今日のDQ5(239)
2005年12月9日 今日の「DQ5」■二人が石になって、離れ離れになったのは143回目の出来事でした。今見てきた。
本日、239回。
96回分、ビアンカちゃんは居なかったそうです。
……うーわー。
テっちゃん、頑張った。
それ以上に良く頑張った私!!!(笑)
祝杯は何で挙げたらいいですか?
私お酒飲めないの。
■大神殿 10(テス視点)
■ゲームではビアンカと再会すると、すぐにグランバニアに切り替わるし、子ども達はすぐに泣きじゃくってましたが、ちょいと変えてみました。まあ、変えるのは今に始まった事ではないですけど。
子ども達はまだ、お母さんが戻ってきたという興奮でハイテンションです。これからじんわりと嬉しさが広がってきて、多分グランバニアに戻った頃には泣くでしょう。まあ、そういうのは次回以降で。
今回は、ともかく
「待たせてごめん」
と言うテスに
「私テスに待たされるのって慣れてるの」
とビアンカが答えるシーンと、
「少し大人っぽくならなかった?」
「ビアンカちゃんが若くなったんだよ」
という会話がやりたかったのです。
出来て満足。
山奥の村で十年テスを待ってたんですもの、待たされるのには慣れますよ。きっと。
あと、石になってた時間を引くと同い年になったんですよね。だからビアンカちゃんが若くなったと。
まあ、そんなかんじ。
次回以降燃え尽きないように頑張ります。
本日、239回。
96回分、ビアンカちゃんは居なかったそうです。
……うーわー。
テっちゃん、頑張った。
それ以上に良く頑張った私!!!(笑)
祝杯は何で挙げたらいいですか?
私お酒飲めないの。
■大神殿 10(テス視点)
ボクはビアンカちゃんを抱きしめる。柔らかな髪に顔をうめて、その体の細さや暖かさを感じ取る。
石像だったビアンカちゃんを見つけたとき、本当に嬉しかった。
そして抱きしめて、その硬さや冷たさに心底絶望した。
今は違う。
柔らかい。暖かい。それに、抱きしめ返してくれる。
ボクは体を離してビアンカちゃんの顔を覗き込んだ。
少しキョトンとして、驚いたみたいに目を見開いてボクを見つめている。
ごく薄い、青くて透明な瞳に、ボクが映ってる。
「ごめん。遅くなってごめん。待たせてごめん」
ボクはビアンカちゃんに頭を下げる。
「……ちゃんと来てくれたんだから、いいの。……それに、私テスに待たされるのって慣れてるのよ。知らなかった?」
そういって、ボクの肩をゆする。
「ねえ、顔をもっとよく見せて?」
ボクが恐る恐る顔をあげると、ビアンカちゃんが微笑んだ。
「……少し大人っぽくならなかった?」
「……ビアンカちゃんが若くなったんだよ」
ボクは笑う。
「ねえ、ここはどこなの? それに、私どうしてたの? 何だか凄く長くて嫌な夢を見てた感じなの」
そういってビアンカちゃんは辺りを見回す。
「あと……あの子たちは? 天空の剣持ってるけど……勇者様を見つけたの?」
首を傾げて、少し不安そうに尋ねるビアンカちゃんをボクはもう一回抱きしめた。
「ねえ、ちょっと答えてよ」
「うん、全部言う。言うよ……」
ボクは体を離して、その場に座り込む。
「……ごめん、ちゃんと全部答える……。何があったのか。でも……とりあえず」
ボクは目をぐいっと乱暴にぬぐった。
視界がぼやけてきてる。泣いてるんだってわかるまでちょっと時間がかかった。
「……ここ、出よう。もう……居たくない」
ドレイにされていた人達は全員ここを離れたらしい。部屋の中は閑散としていてとても静かで寂しかった。
助けたかったドレイは全員解放した。
イブールも、倒した。
そして、ビアンカちゃんが帰ってきてくれた。
ここに居る必要はもう、無い。
「あ、でも」
ボクは顔を上げる。ビアンカちゃんはボクに視線を合わせるためにしゃがみこんだ。
「なぁに?」
首を少し傾げて、ビアンカちゃんは笑う。
記憶どおりの仕草に、ボクは少し微笑み返す。
「あの子達だけは、紹介しなきゃね」
「勇者様たち?」
「ボクらの子どもだよ。……ビアンカちゃん、自分が勇者の血を引いてるって言われたの、覚えてる?」
ボクが笑うと、ビアンカちゃんは目を大きく見開いた。
「え、だって、私たちの子って、まだこんな小さかったよ?!」
胸の前で両手で小さな円を作りながら、ビアンカちゃんは困ったような顔をする。
気持ちはわかる。
ボクだって、八年経ったって言われたとき面食らった。
