今日のDQ5(216)
2005年11月2日 今日の「DQ5」■アプリのゴンじい。
……相変わらずなつきません。
飽きてきました(笑)
■ボブルの塔 8 (ソル視点)
■漸く、次回ボブルの塔が終わりそうです。長かった……。
ところで、攻略本を見る限り、竜の目って完全に球体ですけど、すぐ「右目」とか「左目」ってわかるのは何でなんですかね。
書いてあるのかな、RとかLとか。
まあ、嵌めるんだから多少尖った形だろうってことで今回はそういう風な表記にしてみました。
苦情は受け付けません(笑)
……相変わらずなつきません。
飽きてきました(笑)
■ボブルの塔 8 (ソル視点)
ゲマが居なくなって、ぼくとマァルはすぐにお父さんの所に駆け寄った。
お父さんは物凄く不機嫌な顔をしていた。けど、ぼくたちを見たらすぐに笑いかけてくれた。
「ソルもマァルも無事でよかった。……ピエールは?」
ぼくはピエールのほうを見る。ピエールもちょうど意識を取り戻して起き上がるところだった。
「大丈夫みたい」
ぼくはお父さんとピエールにベホマをかける。傷が治って二人とも床に座り込んだ。
かわりに、お父さんがぼくにベホマをかけてくれた。体の怪我が一瞬で治って、その分ちょっと体がくすぐったい。
暫くお互い無事なのを喜んでいたけど、そのうちやっぱりゲマに逃げられた事とか思い出してぼくはちょっと憂鬱になった。
ソレはお父さんやピエールも同じだったみたい。
「あー! もう! また負けた! 三回目! むかつくー!!」
お父さんはいきなりそんな事を叫ぶと、床を殴りつけた。
拳から血が出ていたそうだった。
「本当に! ああ、こんなに自分が不甲斐無いなんて! 今度こそと思ってましたのに!」
ピエールも興奮したように叫ぶ。こんな風に声を荒げるピエールを見たのは初めてだった。
「勝ったよ? だって、ゲマ逃げていったじゃない?」
マァルが言うと、
「こういうのは負けって言うの!」
お父さんは悔しそうに言って、イライラと頭をかきむしる。
「……」
マァルはちょっと恐そうに一歩後ろに下がった。
ソレを見てお父さんはちょっと反省したのか、大きく息を吐いた。そして、
「悔しい。また勝てなかった。……強くなったと思ってたのに」
お父さんはそういうともう一回大きなため息をついた。
「ぼくも悔しい。……あいつがおじい様を灰にしたって……許せない」
ぼくが言うと、マァルも頷いた。
「わたしこんなに魔物をにくいと思ったことは初めて。次は全力で戦う」
お父さんはぼくらをぎゅっと抱きしめて、それから頭を撫でてくれた。
「ありがとう、でも、やっぱり二人には憎しみにとらわれて欲しくないな。こういう気持ちはボクのところで停めておかなきゃ」
そういって立ち上がる。
そのままお父さんはゲマが守っていた宝箱のほうへ歩いていった。その中には、ゴンズが守っていたのと同じような大きな宝石みたいなのが入ってた。
見ようによっては、瞳に見える。
「これで一対かな。よく見たら左右があるみたい」
お父さんが言うとおり、宝石は完全な球体じゃなくて、少しだけ尖ってる部分があった。よく見ないとわからないくらいだけど、並べてみるとその尖った部分がそれぞれ違う方向を向いている。
「あ、目の色もちょっと違う」
ぼくが言うと、お父さんは見比べて「あ、ホントだ」って言った。
「やっぱりコレが、上で亡くなった人が言っていた『竜の目』だと思って間違いなそうだね。……この大きさだし、多分あの塔の真ん中にあった竜の像に嵌めるんじゃないかな。だから左右があるんだ」
お父さんはそういうと、ちょっと黙った。
何か考え事をしてるんだろう、右手でこめかみの辺りをトントン叩いてる。
「あー、それで三階にロープを引っ掛けるところがあったんだ」
「は?」
あんまりいきなりお父さんが言うから、ぼくらは間抜けな声を上げながら思わずお父さんを見つめてしまった。
