今日のDQ5 (288)
2006年4月1日 今日の「DQ5」■エイプリルフールな訳で。
まだ寝てません(笑)というか、妙にハイで寝られないというか(笑)
というわけで、今日のDQ5、更新。
■別れ (テス視点)
■と、いうわけで。
次回、駆け落ち編最終回です。
今日のDQ5の本当にラストです。
最後は蛇足の蛇足。本当は書かないほうがいいかなと思うのですが、やっちゃいます。
で。
その次の作品ですが、皆様沢山のキャラクター人気投票ありがとうございました。
それに平行して訊ねておりました「次回作希望」にのっとって、書きたいと思います。
結果発表。
1位 DQ3…61票
2位 DQ4…33票
3位 その他…15票(って何を書けと?・笑)
4位 DQ1…13票(コレはかきとめのーとで始めました。サイトの「日記」からどうぞ。忘れた頃に更新されます)
5位 マザー2…10票
と、いうわけで、次はDQ3です。
とりあえず、GBCでちみっとやり直してみます。
また一年半くらい、のんびりお付き合いくださると嬉しいです。
あ、次回はまだDQ5だから!(笑)
蛇足を書くから!
「かきとめのーと」の方でこっそりDQ5の単発とかは書きますよ。一応ご報告。
まだ寝てません(笑)というか、妙にハイで寝られないというか(笑)
というわけで、今日のDQ5、更新。
■別れ (テス視点)
一度絵の外へ戻ることにした。
一緒に絵が完成するのを待ってもよかったけど、たぶん画家さんは絵に集中して無言だろうし、かといってお母さんをじろじろ見てたらお父さんと決闘する羽目になるかもしれないし、第一ボクは部外者だから一緒にいる理由がない。
昔のエルヘブンで今のボクに有益な話が聞けるとも思えなかったし(聞ける話は大抵お父さんの悪口だろう)あまりここに居る利点を見いだせなかった。
絵の外では、ビアンカちゃんたちが優雅にお茶を飲んでいた。
「あ、お父さんおかえりなさーい!」
マァルがボクを見てにっこり笑った。
「……お茶?」
「妖精さんがね、待ってるのも大変だろうからって」
「……ふぅん」
なんか、微妙に納得できない何かが……。
ちょっと考え込んでしまったボクを見てソルはほっとした顔をした。
「全部おわったの?」
「またちょっとしたら、インクとか返して貰いに行くんだ」
「……そっかー」
今度はあからさまにがっくりした顔をする。
ソルは、妖精の国でもここでも、女の子ばっかりで居心地が悪いって前言ってたっけ。
さらに今回はお茶会つき。
じっとしてられない性分だから、ソルにとっては辛いかもね、確かに。
ボクは同情しながら、ビアンカちゃんの隣に座った。
「ボクのもある?」
「もちろん」
ビアンカちゃんはほほえんだ。
夕方になってきたから、ボクは再び絵の中のエルヘブンへ向かう。
エルヘブンも夕焼けに染まっていて、白い崖も、その崖にしがみつくように建った家々の白い壁もきれいなオレンジに輝いていた。
ボクはゆっくりと祈りの塔をめざす。もう絵は描きおわっただろうか? うまく描けたのかな? まだ描いてたりして。
なんて色んな事を考えながら歩く。夕方なせいだろう、あちこちから風に乗っていい匂いがする。窓からは暖かな光が漏れはじめる。
どの街でもこの時間帯はゆったりとした時間が流れていて、そして人の生活に密着している。ボクはこの時間帯がとても好きだ。
うれしい気持ちになりながら歩くと、やがて祈りの塔が見えてきた。相変わらず、ひっそりとたっている。
中をのぞいてみると、長老たちはただ静かに、ひっそりと寄り添いあっていた。
心なしか、淋しそうに見える。
「?」
ボクはあいさつしないで階段を駆け上がる。まだ番人は戻ってきていなかった。
この村で一番高いところにある部屋は、窓の外からのオレンジに染め上げられていてとてもきれいだった。
部屋には誰もいなかった。
部屋の隅でスライムが跳ねた。
「こんばんは。……ココの人たちは? お母……マーサ様やパパスさんは?」
「行っちゃった」
「……あ、そうなの?」
ビックリした。
「マーサさま言ってたよ! キミとはきっとまた会える気がするって! ありがとうって」
