今日のDQ5(250)
2005年12月27日 今日の「DQ5」■DQ6始めました(笑)
面白いねえ、DQ6は。
まだレベル2だけど!(笑)
あ、主役の名前は「ソアン」君です。
■エルヘブン (テス視点)
■マァルの爆弾発言に爆笑した記憶があります。
文字数やばいので、ここまで。
面白いねえ、DQ6は。
まだレベル2だけど!(笑)
あ、主役の名前は「ソアン」君です。
■エルヘブン (テス視点)
エルヘブンへはルーラで行く事にした。城門を少し離れたところで、ボクは全員に向き直る。
「覚悟は決めた?」
聞くと、皆が頷いた。ボクは頷き返す。
「さて、じゃあ一気に進もう。お母さんを……マーサお婆様を助け出さなきゃね」
「うん!」
ソルとマァルは笑顔で頷いた。
ボクは二人の頭を撫でてからビアンカちゃんのほうを見る。
「旅をするのは久しぶりだね。……慣れるまでは辛いかもしれないから、早めに言ってね」
「……テスは心配しすぎよ」
ビアンカちゃんは呆れたように笑うと、ボクの背中を軽くポンポンと叩いた。
「でも、ありがとう。疲れたらすぐ言うね」
「そうしてください」
答えると、ビアンカちゃんはまた笑った。
「丁寧語だ」
ボクははっとしてビアンカちゃんを見る。にやりと笑う彼女から、ボクは目をそらした。
……多分これもう直んないんだろうな、と思いながら。
マァルが不思議そうな顔をしてボクを見上げたけど、ボクは気づかない振りをすることにした。
エルヘブンは、前に来たときとなんら変わりが無い。
ビアンカちゃんはぽかんとした顔で、白い崖にしがみつくような建物を見上げている。
「ここがエルヘブン?」
「そうだよ」
「綺麗なところねー」
「お婆様のお部屋から見ると、もっと綺麗よ!」
マァルがビアンカちゃんの手を握る。
「どうしたの?」
「わたし、高いところって嫌いなの。お母さん、手をにぎっていてね」
「わかったわ」
ビアンカちゃんはマァルの手をしっかり握り返して微笑んだ。
ちょっと前まで、あれボクの役目だったのになあ。
結構寂しいな。
「お父さん」
ソルが傍に来て、いきなり手を握った。
「どうしたの?」
「一緒に行こうよ」
「うん」
……気、使われたのかな、今。
何だか複雑な気分になりながら、ボクらは入り口の階段をのぼる。
「ここはマーサお義母様の出身地なんでしょ? すごく綺麗なところだけど……どこか寂しい感じがするわね」
ビアンカちゃんは、階段を登りきったところにある少し広い場所で立ち止まってあたりを見回した。
「忘れられた村、ってここの人たちは言ってたよ。あんまり旅の人はこないんだろうね。……それに、多分特殊な力を持つ人たちだから、あまり村の外とは交流ももたないんだと思う。だから、静かで少し寂しいんだ」
「……交流を持たないんだったら、どうやってパパスお義父様と知り合ったわけ?」
ボクはビアンカちゃんの顔を思わずじっと見てしまった。
「連れ出せたのかしら?」
「……あんまり深い追求はしないほうがいいよ。……えーと、ここ、左ね」
ボクは手をつないでいたソルと歩き出す。
「え? 何で?」
ビアンカちゃんが不思議そうな声をあげながら付いてくる。
「お爺様がお婆様を連れていったんだって」
マァルが話しているのが聞こえる。
「え!? ソレってソレって!」
ビアンカちゃんが足早にボクに追いついてきた。
「……駆け落ち」
「うわ! やっぱり! ロマンティック!」
「……」
ボクは思わず立ち止まってビアンカちゃんをまじまじと見つめてしまった。
「素敵よね」
にこにこと笑って、ビアンカちゃんはマァルと「ねー!」なんて言い合ってた。
「お父さんは、もしわたしがとつぜん男の人と結婚したらさみしい?」
マァルがいきなりそういいながらボクを見上げる。
「うん。すっごく寂しいと思う」
「そうなの…? じゃあわたしはとつぜん結婚するのはやめるね」
