■読みました
ISBN:459288616X 文庫 桑田乃梨子 白泉社 2006/01/13 ¥680
「オレにしておけよ」
「ヤだ」


……宮澤がんばれ!(笑)
私だったら坂崎より宮澤だ!

桑田乃梨子の単行本は全部もってるのに、それでも文庫を買っちゃうのは、おまけ漫画が楽しみだからです。
今回は二本入ってお徳感が増してます。
という事で個別に感想。

「一陽来福」

一陽来福は久しぶりに読んだけど、単行本の時とは読んだときの感覚が随分違ってました。
昔読んだ時は、ともかく柚香に感情移入してたから、坂崎とくっついてよかったなーとか思ったものでしたが。

今回はともかく沙和子が気になってね……。

和を産んだのは中3か高1くらい。
体が弱くて、「生きていた証拠」が欲しかったらしい(おまけ漫画で発覚)
ということは、坂崎は自分が進む道がイバラの道になるのを覚悟で、沙和子の願いを叶えてあげたのかな、とか。
最初から袋小路に迷い込むような恋愛だったんだろうなあ、とか。
坂崎が本編で柚香に「フツウに幸せにならないと」っていったのは、やっぱり自分が進んでる道がイバラの道だからなのかな、とか。
坂崎はまだ17?だから沙和子とは結婚できないはずで、ということは和の戸籍はどうなってるんだろうとか。

なんか、ドロドロした方向で考えてしまって、本編のからっと明るい話はそっちのけでドキドキしてしまったのでした。
坂崎と沙和子の出口の無い恋愛話、書いてくれないかなあ……。
無理かなあ……。

「1+1=0」
「……じゃあ、またね」

こっちは感想変らなかった。良かった。
やっぱりカラッとした話のほうがいいね、うん。

とはいえ、結構こっちも話としては死んでしまった人に恋をするんだから、結構ドロドロしてんのか。
んー。でもドロドロ感がこっちも無いんだよね。
ソレってやっぱり重要だよね。
ドロドロしたの嫌い。

こっちのお話は、苑田の強引さとかが明るくさせる要因かも。

生まれ変わった「みずえ」ちゃんと、石綿くんの短編が泣かせる。
おまけの方に載った話も、泣かせる。
あの二人が、いつか幸せになると良いなあと心から思えるような、そんなお話。

……大丈夫だよ、御堂くんと葉月ちゃんは上手く行ったから、きっと石綿君もいい事あるよ。

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