■どうもこの「今日のDQ3」の進みがわるい。
もしかして、リアルタイムでやってないからだろうか。
……やろうかなあ。GBCのはすぐにでるんだよね。
SFC版はどこいっちゃったんだろう……。

■レーベの村 1
階段は森につながっていた。階段は地面に階段が埋まっているかんじで、階段が終わると森、と言う変わった構造になっていた。
カッツェはすぐにコンパスを取り出して、方角を確かめる。
「北はあっちだね」
指をさしたほうは、森の終わりが近いのか、少し明るかった。
「森も終わるみたいだし、とりあえず、北に行ってみるか」
「そうだね」
私はうなずいて、大きく伸びをする。地下より空気がずっと気持ち良くて、息を吸うと体がきれいになった気がした。


短時間で森を抜けると、急に視界が開けた。
森の北側には緑の平原が広がっていて、遠くに小さな村があるのが見える。たぶん、レーベの村だろう。
東も西も、見渡すかぎり平原で、薄く青い空を鳥が飛んでいく。吹いてくる風は少し冷たくて気持ちがいい。
「じゃあ、あの村行ってみよう」
私は向こうに見える小さな村を指差して、皆を見る。
皆はうなずいた。
「それがいいでしょう、あれはレーベの村ですしね、目的地です」
「行ったことあるの?」
「ええ、まあ、お使いで」
リュッセはあいまいに笑ってから頷いた。
「ふぅん。私は初めて」
「いい村ですよ。のんびりしてて。将来的にはああいう所で暮らしてみたいですね」
「へぇー」
私はリュッセを見上げる。
「隠居?」
「まあ、そんなものかもしれないですね」
リュッセは困ったように笑う。
「そんなにのんびりした村?」
チッタが向こう側からリュッセを見上げる。
「ええ、そうですね。アリアハンとは時間の流れ方が違う感じですかね」
「えー。私無理かも。都会万歳ー!」
チッタは苦い顔をしてから、空に向かってそんなことを叫ぶ。先頭を歩いていたカッツェが声をたてて笑った。
「じゃあアタシは遺蹟万歳ー!」
「田舎万歳ー」
カッツェとリュッセは立て続けに叫ぶ。
「あ、え? じゃ、じゃあ私はどうしよう」
「はーいリッシュ時間切れー!」
「えー」
チッタに時間切れにされて私は口を尖らせる。
「こういうのは、早く言った者勝ちなの!」
チッタと私のやり取りに、カッツェもリュッセも遠慮なく笑う。私はなんだか恥ずかしくなって、ちょっとそっぽを向いた。そんな私の頭を、カッツェがぽんぽん、となだめるように軽く触る。
「別に怒ってないよ」
「そんなの分かってる」

途中で一回軽い休憩をはさんで、私達はレーベの村についた。
レーベはとても小さな村で、村の中央を舗装されていない土の道が通っている。一応目抜き通りなんだろう、宿や道具屋なんて店が軒を連ねている。
私達は村の入り口に近いところにある宿に部屋をとってから村を回ってみる事にした。
ナジミの塔のお爺さんの言うことが正しいなら、私はここで道をしめしてもらえるはずだから。

村には大きな出来事は何もないみたいだった。特徴といえば、北側に小さいけどとても澄んだ池があるくらい。あとは目立ったところは何もなかった。
村の南側では、大きな岩を相手に、力を試している若いお兄さんが居た。変ったことをしているな、と思って声をかける。
「何してるんですか?」
お兄さんはバツが悪そうに笑う。
「いやあ、やっぱりびくともしませんね。コレを動かせたら畑でも作ろうかと思ったんですが」
「へえ」
岩は確かに大きい。高さは私の腰よりちょっと高いくらいで、周囲は私とチッタが二人で腕をまわさないと届かないくらい。
「やってみよっかな」
私はイタズラ心で、岩を押してみる。岩の表面は思ったよりかさついていて、触るとパラパラと表面が落ちる。
「やっぱり無理かなあ」
と、言いかけたとき。ずずず、と岩が動いた。

ちょっと、冗談でしょう?

思ったけど、一回動き出すと勢いがついたのか岩はそのままちょうど岩一個分くらい動いてから止まった。

「わ、すごい!」
お兄さんが私の顔を尊敬のまなざしで見る。
私は内心泣きそうな気分だ。
「その力が何かの役に立つ日がきますよ!」
……来なくて良い……。
「あれ?」
岩が動いたあとの地面を、カッツェがマジマジと見つめる。そしておもむろにしゃがむと、何か金色に光る小さなものを拾い上げる。
「お金かと思ったけど違うね。……コイン? 装飾が細かいな」
しばらくその小さなコインをカッツェは見つめていて、それをポケットに入れた。
「貰って良いよね?」
なんてお兄さんに尋ねたのはそのあとだった。


「退屈なところねー」
一通り村を回って、チッタは池のふちに沿って作られている柵に腰掛けてため息をついた。
「そうですか? のんびりしてていいじゃないですか」
「リュッセ君老けてるんじゃない?」
「感覚が、とか付けてくださいよ」
チッタの言葉にリュッセが少し嫌そうな顔をして眉を寄せる。カッツェはまた笑いをこらえるみたいに肩を揺らしていた。
「アンタたちの話を聞いてたら飽きない」
「変な話なんてしてないよ」
チッタは頬を膨らますけど、カッツェは聞いてなかった。
「さて、あのでかい家に話を聞きに行こうか。村の長老らしいよ」
「お爺さんの知り合いには丁度いい歳だね」
カッツェの提案に私は頷く。
「じゃ、きまりだ」

私達は池の隣にある、村で一番大きな建物にやってきた。
ノックしてから扉を開ける。中から何を煮詰めているような変なにおいがした。薬かもしれない。
一階はがらんとしていて、ほとんどものが無い。大きなツボだけが目立っている。右手側に階段があって、私達は二階にあがった。
「おや、よくきたね」
中に居たのは、少し目つきが鋭い、痩せているけど威厳のあるおじいさんだった。水色がかった白いローブを着て、椅子に腰掛けていた。
「こんにちは」
「はい、こんにちは」
おじいさんはヒゲを撫でながら笑う。笑うと鋭い目が少し和らいで、気のいい人なのだと気付く。
「話はもうナジミのに聞いてるよ。さあ、この魔法の玉で封印をとくと良い。海の向こうではアリアハンからの勇者を待ち望んでいるはずだ」
お爺さんはそういうと、抱えていた箱を私のほうに差し出した。

「ええと……その」

私は言葉に詰まりながら、お爺さんを見た。
自分が愛想笑いをしているのが分かる。
「どうしたね?」
「その……それ、なんですか? 封印をとくって、どこのなにを……」

その言葉に、今度はお爺さんが困ったように口をぱくぱくとした。

どうしたもんだろう。


■頑張ればもう少ししたらアリアハン脱出ですね。
いえーい。

▼覚書
カッツェ 165
リッシュ 157
リュッセ 174
チッタ  150

ん? 身長。

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