今日のDQ5(266)
2006年2月1日 今日の「DQ5」■魔王の姿を携帯で写真にとりました。
ゲマはまだ消してません(面倒だったので)
ライブラリだけ見ると、なんだか凄い悪役ファンみたいに見えます。
心底不本意。
早く終わって消さないと……(笑)
■決意 (ビアンカ視点)
■『世界のために』って燃える5主様も良いと思いますし、それがスタンダードなのかもしれません。
が。
正直それはテっちゃんには違うかなあと……。
実際、テスの魔物に対する憎悪の頂点にはゲマが居て、魔王は4番目くらいに居そうな気がしてなりません。
なにせコレは「プレイ日記」ですから。
魔王どうでも良かったですから。
そもそも開始当初から変わり者のテっちゃんです。最後までヘンでいいじゃないか。
いつもより1000字ほど多くなりました。
反省してます。
次回魔界再び。
ゲマはまだ消してません(面倒だったので)
ライブラリだけ見ると、なんだか凄い悪役ファンみたいに見えます。
心底不本意。
早く終わって消さないと……(笑)
■決意 (ビアンカ視点)
夕食が終わって、テスは暫く横になるっていってベッドに倒れこんだ。
すぐに寝息を立て始める。よっぽど疲れたんだろう。
私はその隣に座ってしばらくテスの頭を撫でながらぼんやりとした時間をすごす。
テスは眉を寄せて何だか不機嫌そうな寝顔だった。
うなされて無いだけマシなのかも。
そんな事を考えているうちに、私も少しうとうとしたらしい。
手を握られて目が覚めた。
テスは体の右側を下にして足をまげて丸くなっていた。
「ねえ」
目を閉じたままテスは話し始める。
「なぁに?」
「……魔王」
ぽつりと呟く。
「うん?」
「倒したい?」
私はテスの顔を思わずまじまじと見つめた。
相変わらず目を閉じていて、表情に変化は無い。
声も淡々としていて、どんな意図で尋ねてきたのかさっぱりわからなかった。
「憎い?」
テスは聞きなおす。
「……憎くない、とはいえない。お義母様の最期になった雷は、魔王が落としたのよね?」
「多分ね」
「……うん、憎い」
「ボクも。……ここで魔王倒さなきゃ、また悲劇が繰り返されるんだよね。大切な人を殺されてしまうような、そういう悲劇」
「……そうね」
「ボクさ、正直いうとあんまり魔王ってピンと来てなかったんだよね。確かに魔王がお母さんをさらったのが全ての始まりだったけど、けど、憎さで言えばお父さんを殺して、ビアンカちゃんを石にしたゲマのほうが憎かったし……いまでもまだ憎い」
「うん」
私は頷きながら返事をした。
「覚悟を決めるべきなのかな」
テスは呟いて、ゴロンと仰向けになった。
「覚悟?」
聞き返す。
「ソルが勇者だって知ったとき……ただひたすら申し訳なかった。まだあんなに小さいのにさ、世界の命運がどうのとか、人々の希望がどうのとか言われてさ。……確かに申し訳ない気持ちだったんだけど、けど、現実としてソルが魔王と戦うなんてそれは無いなって思った。けど……現実になるんだよね。ボクさ、本当はソルもマァルもビアンカちゃんも、戦いとかしないで居て欲しいんだけどさ……最後にするためにも、行かないとね」
私は、ソルが勇者に認定されたときの事を知らない。
けど、きっとその場に居たら「うそだ」って否定しただろうと思う。
「そっか、覚悟決めないといけないんだね」
言うと、テスは頷いた。
そして「魔王、倒したい?」と小さな声で聞いた。
「……うん」
答えると「分かった」と言って目を開ける。眩しそうに何度か瞬きして、それから私の顔を見た。
「叔父様に話しに行く」
「……私も行きたい」
暫くテスは私を見て、それから頷いた。
「一緒に行こう」
テスに連れられて夜の廊下を歩く。
しんと静まり返ってる中を歩くと、足音がいつもより大きく聞こえた。窓の外は星空で、時折風が吹くのか木が揺れるのが見える。
何度か兵士とすれ違う。最近はこっちも魔物がよく暴れるようになって、少し兵を増強したんだって聞いている。
魔王が居なくなったら、魔物が暴れる事はなくなるんだろうか。……仲間の皆は、どうなっちゃうんだろうか。
そんな事を考えながら歩いているうちに、オジロン様の部屋に到着した。
ノックをすると、返事があってドアが開かれる。
テスは、すぐにドアを開けた兵に下がるように言って私を先に部屋に入れてから続いて中に入る。
「急な話とは何かな?」
オジロン様が笑顔で言う。
既にテーブルには熱い飲み物が用意されていた。
「お時間を割いていただいてありがとうございます」
テスは言いながらソファに腰掛ける。私はその隣にちょこんと座った。
考えてみれば、テスとオジロン様がこういう雰囲気で話すのは初めて見る。ちょっと緊張してきた。
「まあ、大体分かるでしょうけど」
テスは苦笑しながら話を始める。
「母の喪が明けたら、魔界へ行きます」
「……」
オジロン様は諦めたように息を吐いた。
「マーサ様のことは申し訳なかった。もう少しはやく行ってもいいと言っていたら、間に合ったかもしれんのに……」
