■書いていることをすっかり忘れていたとか、そういうことはヒミツです(笑)
やっぱり5の時とは熱が違うなあ。……リアルタイムでやってないからだな、これは。
よし、やろう。DQ3。
……でもFF12とマザー3が……まだなんだよね。

■旅立ち 2
チッタは私の手を引いて歩く。
旅人や冒険者達が集まるルイーダさんの酒場があるのは、町の入り口近くの目抜き通り沿い。ちなみに私の家のおむかい。
お城から伸びる南北の大通りと交わる左右に伸びた大きな通りを私達は歩く。
時々、すれ違う男の人が振り返るのが分かった。
私一人で歩いてもそういうことは無いから、つまり見られているのはチッタのほう。
チッタ、確かに、可愛いもんな。
チッタの、肩で切りそろえたオレンジの髪が歩くたびに揺れるのを見ながら、私は内心ため息をついた。
チッタは、女の私が見ても、本当に可愛い。
ちょっとつり気味の大きな緑の目。出るところが出て、引っ込むべきところがちゃんと引っ込んでる体。すらーっと伸びた手足。
思わず私は自分の体を考える。
メリハリ無い。
ああ、なんかがっかり。
その素敵に女の子なチッタは、服装もちゃんとそれを引き立てるような格好をしている。とんがった黒い帽子に、緑の足首まであるロングスカートのワンピース。コレは胸ががーっとあいていて、腕は長い手袋をしているだけ。黒いマント。

「なんか、チッタってカワイイよね」
「いったい何?」
チッタは振り返って困ったように笑った。
「……いや、その格好で大丈夫かな?」
「んー、大丈夫じゃなくなったら、またそのとき考える」
にっこり笑って、チッタは私の顔を覗き込んだ。
「リッシュも凛々しいお姉さん、ってかんじで素敵」
「……あそう?」

そんなこんな話しながら、私達は町の入り口までやってきた。ここにルイーダの酒場がある。
「お客として入るの初めて」
私たちはドアをあけて中にはいった。

酒場の中は昼間なのにちょっと薄暗い。中にはたくさんの人がいて騒ついていて、食器の触れ合う音や、話し声が独特の空間を作り出している。
その中を私たちは奥のカウンターをめざした。

「あれ、どうしたのリッシュ。今日はアルバイト頼んでないでしょ?」
ルイーダさんは私を見てきょとんとした顔をした。
「今日は客だよ」
「あ、旅立つの今日だっけ?」
ルイーダさんは紫の長いウェーブした髪をくしゃりと掻いた。
「じゃあ商売しなきゃねぇ、何飲む?」
「すぐ行くから、お酒は困るな。お茶でいいよ」
「儲けになんない客だー」
ルイーダさんは大げさにため息を吐いた。
「リッシュ、あんたが来たワケはわかってるよ。チッタと二人で旅するのは無謀だもんねえ」
「はっきり言うなぁ」
チッタは頬を膨らます。
「とりあえず、席についてな。お薦めの子がいるから、そっちに行かせるよ」


「あんたがリッシュ?」
私とチッタが座っている席に女の人がやってきた。
「そうですけど……」
女の人は褐色の肌に銀色のショートカットの髪をした、背の高い人で、体にぴったりくっつく黒の服を着ていた。私より年上に見える。
「アタシはカッツェ。洞窟や遺跡でトレジャーハントをしてる」
カッツェさんはあいていた席に座った。
「リッシュです」
「チッタです」
それぞれの自己紹介を聞いて、カッツェさんはうなずいた。
「アタシは訳あってロマリアへ行きたい。航路が閉ざされて今は行けないが、行けるようになる頃にはあんた達で戦えるようになってるだろう」
カッツェさんは私たちを見る。
「剣士と魔法使い……アタシが盗賊……バランス悪いな」
カッツェさんが腕組みをして考え事をしている間も、酒場にはたくさんの人が出入りした。
食材を持ってきた商人、大ぶりの剣を持った戦士、きれいな顔をした僧侶。
「結構繁盛してるのね」
チッタはきょろきょろ辺りを見る。
「そうだよ。私ときどきバイトに来たけど、割りと忙しいんだ」
「へー」
「さて」
カッツェさんは私たちを見て苦笑する。
「人員はルイーダさんに頼むとして、とりあえず、これからのことを話そう」
カッツェさんは私たちに頭を寄せるように指示して小さな声で話しはじめる。
「アリアハンを騒がせてたちゃちな盗賊がいるんだがな、先日奴が捕まった。で、奴が持ってた盗賊の鍵ってのを取り上げた人がいる」
「で?」
「アタシは鍵をあけられるけど、あんた達は無理。アタシが抜けても旅で苦労しないようにまずはソレを貰いに行く」
「くれるかな?」
「その交渉はリッシュがしな。……鍵を取り上げた人はここから見えるナジミの塔にいる。旅の練習には丁度いいだろう」
カッツェさんは脚を組んで背もたれにどさりともたれた。
「とりあえずルイーダさんにあんた達にあう僧侶を探してもらうか」
「やっぱりいないと無理?」
私が聞くとカッツェさんはうなずいた。
「無理とは言わないが苦しいね。初心者なんだからしないほうがいい」
「無理なんだ」
チッタは頬杖をつく。
「冒険ってのは無理無茶無策じゃダメなのさ。慎重すぎるくらいで丁度いい」
覚えておきな、とカッツェさんは笑った。
「さて、アタシはルイーダさんに頼んでくるからあんた達はこれからの夢でも話してな」


■中々すすまないものですね。
いったいいつ町出られるんだ。

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