■今日は久しぶりに携帯メールで打ちました。
携帯のメルは思ってる速度で文章が打てないので結構辛いです。
え? ああ、一応キーボードはそこそこ考えるのと同じくらいの速度で打てますよ。考えてる時間が長いっていうのもあるかも、ですけど(笑)
時間のロスが少ないっていうのは重要だなあって思います。
 
■ボブルの塔を目指して(マァル視点)
「それにしても」
天空人さんはわたしたちを見てにっこり笑う。
「改めまして、天空城を復活させて頂き、ありがとうございました」
「いえ、ボクらはほんのちょっとお手伝いしただけです。方法を教えてくれたのはプサンさんですよ」
お父さんが言うと、天空人さんはくびを傾げる。
「プサン?」
「天空人さんだよ!」
ソルが答えると、天空人さんはますます不思議そうな顔をする。
「……天空人にプサンなんていたかなぁ?」
「えー?」
今度はわたしとソルがくびを傾げる。
お父さんは眉を寄せてまた黙ってしまった。
「どういう事でしょうね?」
サンチョが小さな声でお父さんに尋ねる。
「うーん」
お父さんはちょっとうなって、やっぱり黙ったままだった。

わたしたちは、またプサンさんが居る部屋に戻ってきた。
「探険はおわりましたか?」
わたしたちに気付いたプサンさんが声をかけてきてくれた。
やっぱり、なんだか変な感じ。プサンさんと話すとなんだか落ち着かない。プサンさんはにこにこ笑っているのに。
「ええ、十分見せて頂きました」
お父さんが軽く頭を下げる。
「これから、テスさんたちはどうなさるんです?」
「えーと、まぁ、そうですねー」
めずらしくお父さんはことばを濁す。
「とりあえず、マスタードラゴン様が力を隠されたと言う、ボブルの塔に行ってみようかと思うんですけど……」
「へぇ」
プサンさんはあまり興味がないみたいな声をだす。
「テルパドールの西にある小島って、昔近くを航海したことあるんですけど、たしか高い岩山が島のまわりを取り囲んでて入れそうになかったんですよ」
「行ったことあったの?」
ビックリして聞くと、お父さんはうなずいた。
「あの山は魔法の絨毯では越えられないよ」
「え!? それって困るよね!?」
ソルはお父さんを見上げて焦った声をあげた。
「うん、どうしようね」
お父さんは言いながら、じっとプサンさんを見ている。
プサンさんはにやっと笑った。
「大丈夫ですよ」
そう言ってプサンさんは床を指差した。
「下のオーブの間の、ちょうど中央に銀色のパネルが埋まっていたでしょう?」
わたしは思い出そうとしたけど、あったかどうかわからなかった。
お父さんはうなずいた。
「あんまり大きくないパネルですよね、ありました」
「その上に乗って、静かに集中してください。しばらくすると天空城は望む方角へ動きだします」
「中にいるヒトびっくりしちゃわないの?」
ソルが聞くとプサンさんは笑った。
「大丈夫です。天空城はこれまでもそうして動いていました。まあ、もっとも、中にいる者に影響の無いように動きはゆっくりですけど」
プサンさんは続ける。
「現在天空城はそんなに高い位置にあるわけではないですけど、まあ、岩山くらいなら飛び越えられるでしょう」
「でもあの部屋、あの位置に立つと外が見えないんじゃないですか?」
お父さんが尋ねると、プサンさんはうなずいた。
「直接には見えませんが、外の様子はわかりますよ。頭の中で」
「ああ、この前のみたいな感じですね」
お父さんが顔をしかめる。
「その節は失礼しました」
プサンさんはそう言って軽く頭を下げた。


わたしたちは、プサンさんが言ったように、銀色のパネルが埋まっているところに行ってみた。確かにパネルは床に埋まっていて、不思議な光を放っている。
お父さんはわたしたちから手を離して、サンチョと手をつないでいてもらうように言った。動くときどうなるかわからないから。だからわたしとソルはサンチョと手をつないで、ちょっと離れたところからお父さんを見守った。
「うまく行くかなぁ、そもそも動かしてたの、神に近い天空人でしょ? ボクの力で大丈夫かなぁ?」
言いながらお父さんはパネルに乗る。目を閉じて、息を大きく吐く。
しばらくすると、窓の外の景色がゆっくり動きだした。
「すごい! お父さん、動いてるよ!」
ソルが叫ぶと、お父さんは軽く手を挙げた。あんまり余裕は無いみたい。

天空城はゆっくり進む。
沈んでた湖の上から、ゆっくりと東に進んでる。そのうち大陸を通り越して海に出た。
しばらく代わり映えのしない景色がつづく。
「お父さん、大丈夫?」
わたしが聞くと、お父さんは目をあけた。そして銀色のパネルからおりると、床に座り込む。景色がとまった。
「そんなに大変ってわけでは無いけど、ちょっと疲れるね。……休憩」
「ぼく、代わろうか? お城動かしてみたい!」
ソルが言うと、お父さんは首を横に振った。
「いいよ、しばらく休めば大丈夫だから。動かすのはたいしたことないんだけど、集中してるのが大変だよ。ソル、じっとしてるの嫌いでしょ」
「うー」
ソルは言い返せなくて口を尖らせる。
その間にお父さんは地図を取り出して現在位置を確かめた。
「最初の湖がココだったから」
指で地図の湖を指して、そのまま地図の上で指を滑らす。
「東に進んで……今この辺かな? 目標物がないからわかりにくいなぁ……。このまま東に進んでサラボナのある大陸にぶつかったら、南下かな」
指がすーっと南に動くと、小さな島にぶつかった。
「マスタードラゴン様が戻ってきたら、ちょっとは平和になるのかな?」
わたしが呟いたら、お父さんは少しほほえんだ。
「まぁ、元凶がいるかぎり本当には平和にならないかもしれないけど、でもちょっとは変わるよ」
「たとえば?」
「天空にお城が戻ってきただけでも、神様を信じてる人たちには心強いことだと思うよ。結局さ、人が強くいるためには、何か支えがいるんだよ。天空城はきっとみんなの支えになる」
お父さんはそう言うと立ち上がった。
「さて、もうちょっと頑張ろうかな。早く神様に帰ってきて貰わないと困るしね」
お父さんは銀色のパネルに乗ってまた目を閉じる。
天空城はまたゆっくりと動き出した。


■……またボブルの塔には辿り着きませんでした。
おっそいなあー。何やってるんだろう。
次回には間違いなく、塔に辿り着きます。
……えーと、攻略本何処においたっけかなあ、とりあえずゲームもやり直ししないとまたわからないかもなあ。

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