■今日の本
ISBN:4592171586 コミック 緑川ゆき 白泉社 2005/10/05 ¥410
妖怪が見えるという秘密を抱えた少年夏目。彼は祖母・レイコの遺品である妖怪達との契約書「友人帳」を手にする。以来、妖怪達から追われる羽目に。用心棒・ニャンコ先生と共に妖怪達に名前を返す日々を送ることになった夏目は――!? あやかし契約奇談第1巻!!

「燕 人を嫌いにならないでくれてありがとう」
「優しいものは好きです
あたたかいものも好きです
だから人がすきです

夏目様

ありがとう

ありがとう夏目様」


■久しぶりに来た!!!
緑川さんは絶対こういう「ちょっと不思議が入り混じった現在」を書いたほうが緋色の椅子の方面よりうまいと思う。

はかない感じを出すのがうまいんだとおもいます。

今回も、レイコに名前を取られた妖怪達が、レイコを恨みに思うだけではない、というのがとても良い。
レイコは、妖怪が見えるから人に嫌われていた。
そのレイコが妖怪を憂さ晴らしにぶちのめす代わりに、名前を貰って子分にするのは結局繋がっている誰かが欲しかったから。
妖怪はレイコと繋がって、名前を取られて腹も立つけど、やっぱりどこかで嬉しかったんだと思う。
だからこそ、「友人」帳。

たぶん。

夏目少年はレイコの側に居て、妖怪たちにも親身になって時折痛い目にもあうけど、ニャンコ先生とか沢山の妖怪とつながりが持ててやっぱり楽しいんだろうと思う。

人間の友達も出来たしね。

これ、本当にお勧めです。
絵の好き嫌いはあるかもしれませんが、台詞一つ一つにじーんとしますよ。

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