まさか、もう行っちゃうなんてね。
ボクはスライムを撫でた。
「うん、きっと逢えるよ。マーサ様が言うんだ、間違いないよ。……きっとすぐあえる。そしてずっとずーっと先に逢える」
スライムは不思議そうな顔をした。
「ボクはね、知ってるんだ」
「……ふーん?」
「マーサ様は好き?」
「うん!」
「じゃあ、南」
「?」
「逢いたかったら、南。グランバニアって国。きっと逢えるよ」
ボクは立ち上がる。
「じゃあ、ボクは行くよ」
「ぼく、逢えるかなぁ?」
スライムの言葉にボクは頷くと、階段をおりた。
塔の裏手の階段をおりて、お父さんと画家さんがいた家にむかう。
家の主の髭のお爺さんと画家さんだけが中にいた。
画家さんがボクに気付いて軽く手を挙げてから笑った。
「ああ、もどって来てくれたんだね。大事な道具をありがとう。たしかに返したよ」
そう言って、彼はボクに道具一式を返してくれた。ボクは受け取って袋にしまう。あとで名産品博物館のゆうじいのところへ持っていこう。
「そうそう。パパスから伝言だ。”助けてくれて本当にありがとう。次に会うときにはこの命にかえてもきっとお礼をするから。”だってさ。完成した絵をうれしそうに持っていったぜ。今ごろふたりは東の海に出る頃かな……」
画家さんはそう言って窓の外をみた。
ボクは思わず息を呑んだ。
”次に会うときにはこの命にかえてもきっとお礼をするから”
お父さんの笑顔を思い出す。
そして最期の絶叫を思い出す。
こんな時から
お父さんは……
ボクの事を守る誓いを立てて
そして本当に守ったんだ。
お父さん……。
うまく言葉がまとまらない。
心のなかの、なにか言葉に出来ない気持ち。
じんわりと悲しくて、
悔しい。
でも暖かい。
お父さんは約束を守って
ボクを命懸けで守ってくれた。
愛してくれた。
時間軸はちぐはぐな事になったけど、ボクは漸くお父さんに恩返し出来たのかも知れない。
「……どうしました?」
画家さんは不思議そうに眉を寄せてボクをみた。
「……彼は……その誓いを守ったんですよ」
「守ったって……未来に会うことがあれば、でしょう?」
困ったようにいう画家さんにボクは力なく微笑んだ。
「この件についてはボクは世界一の預言者ですから」画家さんはまた不思議そうな顔をした。
「もう行きます。……父母の力になってくれてありがとうございました」
「は?」
深々と頭を下げるボクの頭に声が降っててきたけど、ボクは答えないで家をあとにした。
絵の外に戻る。
ビアンカちゃんは、呆然としたボクの顔を不審そうに覗き込んできた。
ボクは無言でビアンカちゃんの胸に顔を押しつける。
泣きたい気分だった。
「……テス?」
ボクは答えられなくて、そのまま無言でしばらくじっとしていた。
涙はでなかったけど、たぶんボクは泣いていたんだと思う。
ビアンカちゃんは何も言わないでずっと頭を撫でてくれていた。
「お疲れさま。……よく頑張ったね」
「うん。……ただいま」
■と、いうわけで。
次回、駆け落ち編最終回です。
今日のDQ5の本当にラストです。
最後は蛇足の蛇足。本当は書かないほうがいいかなと思うのですが、やっちゃいます。
で。
その次の作品ですが、皆様沢山のキャラクター人気投票ありがとうございました。
それに平行して訊ねておりました「次回作希望」にのっとって、書きたいと思います。
結果発表。
1位 DQ3…61票
2位 DQ4…33票
3位 その他…15票(って何を書けと?・笑)
4位 DQ1…13票(コレはかきとめのーとで始めました。サイトの「日記」からどうぞ。忘れた頃に更新されます)
5位 マザー2…10票
と、いうわけで、次はDQ3です。
とりあえず、GBCでちみっとやり直してみます。
また一年半くらい、のんびりお付き合いくださると嬉しいです。
あ、次回はまだDQ5だから!(笑)
蛇足を書くから!
「かきとめのーと」の方でこっそりDQ5の単発とかは書きますよ。一応ご報告。
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