■ウチのDQ5は借り物です。
どうやら、返す日がきたらしいです。弟が借りてきたんでね。

……私は、DQ5を買うべきなんでしょうか?
悩むよね(笑)

■サラボナ (テス視点)
マスタードラゴンは、サンタローズから飛び立って西に向かう。
しばらく飛ぶと、アルカパが見えてきた。
「ねえ、マスタードラゴン様。アルカパには寄らなくていいからね。懐かしい思い出が沢山あるけど、でも私の故郷はもう此処じゃないから」
ビアンカちゃんの声にマスタードラゴンはうなずく。
「では、アルカパには寄らないでおこう」
そう言って、マスタードラゴンは少し高度とスピードをあげる。しばらく西に向かって、それから北に進む。
しばらく海の上を飛んだ。
足の下をキラキラした波が光っている。その波スレスレを鳥の群れが飛んでいく。
「見て見て、鳥さんが飛んでるよ!」
ソルが指を差す。
「見たいけど恐い」
マァルがしっかりとボクにしがみついたまま泣きそうな声をだした。ボクはマァルの耳元でささやく。
「大丈夫、ボクがしっかり支えてるから見てごらん」
マァルは恐る恐る下を見る。
「うわー、沢山いる! みんな元気ー?」
鳥たちは答えるように鳴いた。
「平和になって飛びやすいって! ありがとうっていってる」
マァルは笑った。
「いいなぁ、マァルは鳥とかの言葉がわかって」
ソルは口を尖らせる。
「二人とも可愛いわねー!」
ビアンカちゃんはソルとマァルを抱き締めた。
その間もマスタードラゴンは飛び続ける。
やがて目の前に岩山に囲まれた島が見えてきた。ボブルの塔がたっていた島だ。どうやら、世界をぐるりとまわったらしい。
「プサンさん、もう此処に力封印しちゃダメだよ」
ソルが言うと、マスタードラゴンは苦笑した。
苦笑したけど、はい、とは言わなかった。
……非常に正直な話だと思った。
そのまままだ北に向かう。
大陸が見えてきた。右手側に大きな火山。炎のリングを守っていた山。思わずボクは左手のリングを見る。
「どしたの?」
ビアンカちゃんは不信そうにボクを見る。
「なんでもないよ」

マスタードラゴンはゆっくりとサラボナに降り立った。
「では待っているからな」
見送られて、ボクらは町のなかにはいる。サラボナでは、祭りが行なわれていた。平和になったお祝いだそうだ。
あちこちには露店が出ていて、食べ物や飲み物が無料で振る舞われていた。ルドマンさんの計らいらしい。
「ルドマンさんって本当にふとっぱらよねえ。でもちゃんとしたお金のつかい方を知ってる感じ!」
ビアンカちゃんは渡されたサンドイッチを食べながら感心したように言う。
「ホントだね」
そしてサンドイッチを食べきって、少し早足で跳ねるように歩いてボクの前にまわりこんで、ボクを見上げるように立ち止まる。
「フローラさんは元気にしてるかしら? テス会っていきましょうね」
「うん」

ルドマンさんの家では、ルドマンさんが随分ご機嫌で陽気に笑っていた。
「わっはっはっ。やあゆかいゆかい! 魔界の王をたおし世界に平和をとりもどしてくれるとはな。さすがテスとその子供たちじゃ。私が見込んだだけのことはあるな。これであの時 フローラと結婚してくれていればと思うが……それは言うまい。ともかく今日ほどうれしい日はないぞ! やあゆかいゆかい!」
相変わらずルドマンさんはボクたちに話す隙すら与えないで喋り倒す。
なんだか懐かしい感覚だ。
ソルもマァルも唖然とした顔でルドマンさんを見上げている。気押されたらしい。
「テスさんの息子さんが伝説の勇者だったなんて……。本当におどろいてしまいましたわ。きっとテスさんとビアンカさんは結ばれる運命でしたのね」
ルドマンさんの奥さんはニコニコしながらゆったりと話す。
「ルドマンさんには本当に感謝してもしきれないほど、お世話になりました」
ボクとビアンカちゃんが頭を下げると、ルドマンさんはまた笑う。
「いやいやー、気にすることはない! これからもちょくちょく遊びに来るといい。そうだ、フローラにも会っていってやってくれ」
「ええ、もちろん」
ボクらは挨拶してからルドマンさんの部屋を出る。
部屋の前で控えていたメイドさんが、控えめに近寄ってくる。
「テス様、この度はありがとうございました。ルドマン様は本当にうれしそうで……。このルドマンはあの勇者に船をかしたんだぞ! って。会う人ごとにそのことばっかりおっしゃるんですよ」
「船だけじゃなくて結婚式もあげてもらったんだけど……。ルドマンさんにとってはそっちのほうはどうでもいいことなのかもね」
ビアンカちゃんは渋い顔をする。
「でもルドマンさんすごくうれしそうだったね。ブオーンを倒したときよりずっと嬉しそうだった」
「ソルも嬉しそうだよ」
ボクが言うとソルは照れたように笑った。
マァルがおずおずとボクを見上げる。
「あの……ねえ、お父さん? お母さんってこの家ですごく緊張したみたいだったの。昔この家でなにかあったの?」
「……ノーコメント」
ボクはマァルから目を逸らす。マァルはビアンカちゃんを見上げる。ビアンカちゃんも目を逸らした。
「前教えてくれた結婚の時のこと?」
マァルは首を傾げる。
「……秘密」
マァルは眉を寄せる。
「ねえお父さん。お母さんと結婚してよかった?」
「それは勿論」
ボクは即答する。
ビアンカちゃんもうなずいた。
「私もよ」
「わたし……お父さんもお母さんも大好きだから、ふたりが結婚して本当によかった!」
気を取り直したのか、マァルはほほえんだ。