「いやね、だから、三階にロープを引っ掛けるでっぱりがあったでしょ? 竜の像は二階の天井すれすれくらいまでの大きさだから、三階から降りれば目を返しにいけるよね?」
お父さんは当たり前のことを言うみたいに言う。
「……主殿、申し訳ないのですが、三階にそのようなでっぱりがあったのかどうかがわかりません」
「あ、そうなの?」
「まあ、主殿がおっしゃるのですから、多分あるんでしょうね」
ピエールはお父さんにそんな事を言った。
「急いで返したいとは思うけど。……お互いちょっとぼろぼろすぎだね。一回地上に戻って休んでからにしよう」
お父さんはそういうと、リレミトで塔から脱出した。
「もうこの塔も四回目かー」
次の日の朝、ぼくらはまた塔に入った。
とはいえ、昨日みたいに緊張はしない。塔の上の部分は地図も要らないくらい単純だし、することも決まってるからちょっと気が楽だった。
壁沿いの螺旋階段をのぼって、三階までやってきた。
「えーとね、像の後ろ側になるあたり」
お父さんに言われてぼくとマァルは走って先に行ってみる。お父さんが言ったあたりに、吹き抜けのほうへ突き出した部分があって、そこにロープのフックをかける金具があった。
見る見るうちにマァルの顔色が悪くなっていく。
「……ここ、降りるの?」
追いついてきたお父さんとピエールに、マァルが尋ねる。
「だから留守番する? って聞いたのに」
お父さんは苦笑しながらマァルの頭を撫でた。
「とはいっても、一緒に来たかったんだよね」
お父さんの言葉にマァルは頷く。
「約束もあるし、マァルはボクにしがみついていればいいよ。目もギュっと閉じてさ」
「うー」
マァルはまだちょっと嫌そうだったけど、それでも頷いた。
「じゃあ行こうか」
お父さんは金具にフックをしっかりと引っ掛けて、マァルを右手で抱えるように抱いたまま、器用に左手と足でロープを一気に滑り降りて行った。
ちょっと格好いい。それから、一緒に行ってるマァルがちょっとだけ羨ましい。
今度はぼくも一緒に連れてってくれないかなあ。
そんな事を思いながらぼくは続けてロープで降りる。ピエールもすぐに続けて降りてきた。
降りた先は竜の顔になってる部分で、多分、像としては頬の部分になるんだと思う。一応平らで、細いけど歩けるくらいの通路になっていた。手すりが無いから、マァルはしっかりお父さんにしがみついている。見上げると、目の空洞がお父さんの顔の位置にあった。ぼくらは竜の顔を歩いてる事になる。
……いいのかなあ?
「えーと、こっち側は竜の像としては右目だから」
お父さんは『目』の形を確認して空洞に嵌め込む。その瞬間、目が光った。
「逆側も行かないと……マァル、おいで」
お父さんはマァルを抱き上げるとそのまま歩いていく。見てみたらマァルはお父さんの首の辺りに手を回して、本当に目をぎゅーっと力いっぱい瞑ってた。
逆側の方の目もうまく嵌った。
そのとたん、ぐらぐらと竜の像が揺れ始める。ぼくらはとっさに竜の像にしがみついた。
像には何かカラクリがあったんだろう、竜が口を開く。
それから、中から舌なのかもしれない、通路が延びてきて二階の廊下と繋がった。
「……中に入れってこと?」
ぼくが聞くと、お父さんは
「……そうなんじゃないかな」
ってちょっと困ったような声を上げた。
■漸く、次回ボブルの塔が終わりそうです。長かった……。
ところで、攻略本を見る限り、竜の目って完全に球体ですけど、すぐ「右目」とか「左目」ってわかるのは何でなんですかね。
書いてあるのかな、RとかLとか。
まあ、嵌めるんだから多少尖った形だろうってことで今回はそういう風な表記にしてみました。
苦情は受け付けません(笑)
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