■最近、FF12のレベル上げが再び楽しいです。
ヘネ魔石鉱でゼリーをファイラで虐殺エスケープ虐殺エスケープエンドレス。

マザー3もちょっと進んで、現在5章(発売日購入・笑)

のんびりいこうぜ。

そうそう、のんびりといえば、携帯のモンスターフレンズ(アプリ)。漸く、竜王さま真の姿に。
始めたの、11月ではなかったかね。うふふ。

■初めての戦い (リッシュ視点)
アリアハンの町は高い壁に囲まれている。外に出るには、東西に走った町の真ん中を通る大通りの西の端にある門か、その大通りから南にいったところにある門か、どちらかから出るしかない。
普通は、西側からでる。アリアハンの町の東はすぐ海で、レーベの村があるのは北西だからだ。もちろん、私たちも西の門から外に出た。

朝露の光る草原を、風が通り抜けていく。草がさわさわと音を立てて波打っている。
いつも、門の内側から見ていた外の世界。
遠くに小さく塔がかすんで見えた。
あれが、これから目指す事になるナジミの塔。
カッツェさんが地図を開いて私達に見せてくれた。
「いいか? 現在地が此処だ」
カッツェさんが地図上のアリアハンをはじく。
「で、目的地が此処」
今度は、湾の中の島にある塔の絵を指差した。
「あれ? 此処へはどうやって行くの?」
チッタが地図を覗き込んで小首をかしげた。
確かに、島まではつながった橋や船はなさそう。
カッツェさんの指が、またアリアハンに戻ってきた。
「これからの道のりはこんな感じ。まずは此処から北西を目指して歩く。そうすると、そのうち橋が見えてくる。湾を渡りきる大きな橋な。これを渡る。渡ったら、南下する。湾に沿ってずーっと南下していくと、そのうち洞窟が見えてくる。此処が当面の目的地だ」
カッツェさんが指差した先には、確かに洞窟の絵が描かれていた。丁度、アリアハンの町とナジミの塔を繋いで、湾の向こう側にある。
橋を渡って北の方にはレーベの村があるけど、そっちのほうへは行かないらしい。
「その洞窟には何があるんですか?」
「なに、というモンじゃなくてね、塔に繋がる地下道が続いてる。その地下道を通って塔に地下から入る。塔へ行く理由はわかってるだろ?」
「……カッツェ姉さんはどうしてそんなに詳しいの?」
チッタの言葉にカッツェさんが顔を上げた。
「……姉さん?」
「私お姉さんって欲しかったんだー」
答えになっているようななっていないような、そんな返答をしてチッタは笑った。
「……まあ、何でもいいけどさ」
カッツェさんは軽く息を吐いた。
「アタシは遺跡専門っていっただろ? とりあえず行ってみたことはあるわけ。塔は登らなかったけどね」
「洞窟どうだった?」
「……どうもこうも、普通だった」
「……この場合の普通って、何?」
私が聞くとカッツェさんは肩をすくめた。
「魔物がでて、入り組んでて、それなりに宝がある」
「……なるほど」
私は大きく頷く。
「ま、ともかく洞窟目指していこう」
カッツェさんを先頭に私達は歩き出した。

舗装されていない平原は、歩くたびに踏みしめた草の匂いがした。地面は硬くて、今のところ歩きやすい。アリアハンのお城を囲むように、森が青々と葉を茂らせているのが見える。
時々走り抜けていく春先の風は少し冷たいけれど、太陽は白い光を落としていて暖かい。

歩くのには丁度良かった。

町を離れて、少し行った右手側の草が風もないのに揺れた。
「気をつけろ!」
先頭を歩いていたカッツェさんがいきなり声をあげた。そして素早くナイフを構える。私はあわてて銅の剣を構えた。
草むらから、青くて透明の雫型をした魔物がとびはねながら二匹連なって出てきた。
雫型には手足がなくて、おっきな目と口だけがこちらに向けられる。
魔物なんだけどあまり恐くない。
「スライムだからって油断はするなよ」
カッツェさんは言うと、スライムに斬り掛かる。私はカッツェさんとは違うほうのスライムに斬り掛かる。
後ろから小さな火の球が飛んできて、スライムにあたって弾けた。
今の何?
ともあれこれで一匹倒した。
カッツェさんが一撃で仕留められなかったスライムに、チッタが体当たりをされる。痛そうな声をチッタはあげた。
その後から、リュッセさんがスライムを棍棒でたたく。
スライムは形を保てなくなって地面に溶けていった。
「大丈夫ですか?」
リュッセさんがチッタの腕を見て、何事かつぶやく。
リュッセさんの手から淡い光があふれて、チッタの腕の赤く腫れた炎症が消えていった。
「それって、魔法?」
「そうですよ。見るのは初めてですか?」
私の問い掛けにリュッセさんはうなずいて、逆に質問してきた。
「うん、初めて。便利だねー」
「きっとリッシュさんも使えるようになりますよ」
「そうかな? じゃあスライムに飛んでった火の球は?」
「あれは私」
チッタが笑う。
「チッタって魔法使えたんだ」
「リッシュ私を何だと思ってたの」
チッタが半眼になる。
「私の前で修業してたときはついぞ火の球なんて飛ばなかったじゃない」
小さいとき、私は剣の修業を、チッタは魔法の修業を、一緒に広場でやっていた。けど、その時チッタはたいてい杖を見つめて集中してるだけで、なにか派手なことをやってたワケじゃなかった。むしろ転んだり怪我したり、私のほうが派手だったくらい。
「でも魔法って使うと疲れるんだろ?」
カッツェさんはチッタの顔を覗き込む。
「確かに、精神的に疲れるの。だからあんまり沢山は使えないかなぁ……。ぐっすり寝たら平気になるんだけど……。リュッセくんもそう?」
チッタはリュッセさんを見上げる。
「そうですね、おなじです。まだまだ未熟なので、僕もあまり魔法の多用はできません」
カッツェさんは「ふぅん」と言うと唇を尖らせて目を細めた。
「よし、しばらく洞窟行きはなしにしよう」
「えっ!?」
私たちは一斉にカッツェさんを見た。
「なんで!」
「一つは単純に連携の問題。まだまだお互い遠慮があるからね、こういう状態のまま遠出は危険。もっとお互い信頼できるようにならないとな」
そう言ってカッツェさんは私たちをぐるりと見渡した。
「次に、慣れ。戦いなり野営なり、もっと慣れてから遠出したほうがいい。戦いに慣れたら、魔法ももっと余裕を持って使えるようになるだろ。それはパーティー全員にとって有益」
「なるほどー」
私が納得してうなずくと、カッツェさんは困ったように笑った。
「その間に、リッシュにはリーダーの自覚も持ってもらわなきゃな。いつまでもアタシが指揮してるワケにはいかない」
「がんばりまぁす」
私は肩を落としてため息を吐く。

まだまだ旅は始まったばかり。
問題は山積みで、私はちょっと憂欝。


■今回はずーっと主役であるリッシュちゃんの視点で書こうと思ってたのですが、飽きました。
ので、次回以降は色んな視点で書いていきます。
私はこらえ性がないです。ええ。

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