■始めました
Video Game ソニー・コンピュータエンタテインメント 2004/08/05 ¥1,800
完成された独特の世界観と、切なく心を振るわすストーリーで高い評価を得た『ICO』。その名作が価格改定したPlayStaiton 2 the Bestとしてふたたび登場。ゲームは、そこかしこに仕掛けられた謎を解きながら舞台となる霧の城から脱出することが目的のアドベンチャーだ。だが、主人公が単に脱出するのが目的ではなく、城の中で出会った不思議な少女と手に手をとって、エスコートしながら彼女を外へ導くという、一風変わったコンセプトをもっている。

「角の生えた子どもは生け贄にならなければいけない」。そんな掟のある村に生まれたイコには2本の角が生えていた。ある年、イコは村の神官に連れられ、孤島にそびえ立つ城にいけにえとして捧げられた。彼はじっと静かに目を閉じていた。だが、突然起こった地震によってイコは閉じこめられていたカプセルから脱出し、城の中で自由の身となる。さまよい歩くうち、1人の少女と出会った。言葉の通じない2人。でもイコはそっと彼女に手を差し出す。「一緒に城から脱出しよう」。そこからイコと少女の冒険が始まった。

なによりもまず驚くのが、少女と手をつないだ瞬間の感覚。操作自体はR1ボタンを押すだけなのだが、デュアルショックから「ブルッ」とくる振動が、あたかも少女の手をとおして伝わる心臓の鼓動のように感じられるのだ。この甘く切ない青春を思い出すような演出と、精巧に作り込まれた世界観とが相まって、プレイヤーの心はいつしか勇敢で心優しいイコと重なり合う。この感覚が『ICO』の醍醐味といっても過言ではないだろう。純粋無垢で崇高な気持ちになりたいときに、ぜひプレイしてみてほしい。


霧の中を進む。
辺りは静かで、馬の足音しか聞こえない。
ちょっと肌寒いけど、それが気温のせいなのか、これからのことのせいなのか、良く分からなかった。
馬の背に揺られて、ぼくは進む。連れられていく。
生贄になりに。
つのがあるから。
馬の後は船に乗って、ぼくは大きなお城に連れて行かれた。
神官さんが剣を使うと、不思議な光がでて、行く手を阻んでいた石像が動いた。

大きな広間だった。
沢山のカプセルがならんでいて、その一つが光って口をあけていた。
ぼくはそこに入る。
「悪く思うな、村のためだ」
言われた。
でも、よくわからない。
いいもわるいも、そうするためにぼくは育った。

しずかだった。
ただしずかだった。
ずっとずっとしずかだった。

そのうち、世界が揺れだした。
どんどんそれは大きくなって、一番大きな揺れは今までとちょっとちがってた。
ぼくはカプセルから放り出されて、広間に叩きつけられた。

天井には大きな鳥かごがあって、そこから黒いしみが湧き出してきた。
水のようにそれは床にしみを広げていく。
そして。

目が覚めた。

広間には誰も居なかった。
ぼくが入っていたカプセルが倒れている。
中からでちゃった。
村は大丈夫なのかな。
生贄失格?
辺りをみまわす。
カプセルは壁一面にぎっしりならんでいる。
一つ一つに角の生えた子が入ってるのかな。
それともこれから入るのかな。
まだみまわす。
階段が沢山あった。
歩いてみる。
動ける。

行かなきゃ。

階段をのぼると、レバーがあった。
がちゃりと引くと、足元で何かが開いた音がした。
部屋の中を歩いてみる。
祭壇みたいなのが天井近くに見えたけど、跳んでも跳ねても手がとどかなかったから諦めた。
階段の下にはドアがあって、ぼくは次の部屋に行く事にした。

