今日のDQ5(227)
2005年11月18日 今日の「DQ5」■昨日書いた、脳内でのテスとヘンリーの関係性について、またまた友人と話す。
私「ああいう感じなんだけど」
友「わかってたよ。表現がなんだったから(←多分「恋人」のあたり)言っただけだよ」
私「……真面目に解説した私は阿呆ですか」
でもまあ、あの発言にときめいた人も居るのではないか、といわれました。ときめくかなあ? そういうときめきとはあの二人は無縁なんだけどなあ(苦笑)
■お父さんのこと (マァル視点)
■本格的に告白篇がスタートです。
なんか……書くのがいやです。
私「ああいう感じなんだけど」
友「わかってたよ。表現がなんだったから(←多分「恋人」のあたり)言っただけだよ」
私「……真面目に解説した私は阿呆ですか」
でもまあ、あの発言にときめいた人も居るのではないか、といわれました。ときめくかなあ? そういうときめきとはあの二人は無縁なんだけどなあ(苦笑)
■お父さんのこと (マァル視点)
お昼ごはんを食べ終わって、わたしたちはサンチョの家に集まる。
魔物の皆は、全員が家に入れないから代表してゲレゲレと、ピエールと、スラリンと、ホイミンと、それからマーリンお爺ちゃんがきていた。
皆、緊張してる。
わたしも緊張してた。
ソルはお昼前お父さんと何かお話したみたいで、私たちよりもっと緊張してるみたいだった。
「お父さんが、皆に話したいことがあるんだって。あんまりいい話じゃないけど、次に行くところに関係があるって言ってた。お昼を食べたら、サンチョの家に集まって欲しいって」
ソルはわたしにそういった。
「どんな話かな?」
って聞いたら、ソルは「わかんない」っていって首を横に振った。ただ、お父さんは凄く難しい顔をしてたって、そういってた。
お昼を過ぎて、皆でサンチョの作ってくれたりんごジュースを飲んでるときに、お父さんがやってきた。
「あ、いいな。ボクにも頂戴」
わたしたちのジュースを指差してお父さんは言うと、あいていた椅子に足を組んで座る。
別に変わったところはなくて、いつもどおりだった。
「坊っちゃん、お行儀が悪いですよ」
サンチョが呆れた顔をしながら、お父さんにりんごジュースを出す。お父さんは「ごめんごめん」って軽い口調で言うと、組んでいた足を戻して、きちんと座りなおした。
それからゆっくりりんごジュースを飲む。
わたしたちは、思わずお父さんの動きをじっと見つめてしまった。
「そんなにじーっと見られると飲み辛いんだけど」
お父さんはコップをテーブルに置いて苦笑する。
しばらくそのコップを見つめていて、それから顔を上げた。
周りに居るみんなの顔、わたしやソルの顔をゆっくりと一人ずつじっと見つめて、お父さんはにっこり笑った。
凄く優しい顔で。
「皆、薄々感じてるんだね。……いい話じゃないよ」
お父さんはそういうと、椅子の背もたれにもたれかかって足を組んだ。サンチョがちょっと顔をしかめたけど、お父さんはそのまま目をそっと閉じて話を始める。
「ボクは、今まで皆に隠してきたことがある。本当は、誰にも言わないでずっと秘密にしておくつもりだった」
誰も何にも言わないで、じっと話を聞く。
「思い出すのも嫌だし、知られるのも嫌だ」
お父さんは目を開ける。
わたしたちの顔は見ないで、またテーブルのコップをじっと見つめた。
「出来れば、聞いたらすぐに忘れて欲しい」
そんな事できない。
聞いて、それで忘れて欲しいって、そんなの無理だ。
小さい頃から、ずっとお父さんのことが知りたくて、わたしもソルも周りの人にいっぱい話をせがんで、困らせてきた。
ようやくお父さんに会えて、話で聞いていたよりずっと素敵なお父さんで嬉しかった。
今だってもっと、沢山お父さんのことを知りたいのに。
わたしはもうすぐ10歳だけど、1年半しか一緒にいないから、信用してもらえてないのかな。
なんだか寂しい。
「話を聞いてそのうえ忘れろって、無理にきまってんじゃん」
