■今日のDQ6(笑)
えーと、ハッサンとミレーユが仲間になりまして、レイドックのお城から「ニセモノ!」と追い出されました。
以上です。
一体私のバーバラはいつ仲間になるんでしょう。
記憶が全くありません。でもやってると時々「あー、そうだったそうだった!」って感じの場面があります。
楽しいです。
現在レベル11。ちょっとレベル上げをやります。

■エルヘブンで (テス視点)
長老たちの元を辞して、ボクらは許可を得てお母さんが使っていた部屋へ行く。
相変わらず綺麗に掃除されていて、すがすがしい空気に満ちていた。
「うわー、綺麗ねー」
ビアンカちゃんは窓の外をみて、ため息交じりに感嘆の声をあげる。
「嘘みたい。コレって本当にここの景色なのよね? 嘘みたい。絵みたい」
窓に張り付いて、ずっと窓の外を見ている。
ボクはソファに座って、その後姿をずっとみていた。
お母さんもこんな風に、窓の外をずっと見ていたかもしれない。ここから出たくて。
好きな人に連れ去られるのを待って。
「すっごく綺麗だけど、毎日見てたらきっと飽きるわね」
ビアンカちゃんは振り返ると、笑った。
「お義母さんの気持ち、分かるかも。だって、どんなに綺麗でも見慣れちゃったらなんとも思わないもんね。たまに見るから綺麗なのよ。贅沢な話かもしれないけど」
いいながらボクの座っているソファまで歩いてくると、隣に座った。
「それに、好きな人についていって、ドキドキするほうが何倍も楽しいもんね!」
ボクの顔を覗き込んで、ニコニコ笑う。
「……そうだね」
ボクは恥ずかしくなってちょっと目をそらす。
「好きになっちゃったら仕方ないんだよね!」
ソルは笑ってボクを見て叫ぶ。
「……え?」
ビアンカちゃんはきょとんとしてボクを見た。
「何でもない。気にしないで」
早口で答えると、ビアンカちゃんはしばらく不思議そうにボクを見ていたけど、あきらめたように肩をすくめて見せた。

 
それからボクらは全員でソファに座って、ローテーブルに地図を広げた。
「前来たとき、確か長老の一人が『北の水路に浮かぶ海の神殿の門も、我々には開くことができません』って言っていた。ということは……」
ボクは地図のエルヘブンの辺りに指を置いて、それから川にそって、つつつと指を動かす。
「ここに来るときに使った、あの船も通れる洞窟。この場所だろうね。……通る時、確かマァルがちょっと不思議なことを言ったよね?」
「覚えてないよ?」
マァルが不思議そうな顔をして首を傾げる。
「確かに言ったよ。『誰かが呼んでる』って。あと、『もっと後でおいで』って」
「えー? そんなの、言った?」
ボクは頷く。
「だから、えーとね」
ボクは持っていた紙にざっとした洞窟の図を描く。
「こっちが海側ね、東側。こっちから入って、で、ここを南側に来てエルヘブン側に出た、と。で、こっちの北側のほうは行ってないから多分ここだろう」
ボクは顔をあげる。
「今日はここに泊まって、明日の朝行ってみよう」
「扉の鍵は? どうするの?」
ビアンカちゃんは眉を寄せる。
「ん、それは心配いらない」
軽く言うと、余計に眉を寄せて口まで尖らせる。
「えーとね、ビアンカちゃんを助ける前に、まあ色々世界を回ってて、その時ちょっとルドマンさんの手助けして、どんな扉でも開けちゃう不思議な鍵って言うのを手に入れたんだ」
「えー、そんな事もしたの? いいなー、面白そう! うらやましい!」
心底羨ましい、という顔をしてビアンカちゃんは口を尖らせる。
「あとは、魔界の門を開くっていうリングが何かって事だよね?」
ソルはボクを見る。
「うん、そうだね」
ボクはそのまま左手に目を落とす。薬指と小指で輝いている指輪。
「あー、テスもそんな気するんだ?」
ビアンカちゃんは苦笑して左手の甲を上げてみせる。
水の輝きを持った宝石が付いた指輪が輝いている。
「少なくとも、お母さんがくれたこの指輪は間違いないと思うんだよ。……わざわざ魔界から空間歪ませてまで贈ってくれたんだからさ」
「お義母様だって、やっぱり戻って来たいわよねー」
ビアンカちゃんは掲げた左手の指輪を見つめて、ポツリと呟く。
「絶対、助けようね」
「うん」


ボクらは祈りの塔を降りて、村の宿屋まで歩く。
すっかり夕焼けに染まった村。白い崖はオレンジ色に光り輝いていて、この世じゃないみたいに見えた。
「やっぱり綺麗ね。連れて来てくれて有難う」
ビアンカちゃんは小さな声でそういって、ボクの手を握った。
ボクはちらっとビアンカちゃんを見て少し笑って、それから手を握り返す。
「綺麗って言ってくれて有難う」
別にボクの故郷ってわけでもないのに、なんとなくそう答えるのが一番正しい気がした。
後ろで、ソルとマァルがクスクス笑ってるのが聞えたけど、聞えないフリをすることにした。
 
 

目が覚める。
窓の外から綺麗な光が降り注いできている。真っ青な空。
空が近い。
「おはよう」
隣からの声。透明に透き通った、ビアンカちゃんの瞳。
「おはよう」
ビアンカちゃんはずっと前から起きてちゃんと着替えていたらしい。すっかり用意を済ませたみたいで、少し呆れたような顔をしている。
「もうソルもマァルも用意できてるよ。ご飯食べたら出発できるんだからね?」
「……申し訳ない」
「んー、テスらしいといえばテスらしい。変ってないねー」
ビアンカちゃんはクスクス笑うと、うだうだと着替えを始めたボクのほうへ近づく。
「ほら、しっかり目覚まして!」
笑いながらボクの髪をブラシで梳いてくれた。
「なんか、こういうのって、いいね」
ボクが言うと、ビアンカちゃんは少し笑ったようだった。
「うん、そうね」
そういって後ろからギュッと抱きしめてくれた。
「さあ、ご飯食べに行きましょう?」

 
 
村の外に出て、皆が待ってるところへ行く。
「何かわかったか!?」
スラリンが真っ先にボクらのところに跳ねてきて訊ねる。
「とりあえず、この川をこのまま下って、あの洞窟を探検しなおし」
「えー? なんでー?」
ホイミンがふわふわと漂ってきて、ボクの二の腕に巻きついた。
「見に行ってない方に、多分目的地があるから」
「ふーん」
何だかすこし気のない返事だったけど、納得はしてるみたいだった。
「じゃあ、行こうか」
ボクらは船に乗り込んで、川を下り始めた。


■はい、上手く行けば次回魔界突入です。
お、今年中ってことか!? よかったよかった、もしかしたら今学年中にはクリアできるかもしれないな!(苦笑)

……飽きるのが早いか、惰性が勝つか。

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