今日の「DQ3」(24)
2007年5月4日 今日の「DQ3」■今日は4日ですよー。
ふふふふふふ、三日坊主を乗り越えたぜー!
……次の山場はいつでしょう。
毎日な気がします。
■エルフの隠れ里 1
■あー。
今後どうやって進めようかなあ。
悩むなあ。
ふふふふふふ、三日坊主を乗り越えたぜー!
……次の山場はいつでしょう。
毎日な気がします。
■エルフの隠れ里 1
おじさんの言うことには、エルフの隠れ里はノアニールからずっと森の中を西に進んだところにあるらしい。とはいえ、おじさんはもちろん隠れ里には行ったことがないから、詳しい位置は分からない。
我ながらややこしいことを引き受けてしまった。
地図で見るとノアニールの西に広がる森は広大で、はっきりといってしまうと、ノアニールの西から大陸が終わるまで、ずっと森で覆われている。この中から、エルフが住んでいる里を探さなければいけないということだ。
「……流石にちょっとうっかり失敗したなって感じ?」
チッタも顔を引きつらせる。
「だから感情で引き受けるんじゃないって言うんだよ」
カッツェはため息をついた。
「でもでも、引き受けちゃったものは仕方ないから! がんばって森の中を探そう!」
チッタが無理やり右手の拳を突き上げる。私は釣られて同じように拳を突き上げた。カッツェは大きくため息をついて、リュッセは苦笑して右手を軽く挙げた。
森の中は、思ったほど暗くはなかった。木々の間から光がさしてきている。地面は緑色のコケに覆われていて、歩くとふかふかとした感覚があった。全体的に緑が鮮やかで、深くない。新緑のような色に包まれている。
もしかしたら、エルフの人たちが住んでいることで、森が手入れされていて明るいのかもしれない。とはいえ、太陽が見える場所は限られているのと、道があるわけではないから、方角だけはしっかり把握しておかないとすぐに迷うことになりそうだった。
もっとも、まっすぐ歩いてきているという保証はどこにもないわけだけど。
カッツェはコンパスと地図、それからコレまでの移動にかかっている時間なんかを考えて、大体どの位の場所を歩いているかを把握してくれているみたいだった。だから、とりあえずは安心。
「っていっても、正しい保証はないけどね」
なんてカッツェは笑っているけど、それでも心強い。最悪の場合は、チッタのルーラでノアニールに戻ることになるだろう。……その場合、今回の話はなかったことにしてもらうしかないけれど。
森に分け入って6日くらい。随分森の西側まで歩いてきた。コレまでのところ、エルフには一度も出会っていない。もちろん、隠れ里なんて場所にも到達していない。そろそろ諦めたほうがいいかもしれない。
そんなことを思い始めた矢先、森が開けた。
といっても、今まで歩いていた森に比べて平地が広いというだけであって、相変わらず木々は周りを取り囲むように生えている。ただ、この平地に人の手が入っているのは確実だった。下草が刈られたり、かすかではあるけど、道がある。
「着いた?」
チッタが首をかしげたとき、木々の間から緑の髪の、ほっそりとした小柄な女の子が姿を現した。耳が三角に尖っている。白いワンピースから出ている手足がウソみたいに白くて、髪と同じ色の目が私たちを見て大きく見開かれた。その顔は、物凄く整っていて、絶世の美少女といってもいいくらい。あまりにキレイすぎてかえって怖いくらいだった。
「あななたち、どこから来たの? ここはエルフの隠れ里なのに」
「ええと……」
答えようと口をひらいたら、女の子がはっとしたように口に手を当てた。
「いけない。ニンゲンと口きいちゃった。おかあさんにしかられちゃうわ」
そういうと、くるりと身を翻して、元来た道を戻っていってしまう。
「あ、コレはまずい」
リュッセはぼそりというと、足早に彼女が消えたほうへ歩き出す。私たちは釣られてあるきながらも、とりあえず尋ねる。
「どうしたの?」
「彼女はニンゲンと喋ったことをしかられる、といって行ってしまったんですよ。思っていた以上にエルフの方々の人への憎しみは強いのかも知れません。彼女が僕達が来たことを話して回った場合、警戒されて姿を隠されるかもしれませんし、最悪の場合敵対行動をとられるかもしれません。早く行かないと、交渉の余地がなくなります」
「あ!」
「駆け落ちしたというエルフの娘さんは、ここの姫でしたね。……長に会うのが一番手っ取り早いでしょう」
「そういう人は、大体一番奥にいるものよ」
「どこまでが里かによるな」
歩いていくと、エルフの隠れ里は小さな集落だった。
水場を中心に、ぽつりぽつりと家が建っている。どこを見ても、エルフの女の人しかいない。ただ、どのエルフさんも、あまり友好的には見えない。
「ああ、コレは交渉も難しそうですね」
リュッセが力なく笑った。確かに、かなり交渉は難しそう。
「あんたがた、どこからきたんだ?」
不意に背後から声をかけられて、振り返る。
そこにいたのは、腰も曲がったようなおじいさんだった。かなり疲れた顔をしている。耳は尖っていない。普通の人間だろう。
「あなたは?」
「わしはノアニールから来たんじゃ。……ウチの息子がここの娘と駆け落ちをしてしまったばかりに、ノアニールは……。息子がいなくなった今、謝罪できるのはワシだけしかおらんから、こうして来ておるんじゃが……」
「どうですか? 話はうまく進んでますか?」
おじいさんは力なく首を左右に振った。
「全く話を聞いてもらえんよ。もうワシは何年ここにおるんじゃろうな……どうもここにいると時間の経過がようわからん」
「私たち、ノアニールに住んでる人に頼まれてここに来たんです。こちらの長の方と話がしたいんですけど、おじいさんは長がどちらにいらっしゃるか、ご存知ですか?」
「女王なら」
おじいさんは村の奥、水場の向こう側にある高台を指差した。
「あっちのほうじゃ」
「ありがとうございます。がんばって話くらいはしてきます」
「……」
おじいさんは大きくため息をついて、そして力なくうなずいた。
■あー。
今後どうやって進めようかなあ。
悩むなあ。
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