今日のDQ5(240)
2005年12月14日 今日の「DQ5」■再開です。漸く仕事が何とかなりそうです。
ああ、学期末って大嫌い。
■グランバニアで(テス視点)
■さて、これからどうやって進めようかなー。
適当に書いてきたので、行き当たりばったりなわけですが。
とりあえず、ラインハットには行くとして、封印の洞窟は行くべきかな? んー。迷うなあ。
ビアンカちゃんが折角帰ってきたのに、行き詰った感じな私。
ああ、学期末って大嫌い。
■グランバニアで(テス視点)
グランバニアの近くの平原でマスタードラゴンと別れて、ボクらは城門を目指す。どんどん大きくなってくる城を見て、ビアンカちゃんは懐かしそうに目を細めた。
「やっぱり大きいわね。初めて見たときはビックリしたっけ」
「まさか街が入ってるなんて思わなかったからねえ」
「……また外から見られる機会があるなんて思わなかった」
「これから何回も見られるよ」
ボクらはのんびりと歩く。春の風はどこからともなく花のにおいを運んできていて、優しい気分になれた。
城門を開くと、警備に当たっていた兵士達がこちらを見て背筋を伸ばした。
「おかえりなさいませ!」
「うん、ただいま」
ボクは軽く手を上げて笑いかける。
「ただいま」
後ろに居たビアンカちゃんも挨拶を返す。
「……!」
兵士達は口をぽかんと開けて、驚いたのか暫く身動きもとれずビアンカちゃんを見つめていた。その目がどんどん潤んできて、彼らはもう一度背筋を伸ばしなおす。
「おかえりなさいませ! ビアンカ王妃!」
「う、うん、た、ただいま。……ご心配をお掛けしました」
ビアンカちゃんは少し勢いに圧倒されてるみたいだったけど、すぐに持ち直して笑いなおす。
「オジロン様にお知らせしてまいります!」
片方の兵士が頭を下げてから、階段を駆け上がっていく。
城下町の人達で、入り口近くを歩いていた人達はすぐにこちらに集まってきていた。皆ビアンカちゃんの帰りを喜んでくれている。
「なんだか凄い事になっちゃったね」
「……凄い事なんだよ」
ボクが笑うと、ビアンカちゃんは「そっか」と妙に納得したように頷いた。
王座の間に戻る最中に、ドリスちゃんに会った。どうやら走ってきたらしく、肩で息をしている。
「あら、ドリスちゃん」
ビアンカちゃんが声をかけると、ドリスちゃんはビアンカちゃんを抱きしめた。
「ビアンカ様、おかえり!」
「わざわざ来てくれたの?」
ビアンカちゃんは笑いながらドリスちゃんの頭を撫でる。
「勿論。イトコ殿が帰ってきた何倍もいいニュースだ」
「うわ、酷い」
ボクは思わず声をあげたけど、ドリスちゃんは思いっきり無視をした。
「ともかく、無事でよかった」
「ありがとう。また一緒に紅茶を飲もうね」
ビアンカちゃんはドリスちゃんに笑いかける。
「パパが上で待ってる。話長いと思うけど、まあ聞いてやって」
ドリスちゃんはそれだけ言うと手をひらりと振って、部屋の方へ戻っていった。
「ドリスちゃんって、相変わらずね」
「うん」
「そんな事無いよ」
ソルが口を尖らせる。
「そうよー、すっごく嬉しそうだったよ。あんなドリスちゃん、久しぶりよね」
マァルも頷く。
「私の知ってるドリスちゃんはいっつもあんな感じよ?」
ビアンカちゃんが首を傾げると、ソルもマァルも「うそだあ」と呟いて、ボクを見上げた。
「まあ、大体あんな感じだったよ、前は」
ボクが答えると、二人はますます混乱したようだった。
まあ、最近のドリスちゃんはいつも機嫌悪そうだったから仕方ないかも。
「さ、オジロン様に会いに行こうか。……話長いってさ」
「……がんばりましょうねー」
オジロン様は、玉座の間で待ち構えていた。
「おおお、本当にビアンカ様だ!」
オジロン様はぱっと顔を輝かせる。
「ご心配をお掛けしました」
ビアンカちゃんは優雅にお辞儀をする。
