今日のDQ5(221)
2005年11月10日 今日の「DQ5」■唐突にファミコン音源のDQ3が聞きたくなってCDを引っ張り出して聞きました。
やっぱりファミコン音源はいいです。職人技です。大好きだ。
最近の楽しみ方は、3音をどう使い分けてるのかを聞き分ける事です。
DQ2とか4とかも聞きなおしたい。CD持ってない。次々買っておくんだったな、失敗した。
FF1とか2とかも聞きなおしたい。
誰か貸してください(笑)
■冬場の事 (ソル視点)
■うちの子達は冬は旅をしません。
それで何とか季節をあわせるはずだったのに、結局ずれそうです。
……ビアンカちゃんは夏に返ってくるハズなのになあ。
春になりそう……(遠い目)
次回も脱線は続きます。
ヘンリー君再登場です。たぶん。
やっぱりファミコン音源はいいです。職人技です。大好きだ。
最近の楽しみ方は、3音をどう使い分けてるのかを聞き分ける事です。
DQ2とか4とかも聞きなおしたい。CD持ってない。次々買っておくんだったな、失敗した。
FF1とか2とかも聞きなおしたい。
誰か貸してください(笑)
■冬場の事 (ソル視点)
マスタードラゴンに、グランバニアの近くでおろして貰ったから、ぼくらはそのままグランバニアに戻ることにした。
その日はぐっすり眠って、次の日起きたら朝から雨だった。
雨の日は、お父さんは外出したりしない。
濡れてからだが冷えると、風邪をひいてしまうから。
ぼくらのことを心配して、旅立ったりしない。
だから、ぼくとマァルは久しぶりにグランバニアの城下町を走り回って遊ぶ事にした。
お父さんは朝から執務室にこもって仕事をしてる。
お父さんは昨日、あのセントベレス山のてっぺんにあった神殿を見たとき、ちょっと様子が変だった。
ぼくもマァルもそれがちょっと心配だったんだけど、お父さんに何か聞けない感じがして、結局まだ良くわからない。
ぼくとマァルはその事で色々話し合ってみたけど、結論は出なかったし、お父さんに聞こうって事にもならなかった。
夜、ご飯を食べるときに会ったお父さんはいつもどおりで、ますます聞く事は出来なかった。
雨は数日降り続いた。
勿論、その間は全然旅立てない。
雨が降ると、どんどん気温が下がっていって冬が毎日近付いてくるみたいだった。
そのうち、雨が雪に変わって、冬がやってきてしまった。
「冬が終わるまで、旅に出るのはやめよう」
お父さんは皆が集まってる夕食の時、突然そういった。
去年の冬もそうだったし、なかなか旅立とうとしないお父さんを見てたから、なんとなくそうなるだろうって思ってた。
だから、ぼくもマァルもそんなに驚かなかった。
「冬が終わったら、今度はどこに行くの?」
マァルが首を傾げる。「もう、大体のところは回っちゃったよね?」
お父さんは頷いた。
「そうだね。もう行ってない街はないね。ビアンカちゃんは石像だから持ち主が変わって移動してるって事も考えて、今でも兵士の皆は情報を集めてくれてるみたいだけど、今のところは芳しい話は無いしね」
お父さんはご飯を食べる手を止めて、頬杖を付いた。
「流石にどうしていいのか、ちょっとわからなくなっちゃった」
「そんなこと言わないでよ!」
ぼくはお父さんをにらみつける。マァルも頬を膨らましてた。
「うん……」
お父さんは曖昧な返事をした。
「気になってるところはいくつかあるんだ」
独り言みたいに、小さい声でお父さんは言った。
「でもちょっとね……色々と……」
お父さんは言いよどむ。
ぼくらは、お父さんが話を続けるのを待った。
けど、そのままどれだけ待っても、続きが出ない。
お父さんは頬杖を付いたまま、ずっとスープの入ったお皿を見つめていて、考え事をしてるみたいだった。
ぼんやりとした目。
「ねえ? どうしたの?」
ぼくは耐え切れなくなって尋ねる。
お父さんは大きく息を吐いた。
「うん、ちょっと」
「お父さん?」
マァルが眉を寄せてお父さんを呼ぶ。
お父さんは頬杖をやめてぼくらをじっと見つめた。
お父さんが、ぼくらをこんな目で見たことはこれまで無かった。