「もしも、はありません。それに、多分いつ行っても結果は同じだったと思います。母は魔王に逆らったため魔物に……ボクがその場に居たからこそ、母は魔王に逆らった。ですから、叔父様のせいではありません」
「……とは言ってもなあ」
オジロン様はまだ後悔が消えないらしい、ため息をついた。
まあ、後悔は消えないと思う。
『もしもあの時』って言うのは、いつまでも思うことだから。
「今回、母のために国中が泣いてくれました。それを見ていて思いました。母は国中の人から愛されていた。愛する人が亡くなるのはとても悲しく辛い事です。……それが身内であればなおのことでしょう。魔王がこちらの世界にきたら、悲しむ人がまた増えます」
「魔王は……こちらに来るのかね?」
オジロン様の顔色が悪くなる。
「そもそも母が攫われたのは魔王がこちらに来るための扉をあけさせるためでした。その母は抵抗して扉を開けなかったわけですが……母は魔王に殺されました。魔王自らがそうしたということは、それなりにこちらに出てくる算段が整ったからでしょう。自分が行き来したことで言いますと、魔界との扉は今とても不安定な状態にあります。ボクらが魔界へ行ったのと同様、魔物もこちらと魔界を行き来しています。多分今回が最後のチャンスです」
「……」
オジロン様は困ったように唸り声をあげた。
「世界のために、なんて大きなことは言いません。ボクは家族とこの国を守るので精一杯です。だから魔王を倒したい」
「なぜ?」
「ボクが魔王だったら、真っ先にグランバニアに攻め込むからです」
テスは質問に静かな声であっさりと答えた。
私はその内容に思わずテスを見る。オジロン様も息をのんだ。
「だってそうでしょう? ここにはソルが、勇者が居ます。でもまだ発展途上です。今でも十分強いですが、これから筋力や持久力を得てもっと強くなります。そうなる前に何とかしておかないと魔王としては困るでしょう。それに勇者は人々の希望です。ソレを真っ先になくしてしまわないと。一人一人が弱くても束になってる間はかなりの強さです。何とか統率が取れないようにしないと」
「……テスって恐い」
私がぼそっというとテスは苦笑した。
「一番偉いのとか強いのから叩くのは喧嘩の常識」
「人間の世界と魔界とがかかってても喧嘩?」
「そう思ったほうが気が楽でしょ」
「そうかなあ」
「さらにここには、どうやら母の力を受け継いだらしいマァルが居ます。こちらから扉を閉じられるのだとすれば、まあ仮定ですけど、困りますからね。だから今のうちにコレもなんとかしておかないと……」
「……」
私もオジロン様もため息をついた。
「とまあ、ボクですら思うんですから、魔王も考えるでしょう」
「そんな軽く言わんでくれ……」
オジロン様は頭を押さえて、ため息混じりに呟く。
「お互い、本当は勇者様が現れたときに覚悟をしておくべきでした」
「そうだな」
オジロン様は頷くとテスを見た。
「今度も無事に帰って来るんだぞ。これは大臣ではなく……叔父としての言葉だ」
「ええ。まだ死にたくありません。……お許しいただいてありがとうございます」
そういうとテスは立ち上がって頭を下げた。私も慌てて立ち上がってお辞儀をする。
そのまま私はテスに手を引かれて部屋を後にした。
「本音を言うとね」
部屋に戻る廊下をのんびりと歩きながら、テスは言う。
「国のためなんかじゃないんだ」
「え?」
私が聞き返すと、テスは立ち止まって私を見た。
「ボクさあ、結婚して随分欲張りになったんだよね」
「どこが?」
聞き返すと、テスは笑う。
「ボクはソルもマァルもビアンカちゃんも失いたくない。いつだって笑っていて欲しい」
「うん」
「そのために魔王がものすっごく邪魔なんだよね」
私は思わずテスをぽかんと見つめる。
邪魔って。
それが理由?
「……そういうの、有りなのかしら?」
漸く声を絞り出して、なんとか尋ねる。
「いいんじゃない? だってボクが『世界のために』とか言うほうがヘンでしょ」
「ヘンだわ」
ソレは断言かつ即答できる。
「世界のために、なんて言葉はおこがましいよ。言っていいのは勇者様だけ」
「それもそうね」
「もしくは神様だね。……神様、言わなさそうだけど」
私は声を立てて笑った。
「このくらいの理由が、きっとちょうどいいよ」
「そうね。……だから喧嘩なんだ」
「そう」
「喧嘩だったら、勝たなきゃね」
「うん、自分のためにね」
私たちは笑いあう。
なんだか、魔王に勝てそうな気がしてきた。
■『世界のために』って燃える5主様も良いと思いますし、それがスタンダードなのかもしれません。
が。
正直それはテっちゃんには違うかなあと……。
実際、テスの魔物に対する憎悪の頂点にはゲマが居て、魔王は4番目くらいに居そうな気がしてなりません。
なにせコレは「プレイ日記」ですから。
魔王どうでも良かったですから。
そもそも開始当初から変わり者のテっちゃんです。最後までヘンでいいじゃないか。
いつもより1000字ほど多くなりました。
反省してます。
次回魔界再び。
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