■今日の本
ISBN:4167334259 文庫 椎名誠 文藝春秋 2005/12 ¥490
大のビール党のシーナがウイスキーの本場、スコットランドに上陸。ブルーブラックの夜空の下、目からウロコの水割り体験に陶然とする間もなく、モンゴルの左右同じサイズが揃わない靴屋と禅問答、チベットのグラマラスな女神には憤怒の目で睨まれる。高尿酸値をものともせず、やってくれます、痛快赤マント。

やがてあろうことか、何匹かのハチがホースを持つわが方に飛来してくるようになった。かれらを苦しめる真の敵を発見したようだ。ブーンと数匹がわが顔のまわりをとびかったところで放水中止。そういえば人民ホウキのホウは「蜂」ではなかったか……。

はい、年に一度のお楽しみ、新宿赤マントの文庫版です。
去年の年末に出てたじゃないか。気付かなかった。
あいかわらず、椎名さんは色んなところに旅立ち、色々酒をのみ、なんだかジグザグと元気にしておられました。

この巻での見所は「河芸町で大失敗の巻」
いやあ、そういうの、あったあった。みたいな。
新聞で随分取り上げられたもんね。
あのときは「もうこの親父はー」って感じだったなあ。椎名さんらしいよね、みたいな(笑)
どうしてそうなったのか、その後どうだったのか、などかかれていて面白かったです。

あとは、9・11のテロ。
当日からずっと衝突の画面がでていた日本ではわからなかったけど、当日からニューヨークはバスも走って普通に落ち着いていたそうです。
……まあ、いろいろ献血の列ができたり、皆がやれることをやっていたらしい。
そういうのって、知らなかったな。
知れてちょっと良かった。

もっと大人の、広い視点をもたないといけないな、と思いました。

2006年10冊目

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