白い兎が逃げる
2007年1月17日 今日の「本」(活字)
■今日の本
ISBN:4334741789 文庫 有栖川有栖 光文社 ¥680
「嘘ばっかりだ。地上にも……地下にも……」
「ああ、そうだ」火村は突き放した。「どこも同じだ」
私も言いたかった。
どこも同じだ。目を開き、自分で世界を見ようとしないのなら。
「中篇」集だそうです。
確かに4本の作品はどれも短編というには長かった。そして文庫に4本入るのだから勿論長編でもないですね。
というわけで、中篇集。
1本が微妙に長いので、「読んだ!」という満足感はかなりのものでした。
相変わらず火村先生は格好良いのです。
今回はちょっと苦戦気味?でしたけど。
表題作は鉄道物で一番長いのですが、今回はソレよりも3本目に入っている「比類のない神々しいような瞬間」がお勧め。
もう最後の決まり手になる事柄は賞味期限が終わってるのかも知れないけど。
安定してどの作品も楽しめるし、読み終わった後の満足感も高いし、まあ、お買い得なのではないでしょうかね。
2007年11冊目
ISBN:4334741789 文庫 有栖川有栖 光文社 ¥680
「君を好きになった。君も僕に興味を持って欲しい。それが無理なら、離れたところから君を見守っているだけでもいい」―。ストーカー行為に悩む劇団「ワープシアター」の看板女優・清水玲奈。彼女を変質者から引き離すプランは、成功した筈だった。ところが、ストーカーの死体が発見され、事件は思わぬ展開に!臨床犯罪学者・火村英生の論理的思考が冴え渡る、4編の傑作本格推理。
「嘘ばっかりだ。地上にも……地下にも……」
「ああ、そうだ」火村は突き放した。「どこも同じだ」
私も言いたかった。
どこも同じだ。目を開き、自分で世界を見ようとしないのなら。
「中篇」集だそうです。
確かに4本の作品はどれも短編というには長かった。そして文庫に4本入るのだから勿論長編でもないですね。
というわけで、中篇集。
1本が微妙に長いので、「読んだ!」という満足感はかなりのものでした。
相変わらず火村先生は格好良いのです。
今回はちょっと苦戦気味?でしたけど。
表題作は鉄道物で一番長いのですが、今回はソレよりも3本目に入っている「比類のない神々しいような瞬間」がお勧め。
もう最後の決まり手になる事柄は賞味期限が終わってるのかも知れないけど。
安定してどの作品も楽しめるし、読み終わった後の満足感も高いし、まあ、お買い得なのではないでしょうかね。
2007年11冊目
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