■皆様に悲しいお知らせがございます(笑)
書き溜めてある分は、今日のがラストでございます。
明日からまた自転車操業!
毎日更新じゃなくなったらごめんなさいね。

なんか最近忙しいのですよ。

忙しいのを言い訳にしちゃいけないんですけどね。

■出航
準備は昨日のうちに終わらせてくれていて、私たちはその気になればすぐにでも出発できるということだった。
「私は高いところ全然駄目だし、できたら塔には登りたくないんだけど」
そう前置きしてからリュッセの顔を見上げる。
「船、大丈夫?」
「乗ったことがないので何ともいえないのですが、直接水に触ったり泳ぐわけではないですから、まあ、多分。あまりいい気持ちはしませんが」
リュッセは冴えない表情で答える。声のトーンも低くて、全然乗り気ではないのがありありと分かった。
「まあ、船の中心あたりにいれば大丈夫でしょう」
まるで自分に言い聞かせるかのような言い方で答えると、リュッセは軽くため息をついた。
「リッシュだって、苦手だ何だといいながら、それでも塔をいくつか制覇したでしょう? 僕だってどうにかなりますよ」

「で、どういう風に海を行くんだ?」
元海賊のリーダーが、私を見る。
「船長さんに任せます」
「船長はあんただ。俺は船を動かす野郎どもをまとめるだけさ。決定権はあんたにある。これは全員納得してるから心配いらねえ」
「んー」
私はリーダーの広げた地図を見る。
何本か線が引かれていたり、いくつか点が打たれている。航海するためには必要なものなんだろう。

ポルトガの対岸は大きな大陸があって、中部から北部にかけてイシスがある砂漠が広がっている。ポルトガの東はロマリア。つまり大陸と大陸に海が挟まれているように見える。
「東にはいけないね」
「ま、そうだな」
リーダーは苦笑する。
「ココには何があるの?」
丁度ポルトガの真南に、しるしがつけてあった。
「そこは灯台だ。海のことを良く知ってる男が住んでる」
「じゃあ、船旅はほとんど全員初めてだから、最初はここに行ってみようか。様子見で」
「そうだね、水に圧倒的に弱いやつもいるし」
カッツェが頷き、リュッセが「否定しません」と苦笑する。
「とりあえず、陸地が見えてたら安心する気がする」
と、チッタが眉を寄せる。少々不安を感じているみたいだ。
「あ、一度アリアハンにも戻ろうか? あんまり報告に行ってないし」
「それもそうね、わたし、アリアハンのお城ってまだ入ったことないから行ってみたいかも」
チッタはさっきまでの不安顔なんてどこ吹く風で目を輝かせる。
「じゃあ、こういうのはどうだ」
リーダーは灯台のところに指を置くと、それを動かしながら説明を始めた。
「まず、灯台へ行く。そっから大陸に沿って南下だな。あんたら、色んな町や村も回ってみたいんだろ?」
「うん、どこに情報があるか分からないから、できるだけ寄りたい」
「じゃあ、この南にある川をさかのぼって、テドンの村にも寄っとこう。で、また南下して」
リーダーの指は川の突き当たりにある村を指差して、それから指を川の入り口まで戻して、再び大陸を南下し始める。丁度大陸の一番南に突き出したあたりで、指は大陸を離れてどんどん南へ行く。
「この岬から真南に進むと、氷に覆われた大地があるんだ。ここに、何のためにあるのか分からねえ、でかい神殿があってな。遠くからは見たことあるんだが、俺たちは上陸した事はない。行くか?」
「不思議! ステキ! 絶対行こう!」
チッタが即答する。
「じゃあ、この島だ」
リーダーの指が、大陸の随分南にある、東西に細長い島を指差した。ココにその大きくて不思議な神殿が建っているとは、ちょっと思えない。船で行くにしても、随分不便そうだ。
「で、ココから進路を北東に取る。この大陸にランシールって街があるんだ。ここもでかい神殿で有名だな。俺らは神殿なんて用がないから行かねえけど。で、ココから東でアリアハンだ。とりあえず、最初の航海はこんなところだろう」
確かに、さっきの島の北東に大陸といっても大丈夫そうな大きな島がある。
「……世界の半分くらい回ってますよ」
リュッセが苦い顔をする。まあ、リュッセにしてみればかなり死活問題かもしれない。
「でも、テドン、神殿、ランシール、と寄り道してるからな、楽なほうだ」
「……そうですか」
怖いものは怖い、その心情は痛いほど理解できるから、思わずリュッセの肩をぽん、と叩く。まあ、それ以上どうすることもできないわけだけど。
「じゃあ、とりあえずそういう航路でお願いします。で、アリアハンに着いたらその後のことはまた考えましょう」
「おう、分かったぜ」
リーダーは、にっと笑うと、腕を振り上げた。
「野郎ども! 帆を揚げろ! 俺たちは世界を救う旅の手助けをするんだ! 気合入れろ!」
リーダーの叫び声に、威勢のいい声がいくつも返事をする。

「なんだろう、物凄く恥ずかしい」
チッタの呟きに、思わず私は頷き返した。


■人気投票まだやってますよ。
思ってたほど、予定票数まで行きません。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html

イチとリッシュの戦いが今は面白いですよ。


■さっき、心臓のあたりがすげー痛かった。
のた打ち回るような感じで。
なんだろうなあ。痛かったなあ。

コメント

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