ビアンカちゃんは十年だ。
「ソル、マァル、おいで」
ボクが声をかけると、二人とも少し恥ずかしそうにゆっくりとこちらに近付いてきた。
「ビアンカちゃん、ソルとマァル。ボクらの子ども。ソルはビアンカちゃんの勇者の血をしっかり受け継いで、現在世界の希望だよ。マァルは、ビアンカちゃんの魔法の力を受け継いだみたい。凄い魔法使いなんだ」
「……」
ビアンカちゃんはビックリしたみたいで、暫く二人の顔をじっと見つめてた。
「あ、あのね、お母さん。ぼく、ソルです。お父さんと一緒に、お母さんの事、一生懸命さがしたよ」
「わたし、マァル。お母さん……会いたかった」
ビアンカちゃんは呆けたような顔で暫く二人を見ていたけど、そのうちその大きな瞳に涙が溜まってきた。
「ソル……マァル……そっか、私石にされて……もしかしなくても、物凄い時間が経ったのね?」
「……十年。助けるのが遅くなって本当にごめん」
「そっか、……十年か」
それだけ呟くと、ビアンカちゃんは二人をぎゅっと抱きしめた。
「ごめんね。今まで放っておいて本当にごめんね」
三人は暫く泣いていた。
向こうのほうで、サンチョがもらい泣きしている。よく見たらスラリンやホイミンまで涙ぐんでるみたいだった。ゲレゲレは向こうを向いてるけど、きっと似たような状況だろう。
「さあ、沢山話すことはあるけど、もうここに居るのはやめよう。グランバニアに戻ってから話をしよう。皆待ってる」
ボクが言うと、三人はのろのろと立ち上がった。
中庭に出ると、マスタードラゴンが羽を休めていた。
神殿の周りを取り囲んでいた壁を壊したらしい。
「待っていたぞ」
「お待たせしました」
「ここに居た者は全員家に送り返した。久々に骨の折れる仕事だったぞ」
「お疲れ様です」
ボクが頭を下げると、マスタードラゴンは笑った。
「奥方が帰ったか……おめでとう」
「ありがとうございます」
ボクらのやりとりを、ビアンカちゃんは不思議そうに見つめていた。
「ねえ、何? これ、誰?」
「神様だよ」
「ええ?!」
ビアンカちゃんはマスタードラゴンを見上げる。
「初めましてお嬢さん。わが名はマスタードラゴン。世界のすべてを統治する者。今は天空の勇者の一族と共に魔界の王を打ち倒すべく力を貸しておる」
「すごーい。一体何がどうなったわけ?」
「そういう話もグランバニアでするから……」
「テスって、私とちょっと会わないと不思議なことやってるよね。村で再会したときは魔物の皆を仲良くしてたし、今は神様と知り合いなんて……」
「驚いた?」
「うん。素直に驚いた」
「お母さんがビックリしちゃうようなこと、他にもいーっぱいあったんだよ!」
「わたしたち、妖精の国にも行ったの!」
「そういう話もグランバニアでね」
ボクは話を始めた子ども達に声をかけると、マスタードラゴンに向きなおす。
「……グランバニアまで、お願いしてもいいですか?」
「ルーラで一瞬じゃなくていいのか?」
「空から見る綺麗な景色を、ビアンカちゃんにも見せてあげたいです」
「そうか。わかった」
ボクらはマスタードラゴンの背にのって、グランバニアまで戻る。
世界は綺麗で、やっぱり広くて。
隣にはビアンカちゃんが居て、何か全てがうまくいくような感じがした。
■ゲームではビアンカと再会すると、すぐにグランバニアに切り替わるし、子ども達はすぐに泣きじゃくってましたが、ちょいと変えてみました。まあ、変えるのは今に始まった事ではないですけど。
子ども達はまだ、お母さんが戻ってきたという興奮でハイテンションです。これからじんわりと嬉しさが広がってきて、多分グランバニアに戻った頃には泣くでしょう。まあ、そういうのは次回以降で。
今回は、ともかく
「待たせてごめん」
と言うテスに
「私テスに待たされるのって慣れてるの」
とビアンカが答えるシーンと、
「少し大人っぽくならなかった?」
「ビアンカちゃんが若くなったんだよ」
という会話がやりたかったのです。
出来て満足。
山奥の村で十年テスを待ってたんですもの、待たされるのには慣れますよ。きっと。
あと、石になってた時間を引くと同い年になったんですよね。だからビアンカちゃんが若くなったと。
まあ、そんなかんじ。
次回以降燃え尽きないように頑張ります。
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