■結構前のこの連載?に全員の身長のメモがあったんですけどね、あれ、訂正することにしました。
リッシュの身長が一番小さいってことで。
そのほうが可愛いし格好いい。
小柄な女の子がでっかい剣ふりまわして、飛んだり跳ねたりするみたいに踊るように戦ってたら可愛いじゃん。
しかも強い。
うー、可愛い。
というわけで、リッシュは小柄。といっても157センチくらい。
ちなみにローラ姫よりちび。

どうでもいい設定がどんどん増えていく……。

■ロマリア 3
とりあえず宿に戻って、カッツェが落ち着くのをまってから、話を聞くことにした。
とはいえ、かなり殺気立っているカッツェが落ち着くまでには随分時間がかかって、結局話が始まったのは昼も過ぎた頃になってからだった。朝お城に行ったことを考えると、カッツェの怒りの深さもわかるって話だ。

「つまりだ」
カッツェは、窓際の椅子を引き寄せると、背もたれを前にしてまたぐように腰掛けた。そのまま背もたれにもたれかかり、あごを乗せる。
「アタシは前、カンダタと組んでたことがあるんだよ」
衝撃の告白に、言葉を失う私たち。
カッツェは気にせず続ける。
「それなりにでかいグループだったんだよ。子分も居たしね。そのころは遺跡を荒らしてただけだよ。誓って盗みはしてない」
基本的に遺跡に落ちてるものは拾ったもの勝ちだから、そのへんはリュッセも何もいわなかった。
「でもね、確かに多少意見の食い違いはあったよ。カンダタは盗めりゃなんでも盗みたい奴だったし、アタシは遺跡をめぐるのが好きだったしね」
カッツェはふと遠い目をするように窓のほうを見た。
つられて窓の外を見てみたけど、青い空と活気にあふれる大通りが見える以外には何も変わったものは見つけられなかった。
「そのうち、アタシのことが疎ましくなったんだろうね、カンダタは提案をしてきたのさ。『この辺の遺跡はほとんど回った、だから別の国を目指そう』ってね」
「それでアリアハンへいらしたんですね?」
リュッセの言葉にカッツェはうなずいた。
「どうやってきたの? 旅の扉は封印されてたし、海路だってずっととまったままだったじゃない?」
チッタの言葉にカッツェは少し笑った。
「表向きはね。それなりに金を払えば、船を出す奴はいるんだよ」
「海路で来たんだ」
「そう」
私の言葉に、カッツェはうなずく。
「それで置いていかれたのさ。あんにゃろうに」
カッツェの声が再び低くなって怒気を含み始めた。どうやら思い出し怒りが再びやってきたらしい。
「ひどい話ですね」
リュッセが同情する。
「ホント! ひどいよ! 何その男! カッツェ、殴っちゃえ殴っちゃえ! 何なら私も一緒にぶん殴る!」
私もなんだか聞いていたらむかむかしてきて、カッツェに向けて拳を突き出した。
「ははは、じゃあ一緒にぶん殴ろうな、リッシュ」
カッツェは私の拳に、こつりと拳をぶつけてきた。
「んー、とさあ」
チッタがカッツェの顔を覗き込む。
「姉さんと、そのカンダタの関係は?」
「仲間でしょ? 聞いてなかったのチッタ?」
私が言うと、チッタは少し眉を寄せた。
「んー、それはわかってる。そうじゃなくってさあ」
「何?」
「だから、もっと特別な関係だったんじゃないかって、私は聞いてるの」
「え?」
私は思わずカッツェの顔を見る。カッツェは目を細めてチッタを見ていた。
「まあ、そういう時もあったけど、今は違うよ」
諦めたように、カッツェがつぶやく。
「え、ちょっとまって、チッタはどこで気づいたの!?」
「なんとなくだよー」
私の問いかけに、チッタはにへらと笑ってふわふわと答えた。
思わず私はリュッセを見る。彼は軽く肩をすくめて見せた。

待て、それはどっち!? わかってたの!? わかってなかったの!?