「この町で結婚式をしたのがなんだかついこの間のことみたい……。石になってた時間が長いから そう感じるのかしら? ううんそうじゃないわよね」
フローラさんの家まで歩いているときに、ビアンカちゃんは伸びをしてからくるりと一回転。
「本当にちょっと前のことみたいだよね」
ボクらの話を聞いていたマァルがほわっとした顔でボクらを見上げる。
「いいなあ……私も結婚したい……」
ボクはぎょっとしてマァルを見る。
「だ、誰と!?」
「……お兄ちゃんと!」
安心した。
それは兄弟の柔らかい信頼。
けど。
安心はしたけど。
「……お父さんは許しませんよ」
「それって結婚にかかってるの? お兄ちゃんにかかってるの?」
ビアンカちゃんが呆れた声をあげたけど、ボクは答えなかった。


フローラさんとアンディ君は、別荘一階の窓際でお茶を楽しんでいた。
「ややテスさん!」
アンディ君がボクに気付いて立ち上がった。少し興奮したように頬を染めて、アンディ君は続ける。
「あなた方はやはりすごい人たちだったんですね! そんなすごい人と、いっときであれフローラのことで競い合ったなんて……。なんだかますます自分に自信が持てたような気がします」
「買い被りすぎですよ」
ボクが笑うと、フローラさんはほほえんで、それから礼をした。
「本当にありがとうございました。テスさんビアンカさんそれにおふたりのお子たち。どうかいつまでも仲よくおしあわせに」
ソルは言われて照れたのか、少し顔を赤くしてもじもじしていた。
おお、一丁前に。
そう思ったけど、からかわないでおいた。
ボクらはお茶をご馳走になって、そのお礼を言ってから別荘からおいとました。別荘から出たところで、ビアンカちゃんは立ち止まる。そしてボクの顔を覗き込んで、悪戯っぽく笑った。
「アンディさんすごく充実した顔をしてたわ。男の人ってやっぱり守るべきものがあるとすごく強くなれるのね」
ボクは苦笑しながら頷いた。
「皆を守ろうって思ったら、強くなれるよ。……ううん、強くなれたのは、皆がいてくれたからだね。誰か一人でもいなかったら、きっと魔王なんて倒せなかった」
ビアンカちゃんは満足気に笑った。
「ねえテス? あの日フローラさんじゃなくてわたしを選んだこと後悔してない? だってフローラさん今でもすごく美人だしおしとやかだし……」
ボクは思わずビアンカちゃんをまじまじと見つめた。
「ん? なんでだまってるの? もうっ!」
ビアンカちゃんは頬を膨らます。
「誰か一人でもいなかったら、ダメだって言ったばっかりなのに……」
ボクはビアンカちゃんの顔を覗き返す。
「ビアンカちゃんが居ない人生は考えられないですよ」
ボクは早口で言って、逃げるように歩きだす。
「丁寧語だー!」
ビアンカちゃんは嬉しそうに言うと追い掛けてくる。
ボクは追い付かれないように歩くのを緩めないで、町の外をめざした。


■最近3000字で書ききれないなあ、ダメだなあ。

あと3回くらいで終われます! 多分!
でもちょっと期末作ったり採点したり成績つけたり忙しいんだよなあ。

コメント

Rei
Rei
2006年2月26日5:28

本文、10000文字数までに増えましたよね?(’’*
御存知でしたら失礼〜。

DQ5買いましょう。買いましょうd(^^*

こーき
こーき
2006年2月26日16:29

10000字になって本当によかったと思ってます。ええ。
特にエンディングはいってから、10000字ばんざーい!って感じです。ちなみに、今回のは3400くらいですよ。

DQ5、買うべきですかねえ、やっぱり。でもクリアしたからもうやらないと思うんですヨネー(笑)

Rei
Rei
2006年2月28日1:16

あ〜あ、そういわれてみれば、私も一度クリアしたらもう
そこまで!って感じだからやりませんねぇ…(^^;

小学生の頃なら時間が無限にあったから、一度クリアした
DQのレベル上げなんて無意味っぽいことも楽しくやって
いましたけどw

小学生の頃は…DQ3〜4かなぁ…(w<歳がバレる

こーき
こーき
2006年2月28日21:06

クリアすると次のゲーム!ってかんじで、なかなかやれませんよね。私今度マザー3が……聖剣DSが……。
中古で物凄く安くなったら買うかもしれません、DQ5。
レベル上げるの、楽しいですよね。でもDQはいつも50前後で上げなくなっちゃいます。
全員99までやったのは、FF7とマザー2だけです。

……小学生、DQ3と4でしたか。
ほぼ、同い年ですね(笑)

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