今日の「DQ3」(10)
2006年6月16日 今日の「DQ3」■昨日久しぶりに、GBC版のDQ3をやりました。
いやー。ボタン配置とか忘れてるわ。
そうそう、コマンドはBボタンだったね。
■ナジミの塔 4
■おっかしいなあ。
ナジミの塔、脱出失敗。
もう一回続きます(笑)
もうこんなんばっかり。
……DQ5を抜くかもしれんな。長さ。
いやー。ボタン配置とか忘れてるわ。
そうそう、コマンドはBボタンだったね。
■ナジミの塔 4
皆が小屋のほうへ歩いていく。私は動けないで、思わず皆を見送る。
カッツェがドアノブを無造作にひねった。
「あ、鍵かかってる。……あけちゃうか?」
カッツェが扉の鍵をあけようとするのをチッタは止めた。
「姉さん、人が住んでるかもしれないんだから、勝手にあけちゃダメだよ」
「あー、そうだったね」
カッツェは面倒臭そうに頭を掻いた。
二人がそんな話をしているのを見ていたリュッセが、私のほうを振り返った。
「リッシュさん?」
「何?」
「来ないんですか?」
「鍵、かかってるんでしょ? だったら、行かなくても、ね?」
「……まあ、そうですけどね」
いまいち納得いかなさそうにリュッセは私を見ていたけど、やがて諦めたみたいにカッツェたちに視線を戻した。
「どうですか?」
「返事がないの」
「人がいないか、居ても寝てるかのどっちかだ」
カッツェが肩を竦める。
「どうするかね?」
「鍵を取り上げた人がここに居るとして、ちょっと時間ずらしてみるとか。ほら、三階でまだ塔の真ん中行ってないし。起きるかもしれないよ?」
チッタは、家の中で人が寝ていることに決め付けた提案をする。
「どうする? リッシュ。アンタが決めな」
カッツェに言われて私は少し考える。
「じゃあ、下の階の真ん中あたり見にいこう」
少なくとも、高さを意識しないで済む、とは口にしなかった。
「決まりだね」
カッツェが頷き、皆が階段方面へ戻ってくる。
皆が階段をおりていく。チッタは私にちらりと目配せをする。
ああ、そうだ、私もおりなきゃ。
とまった頭でぼんやり思って、動こうとしたけど、すぐには足が反応しなかった。
一刻も早くおりたいのに。
左足から前へ……なんて考えつつ、なんとか動こうとしていたら、階段をおりようてしていたリュッセと目が合った。
「……」
しばらく、じっと見つめられる。
あー、リュッセってやっぱりきれいな顔してるなー、なんてぼんやり思った。
ら。
リュッセが階段をのぼって戻ってきた。
そのまま、無言で手を引かれる。
「!?」
びっくりしてリュッセの顔を見上げる。
リュッセが私を見てほほえむ。
「秘密にしますよ」
「なんのこと?」
「恐いんでしょ?」
「何が?」
「高いところが」
「……ばれちゃった?」
「まあ、恐いものは恐いですよ。仕方ないです。……ちょっと意外でしたけどね」
「リュッセも恐いものある?」
「ありますよ。……秘密ですけど」
「秘密かぁ」
「いつか言う日もくるかもしれませんけどね」
階段の一番上で、リュッセの手が離れる。
残る暖かさに、少し残念な気分がした。
三階に戻る。
外周の壁があって、外は窓から見える程度。ようやくほっとした。
まあ、しばらくいったら、また外壁のない回廊へでる場所もあるんだけど、さっきより随分気が楽。
壁があるってすばらしい。
塔の中心にむかう通路は所々出っ張った壁に遮られて、迷路みたいに蛇行していた。左手側に入り口が二つあって、部屋につづいている。
右手側は、ずっと壁。カッツェはその壁に張りついて、コンコンと叩いている。眉を寄せて不審そうだ。
「……どしたの?」
「回廊はぐるっと外周をまわってた。で、ここは壁だ。ドアや入り口の類はなかったけど、中は空間がありそうだ」
「どういうこと?」
「上か、下からしか入れないのか、それとも単に空間なのか……気になるねぇ」
カッツェはにぃっと口の端を釣り上げた。
「あとで入り口探してみよう」
私の提案にカッツェは満足したようで、大きく頷いた。
空間はとりあえず保留して、左手側の部屋を覗いてみた。
手前側は広い空間で、宝箱が一つ置かれていた。途端にカッツェの目が輝く。
「気を付けてねー」
チッタは心配そうにカッツェを見上げる。カッツェのほうは軽く左手をあげて応えると、宝箱に近寄る。
カッツェが何回か蓋の辺りを触ると、宝箱が開く。
中からはいくらかのお金が出てきた。
「ま、こんなモンだろうね」
カッツェは軽く肩を竦めると、小さくため息を吐いた。
隣のがらんとした部屋には、登りの階段があった。
「え、また登り? さっき屋上だったでしょ? この階段のぼると……どうなるわけ? さっきは見なかったけど、あの小屋の死角にも階段あったのかな?」
チッタが首をかしげる。
「考えてるより、行ったほうが早い。行こう」
カッツェは階段の一番下に足をかけて、右手の親指でくいっと上を指差した。
私は階段をちょっと重い気分でのぼった。
そしたら、
「おおっよく来た!」
なんてお爺さんの声に迎えられた。
階段の先は、屋上じゃなかった。
板張りの床の小さな部屋で、小さなテーブルのところに小柄なお爺さんが座っている。部屋には他に、ギッシリと本の詰まった本棚が二つと、ベッド。
……もしかして、あの小屋の中?
「もしかして、部屋の外に先に来てくれたかね?」
お爺さんは小柄だし、顔はやさしいのに、とても威厳がある。
「ええ、まあ」
「それは申し訳ない事だった。今し方まで眠っておったのでな」
「やっぱり寝てたんだ」
チッタが小声で私に耳打ちする。
お爺さんは聞こえたのか、少し笑った。
「さて、リッシュよ」
お爺さんは私を呼ぶ。
「え? 何で私の名前を?」
「夢でお前さんが名乗ったからだ。ワシは夢で色々な事をしる。リッシュが今日鍵を受け取りにくるのもしっていたよ」
「じゃあ起きててよ」
チッタのもっともな言い分に、お爺さんは笑う。
「まあ、夢にも多少の誤差はある」
言って立ち上がって、本棚の小さな引き出しから鍵を取り出した。
「これが盗賊の鍵だ。単純な扉なら、たいていあけてしまうよ」
「使っていいの?」
「お前さんが悪さをしないのは分かっているからな」
お爺さんはにこにことして私に鍵を手渡してくれた。
「リッシュ、北のレーベにむかいなさい。そこでワシの旧い知り合いが魔法の研究をしておる。お前さんの道を示してくれるよ」
「わかりました。ありがとうお爺さん」
私は頭を下げる。
「ねえ」
チッタがお爺さんを見る。
「私の夢はかなう?」
「かなうよ、チッタ」
答えて、お爺さんはみんなを見渡した。
「カッツェの目的も、リュッセの願いも、みなかなうよ。……少々時間はかかるがね」
お爺さんは微笑むと、ベッドのほうへ歩いていく。
「ワシは夢の続きを見るとしよう」
「ありがとう、さようなら」
私たちは声をかけて、小屋をあとにした。
■おっかしいなあ。
ナジミの塔、脱出失敗。
もう一回続きます(笑)
もうこんなんばっかり。
……DQ5を抜くかもしれんな。長さ。
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