■レジェンドアイテムズでしたっけ?
ドラクエの装備品のフィギュア。新しく「はぐれメタルの装備篇」が出てたので買ってみました。
http://shop.port.ne.jp/sqex/catalogue/gallery/legend.htm

とりあえず、プラチナソードとらいめいの剣が当たりました。

……それ、どこで出るんだっけ?
え? 7と8中心?
……記憶抜けてるんだね、また。
練金釜がちょっとほしかったりする。また買ってみよう。

■魔界 (テス視点)
目を開けると、不思議な場所に居た。
ボクたちは青白い光を放つ渦の中心に立っている。雰囲気から言って、多分コレは旅の扉。という事は、とりあえずこの旅の扉がなくならない限り、向こうの世界へは戻れるだろう。
少し安心。
旅の扉の周囲は石畳で、四隅には柱が立っていてどうやらここは小さな祭壇のような場所みたいだ。
祭壇の周りにはとても綺麗な水が張り巡らされている。
柱の間には壁がない。遠くまで景色が見通せるようになっていた。

むき出しの土の色は、少し白っぽい茶色。
その土にへばりつくように、緑の背の低い草がはえている。木々はまばらに生えていて、見たこともない形の葉と、見たことの無い形の実をつけていた。
空はどんよりと暗い曇り空で、少しキツイ紫色のモヤがかかっている。
幸運な事に、空気は悪くない。多少乾きすぎな感じもするけど、すって気分が悪くなるものではない。
そこはかとなく嫌な感じはするけど、それは仕方ないだろう。

少し寒い。
多分太陽が照らしていないからだ。
曇った空の雲は分厚そうで、切れ目が無い。光がここに届く事は多分無いだろう。

「ど……どうしよう…。わたしちょっとこわい……」
マァルは周りを見て少し泣きそうな声を出す。
「がんばれ。ぼくがちゃんと守ってやるからな」
ボクが何か言う前に、ソルがマァルの手をぎゅっと握って真っ直ぐマァルを見据えて笑う。
その様子はボクが小さかったときよりずっとしっかりしてて、ずっと格好いい。
「お兄ちゃん……」
マァルは普段、ソルのことをあまり「お兄ちゃん」とは呼ばないのに、このときはほっとした顔でソルの事をそう呼んだ。

この子達は、きっとボクが知らないところでこうやって励ましあって生きてきたんだろう。
そう思うと、少し胸が痛い。

「ボクだって居るからね。それにお母さんも。……まあ、頼りないかも知れないけど、もうちょっと二人ともボクらを頼っても良いんじゃない?」
ボクが言うと、ビアンカちゃんも続けた。
「そうよー、家族全員で助け合えば何とでもなるわよ」
それから空を見上げて、
「とりあえず、この天気だったら日焼けの心配はほとんどしなくてもよさそうよね。それだけでもラッキー?」
なんていって首をかしげた。
「曇りでも気をつけてないと結構日焼けするよ?」
ボクが言うと、ビアンカちゃんは「そうだったの!?」って驚いた顔をした。
マァルはボクらのそんなやり取りを見て笑った。
「ありがとう! 元気でた!」
「あら、よかったわー」
ビアンカちゃんは笑いかえす。

ボクはそっとビアンカちゃんの手を握った。
ビアンカちゃんは顔では笑ってたけど、手は少し震えてた。
「恐い?」
小声で聞くと、
「ちょっとね」
とやっぱり小声で返してきた。
「うん、ボクもちょっと恐い」
ボクは苦笑しながら言う。
誰だって初めての場所は恐い。
けど、多分、ちゃんと乗り切っていける。

支えてくれる人が、傍に居る。

ボクらは祭壇の階段をおりて地面に立つ。
地面はしっかりしていて、コレまでどおりちゃんと歩いて旅が出来そうだった。
馬車も動かす事が出来る。
「とりあえず、どこかに魔界を旅する拠点になるところがあるといいね」
そんな事を言いながら、祭壇を後にしようとしたときだった。

「テス……テス……」

どこからともなく、声がした。
忘れない。
お母さんの声。

「お母さん!」
叫ぶと、声は続ける。

「ついにここまで来てしまったのですね……。テス、お前はこの母が想像した以上にたくましく成長したようです」

声はどこまでも優しくて、少し嬉しそうに聞こえた。
ビアンカちゃんが空を見上げる。
どこにも何も見えないけど、確かにお母さんの声は、空から降ってきているように聞こえた。

「もう、戻りなさいとは言いません。……今はただ、テスたちの力を信じることにしましょう。そして、これがこの母に出来る精一杯の事。どうか私からの贈り物を受け取ってください」

頭の上で一瞬。凄く眩しくて綺麗な光。
その中から煌く青い石がボクの手の中に落ちてきた。
石には金の装飾の付いた柄が付いている。

「ソレは賢者の石。強い回復の力を持っています。傷ついたときに使いなさい。……さあ、東を目指しなさい。きっと貴方たちの手助けになるでしょう……」
消えかかる声に、ソルが叫んだ。
「お婆様聞こえる!? マゴのソルだよ! すぐに助けに行くから待っててね!」
続いてマァルが叫ぶ。
「お婆様……!」
「お母さん!」
ボクも思わず声を上げた。
けど、口々に叫んでも返事はなかった。
「今の声は……お義母様の声? 信じられない……けど、なんてやさしい声……さあ行きましょうテス。こんなところでグズグズしていると時間がもったいないわ」
ビアンカちゃんはボクの手を引く。
「よかったねお父さん。来たけどしかられなかったね。きっとお婆様もうれしかったよね。そうに決まってるよ」
ソルはボクを見上げてにっこりと微笑んだ。
「そうだね。きっと喜んでくれたよね」
ボクは笑いかえす。
「さあ、いこうか」

ボクらは祭壇を後にして歩き始めた。
相変わらず空はどんよりと曇っていて、紫のモヤが所々にかかっている。
東に少し歩くと、すぐに陸の終わりだった。
海は無い。
ただ、この大地が宙に浮いているのがわかる。
海に該当する部分は、ただひたすら紫のモヤが幾重にも重なって雲のように見える。
時々雷が走っていくのが見えた。
その雲の海の向こう側に、また陸が浮かんでいるのが見える。
「この下のほうはいったいどうなってるの? 気持ち悪いもやがかかってよく見えないや……」
ソルが下を覗き込んで呟く。
「ううっ……頭痛い……。地面のずっと下のほうからすごくいやな感じがする……」
マァルは少し青い顔でこめかみの辺りをぐりぐりと押した。
「ここにはお日さまもほとんど届かないみたいね……。もし大魔王が来たら私たちの世界もこうなってしまうのかしら……?」
ビアンカちゃんは空と下とを何度も見比べて憂鬱そうな顔をした。
「とりあえずこの縁沿いに北に行ってみよう。縁沿いに歩いていけば、向こうに見えてる陸地に渡る方法があるかも知れない」
「そうだよね、お婆様が東って言ったんだもんね。きっと行き方があるよね」
マァルは半分自分に言い聞かせるように言いながら頷いた。
「行こう?」
マァルの声にボクは頷く。
「うん、じゃあ、行こうか」


■というわけでお待たせしました魔界篇スタートです。再開です。
正月からなんで薄暗い魔界の話を書かんならんねん!とか思ったのでちょっとサボってました。
まあ、今年もこんな感じでサボり気味に適当にやっていきたいと思います。
今年もよろしく。

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