今日の「DQ3」(76)
2007年8月8日 今日の「DQ3」■最近毎日車で「聖剣伝説3」のCDを聞いています。
やっぱり聖剣の音楽が好きだー。
……聖剣3、やり直したいなあ。
ホークアイがすきでした。
アンジェラが大好きでした。
■ランシール 2
■さて、今日で書き溜めてあった分がなくなりました!(またか)
明日からまたがんばらねばーねばー。
こんなにランシール長くしてどうするんだよー(笑)
やっぱり聖剣の音楽が好きだー。
……聖剣3、やり直したいなあ。
ホークアイがすきでした。
アンジェラが大好きでした。
■ランシール 2
ランシールの町は、周りを森林に囲まれたとても静かな場所で、どこに居ても緑の匂いがする。私たちが泊まった宿は目抜き通りに建てられていて、部屋からは表の道路を人がひっきりなしに歩いていくのが見える。
遠くには神殿の屋根が見えていて、アレが噂の「大きな神殿」なんだろうと思う。実際かなり大きそうだ。
「明日の朝には神殿に行ってみよう」
ということにして、私たちは少し早めの夕食を済ませた後はさっさと眠ることにした。
朝は少しもやがかかって神秘的だった町も、太陽がしっかり顔を出せば普通の町に見えてくる。そんな中、私たちは北側にあるはずの神殿を目指して歩いていた。
遠くから見たとき、大きな神殿は確かに町の北にあった。けど、神殿に続く道は無い。
とはいえ、神殿は町の人たちの自慢でもあるらしく「村は小さいけど神殿は大きいよ。
だからおとずれる人はけっこう多いんだ」なんて話を聞くことができた。けど、一方「くそっ! 大きな神殿などどこにもないではないかっ! この村のどこかにあるはずだが私の探し方がまだ甘いのであろうかっ!」なんていらいらしているおじさんも居る。
「つまりは案内の不備だよね」
少しうんざりしたような声でチッタはため息混じりに言う。
「信心が無い人に来られてもこまる、ということなのではないですかね?」
リュッセが苦笑してそんな風に答えた。もしかしたら、アリアハンの教会に居るとき、そういう風に感じていたのかもしれない。
「意地でも自力で神殿を見つけような」
人に聞けば早いのに、と思うけど、カッツェ的には何か意地みたいなのがあるのかもしれない。とりあえずそんなに慌てても仕方ないし(というのも、リーダーの話だと荷積みに少々時間がかかりそうだということだからだ)ゆっくり探してみて、ダメだったらこっそり人に聞くことにして、暫くは自分たちで神殿を捜すことにした。
「ともかく北に行けばいいんだよ。あるんだから」
なんて行き当たりばったり気味のチッタの言葉に、私たちはとりあえず村の北側に向かって歩くことにした。村の北には森が広がっている。森は全くの手付かずということはなく、下草は綺麗に刈られているし、手入れが行き届いた森だった。つまり生活に密着しているということだろう。
とはいえ、私たちはこの森のことは全くわからないわけで、道に迷うのは必至、ともいえる。気軽に歩くことは危険だろう。カッツェが細かくコンパスで方角を確かめながら歩く後ろを、ともかく素直についていくしかない。
「よく見ればいけるかも」
カッツェが唐突に呟いた。
「何が?」
「草。よく見てみな。ちゃんと手入れしてある森だけあって、人が通る場所は踏まれてるだけあって土が固い。注意深く見ながら歩いていけば、必然的に神殿につける」
カッツェが嬉しそうに、に、と笑った。
「なるほど。さすが姉さん!」
カッツェの言うとおり、注意深く見れば地面には微妙な違いがあるように思える。そこをゆっくりと慎重にたどっていくと、やがて視界が開けた。
森を切り開いたのだろう。広い空が見える。
西側には島の中央にあった岩山。
そして目の前には石造りの大きな神殿。
所々蔦が絡まって、森に同化しているようだった。
「着いたー!」
チッタが歓声をあげる。
「どんなところかわくわくするねぇ」
私も嬉しくなってそんなことを言うと、神殿のほうへ向かう。
「ん?」
最初に声をあげたのはカッツェだった。
「どうしました?」
「扉が閉まってる」
カッツェの言うとおり、神殿の入り口はしっかりと扉が閉められていた。
それは簡単に言うと鉄格子、に見える。鉄でできた硬くて細い棒が、何本も並べられている。鍵はしっかりかかっていて、中に入れそうに無い。
「部外者以外立ち入り禁止?」
かくん、とチッタが首をかしげる。
何度か鉄格子の扉を引いたり押したりしてみたけど、ガシャンガシャンと耳障りな音が出るばかりで、中に入れそうに無い。
格子越しに見える内部は、赤い絨毯が敷かれていて、なかなか豪華そうだ。
「んー、入れないなら仕方ない、かな? 誰かに言えば入れてもらえるのかな?」
チッタは名残惜しそうにまだ鉄格子をガシャガシャ言わせている。
と。
入り口の傍から、スライムがこちらを見ているのに気付く。
思わず剣をぬくと、スライムは飛び上がって驚いて、そして細い路地に入っていく。
「追いかけよう」
私はスライムが入っていった路地に飛び込む。
スライムは通路の行き止まりで縮こまっていた。
「きゃー!」
スライムはそんな声をあげる。
「……喋った」
チッタが呆然とした感じでスライムを指差した。確かに喋るスライムなんて初めて見た。
「悪さしてないみたいですし、おびえてますよ?」
リュッセが困惑したような声とともに首をかしげる。
「子ども?」
カッツェも疑惑の眼差しだ。
一方、とりあえず斬られなかったことでスライムはこちらを見た。
ちょっと、小柄、かもしれない。
「ねえ」
スライムはぽよん、と跳ねた。
「消え去り草を持ってるかい?」
「うわホントに喋る」
チッタが眉を寄せる。
「悪い魔物ではないかもしれませんね。時々居るそうですし。見るのは初めてですけど」
リュッセが苦笑する。
「そんなの、居るの?」
「噂では」
私の困惑をよそに、チッタはスライムの前にしゃがみこんだ。
「持ってるけど、欲しいの?」
「ううん、いらない。けど、持ってるなら、エジンベアのお城にいきなよ」
「なんで?」
「昔から消え去り草があるならエジンベアっていうんだよ」
「昔っていつ?」
「知らない」
チッタは立ち上がりながら振り返った。
「エジンベアって、どこだっけ?」
「世界の北西の端っこさ。場所的にはそうだな、ノアニールのずっと西ってとこだ。島国だな」
カッツェが答える。
「遠いね」
「まあ、いつか行くこともあるかもしれないな」
カッツェの言葉にスライムはぽよんと飛び跳ねる。
「じゃあ、そのときは消え去り草をわすれちゃだめ」
そういうと、ぽよんぽよんと跳ねて私たちをすり抜けると、草の向こうに消えていった。
「今の何?」
「明確に言えるのは、喋るスライムってことだね。内容はさっぱり意味不明だったけど」
チッタが肩をすくめる。
「まあ、それより分かったことがあるよ」
私は神殿を見上げた。
「入れないから、戻るしかない」
「なるほど」
■さて、今日で書き溜めてあった分がなくなりました!(またか)
明日からまたがんばらねばーねばー。
こんなにランシール長くしてどうするんだよー(笑)
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