今日のDQ5 (284)
2006年3月11日 今日の「DQ5」■そろそろ次の話も考えなきゃなあ、と思ったり。
で、とりあえず人気投票でたずねてみる事にしました。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
投票していただくと、次に読みたい話は?と聞くようになってます。
選択してやってください。
選べるのは「DQ1」「DQ3」「DQ4」「マザー2」「その他」となっております。
書けそうなのを上げてみました。
■絵の中で (テス視点)
■どんだけ長引くんだこのはなし(笑)
あーあー、参ったなあ。
とりあえずイメージするマーサは、小柄でまだ若い感じ。
15とか16とか。
パパスはソレより10歳くらい上(笑)
この世界的には晩婚だったイメージ。
まあ、どうでもいい話ですよ。
まだ続きます。
で、とりあえず人気投票でたずねてみる事にしました。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
投票していただくと、次に読みたい話は?と聞くようになってます。
選択してやってください。
選べるのは「DQ1」「DQ3」「DQ4」「マザー2」「その他」となっております。
書けそうなのを上げてみました。
■絵の中で (テス視点)
ボクはお父さんたちに一度別れを告げて家をあとにする。
長い急な階段をのぼって、再び祈りの塔のところにもどる。
見える景色は、かわらない。
ここが過去で、若いお父さんやお母さんがいるのが不思議な気分。世界に比べて、ヒトの変化は目まぐるしいな、なんて思った。
ボクは祈りの塔を見上げる。
ここに若いお母さんがいる。
「……会ってみたいな」
ボクは祈りの塔へ足を向けた。
塔のなかは変わりがない。四人の長老がいて、塔の壁添いに階段があった。
「旅の方とはめずらしいですね」
ボクに気付いた長老の一人が声をかけてくれた。
「そのようですね。ここまで来るとき村の人に不思議そうに見られました」
ボクは塔の天井を見上げる。
「ここは何の塔なんですか?」
知ってるけど、知らないふり。
「ここは祈りの塔。マーサ様をお守りするための塔」
「守る? 何から? 噂になっていた男性ですか?」
長老は少し笑った。
「日に日に邪悪な意思が魔界で大きく育っているのを感じます。まだまだわれわれエルヘブンの民のつとめは終わっていないのです」
「噂の男性……グランバニアの次なる国王パパス殿に不満があるわけではありません。しかし王妃ともなれば マーサ様はこのエルヘブンにもどって来られなくなるでしょう」
「マーサ様の力はやがて魔をおびやかし……だからこそ魔に狙われるはず。我々の力でマーサ様をお守りしなくては」
「神に選ばれし者は人なみの暮らし、人なみの幸せはのぞめないのが運命……。それはマーサ様もよくおわかりのはずなのですが」
長老たちはそこで天井を見上げた。
なるほど、このころからお母さんは魔物に狙われてて、それを知っているからこそここの長老たちはお母さんをここから出したくなくて。
あー、うまくいかないもんだなあ。
結末知ってるとなんだかなぁ。
ボクは塔の天井を見上げる。
逢えるだろうか?
