■今日の本
ISBN:4757724063 単行本 永田泰大 エンターブレイン 2005/08/11 ¥1,365
第121回から最終回である第178回の内容を再編集して収録。巻末には宮部みゆき氏との対談と、飯田和敏氏、桜井正博氏、上田文人氏の3者鼎談を追加収録。

いさみ 「ねえねえねえ、これは何?」
永田 「……来たな」
母 「いさクンの声が、これに全部入っちゃってるんだよ」
いさみ 「ええっ! なんでボクの声を入れてるの?」
永田 「スパイだからさ!」
いさみ 「ええっ!」

※いさみくんは小学校一年生の普通の男の子です。母は、その子のお母さん。永田さんはインタビュア。

 
大っ好きな永田さんの本にまた手を伸ばしてみました。
前回はFF11のプレイ日記で、まさに永田節全開だったんですけど、今回は対談集。いろんな人に話を聞きにいってます。
上に挙げたように普通の小学生から、心理学を専攻してる女子大生、はたまたゲーム界の有名人。
幅広い話と、ゲーム界の方々の哲学や信念、永田さんのちょっと面白おかしいコラムなんかもついてて、中々お得です。
ま、わたしはそもそも対談って読むの好きなんで、その辺差し引いて考えなきゃいけないかも、ですけど。

いきなり第3集を買ったのは、堀井雄二さんとの対談が読みたかったんですよ。だってどう考えてもDQの話しかしないだろうと(笑)実際はFF10に売れてほしいとか言ってたりしましたよ。あと、堀井さん自身はどのDQが気に入ってますか? とか。
あとね、今はもう居ないけど元スクウェアの坂口博信さんとかね。(インタビュー当時はスクウェアの人だったのよ)これもFFの話しかしてないだろうって思ったら裏切られたけどね(笑)でも、色々面白いこと言ってました。

インタビューしたのは2000年ごろなので、確かに話題は古いです。例えば、DQは7が出たばかりですし、DQ8は何となく考えてますよー、くらい。FFなら10が出るちょっと前。iモードがこれから伸びてくるくらいで、アプリゲームが始まったくらい。ゲームキューブがこれから出るよ、っていう時代です。
でも、全然古くない。
好きな話って、どれだけ古いネタでも盛り上がって目を輝かせて話すでしょう? そういう感じにあふれた本です。

ゲーム業界の人たちの、問題意識とか、社会の(主に経済の)流れの考え方とか、色々垣間見れて面白かったです。
もう、あんまり会社同士で張り合ってないんですね。
いいものが売れていかなければ、自分のところのものも売れない。だから、あの会社の新作は売れてもらわないと、とか。
結構、視野が広いです。
やっぱ仕事人は大人です。
好きなゲームの話を読むのも面白いけど、全然知らないゲームの話を読むのも面白かったです。

永田さんは元々ファミ通の編集委員をしてた事もあって、その編集者さんたちと雑談するだけの回もあります。
それが、なんか身近に行われてたゲームの話みたいなかんじで、とても共感。
FFとDQの何作目がすき? とか。
その辺の身近感も魅力の一つかも。

1巻や2巻も読んでみたいな。他にどんな話してるんだろう。

 
最後の、永田さんの「まわりの人々」へのインタビュー(というか一問一答?)が面白かったから、私も答えておこう。
 
「あなたのベストゲームは?」
ドラゴンクエスト3です。
 
 

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