スラリンがボソッと言う。わたしも思わず頷いた。
「……そうだね。でも忘れて」
お父さんは小さい声で言う。
「聞いた上で忘れろという事は、その事について知っておいて欲しいが、その後は一切その事を誰かに喋ったり、テス自身に尋ねたりするな、という事じゃ」
マーリンお爺ちゃんがスラリンに言ったあと、「そういう事じゃろう?」ってお父さんに聞いた。
お父さんは頷く。
「そもそもは言うつもりもなかったんだから。ただ、言わないと誰にも納得して貰えないと思うから言うだけ。本当に言いたくないし、今だってここから逃げ出して言わないで終われないか考えてるくらい」
「そ、そんなに酷い話なんですか?」
サンチョが青い顔をする。
お父さんは頷いた。
「サンチョは……倒れるかも」
「えええ!」
お父さんの言葉に、当のサンチョだけじゃなく、皆が驚きの声を上げた。
「そ、そそそ、そんなに悪い話ですか!?」
お父さんはまた頷く。
「ボク自身、思い出すだけで吐きそうなくらい。悪いし、酷いし、気分悪いし、腹が立つし、嫌だし、痛い」
「……お、脅しだろ? 実はたいしたことないだろ?」
スラリンがいつもより青い体をして尋ねると、お父さんは首を横に振った。
「一応あっさり目に話すつもりではいるけどね。……ちゃんと言ったらボク自身が今の精神状態に戻るのに時間がかかるし」
お父さんはゆっくりと私たち一人一人の顔を見た。
「だから、あらかじめ覚悟だけはしてから聞いて」
「ビアンカちゃんやお母さんの消息もわからないときに、自分のわがままだけでこういう事をするのはよくないと思うんだけど、どうしても……寄り道したいところがあるんだ。もう間に合わないかも知れないけど……」
お父さんはテーブルの上に地図を広げた。
それから、真ん中の大きな島の世界で一番高い山を指差す。
「セントベレス山の頂上に、神殿があるのを知ってるよね?」
わたしたちは頷いた。
マスタードラゴン様の背中からみた、神殿。
あの神殿を見たとき、お父さんが少し変だった。
「主殿とポートセルミに初めて行ったとき、双眼鏡で見たときはまだ建設中だったところですね」
「うん。覚えてたんだ」
「主殿の様子が……おかしかったので」
「そうだね、あの時も『今は話せない』って言ったね」
「……ええ」
ピエールが頷いた。そんな話を聞くのは初めてだった。
「コレ、何の神殿だか、わかる?」
お父さんは椅子に座りなおしながら、わたしたちに聞いた。
皆が首を横に振った。
「じゃあ、光の教団は知ってる?」
次のお父さんの質問に、わたしたちは頷いた。
最近、急に広まってきてる教団。世界に終わりが来て世界に魔物が溢れても、その教団に入っていたら無事助かるって、そういう話だったと思う。
わたしは、ちょっと嘘だと思ってる。
「あの神殿はね、光の教団の聖地になるんだよ」
スラリンが不思議そうな顔をする。
「何でそんなに詳しいんだ? ……信者なのか?」
「やめてよ!」
お父さんが悲鳴をあげて立ち上がった。
「信者なんかなるわけないだろ!」
いきなり怒られて、スラリンが体を縮める。ソレを見て、お父さんはテーブルをドンっと叩いてから椅子に座りなおした。
「ごめん……」
何とか怒りを静めるみたいにつぶやくように謝って、お父さんは大きく息を吐いた。
それから頭を抱えるみたいにして、机に寄りかかる。
「ボクね、あそこに居た事があるんだ」
ぼそりと、小さい声でお父さんは言う。
それから、いつも着けてる左手首のバングルをはずした。
そこには光の教団の紋章が、焼き付けられてた。
誰かが息を飲んだ。
お父さんは腕だけ私たちに向けて、机に突っ伏す。
「ボクは、教団の……ドレイだったんだ」
本当に小さい声で、そういった。
■本格的に告白篇がスタートです。
なんか……書くのがいやです。
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