こっそり覗きに行った執務室で、大人相手に話をしてるときにこういう目をしていたのを、見たことがある。
「ごめん。冬の間だけ考えさせて」
声も、普段ぼくらに話しかける声とはちょっと違う。
お城に居る皆に声をかけるときみたいな感じの声。
凛とした、声。
お父さんは、今、ぼくらを子ども扱いしてないんだって、そう思った。
大人みたいに扱ってくれてる。
マァルも同じ事を感じたみたい。
ぼくらは顔を見合わせて、それから頷きあった。
「わかった。ぼくら待つよ」
「ちゃんと教えてくれるのよね?」
ぼくらの言葉にお父さんは頷いた。
「……ごめん。ボクが弱いから二人には随分苦労をかけてる。絶対冬の間になんとかするから、もうちょっとだけ」
「うん、待つよ」
話はそれでおしまいになった。
ぼくらは冬の間、魔物の皆と遊んだり、いやいやながら勉強したりしてすごす事になった。
お父さんは書類の山に追われて、ほとんどを執務室ですごしてる。
たまに遊びに行くと、お父さんは次々と仕事をしてて、入れ替わり立ち代り来る人にちゃんと対応してて、凄く格好良かった。
仕事の切れ間にはちゃんと遊んでくれるけど、なるべく邪魔しないようにした。
新年祭が終わったころから、雪が降る日が減ってきた。
今年も新年祭は派手で、ぼくはとても楽しかった。
お父さんの机の上に溜まっていた書類の山が随分少なくなってきて、もう少しでまた旅に出るって感じがしてくる。
冬が終わるとき、お父さんはぼくらに何を話してくれるんだろう。
時々マァルとそんな話をしたけど、結局コレと言って思いつくものは無かった。何となく、お互いセントベレス山の神殿の話はしづらかった。
ぼくらはドリスと一緒におやつを食べる約束があって、ドリスのところに行く途中だった。
お父さんにいきなり廊下で呼び止められた。
「仕事の終わりがちょっと見えてきたからニ・三日出かけるんだけど、ソルとマァルも一緒に行く?」
「え!? どっか行くの!?」
ぼくが聞き返すと、お父さんは頷いた。
「行きたい!」
「わたしも行きたい!」
ぼくもマァルも即答した。冬の間お城の外には出てないから、ちょっと退屈してた。
「どこへ行くの!?」
「ラインハット。……ヘンリー君とちょっと話があるんだ。ルーラで飛んでってルーラで帰ってくる予定」
ラインハット、という名前を聞いてマァルの顔が見る見る曇っていく。
マァル、コリンズ君大っ嫌いだもんな。
「わたしお留守番してます」
マァルは心底嫌そうな顔をしてぼそっと言った。
「マァルが行かないんだったら、ぼくもお留守番一緒にする」
お父さんはぼくらの顔を見て、ちょっと苦笑した。
「あ、そう? じゃあ、ボクだけで行くか……」
「ごめんなさい……」
マァルが小さな声で謝ると
「無理に行く必要は無いからね、謝ることじゃないよ」
お父さんは笑って言うと、ぼくらの頭を撫でてくれた。
「いつ行くの?」
「明日から」
「突然なんだね」
ぼくが言うと、お父さんは笑った。
「うん、こういうのって多分勢いが重要なんだ」
「帰って来たら、多分約束を果たせると思う」
言うだけいうと、お父さんはぼくらが行くほうとは逆のほうに廊下を歩いていってしまった。あっちは執務室があるほうだから、多分仕事をしに行ったんだろう。
ぼくらは顔を見合わせた。
「多分、あんまり楽しい話じゃないんだろうね」
ぼくが言うと、マァルが頷いた。
「うん、そんな感じ」
お父さんは、ヘンリーさんと何を話してくるんだろう。
気になったけど、もう聞けない。
多分、冬が終わるとき、全部聞かせて貰える。
それまで待つしかないんだろう。
本当はもう、待つのって嫌なんだけど。
■うちの子達は冬は旅をしません。
それで何とか季節をあわせるはずだったのに、結局ずれそうです。
……ビアンカちゃんは夏に返ってくるハズなのになあ。
春になりそう……(遠い目)
次回も脱線は続きます。
ヘンリー君再登場です。たぶん。
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