■先日、ふと思い立ってiTunesで「ドラクエの良く聞く曲TOP25」のランキングを作ってみました。
確かに、8とか6のCDは最近取り込んだばかりでそんなに聞いて無いから、入ってないのは仕方ないとは思うんですけどね。

……ほぼ、5と3と1の曲で構成されました。

どうやら、私の中では2とか4とか7とかは無いことになってるみたいです……(笑)おかしいなー。
ちなみに一番聴いた曲はDQ5の戦闘テーマ。101回でした。

ついでに作ったFFのTOP25は、ほぼ7が独占。3と4が一曲ずつ入るという散々な結果に(大笑)
しかもTOP3が全部ジェノバ(ピアノ版、オリジナル、BM版)
好みが偏ってますねー。実はジェノバは全曲でもTOP3です。
どうなのそれ。

■エビルマウンテンへ (ソル視点)
相変わらず、魔界の空はいつもどんよりした灰色で時間が良くわからない。
目が覚めても薄暗いから、何となくちゃんと眠った気がしないのが、ちょっと辛い。

一度、ぼくらはエビルマウンテンを目指して北に向かってみた。けどさすが魔界だけあって、行く手を遮る魔物の数も強さも、ぼくらが居た「オモテの世界」とは桁が違う。
金色の表皮を持ったドラゴンは群れでやってくるし、炎を吐く鳥型の魔物は飛んでくるし、一匹でもやばかったギガンテスも団体でやってくるし、ともかくなかなか旅は順調に進まない。
戦ってはジャハンナへ引き返す、ということが何度か続いた。

そうこうしてるうちに、ぼくらも流石に強くなるし、戦い方もわかってきて、漸く魔界でも何とかなりそうになってきた。
「そろそろ、本格的にエビルマウンテンを目指そうか」
魔界にやってきて半月くらい。
ジャハンナの宿でご飯を食べてるときにお父さんが唐突に言った。
「そうね、最近漸くちゃんと戦えるようになったし、余裕も出てきたもんね」
お母さんが頷く。
「本当ははもうちょっと早く何とかなる予定だったんだけどね」
お父さんは肩をすくめる。
「流石に魔王のお膝元だ」
「ぼく、最近すっごく強くなった気がする」
「わたしも」
「多分気のせいじゃないよ」
お父さんは笑ってぼくらの頭をくしゃっと撫でてくれた。
「じゃあ明日の朝、本気で一回エビルマウンテンを目指して出かけよう」
そういって、お父さんは北の方角をちょっとだけみた。
窓の無い壁だから、エビルマウンテンが見えるわけでもなかったけど、それでもお父さんは一瞬凄く鋭い目をした。
多分、魔王を見据えてるんだろう。

お父さんは、時々ああいう眼をする。
ちょっと恐い瞳。
あの瞳が向けられるのは、いつだって憎い敵がいるとき。
魔物に向けられる瞳。
でも、仲間の皆に向ける目はいつだって優しい。
ぼくだって、ゲマとか大嫌いな魔物はいるし、
仲間の皆は大好きだし、
きっとお父さんも同じ気分なんだろうけど、

お父さんは
本当のところ、魔物のこと、どう思ってるのかな。
お父さんと同じくらいの歳になったら、分かるのかな。

聞いてみたいけど、何となく聞けないで
ぼくは考えるのをやめてパンを口の中に入れる。
お父さんはいつもの顔でお母さんと笑いながら話をしてた。


次の朝、エビルマウンテンを目指して出発した。
相変わらず、やっぱり空は曇ってるし、風が冷たい。
「ねー、今って夏よね? 夏だったわよね?」
お母さんが口を尖らせるようにしながら言う。
「初夏だね」
答えるお父さんに、お母さんは叫ぶ。
「夏でコレって事は冬はどうなってるのよ!」
「……冬になるまでにはきっと全部終わるよ」
お父さんは困ったように笑って、それから空を見上げる。
「ボクとしては太陽が見れないのがキツイなあ」
「青空も」
マァルが付け足す。
「ソレを言ったら、お月様とかお星様だってそうだよ」
ぼくも付け足した。
その言葉で、皆が一斉にため息をついて空を見上げる。
どんよりと重い灰色と、きつい紫のモヤ。
いつも変わらない空がそこにある。
「お婆様、いつもこの空を見てるのよね?」
マァルがぽつりと呟いた。
「早く青い空見せてあげたいね」
「そうだね」
ぼくはもう一回空をみあげてみた。
上は風が強いのか、雲が流れていっている。
何だか、寂しい気分になってきた。
「さあ! 張り切って行きましょ! まだお婆様は大丈夫!」
お母さんが大きな明るい声で言って手を一回叩いた。
「暗い気分になったらそれだけで負けよ? きっと大丈夫!」
そのまま、拳を突き上げる。
「ビアンカちゃんがそういうなら、大丈夫だろうね」
お父さんが笑った。
「今までだってそうだったから」
お母さんが少し得意気に笑った。

きっと、ぼくが知らないお父さんとお母さんだけの秘密の話がいっぱいあるんだろう。
いつか聞かせてもらわなきゃ。

ぼくらは北へ進む。
あいかわらず空は灰色だし、敵の魔物は強いけど、もう憂鬱じゃなかった。
歩いて疲れると休んで、皆でわいわい話しながらご飯を食べて眠って、また出発する。
コレまで「オモテ」の世界でやってきたように、魔界でも旅が出来るようになった。
ぼくらは、そのくらい強くなったんだ。
だから、きっと平気。きっと大丈夫。

何回かの休憩を繰り返した。
正確には何日たったかは分からない。
けど、歩くたびにエビルマウンテンが大きくなってきてる。
そのうち、広い沼地が広がっている平地に出た。
その平地の奥にエビルマウンテンがそびえたっている。
山の周りを、真っ赤な溶岩が流れていく。

「悪そうな山だねー」
お父さんがエビルマウンテンを見て苦笑いしながらそんな事を言った。
「悪そうなんじゃなくて悪いのよ」
お母さんが呆れたように言ってお父さんの顔を覗き込んだ。それから小さな声で何か言ったみたいだったけど、ぼくのところまでは聞こえてこなかった。
ただ、お父さんが嬉しそうな顔で笑ったから、きっといい事だったんだろうなって思う。

「それじゃ、行こう」

お父さんの声で、ぼくらはゆっくりエビルマウンテンに向かった。


■……たったこれだけ書くのに約4時間かかりました……。これまでで多分最長記録です。
いつもは1時間ちょっとですから。
なんか、前回くらいから上手く頭の中でまとまりません。なんか、何かいていいのかわからないというか……頭が真っ白です。

あとちょっとってところで……!

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