「いやいや、本当にめでたい。こんなにめでたいのはテス王が貴女を連れてこの国に戻ったとき以来だ!」
「もっと他にもいっぱいおめでたい事あった気がしますよ?」
ビアンカちゃんは困ったように笑う。
「まあ、細かい事はいい。今日は盛大にパーティーをしよう。城下にも触れを出して、本当に盛大に」
「あの、オジロン様……」
ボクが口を開いても、オジロン様はそのまま続ける。
「まあ待て。色々テス王のほうも言いたい事もあるだろうが、そういうのも後回しだ。……どうせいい話じゃないんだろう、顔でわかる」
……先制された。
ボクは内心舌打ちをする。
「まあ、まずは部屋に戻ってゆっくり体を休めて、夜のパーティーにそなえてくだされ。長い話はその時いたしましょう」
ニコニコ顔のオジロン様に押されて、ボクらは部屋に戻る。
いつも一人で使っていた、がらんとした部屋に、ビアンカちゃんが戻ってきた。
それだけで部屋が華やいだ感じ。
ソルとマァルも部屋に一緒に入ってくる。
「何だかどっと疲れちゃった……」
ビアンカちゃんは大きくため息をついてソファに沈み込んだ。
その両脇にソルとマァルがちょこんと座って、それからビアンカちゃんにしがみつく。二人とも、城に戻ったことで色々胸に溢れるものがあったみたい、少し涙ぐんでるみたいだった。
ボクは向かいのソファに座る。
「まあ、暫くこんな感じが続くと思うよ」
「……続くって……。一刻も早くマーサ様を助けに行かなきゃいけないのに……」
ビアンカちゃんが顔を曇らせる。
「うん、そうなんだけどね……」
ボクは曖昧な返事をする。
「だけど?」
ビアンカちゃんは答えを促した。
「うん……。お母さんは来るなって言ったけど、諦めるつもりはない。けど、こっちから魔界に行く方法も見つかって無いし、ちょっと時間がかかるんじゃないかな。それに、ちょっとやらなきゃいけないことが残ってる」
「何?」
「うん。……まあ、ちょっとね。そっちはボク一人で出来ることだから。……その間、ビアンカちゃんはソルやマァルと一緒に遊んであげてよ」
「お父さん何かするの? ……ぼくらを置いていくの?」
ソルが不安そうな顔でボクを見た。
「……二人とも誘ってもこないと思うなあ」
ボクはソルとマァルの顔を見て答える。マァルが口を尖らせた。
「何で?」
「……二人ともラインハット苦手でしょ?」
「ラインハットが嫌なんじゃなくて、コリンズ君が嫌なのよ」
「コリンズ君?」
ビアンカちゃんが首を傾げる。
「ヘンリー君の子どもだよ。……ヘンリー君そっくりの」
「じゃあ、いい子でしょ?」
キョトンとして、ビアンカちゃんは言う。
ボクらは一斉に首を横に振った。
「え? だって、ヘンリーさんにそっくりなんでしょ? あ、顔?」
「顔も行動もそっくりだよ」
「じゃあ何で首を横に振るのよ」
「意地悪なのよ、すっごく」
ぼそっとマァルは言うと、ビアンカちゃんを見上げた。
「えええ?」
ビアンカちゃんはますます困ったような顔をする。それから、ボクを見た。
「……ビアンカちゃんが知ってるヘンリー君は、落ち着いた後のヘンリー君です」
「ヘンリー様もあんな感じだったの?」
ソルはボクを見た。ボクが頷くと、「……また、今度どうやったら仲良くなれるのか教えて?」と続けた。どうやらソルはコリンズ君と友達になる気がまだあるらしい。
時間がかかるとか、ボク自身がぼんやりしてたとか、極限状態になると人は悟りに至るとか、そういう事を言うわけにも行かず、ボクは曖昧に笑っておいた。
■さて、これからどうやって進めようかなー。
適当に書いてきたので、行き当たりばったりなわけですが。
とりあえず、ラインハットには行くとして、封印の洞窟は行くべきかな? んー。迷うなあ。
ビアンカちゃんが折角帰ってきたのに、行き詰った感じな私。
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