……しかし問いかけるわけにもいかず、その話は聞けないままに終わっていった。

「で、だ」
カッツェは地図を広げて私たちに見せると、続けた。
「今が、ここ。ロマリア」
広い大陸の、本当に西の端っこがちかいような場所に突き出た半島をカッツェが指差す。
「で。この辺はカンダタの縄張りっちゃ縄張りなんだけど、潜伏するならここだろうね」
カッツェの指がすすっと動いて、ロマリアから北東にある広そうな草原地帯を指差した。
「ここにシャンパーニュの塔ってのがある。多分ここだよ」
「行った事あるの?」
「2・3度ね。……ついでだからこの辺の地理の説明もしておくよ」
カッツェは一度ロマリアまで指を戻して、私たちを見た。
全員でうなずく。
「まず、この西側にある半島。これがポルトガ。船による貿易が盛んな国だ。ちょっと前までは簡単にいけたんだけど、最近はどうかな?」
言われたところは確かに海の近い場所に街のしるしがあった。ロマリアからは険しい山脈で分断されている。山を越える方法があるんだろう。
「それから、ロマリアから北。山を越えていくと小さな草原が広がってる。ここがカザーブ」
今度はカッツェがロマリアから北に指を動かす。確かにそこには小さな村のしるしがあった。
「シャンパーニュを目指すならここから西だ。とりあえず目指すのはこの村だね」
「ねえ、この北側にある町は?」
チッタが指差したのはカザーブの北にある、大陸の北の端にある街のしるしだった。
「そこはノアニール。……アタシは行った事ないけど、なんか性質の悪い呪いにかかってるとか何とかだよ。行かないでもいいんじゃないかね?」
カッツェは肩をすくめる。
いうとおりかもしれない。
「で、今度はロマリアから東。この橋を渡って東南の方向」
ロマリアから東側は、広い大陸が続いている。ただし、真ん中あたりをやっぱり険しい山脈が大陸を南北に走っていて、大陸を東西に分断していた。
その分断された大陸の西側は、広い森と草原が広がっているようだった。
「この海に近い街がアッサラーム。えげつない商人の町だよ」
「えげつない?」
リュッセが聞き返す。
「ここで買い物をする奴はバカだ」
「ああ、ぼったくりなんですね」
カッツェがうなずく。話は続いた。
「で、このアッサラームから今度は西。ロマリアの南の海を挟んだ向かい側」
指さした場所は、広い砂漠になっていた。
「この砂漠の南西にある広いオアシスに在るのがイシス。独特の文化を育んでる街だ。女王が治めてるんだよ」
「うわー、それは会ってみたいね!」
チッタが目を輝かせる。
「大体、こんな感じかな。アッサラームより東はアタシも良く知らない」
「でも、それだけ知ってれば十分だよ。カッツェはこんなのどこで覚えたの?」
「この辺は旅をしたおしたからねえ。ほかにも情報を交換したり、場所や特徴を知るだけなら、情報を拾うだけでもどうにかなるもんだよ。本当かどうかは別だけどね。まあ、街の名前まで嘘を教えられてるってことはないだろう」
「そうだね」
私はうなずく。
「とりあえずは、カザーブを目指せばいいんだよね?」
「そうなる。悪いね」
「いいよ。カッツェが一緒に行ってくれるほうが心強いし。チッタも言ってたけど、これからずっと一緒に居てくれてかまわないよ」
「考えておくよ」
カッツェの返事は、ちょっとだけ良くなっていた。


■というわけで、カザーブ目指してみます。
本人はゲームではここら辺は全部捨てて早解きでダーマを目指していたりするので、記憶的にあやふやな何かがあります(笑)

どうでもいいおまけ。身長表。
リッシュ 157
チッタ 160
カッツェ169
リュッセ 173

さらにおまけ
イチ 183
ローラ姫 162

ついでにおまけ
テス 178
ビアンカ 163

そうなのー。リッシュちゃんは一番ちびっこいのー。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索