今日の「DQ3」(34)
2007年5月21日 今日の「DQ3」■サイトのほうで人気投票始めましたー。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
とはいえ、「今日のDQ3」はまだ34回。まだまだコレまでの流れから言えば早すぎる投票開始となりました。
ので、過去やっていた「今日のDQ5」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq5c.html
と、過去別のブログでやっていた「突発的DQ1」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq1c.html
のキャラクタも使っての投票となっております。
……おお、スムーズなCM!(笑)
というわけで、気が向いた方はぽちっと投票してやってください。
まあ、していただいても何にも反映はされないのはこれまでどおりなんですけど。
■アッサラーム 2
■さて、サイトのほうに今後の予定を含めた目次でもアップしましょうかね(今から作る)
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
とはいえ、「今日のDQ3」はまだ34回。まだまだコレまでの流れから言えば早すぎる投票開始となりました。
ので、過去やっていた「今日のDQ5」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq5c.html
と、過去別のブログでやっていた「突発的DQ1」
http://www.ztv.ne.jp/bhvgzjlu/dq1c.html
のキャラクタも使っての投票となっております。
……おお、スムーズなCM!(笑)
というわけで、気が向いた方はぽちっと投票してやってください。
まあ、していただいても何にも反映はされないのはこれまでどおりなんですけど。
■アッサラーム 2
何となく寝不足の目をこすりながら起きて、皆と合流する。
宿でもそもそと朝ごはんを食べる間中、どうして昨日はあんなに腹が立ったのか考えてみたけど、よく分からなかった。
「とりあえず、昼間は物さえ買わなきゃいい街だから、バザールを覗いたりして昼過ぎに出発するか。そんなに長居するほどの街じゃない」
カッツェの言葉に私は大きく頷いた。何で腹が立ったのかはよくわからないけど、この街はあまり好きになれそうに無い。
「でも、これからどうするの?」
「とりあえずノアニールで、お父さんが魔法の鍵を探しにアッサラームへ行くって話をしてたって、言ってたじゃない?」
「あー、言ってたね」
チッタがうなずく。
「でも、このごちゃごちゃした街でおじ様と話した人を探すのはちょっと無理だよ」
それには私もうなずいた。
「でも、鍵のほうは誰かが手がかりを知ってるかもしれない。お父さんは鍵を探してたんだから、その場所へ行けば話が見えてくるかも」
「でも、そもそもアンタの旅は魔王を倒すことが目的であって、親父さんの後を追いかけることじゃないだろう?」
「そうなんだけど」
カッツェの言葉に私は口を尖らせて背もたれにぐったりともたれかかる。
何だかいろんなことがうまく行っていない気がしてきた。
「どの道、魔王の居場所にたどり着くためには、世界のあちこちを歩くことになるでしょう。勇者オルテガも目的は同じだったわけですから、足跡をたどることは無駄にはなりませんよ」
リュッセが私とカッツェの顔をかわるがわる見ながらそう言った。
「そうよねー。どうせこの先どこへ行こうっていう当座の目的もないし、おじ様の後を追うのもいいかもしれないね」
「それじゃ、鍵のことを知ってそうなヤツを探すか」
カッツェはふう、と息を吐いてからうなずいた。
街を歩いてみて、カッツェがココで買い物をするなといった理由がよく分かった。
ともかく、ぼったくりなんだ。
知ってるものの値段だけで考えても、ものすごーく高い値段を言ってくる。何がずるいって、値段を書いてないところ。「コレっていくらなの?」なんて聞こうものなら調子のいい言葉で、もともとの値段の倍以上の値段を平気な顔して言ってくる。
見たこともないモノの値段も、きっと元値の何倍もの値段で吹っかけてきてるんだろう。
「いやあ、商魂たくましいですね」
お店を出たところでリュッセが乾いた声で笑った。どちらかというと引きつっている、ともいえる。
「だろ? だから、よほどの必需品以外ココで買い物するヤツは馬鹿だ」
カッツェも肩をすくめる。
「せいぜい、水や食糧だけだね、買うとしたら。こんなところで買い物してたら、いくらあっても足りないよ」
買い物好きなチッタは、ちょっと不満そうな声で言うと口を尖らせた。
「いつか大金持ちとかになったら、言い値で買ってみたい」
「そんな野望は捨ててしまえ」