「是非そうして」
「でもマーサおばあちゃんみたいに情熱的な結婚もちょっとうらやましい」
「情熱的なのは止めないから、駆け落ちだけは勘弁して……」
マァルは暫くボクの顔を見ていたけど、やがて頷いた。
「うん、わかった」
「テス、大丈夫?」
ビアンカちゃんが笑いをこらえながらボクを覗き込む。
「……ちょっと一瞬気が遠くなった」
「マァルは大変だねー」
ビアンカちゃんはくすくす笑いながら、マァルと先に歩いていってしまった。
「ぼくが駆け落ちして誰か連れてきたらどうする?」
「……やめてホント勘弁して」
ソルの両肩に手を置いて、少ししゃがんで目線を合わせる。
ソルは随分神妙な顔をして頷いた。
「しないよ。たぶんね」
「信じておくよ」
ゆっくりと、村のてっぺんにある祈りの塔を目指す。
「ホントに綺麗ねー」
ビアンカちゃんは村を見てしみじみと呟いた。
「うん」
「綺麗だけど、なんか、お義母様がここを離れたのも、わかる気がするわ」
ビアンカちゃんはそういってボクを見上げた。
「山奥の村もとても綺麗だったし、大好きだけど、テスと一緒にあの村を離れて、私いろんなことを見たり聞いたり、体験したもの。……一緒になるかわからないけど、多分、綺麗だけじゃない色んなものを見たかったのね」
「そうだとおもうよ」
ボクは頷く。
多分、お母さんは綺麗なだけじゃなくて、ドキドキする毎日を選んだんだろう。
「さあ、行こうか」
ボクは塔の番人の人に会釈してから、塔に入った。
相変わらず、静かな建物だった。塔の中は少し薄暗い。
塔の中心には、深々と黒っぽい青のフードを目深に被った長老たちが四人、お互い向かい合うように円を描いて座っていた。
何も前来た時と変わってない。
「こんにちは」
ボクは声をかけてからゆっくりと長老たちに近付く。
全員がボクを見た。
フードを目深に被っていて、顔ははっきりとわからないはずなのに、長老たちが少し微笑んでいるような気がした。
「あの」
ボクが口を開くと、長老の一人が軽く右手を上げた。
「私たちにはわかります。魔界へ行きたいと申すのですね」
「ハイ」
「それにはまず、洞くつの中。海の神殿のトビラを開けなくてはなりません」
二人目が引き継ぐ。
「古い言い伝えでは、神殿に3つのリングをささげたとき……魔界への門が開くと言われています」
「リング?」
ボクは思わず左手を見る。
ビアンカちゃんと分け合った、誓いのリングが薬指に、
お母さんが魔界から届けてくれたリングが、小指に、それぞれ嵌っている。
「まさか……ね」
三人目の長老は少し困ったような声で引き継いだ。
「海の神殿の扉は何百年も鍵がかかったままなのです」
「その海の神殿というところに、リングを捧げればいいんですね?」
「ええ。しかしもう扉が閉じられて何百年もたち、もはや鍵の場所もわかりません」
「それは、多分何とかできます」
「貴方を信じましょう」
四人目の長老は、少し嬉しそうな声で引き継いだ。
「噂では、天空の竜の神様が復活なされたようです。そのためか、この世界におだやかな光が満ちはじめました。もはや魔界の大魔王といえどもおいそれとはこちらにやって来られないでしょう」
「……そうですか」
その神様がプサンさんだと思うと何だかうそ臭い気がするけど、この人たちが言うんだから多分本当にそうなんだろう。
「色々教えてくださってありがとうございます。明日の朝早く、海の神殿を目指したいと思います」
ボクが言うと、長老たちは頷いた。
「貴方たちにはとても良い祝福が与えられています。きっとうまくいく。……わたしたちはここで祈る事しかできませんが、どうかご無事で」
「ありがとう」
■マァルの爆弾発言に爆笑した記憶があります。
文字数やばいので、ここまで。
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