長老たちは階段をのぼることは止めなかった。
結論から言うと、ボクはお母さんに逢えなかった。階段をのぼりきった所に兵士が居て、部屋を守っていたからだ。
まあ、止めなかったってことは、そうだよね。
ボクは祈りの塔をあとにした。
村の入り口にある宿屋の所まで戻ってきた。宿の前では若い女の人が掃除をしている。
「こんにちは」
声をかけると、女の人はお辞儀をした。
「こんにちは……旅の方ですね? マーサ様にお会いになりにこられたのですか?」
「ええ、まあそんな感じです。今日は逢えませんでしたけど。……一泊できますか?」
泊まるつもりはなかったけど、話をあわせてみる。宿の女の人は眉を寄せた。
「申し訳ありませんがしばらくは旅の方はお泊めできません。グランバニアから来る王子が、長老さまたちのいかりをかってしまって……」
「ああ、そうなんですか……では逢えずに戻ることになりますね」
「そうだわ。おわびにいいことをお教えしましょう」
女の人は辺りをきょろきょろと伺ってから、ボクの耳元にぼそぼそと小声で言う。
「マーサ様のおつきの兵士はすごろく……? とかいう遊びにきょうみがあるようですよ」
ボクは宙を見つめた。
これって素敵な情報だ。
「……ああ、ありがとうございます」
ボクはにこっと笑って頭を下げると、祈りの塔へ引き返した。
祈りの塔では長老たちが祈りを捧げていた。その後ろをそっと通って階段をのぼる。のぼりきった所に居た兵士はボクを見てため息を吐いた。
「またいらしたんですか? 何度きていただいてもこちらは御通しできません」
「まあ、そう言わず」
ボクは袋からすごろく券を取り出してひらひら振った。
妖精の城での事がすぐ終わっちゃったら、カジノ船に遊びにいこうと思って持ってきたものだけど、使えるときに使わなきゃ。
「そ……それはすごろく券!? ううっ夢にまで見たウワサの……!」
兵士の目はすごろく券に釘づけになっている。
ボクは兵士の手にすごろく券をそっとにぎらせて、にっこりと笑う。
兵士は咳払いした。
「ご ごほん! あ〜私はちょっと長老さまにお話が……。ではこれにてっ!」
階段をおりていく兵士に手を振って、ボクは部屋に入った。
部屋に入った所にテーブルと何脚か椅子があって、そこに小柄な女性が座っていた。
華奢な体付きで、黒い髪を腰より長くのばしている。ふっくらした唇は綺麗な形をしていて、桃色。
真っ黒なつやつやの大きな瞳はキラキラと輝いている。
物凄く若い。
ボクが、ビアンカちゃんと再会したときよりも、きっともっと若い。
女の人というより、女の子って感じ。
可愛い。
彼女が、お母さん?
お母さんがボクを見て笑った。
「あら? 兵士がお客さまを入れるなんて珍しいわね。それともあなたのその目に心をうばわれたのかしら?」
立ち上がって、ボクの顔を覗き込むように見上げる。
「兵士さんは長老様に呼ばれたそうですよ? ボクは何もしてません」
ボクは彼女に笑いかけた。
「あなたどこから来たの? なんだかふしぎな感じがするわね……」
「外からですよ」
「村の外って広いんでしょ?」
ボクはうなずいた。
村の外は広い世界が広がっている。そして、絵の外にも。
ボクはここの世界に属さない。
お母さんが不思議な感じを感じるのは、そのせいなのか、それともお母さんがボクとの血の繋がりを感じるからか。
ともかく、「マーサ様」の力はすごいらしい。
「村の外って見てみたいわ」
「近いうちに見れると思いますよ?」
「だといいわね」
彼女はほほえんだ。
部屋のすみっこで、スライムがぽよんと跳ねた。
「ダメよ、出てきちゃ」
彼女は慌てたようにスライムに言う。
「平気です。なかなか可愛い顔をしたスライムですね。それになかなか美形」
「魔物は恐くないの?」
「あのスライムは悪いことしないでしょ? あなたに懐いているみたいだし」
ボクはスライムに近寄って撫でる。
「ぴきー、マーサ様大好き」
「うん、大切にしなきゃね」
ボクはスライムに笑いかける。スライムは嬉しそうに体を震わせた。
「さて、マーサ様にもお会いできたし、ボクはそろそろ行きます」
「待って」
階段をおりようとしたボクの手をお母さんがきゅっと握った。
「あなた、お名前は?」
ボクはしばらく黙る。
言っても良いんだろうか。
ま、いいか。
お母さんなんだし。
「ボクはテッサディールと言います。親しい人はボクをテスと呼びます」
「そう」
彼女はほほえんだ。
「また逢えると良いわね」
「きっと逢えます」
ボクは祈りの塔を出て、すぐに絵の外をめざした。
■どんだけ長引くんだこのはなし(笑)
あーあー、参ったなあ。
とりあえずイメージするマーサは、小柄でまだ若い感じ。
15とか16とか。
パパスはソレより10歳くらい上(笑)
この世界的には晩婚だったイメージ。
まあ、どうでもいい話ですよ。
まだ続きます。
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