今日の「DQ3」(40)
2007年5月29日 今日の「DQ3」■はーい、40回目です!
ちゃんと強化月間として継続できたじゃないかー!
……ぜーんぜん進んでないなー(笑)
強化月間はどうするか分からないですけど、来月もできれば書き続けたいなあ、と、思いま、す。
■ピラミッド 1
■さあ皆様、脳内でピラミッドの音楽鳴らしてくださいねー。
恐ろしい話ですが、結構ピラミッド続きますよー。
……多分。
人気投票継続中。
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ちゃんと強化月間として継続できたじゃないかー!
……ぜーんぜん進んでないなー(笑)
強化月間はどうするか分からないですけど、来月もできれば書き続けたいなあ、と、思いま、す。
■ピラミッド 1
イシスから北にひたすら歩くと、ピラミッドはある。形は四角錐というやつで、底は四角形、横から見ると三角形という感じ。もちろん、空に向かって細く尖っていく。遠くから見てもその形が見えるだけあって、近くへ行くと恐ろしく大きかった。塔と同じくらい高い。けど、窓は外から見た限りないから、高いところにのぼっても怖くはないと見た。
ピラミッド自体は、砂漠と同じ黄色っぽい大きな石がレンガのように積み上げられて作られていた。もちろん、その石一個一個はレンガなんて比べ物にならないくらい大きい。一個の高さは私より十分高いし、横幅も私とチッタが二人並んで手を広げたくらいある。一体どうやったらこんな大きな石をこの大きさまで積み上げることができたのか、全く想像ができなかった。
「おっきいねえ」
結局口を出たのはそんな月並みな言葉でしかなくて、でも全員それに大きく頷いたから、きっと皆似たような感想しかいえないような状況だったんだと思う。あまりの大きさに圧倒されたというか。お城だとか塔だとかも、十分大きな建造物だけど、積み上げられているレンガの大きさは常識範囲内だ。どうやって作ったか想像はできる。作れるかどうかは別だけど。けど、ピラミッドはどうやればこうなるのか。
入り口はイシス側、つまりピラミッドの南側の、地面に接した中央部にあった。中はどうなっているか奥のほうまでは分からないけど、入り口は少なくとも床に対して中央にあって、そこから真っ直ぐ通路が伸びているように思える。通路は壁とは違って黒っぽい石が敷き詰められていて、二人が並んで平気なくらい広かった。通路の壁にはたいまつを掲げるための台があって、少し煤がついている。使われたことがあるということだろう。様々な模様が壁に書かれていたけど、私には意味が分からなかった。
「とりあえず、気をつけて進もう。噂では結構厄介なトラップが結構あるらしいからね。アタシは呪いよりそっちが怖い」
カッツェがとても現実的なことを言う。そうかもしれない。
カッツェの言葉に頷きながら、私たちはゆっくりと通路を進んだ。通路は真っ直ぐ伸びている。すぐに最初の分かれ道にたどり着いた。
今歩いてきた道は南北に伸びる太い通路で、東西に少し今より細い通路が延びている。十字路になっている部分は、太い通路が一回りほど広くなっていて、通路というより小さな部屋といったほうがよさそうな作りになっていた。
「左右確認か、真っ直ぐ行くか。さて、どれが正しいんだろうね」
「基本的に宝物は、奥だよね?」
「入り口から遠いだろうっていうのには賛成だが、左右の道の奥に階段がある可能性もある」
カッツェとチッタが暫くあれこれと選択肢を出したうえで、私を見た。
「さて、リッシュどうする?」
「とりあえず、今の太い道をまず真っ直ぐ行ってみよう? 突き当たりまで。東西の通路は細いから、歩いているときに太いこの道から追われるとちょっと不利な気がする。先に太い道がどうなってるか確かめておいたほうがいいと思う」
「よし、決まりだ」
私の返答にカッツェは頷く。少し笑っていたから、もしかしたらなかなかいい答えを言えたのかも知れない。
少し誇らしい気持ちで歩き始めたときだった。
「!!??」
いきなり、足元がなくなった。
落とし穴!
思った以上にその穴は大きくて、通路というよりは部屋といったほうが良かったくらいのあの場所の、床がほとんど抜けた。
もちろん全員見事に巻き込まれ、私たちはどうすることもできないで落下する。地面に叩きつけられる前、かしゃんかしゃんと何かを崩す音が耳のそばで聞こえた。どうやら、地面に置かれていた何かの上に私は落下したらしい。背中や腕に、コレまで体験したこともないような感覚があった。確実に、私は何かを壊しながら落ちている。ただ、それがクッションになったのか、たいした痛みもなく私は地面にたどり着いた。埃っぽくてざらっとした乾いた空気と、何だか不思議な匂いがした。
「大丈夫?」
何とか立ち上がって周りを見る。丁度皆も起き上がってくるところだった。皆もそれぞれ、白っぽい何かの上に乗っかっている。
「うん、だいじょ……」
立ち上がりかけたチッタの声が止まった。視線は自分が乗っかっている、白い何かに注がれている。動きもそのまま止まっていて、チッタの全ての時間が凍り付いている感じだった。
「……」
す、と息を吸ってからチッタは一気に悲鳴をあげた。つまりは女の子らしく「きゃー」だ。
その声に私は思わず、自分が乗っているものの確認をして、結果チッタと同じく悲鳴をあげた。
というのも、私たちが落ちた場所にあった白いものが、骨だったからだ。
しかも、多分大きさから言って人の骨。それが小さな山になっている。私たちはそこに落ちてきたんだ。
カッツェは無言で立ち上がると、自分の服についた白い粉を手で払った。リュッセも同じようにして服を払った後、小さな声で祈りの言葉をささげている。
チッタと私ものろのろと立ち上がってお互いの服を手で払いあった。
「どうしてこんなに?」
チッタが青い顔をしてカッツェを見る。カッツェは大きく息を吐いてから答えた。
「私たちと同じように上から落ちてきたんじゃないか?」
「もしくは、ピラミッド建造の従事者の共同墓地かもしれませんね。それか、殉職者か」
リュッセが引き継ぐ。
「そのどれもが正解ってこともありえるな」
「でしょうね」
カッツェとリュッセはお互い納得したように頷きあう。
「それより、ここ、出られるの?」
チッタは泣きそうな顔で呟く。
「同じになるのなんて、ぜーったい嫌だからね」
「誰だって嫌だよ」
カッツェは苦笑した。
「さて、出口を探さないとね。リュッセの共同墓地説を信じよう」
「どうして?」
「墓なら、埋葬した人間が外に出なきゃいけないだろ? 出口があるってことだ」
■さあ皆様、脳内でピラミッドの音楽鳴らしてくださいねー。
恐ろしい話ですが、結構ピラミッド続きますよー。
……多分。
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