いたものが唐突に目の前に現れた。
思ってた以上に、綺麗で小さい。
もっと大きなものを想像していた。
「オーブって、神殿の巫女さんたちが言ってたやつだよね? 何か、不死鳥が甦るとか」
チッタは興奮したような顔で、何度もオーブを見つめる。
「わたしたちにはよく分からないのですが、偽ヒミコはその飾りを見つめては、『これさえ持っていれば』とかなんとか言っていました。きっと、あの偽者は、あなたたちのような強い人間にコレを渡したくなかったのだと思います。それを思い出して探してみたのですが……こういうモノをお探しでしたか」
代表格の女の子の質問に、私たちは大きく頷く。
「わたしたちは寡聞にして、世界のことはよくわかりませんが、それでも日々何かとてつもなく大きな良くない事が世界に広がっていっているような気がしてなりません。あなた方は、その何かを振り払ってくださるような気がいたします。ですから、その剣も、その飾りもお持ちください。きっと何かのお役にたつと思います」
「でも、いいの?」
私が首をかしげると、彼女は大きく頷いた。
「わたしたちジパングのものが世界に役立つのであれば、これ以上の幸せは無いと思います」
お社を後にして、船に戻る。
「今度はこのまま北上してみるか。行ったことねえ所に行くのが目的だったよな?」
リーダーが私たちを待ち構えていてそんなことを言った。
「何か当てでも?」
尋ねると、リーダーがその質問を待っていた、といわんばかりの勢いで地図を広げた。
「まず、ココ」
指差したのは、ダーマから遠く北東に離れた広い草原の、海沿いの辺り。
かなり大陸の北に位置している。すこし北に行くと、もう大陸が終わる、そんな位置だった。
「ココにムオルとか言う名前の、小さな村があったはずだ。取り立てて目立ったモンは無いと思うが、行ってないところへ行くのが目当てだったら、行ってみてもいいだろう」
「行ってないところへ行くだけが目標じゃないよ」
チッタが呆れたように言う。が、リーダーはあまり気にせず、そのまま地図上の指を東側に滑らせて行く。
「で、この村から北東へ進んで、それから南下」
地図の東側に、南北に大きく伸びる大陸がある。北と南で分けて考えてもよさそうな、つくりの大陸だ。北側は何本も川が入り組むように流れていて、 どちらかというと、東西に広い。南側は南北に長くて、北側は太くて南側が極端に細い。ちょうどスライムをさかさまにしたような形をしている。北側と南側はごく細い陸地で繋がっている。とても心細いくらいに細い陸地。
リーダーの指は、その北側の大陸の川をさかのぼったところでとまった。
「この辺にも村がある」
「とりあえず、この二箇所だな。近いところから行くなら」
「じゃあ、そうしてみる」
それといった代案もないから、私たちはリーダーの意見どおり進んでみることにした。
「なあ、コレ、何?」
ティックが私たちが持ち帰ったオーブを見て首をかしげる。
「すっごい綺麗。物凄く値打ちモノみたいだけど、けど、絶対店では値段を付けられない感じのモノだね」
「今、コレも探しながら旅をしてるんだよ」
答えると、「ふーん」と言ってティックは私にオーブを返してくれた。
「覚えておくよ」
なんていうと、ティックはリーダーに連れられていった。そういえば、彼女は船に乗る代わりに仕事があるんだった。
船は静かに、北に進路を取って進み始めた。
■何かちょっと、こう、今日のはいつもとリッシュの口調が違っていた気がします。
まあ、そういう日もあるさ。
……次から気をつけよう。
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