チッタの後頭部をこつんと叩きながらカッツェはため息をついた。
「砂漠を南に行き、山づたいを歩くと沼地にほこらがある。そこの老人が魔法のカギのことを知っているらしいのだ」
意外とあっさり、私たちは目当ての情報を聞き出すことができた。
その人は道具屋さんの軒先を借りて仕事をしている冴えない感じの占い師さんだったけど、コレは占いではなくて噂話だ、と本人は主張していた。占い師なんだったら、もっと占いで分かったように勿体つけてそれらしく言えばいいのに、とチッタが指摘すると、占い師さんは「あ」と初めて気づいたような声を出した。多分、冴えない感じというのは本当に間違いなさそうだ。
他に手に入れた情報といえば、お父さんのこと。まあ、ノアニールでこの街を目指したって言っていたんだから、話を聞くのは当然かも知れない。お父さんは鍵を探して南に出たという話しだった。会うことは絶対にないのに、こうして足跡が分かるのはちょっと不思議な気分だった。いつか、何処かで追い抜いてしまって、どこでも噂を聞けなくなる街にたどり着くんだろう。そのときがきたら、私はどうなるんだろう。
あっさりと情報は手に入ったものの、水だとか食糧だとか、旅に必要なものをなるべく値切りながら買い物していたら、気づいたら夕方になっていた。結局、その日の出発は諦めてもう一泊することにして、私たちは宿に戻った。
なるべく早くこの街は出て行きたいのに。
アッサラームを出て進路を西に取る。
相変わらず広い草原が広がっていて、遠くに森が見えた。地図から考えると、目指す砂漠は正確には南西方面にあるようだった。遠くに見える森は通り抜けなくてもよさそうだ。
どんどんと西に向かって歩いていくと、足元の草に分かりやすい変化が現れてくる。最初は背が高かったけど、どんどん短くまばらになり、風に乗って砂が運ばれるようになってくると、草は地面にへばりつくような短いものだけになっていた。その頃には、視界の先に広い砂漠が見えてくる。遠目でも砂漠は広そうだった。何せ視界の端から端まで一面黄色い。吹いてくる風も随分砂っぽく、そして熱い。
「砂漠は北の海まで広がってるのね。丁度ロマリアの対岸。南側は険しい山脈が続いていて、人の足で越えるのは無理みたいよ。アッサラームで聞いた、山沿いっていうのはこの山脈のことだと思う」
チッタが地図を指し示しながら言う。
「砂漠で目標物もなく歩くのは無謀だろう。山沿いに行ってその鍵を知ってる人の家ってのを先に見つけたほうがよさそうだ」
「そうだね、じゃあ、ちょっと南下して山脈が見える範囲で歩いていこうか」
険しい山脈を左手に見ながら、私たちは砂漠を行く。けど、砂漠は予想以上につらい場所だった。
太陽は容赦なく照り付けてくるし、砂に足をとられて歩きにくい。マントのフードをかぶっていても、その太陽の光の凶悪な熱さはがんがん私たちの体力を奪っていった。
いつもと同じだけの時間を歩いても、距離はいつもの半分にも満たない気がする。そのくせ、疲れはいつもの倍以上感じるのだから、本当にたちが悪い。随分旅には慣れた気でいたけど、もしかしたらそれは錯覚だったのかもしれない。
「暑い」だの「つらい」だの、お互い口々に言いながらそれでも進む。止まったって暑いんだから、進まないのは馬鹿らしい。そんな気分だった。
だからこそ、険しい山を背景に、ぽつんと小さな家があるのを発見したときは心底嬉しくて、重かったはずの体を軽く感じながら私たちはその家に半ば駆け寄るようにたどり着く。
ドアをノックすると、中からおじいさんが顔をだした。おじいさんは私たちを見て暫く驚いていたようだったけど、快く中に招き入れてくれた。久しぶりの日陰は、とても気持ちがいい。
「そうか、鍵を探しているのか」
おじいさんはそういうと、なぜか満足そうにうなずいて
「鍵はピラミッドに眠ると聞いている」
と答えた。
「ピラミッド?」
「王の墓だよ。太古の昔のな」
「王様のお墓……それ、ドロボウ?」
「遺跡にあるモノはすべからく冒険者のための宝だ」
王様のお墓という言葉に私が眉を寄せると、カッツェはそう力説した。おじいさんはそんな私たちを見てひとしきり笑う。
「まあ、ドロボウなのかそうではないのかは、君たちが話し合って決めるといい。ワシはあくまで、聞いた話を言うたまでだ。ただ、ピラミッドを目指すのなら、先にイシスに向かったほうがいいだろう。ココから山脈に沿ってずっと西に行くと、オアシスがある。そこに発展した城下町だ。砂漠のたびには重要な場所だな」
おじいさんはそういうと、西の方角に目をやった。少し遠いまなざしだった。
「じゃあ、実際宝かドロボウなのかは後でゆっくり話し合うとして、イシスには行ってみます」
私たちはおじいさんのご好意で一晩家に泊めてもらってから、西を目指して歩き出した。
■さて、サイトのほうに今後の予定を含めた目次でもアップしましょうかね(今から作る)
コメント