■1日に夕食後力尽きて寝てしまったので、本日(2日)に1日の日付でアップじゃ。反省はしております。

ん?
ああ、TOP絵ですか?
今月DQ3強化月間ですよ?(笑)

決して気づいたら6月だったとか、すっかり絵を描くのを忘れていたとか、そんなことはナイデスヨー(カクカク)

……うん、ゴメン。良いじゃん強化月間で……。

■ピラミッド 4
引き返して、今度は東側の通路に入ってみる。通路は相変わらず細くて、一列になって慎重に進んだ。さっき行った西側の通路と違って、こちらの通路は暫く行くと北側に曲がって伸びて、更に先に進めるようになっていた。さっきの通路はすぐに行き止まりでスカの宝箱ばかり配置されていたことを思うと、なんとなく手ごたえめいたものを感じる。東側の通路はその後2回折れ曲がって、突き当たりに上り階段があった。
「当たり?」
私は前を行くカッツェに声をかける。カッツェは階段の下から上の階を覗き込んで、それから肩をすくめた。
「当たりかどうかはともかく、2階にはいけそうだ」

2階も細い通路が続いていた。ただ、厄介なのは1階と違って2階は細い通路しかないことだった。通路は真っ直ぐに伸びていて、時々交差する。交差する場所から、次の交差する場所までは同じ距離で、歩いている間に距離感や今がどこなのかが分からなくなってしまうようになっていた。
もちろん、歩いている間にも時々魔物が現れるから、戦い終わった後には自分がどこを向いているのかを把握するところからやり直すことになる。
「厄介だねえ」
流石にカッツェも舌打ちした。ちゃんと道をメモしてくれているけど、ややこしいことこの上ない。ちなみに私はもう今の場所のことなんてさっぱり分からない。
「今、ここだよね?」
チッタとカッツェはお互いメモを見ながら話し合う。歩いた時間だとか1ブロックの長さだとかで、二人には大体場所が分かっているみたいだった。
「2階だから、1階よりは底面積狭いよね?」
なんて声も聞こえる。
「リュッセは、二人の喋ってる話、わかる?」
「まあ、一応は。参加しないでいいのでしませんが」
「……そっかー、わかるのかー」
私ががっくりすると、リュッセは困ったように笑った。
「まあ、ああいうのは専門のヒトがやったほうが安全ですから、気にしないでいいですよ。適材適所とか、向き不向きという言葉もある事ですし」
「苦しいフォローをありがとう」
そんな話をしている間に、カッツェとチッタの話がまとまった。軽い説明を受けてから、私たちはまた歩き出す。
何本かの通路を曲がったり進んだりするうちに、少し広い部屋に到着した。部屋の真ん中には上り階段もある。細い通路ばかりを進んできた身には、少し嬉しい風景だった。
「あたりかはずれかは分からないけど、もう進んじまおう。違ったら別のルートを探せばいいんだ」
カッツェはそういうと、さっさと階段を上っていった。その気持ちはよくわかる気がしたから、文句を言わず私たちはその後に続いた。

3階は少し広めの部屋から始まった。北側には少し太い通路、東西には細い通路が伸びている。狭い通路に飽きていたから、私たちは迷わず北に伸びる太い通路を進むことにした。
通路は太いまま続いて、やがて突き当たりにたどり着いた。突き当たりの壁は装飾のついた大きな石造りの両開きの扉のようになっていた。壁には中央に縦に切れ目があって、そこを中心に左右対称の装飾がされている。開きそうなんだけど、手をかけるところもドアノブも、それから鍵穴もない。辺りには開けるための仕掛けもなさそうだった。
「開きそうに見えて、実は扉じゃないとか」
チッタは暫くあちこちを見て回って、挙句にそんなことを言った。
「開かないんじゃ仕方ない、別のルートを探すか」
カッツェもかなり名残惜しそうに突き当たりの壁を見てからそんなことを言う。そのまま3階を進むことになった。
3階は2階や1階に比べたらシンプルな作りになっていた。相変わらず通路は細いけれど、ややこしい交差もなければ落とし穴も無い。最初に3階に着いたときの部屋を基準に、突き当たりだった北の太い通路、東西に伸びた細い通路以外には通路も無かった。東と西の通路はそれぞれほとんど3階の端っこまで真っ直ぐ伸びたあと、どちらも南北にルートが分かれていた。北側は暫く歩けるようになっているけれど、南側はすぐに行き止まりになって、東西に枝分かれして終わっている。その突き当りには黄色い丸い押しボタンがあるだけだった。
「東側に東西のボタン、西側にも同じ。何かあるんでしょうかね」
「無いとはいえないけど、まだ押すのはやめとこう。まだ上があるだろうし、これが警報装置だったりしたら厄介だ。上を先に見て、何にも無かったらコレを押してみよう」
カッツェの提案を私たちは受け入れた。確かに警報装置だったら、先に進むのは難しくなる。

3階最初の部屋から西側に進んで、突き当りを北側に行ったところに上へ向かう階段があった。
「こんなにあっけなくていいのかなあ?」
と、疑っていたらやっぱりそう話はうまく進むわけは無かった。
4階へは簡単にあがることができたけど、通路を進んだ先には大きな鉄でできた扉があって、私たちが持っている盗賊の鍵ではその扉を開けることができなかった。
「姉さん、こう、なんか、盗賊っぽい技とかないの?」
チッタの不穏な質問に、カッツェが苦笑する。
「無いことはないけど、アタシの腕前はバコタの作った盗賊の鍵と一緒さ」
「そっかー」
「魔法の鍵ってのが手に入れば開くんだろうよ」
「ってことは、ココまでに魔法の鍵を手に入れる場所があったってことだよね? やっぱり怪しいのは3階のあの扉の向こうかな?」
「開くなら、ね」
私たちはそこで顔を見合わせてため息をついた。
「どうやってあける? 力技じゃないよね」
「何か方法があるんだろうよ」
「……やっぱり、怪しいのはあの丸いボタン?」
「で、しょうね」
私たちは力なく笑いあった後、3階へ戻ることにした。


■さあ、6月も強化月間としてがんばりますよー。ふはははははー。

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