■い・や・あー、昨日は全く記憶の無いかんじに、ばたーんと寝てしまいました。
10時半過ぎから2時ごろまでの記憶が御座いません。
全く御座いません。
私はいつ寝たんですか?
くらい記憶が御座いません。

ごめんなさいね、昨日はアップできなくて。

■船と海賊
次の日、お城の前には本当に大きな船がどーんと泊まっていた。
「え、これですか?」
船のところに立って待ってくれていた大臣に思わず尋ねる。
「ええ、この船です」
「たったあれだけの胡椒で、こんな?」
「ポルトガでは胡椒一粒が黄金一粒に匹敵しますので、かなりの額をお支払いいただいているのですけど」
大臣は苦笑する。
「でも、それにしたって……だって私たちがどの程度胡椒を持ってくるかなんてわからないわけでしょう?」
「まあ、そうなんですけどね。……ええとですね、この船、少々古いでしょう?」
「確かに、新しい感じはしないね」
カッツェが船を見て頷く。確かに、新品です!というような船ではない。
「でも、それでも大きさから言うと……」
「実は王が最近新しい船を作りまして、この船は古いとはいえ、まだ新しいといいますか……」
「つまり、新しいのが来たから、どんなに大きくても古いものはいらない、と?」
「そういうことでございます」
「欠陥とかがあったわけじゃないだろうね?」
「ええ、ソレはもちろん。……作ってみたらイメージと違った、と王が……」
「やっぱ我侭だ」
チッタがぼそりと言うと、大臣は困ったように笑った。
「ともかく、多少古くはありますが頑丈ですし、内装も凝ったものになります。お好きなようにお使いください。食糧や水は積み込み済みです」
大臣の言葉に私は頷く。
「それで、船を動かすクルーなのですが」
その言葉と共に、兵士2人に連れられて、数人の男の人たちが船の前までやってきた。
「この者たちをお使いください。船の扱いには人一倍詳しく、また確かです」
「ありがとうございます」
「では、貴女のたびに、神の祝福がありますように」
大臣はそういうと、兵士たちと共にお城の中に入っていった。

「ええと」
クルーの人たちは置き去りにされた形で、少々困ったような声を上げた。
「あんたがリーダーか?」
クルーの人たちの中でも、一番偉い感じがする男の人が私を見る。とりあえず、頷いて見せた。
「そうか、若いのにすげえな」
「あの、私たち、船は初めてで。よろしくおねがいします。でも……その、お給料とか、どうしたらいいですか?」
「飯や水をくれれば、給料はいらねえ」
クルーリーダーが断言すると、後ろにいたほかの人たちもいっせいに頷いた。
「……怪しい」
カッツェが鋭い目つきで彼らを見ると、リーダーがぼそり、と切り出した。
「俺ら……実は海賊なんだ」
「はああ!?」
思わず全員でそんな間抜けな声を上げてしまってから、まじまじとクルーを見る。
「いや、でも正義の海賊? そういう感じでな。悪い奴らからしか奪わないし、命は取らない!」
「まあ義賊ってことだな」
カッツェはあまり追求しないことにしたらしい。すごーく広い意味合いでは同業者だからかもしれない。
「まあ、そうは言っても、悪いやつなのに偉いやつ、ってもの中にはいるだろ? そういうやつが海賊の取締りを要請してな、俺らは捕まった、と」
「……間抜け」
ぼそりとカッツェ。クルーの方々は苦笑するだけで、別に怒りはしなかった。
「まあ、牢に入れられた、と。暫くしたら、お前らの船で無料奉仕するつもりがあるなら、牢からだしてやろうって話が出てな」
「よくそんな話になりましたね」
「牢に入れといたら、少ない飯とはいえ食費がかかるし、船を渡してクルーなしってのは不親切な話でイシスから文句出るかも知れねえし、だったら、腕は確かなんだからこいつら使おうってことらしいやな」
リーダーは自嘲気味に笑って見せた。
「とはいえ、俺らは海賊だ。海に居なきゃ死んでんのも同じ。海に戻れるならどんな悪条件だってのむさ」
その言葉に、後ろに立ってるクルーたちが雄たけびを上げる。
「んー」
私は暫くそんな彼らを見て、どうしようか考える。
カッツェとリュッセは「好きにしろ」という態度。
チッタは楽しそうだ。
「お給料がないのは申し訳ないなあ」
「美味い飯と美味い酒があれば俺らは文句ねえ。船で海にでられるんだ、文句はねえさ!」
「実際、僕たちだけでは船がうごかないのですから、ココはご好意に甘えるしかないですよ」
リュッセが私に言う。確かにソレはそうなんだけど。
「一つお願いがあります」
「なんだい?」
「この船で海賊行為はしないでください。立ち寄った町や村でも」
「おう! 分かってるって! あんたたちは世界を救う旅をしてるんだろ? その顔に泥を塗ったりしねえ! だから俺たちを海に連れ出してくれ!」
答えを聞いて私は頷く。
「じゃあ、よろしくお願いします」


■さあ、またそろそろ書き溜めてあった分がなくなってきています。
基本的にがーっとかいて、がーっとアップして、あら少なくなってきたわ、と思ったらがーっと書く、という感じでこの駄文は成り立っています。

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