今日の「DQ3」(37)
2007年5月24日 今日の「DQ3」■毎回毎回、前置きに苦労するわけですが、果たして前置きは必要なのでしょうか(笑)
普通にいきなり書き始めればいいじゃん、という話はなきにしもあらずですが、単にいきなり書き始めるのは恥ずかしいのです。なんとなく。個人的に。
よし、とりあえず前置きクリア。
■イシスの城 1
■DQ5ではお城はほとんど無く、お城に入るときも大体は理由があったので入る理由には悩みませんでした。
DQ1にいたってはお城は一つしかなく、呼び寄せられた人間なので入る理由など悩みようがありませんでした。
DQ3は……毎回毎回お城に入る理由に悩みます。
そして結構お城があります。
どうしてくれよう……。
人気投票継続中。
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昨日の話のせいか、リュッセの得票が伸びました。
そしてリッシュが萌えキャラだと初めて知りました(笑)
普通にいきなり書き始めればいいじゃん、という話はなきにしもあらずですが、単にいきなり書き始めるのは恥ずかしいのです。なんとなく。個人的に。
よし、とりあえず前置きクリア。
■イシスの城 1
湖の南沿いにオアシスを歩いていくと、遠くに見えていた町並みがどんどん大きくなっていく。
大きなお城が湖をバックにそびえたっていて、そのお城を守るように街が前面に広がっていた。街はぐるりと柵に囲まれていて、入れる場所は前面からは一箇所しかなかった。
そこから街の中に入る。砂地が基本だけど、所々緑が地面を覆っている。街を行く人たちは多く、活気にあふれた街だ。色々なお店が軒を連ねている。
街の入り口近くにあった旅人向けの宿に部屋を取ってから、全員で街を回ってみることにした。武器や防具も強そうなのが並んでいて結構心引かれる。砂漠の魔物の強さを思えば、そろそろ武器や防具を買い換えたほうがいいかもしれない。しかもやっぱりアッサラームより安い。
「アッサラームで買わなくて良かったねえ」
「カッツェ姉さんに感謝だね」
そんなことを言いながら、結局大きな買い物は私の武器だけにして他の店も覗くことにした。
イシスは砂漠で唯一の街だというせいか、色々な人が行き交っている。盗賊もいたし、吟遊詩人も居た。一番活気あるのは商人だけど、先々何があるか分からないからあまり無駄遣いもできない。賭博場まであったけど、結局寄らないことにした。
賭けって、どうも好きになれない。
「さて、どうするかねえ」
遅いお昼を食べながら、カッツェは私たちを見る。
「とりあえず今日はまだ見てない街の反対側を見に行こうか」
「何とかしてお城にいけないかなあ? ここって、女王様の国なんだって。すっごい美人だって話だよ。会ってみたいなあ」
いつの間にそんな話を聞いてきたのか、チッタがうっとりした目で言う。
「無理だよ。アリアハンは招待されていったんだし、ロマリアは紹介状があったんだから。ここは無理」
私は苦笑する。確かに美人の女王様には会ってみたいけど、お城なんて気軽に入れる場所じゃない。
「行ってみるだけ行ってみようよー」
「そのチャレンジ精神がどこから来るのか凄く知りたい」
カッツェも苦笑してる。
「ほら、もしかしたら、人違いで入れてもらえるかもしれないし!」
「間違われたほうが困りますよ、それ」
全員から無理だといわれて、チッタは口を尖らせる。
「皆は見てみたくないの? 美人の女王様」
「そりゃ見てみたいけど、本当に見れるかっていったら、ね?」
「分かってるよ、分かってるのよ? でも、それでもチャレンジしてみたいの」
チッタはどん、と机を叩いた。目が据わっている。
「……まあ、そしたら明日の朝、一応チャレンジしてみるか。その代わり、一回だけだよ。駄目だったら諦めてね」
「ありがとうリッシュ! もう。大好き!」
「はいはい」
結局、私は根負けしてうなずく。チッタは嬉しそうな顔をした。
「甘いよアンタは」
カッツェがため息混じりに言う。
「お人よしなのがリッシュのいいところですよ」
リュッセが苦笑しながらそんなことを言った。
イシスのお城はとても大きかった。ぐるりと石造りの壁が周囲に二重に作られている。その壁はとても頑丈そうで、入り口が正面にあった。その入り口からお城の入り口までには、石でできた不思議な生き物の像が等間隔に向かい合って並んでいて、そこが通路になっているみたいだった。お城の前庭は砂地で、その像以外には何もない。広さも手伝ってとても殺風景に見えた。
「イシスのお城へようこそ」
門番さんが私たちに声をかける。
「あの、わたしたち旅人なんですけど、ちょっとお城を見学したいんです」
チッタは私たちが止める間もなく笑顔で門番に告げた。ちょっと血の気が引いた気がする。
「はい、どうぞ」
あまりにあっさりと認められた無茶な願いに、むしろ私たちは何か聞き間違いをしたんじゃないんだろうかという気分になる。何せ、言ったチッタが一番驚いている。
「え? いいんですか?」
何とか立ち直ったらしいリュッセが聞き返す。
「はい」
「本当に?」
「ええ」
「ありがとうございます」
チッタは優雅にお辞儀をすると私の手を引いてさっさと門をくぐった。
門番さんの気が変わらないうちにさっさと進もう、ということで私たちは城内に入る。
日光が暑いせいか、それとも夜との気温の差を考えてなのか、壁にはほとんど窓がない。せいぜい灯りをとるための小さな窓くらいのもので、全体的に薄暗い感じがした。そのせいか、涼しい。
入り口近くでは猫が沢山飼われていて、追いかけっこをしたり床に寝そべったりしつつすごしている。その猫を構いたい気持ちをこらえて中に進む。どうやらお城としては猫を飼っているスペースより奥が正式なお城なのかもしれなかった。と、言うのもさっきまでの猫が居た場所とちがって豪華な造りになっていたからだ。相変わらず窓は少ないけど、明かりがあちこちに配置されていて、そのどれもがステキな装飾で飾られている。正面には上り階段があって、その階段を囲むようにぐるりと廊下がつづいている。周囲には沢山の小部屋が配置されていて、詰めている兵士や、様々な仕事をするのであろう文官・女官さんたちがせわしなく動き回っていた。女王が統治しているだけあって、あちこちに花が飾られている。
「なんか、ステキね」
チッタはウキウキとあちこち見ながら嬉しそうな声を上げる。
「何で簡単に入れたんでしょうかね」
「無用心だよね」
重要な部屋であろう場所は全部鍵がかかっていたし、兵士さんがあちこちに配置されている上に見張りのためか歩いているけど、それにしたって何にもなく城内に入れたっていうのはどういうことなんだろう。
何だかよくわからない。
■DQ5ではお城はほとんど無く、お城に入るときも大体は理由があったので入る理由には悩みませんでした。
DQ1にいたってはお城は一つしかなく、呼び寄せられた人間なので入る理由など悩みようがありませんでした。
DQ3は……毎回毎回お城に入る理由に悩みます。
そして結構お城があります。
どうしてくれよう……。
人気投票継続中。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
昨日の話のせいか、リュッセの得票が伸びました。
そしてリッシュが萌えキャラだと初めて知りました(笑)
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