今日の「DQ3」(55)
2007年6月26日 今日の「DQ3」■最近オリジナルの話に脳内の大半が持っていかれています。
ダメだしを喰らいまくりです(笑)
もう何をどうしたらいいのかさっぱりわからなくなってきました。
■人攫いの洞窟 1
■人気投票まだやってます。
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此処まできたらやめよう、というラインはあるのですが、一体そのラインにいつ到達するのかまったく見当付きません。
ダメだしを喰らいまくりです(笑)
もう何をどうしたらいいのかさっぱりわからなくなってきました。
■人攫いの洞窟 1
色々思うところはあったけど、確かにリュッセやチッタが言うように、急がないと色々問題が起こることは間違いないから、カッツェととりあえず喧嘩をすることはやめる。
カッツェと、私と、最終目的は違っても、やることは一緒だ。
グプタさんと、タニアさんを助ける。
それだけ。
私たちは急いで町を後にする。
おじいさんに教えてもらった洞窟は、町の北東方面にある。
川を渡って草原を歩き、更に森に入っていく。森の中は薄暗くて、かなり足場も悪い。よくこんなところを、何の準備もなくグプタさんは行けたな、と思う。
誰かを好きになるっていうのは、そういうことなんだろうか?
私にはまだよく分からない。
足場の悪い森を暫く行くと、突然視界が開けた。
森の中には湖があって、その真ん中に大きめの島が一つある。その島も木々が鬱蒼と生い茂っている。こちらから見ると、少し中央が高くなっていて、島全体がなだらかな山のように見えた。湖には一箇所だけ橋がかけられていて、その島に渡れるようになっている。
「あれかな、言ってた場所」
「島に洞窟があるとおっしゃってましたね」
チッタとリュッセが頷きあう。地図を見せてもらうと、確かに島はバハラタから見て北東方面にあった。
「それじゃいくよ」
「うん」
カッツェの先導で私たちは橋を渡る。橋から下を覗くと、緑の湖面は波がなくて、鏡のように平らだった。周りの深い森と、静けさで別世界のように見える。
とても静かだった。
橋を渡ってすぐから、島は緩やかな傾斜の山になっていて、その斜面に洞窟が口をあけている。洞窟の口は石で四角く補強されていて、人目で人工物だというのが分かった。
「綺麗なトコだね。人攫いとか居るってウソみたい」
「人攫いは確定じゃないですよ。グプタさんがいる可能性があるだけで」
チッタの言葉をリュッセが訂正する。チッタは「分かってるよ」と頬をふくらませて、それからリュッセのむこうずねを軽く蹴った。
「まあ、ともかく、洞窟ですからね。なにがあるか分からないですから、用心はしましょう」
リュッセは顔を顰めて片足立ちで蹴られたすねをさすりながら言う。軽く蹴られたわりに痛かったらしい。
「人攫いがいても居なくても、用心に越したことは無いってのには賛成だ。魔物は居るかもしれないしね」
カッツェの言葉に私たちは深く頷くと、洞窟に足を踏みいれた。
洞窟の中はひんやりとした空気が充満していた。壁も床も天井も、長方形の石が埋め込まれている。入り口は四角い部屋になっていて、向かいの壁に次へと続く入り口が見える。その入り口も壁に綺麗に四角く作られていて、もともとあった洞窟に人の手を加えたという感じではなかった。
「これはちょっと……厄介だね」
あたりを見て、入り口から次の場所を覗いていたカッツェが深いため息とともに戻ってくる。
カッツェが厄介と表現するくらいだから、よほどのことだ。
「どうしたの?」
「周りを見た感じ、どうやら碁盤目状に同じ形の部屋が配置されてるみたいだ。用心しないと、自分がどこにいるかあっという間に見失う」
「うわあ、陰険」
チッタがげんなりした声をあげる。
「問題は、グプタさんがどこにいるか、ですね。行き違わなければいいんですが」
「下手に動き回られたらいつまでたっても探し出せないな」
リュッセの言葉にカッツェが頷く。そして二人は深々とため息をついた。
「発見したら一発ぶん殴りそうだ」
「見ない振りをしておきますね」
カッツェが厄介と言うだけあって、洞窟の中はいつまでたってもどれだけ歩いても同じような景色でしかなかった。
どうやら入り口は東の端だったらしく、東側の壁は全て行き止まりだったけど、一つ西隣の正方形の部屋に移動すると、東西南北全ての壁に隣の部屋への入り口があって、それと同じデザインの部屋がただひたすら続いている。
かといって、全部が同じなのではなく、北限と南限はただ行き止まりの狭い部屋があるだけだったし、時折入り口には鍵のかかったドアもあった。とはいえ、基本は全部同じデザインなのには変わりない。
「基本的に、同じデザインの部屋が延々繋がっているって考えればいいんだよね?」
「そう。それで配置は正方形に近いみたいだ。目印がほとんどないのが迷路としては厄介」
「部屋も正方形ですしね。ココを設計した人は、感覚を狂わせるということを考えたんでしょうね」
「感心してないで、ココが何処か考えて」
私たちは何度か入り口を通って、時々出てくる魔物と戦っているうちに、完全に現在地が分からなくなっていた。チッタのリレミトで外に出て、最初から仕切りなおしてもいいんだけど、それは最終手段にとっておくことにして、もうすこし粘ることにして、現在に至る。
「とりあえず、東隣の部屋が東限でしょう? 東に壁が見えます。ということで、現在、東から一つ西に寄った列ですね」
「南にドア、と」
リュッセとチッタの声に合わせて、カッツェが地図を書く。大体、正方形の洞窟の、南東側あたりにいるみたいだ、という結論に達した。
「とりあえず、このドアあけてみようか」
「そうだね」
私がドアを指差すと、カッツェが頷いた。
「とりあえず、状況を変えていかないとどうしようもないね」
ドアの先には、今までと同じような正方形の部屋があった。ただ、違ったのは、部屋の真ん中に下りの階段があるということ。今まで、一度も無かったその変化に私たちは思わず顔を見合わせた。
「てっきり、この階しかないんだと思ってた」
「こんな造りの洞窟がまだ続くんですか。製作者は絶対陰険ですよ」
「この怒りもグプタにぶつけていいよな?」
「それはとばっちりだよ」
全員がそれぞれ全然違うことを口にしたけど、基本的な感情は同じ。
まだつづくのか。
「まあ、先があるんだから仕方ない、進むか」
カッツェが深々とため息をつく。私たちは力なく頷いた。
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此処まできたらやめよう、というラインはあるのですが、一体そのラインにいつ到達するのかまったく見当付きません。
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