次の部屋は、丸い形で周囲に階段があった。
階段をのぼっていくと、天井から大きな鳥かごがつるされているのに気がついた。
中には、夢と違って女の子が居た。
真っ白な女の子だった。
「なんでそんなところにいるの? 閉じ込められてるの? いまだしてあげる!」
……とはいったけど、女の子から反応は無かったし、階段は途切れていた。
向こうに、続きみたいな階段がある。
階段は、壊れたんだ。
壁には格子のない窓があって、外から風が吹き込んできている。
飛び上がって、外をみると、バルコニーに繋がっていた。
そのバルコニーを使うと、向こう側の階段の続きに繋がっていた。
階段の突き当たりに、レバーがあった。
ソレを引くと、女の子の籠が床近くまで下りていった。
階段を下りて見に行くと、でも、床にはかなり遠いところに女の子は居る。
逆側から階段を上って壁から籠に飛び乗ると、籠が落ちた。
それで中から女の子が出てきた。
はだしなのが、ちょっとかわいそうだ。
「       」
女の子は何かいうけど、全然何を言ってるのか分からなかった。
ぼくはおもわず自分が何でこんなところにいるのかとか、口走る。
何で言い訳をしているんだろう。
何だか不思議な気分だ。

急に女の子が視界から消えた。
黒い影が、人の形をした影が、女の子を持ち上げたからだった。
影は丸い影のほうへ女の子を連れて行く。
あ、だめだ。
つれてかれちゃ、駄目だ。
足元に転がってた棒を振り回して影を追いかける。
影は手ごたえがないまま、掻き消える。
女の子だけがのこった。

いこう。

手を伸ばす。
その手を女の子がつかむ。

手をつなぐと、女の子がここにいるってわかる。
ドキドキした。

部屋には、神官さんがどけたのと同じ石の人形があった。
女の子が近付くと、剣と同じような光がでて、石の人形が動く。
「どうやったの?」
尋ねたけど、女の子は答えない。
ぼくらは言葉が通じない。

部屋を抜けると、大きな段差のある部屋に出た。
ぼくはすぐに段差に飛びついて上れたけど、女の子はそうは行かない。
「おいでよ」
手を伸ばす。
女の子を引っ張りあげる。
窓から外に出ると、長い橋があるベランダに出た。
ベランダの端に不思議な椅子がある。
女の子はそこに腰掛けると、不思議な声でぼくをよんだ。
ボクも一緒に座る。

まだまだ、先は長そうだ。




■というわけで、イコ始めました。
アビスが見つからなかったので、借りたのだ。

実際はもうちょっと進んでる(といっても部屋一つ分)

友人のおうちで初めてやった時は、女の子に随分イライラしたんだけど(トロいから……)
アレは間違ってたね。

これ、おもしろい。
なにが、とは言いにくいけど面白い。
ノーヒントで頑張りたい所存だ。

ちなみに一回女の子を影に引きずりこまれてゲームオーバーした。
頑張りたい所存だ。

まだ女の子の名前は分からない。
ので、暫く仮称を「ボンソワール」とする。
イコの呼び声がそう聞こえるから。

ボンソワールははだしで走り回らされてちょっと気の毒だ。

このプレイ日記は多分こんな感じに進むと思います。
もう書かないかもしれないけど。

コメント

ゲルタ
ゲルタ改
2006年12月20日8:15

ICO、面白いですよねー。
オレ、大好きで何回もやったので、
こーき様のプレイ日記を拝見して
「うおおおおっ!!」って興奮、
そして、またやりたくなってしまいました。

それにしてもボンソワール!!
いい名前!!
確かにそう聞こえますよね(笑

こーき
こーき
2006年12月20日13:13

>ゲルタ改様
きゃー! ゲルタ兄様がウチに来てくださった!
そそそそそそ粗茶ですがどうぞ!
ICO、とても素敵なゲームですよね! 今までやってなかったのを悔やみます。

わたしなんぞのプレイ日記が「またやりたい」の原動力になるなんて、世の中どう転ぶかわからないですね。
でも嬉しい……!
是非兄様もまた遊んでプレイ日記を!
正直次は書かないでさくさく進めようかと思ってましたが、書きますプレイ日記!
兄様に捧ぐ勢いで!

ボンソワールって、聞こえますよね。
時々「ボンソワ」とも……。
本名わかってもボンソワールと呼び続けるかもです。

お気に入り日記の更新

日記内を検索