■久々復帰ー。
ちょっとテンションが回復したのかもしれません(笑)
タンバリンでもたたくか?

もうちょっと頑張れば書きたいところに辿り着くし、がんばろう。

■妖精の国 2 (マァル視点)
わたしたちは、お父さんに案内してもらって妖精の村のお城にむかった。途中には池があって、蓮の葉っぱを飛び跳ねるようにしてわたる。それがとっても楽しい。
「わたし、水とか木とか、自然のある場所が好き。元気をもらえるの」
わたしが言うと、お父さんがうなずいた。
「ボクも好きだよ。緑や水を見ていると気持ちが落ち着くね」
わたしは嬉しくてお父さんの手をぎゅっと握る。
「お水がいっぱいなのに寒くないね。……そっか春のお水だからつめたくないのね!」
「春にするのは大変だったんだよー?」
お父さんは笑いながらそんな事を言った。

お城にはいると、不思議な景色が広がってた。木のなかにはお水の壁があって、階段も水でできてる。
「カベも階段もお水なのね。妖精さんってすごいすごい!」
「あー、全然変わってないね」
「お父さんが来たときもこうだったんだ!」
わたしとソルはお父さんを見上げる。お父さんはうなずいた。
「きれいでいいよね」
階段をあがりはじめたら、サンチョがうめき声をあげた。
「どしたの?」
「どうもこのふわふわと動く階段は……。やはり階段はしっかりしていないと!」
「転けても痛くなくていいんじゃない?」
サンチョにお父さんはそんな事を言って笑った。


お城の一番上についた。
壁がなくて、辺りを見渡すことができた。
一面にお花が咲いてるのが見渡せる。屋根は木の枝になっていて、薄いピンクの桜が満開になっていた。
「うわぁ、きれいだね!」
ソルが声をあげると、向こうの方に立っていた妖精さんが振り返る。
ちょっとツリ目で、気の強そうな女の子。わたしより、ちょっと年上のお姉ちゃんみたいな感じ。
その妖精さんはわたしたちを見て、ぱぁっと顔を輝かせた。とっても嬉しそう。
「テス!」
女の子は、お父さんの名前を叫んだ。そしてそのままこっちに走ってきた。
女の子はお父さんに飛び付く。お父さんは女の子を抱きとめた。

一体、何!?

わたしは何だかムカっとしたけど、お父さんも女の子も気付かないみたいで、そのまま話をつづけた。
「ベラ、久しぶり。元気そうでよかった。……全然変わらないね」
「テスが変わりすぎたのよ。人間ってほんっとうにすぐ変わっちゃうんだもの。でも! あなたがテスだってこと、私にはすぐにわかったわ」
ベラって呼ばれた女の子は胸を張った。
「本当に久しぶりね、テス。……サンタローズは残念だったね」
「うん……でもベラは何度か遊びに来てくれてたんだね、男の子がベラの事言ってた」
「うん、テスの事聞いたわ。会えなかったけど、元気って聞いて嬉しかった。……あの子ももうすっかり大きくて私のこと見えないのよ」
「残念ながら、ボクもここ以外じゃベラの事見えないみたいだよ」
「人間って皆そうなの」
ベラさんはちょっと淋しそうに笑った。それからわたしたちを見て
「そっちの子たちが、私たちの事見たのね? こんにちは」
「……こんにちは」
わたしは挨拶をしたけど、ソルはお父さんのマントの影に隠れて恥ずかしそうにして、何も言わなかった。
「……そういえば、わざわざどうしたの?」
ベラさんはそう言って首を傾げた。
「ちょっとポワン様にお会いしたいんだ」
「じゃあ、取り次いであげる」

わたしたちは、ベラさんに連れられて部屋の奥に入る。不思議な形の綺麗な服を着た、優しそうで凄く綺麗な女の人が椅子に座っていた。
「ポワン様」
お父さんが声をかけると、女の人が立ち上がる。ちょっとびっくりしてるみたいに見えた。
「まあ、もしかしてテスっ! なんてなつかしいんでしょう」
ポワン様は嬉しそうに笑ってお父さんの手を握った。
「お久しぶりです、ポワン様」
「ええ、本当に久しぶり……すっかり立派なお父さんのようですね」
ポワン様はにっこり笑う。お父さんは「まだまだですよ」って言って笑ってる。
ポワン様はわたしとソルを見てにっこり笑った。
「かわいらしいわね。テスがここに来たときとよく似ているわ。大変な旅でしょうけど、テスと一緒に負けないでね」
「うん!」
「お父さんがいるから、大丈夫よ」
わたしたちが答えると、ポワン様は嬉しそうに笑った。それからお父さんのほうを向く。
「あの時は本当に世話になりましたね。それで今日は私になにか用なのですか?」
ポワン様の言葉に、お父さんは掻い摘んで事情を話した。
水に沈んだ天空城を見つけたことや、ゴールドオーブがなくなったこと。妖精が昔ゴールドオーブを作ったこと。
ポワン様はお父さんの言葉ひとつひとつに頷いて、しっかり話を聞いていた。

「そうですか。どうやら約束をはたす時が来たようですね」
ポワン様はそういうと空に手をのばす。少し眩しい光が辺りをつつんだ。
ポワン様がのばしていたその手のなかに、きれいな楽器が握られていた。
「テス、このホルンを持って行きなさい。私たち妖精国の女王がきっとチカラになってくれるでしょう」
お父さんはしっかりとホルンを受け取る。
「お借りします、かならず返しに来ます」
お父さんは深々と頭を下げたから、わたしたちもあわてて一緒にお辞儀した。

「神の城がふたたび天にのぼり世界が平和になることを私たちも祈ってますわ」
ポワン様はまた椅子に座った。
「ベラ、テスたちをルナのところに案内してあげて。あの子が一番、人間界から行く妖精の女王の城の場所に詳しいでしょう」
「わかりました」
わたしたちはポワン様にお礼を言って、ベラさんと一緒に階段をおりた。


■久々に書いたら、なにやら面白かったです。
で、そのせいか何だかちょっとセリフが多くなってしまいました。
おしゃべり大好き。

ベラとポワン様は久しぶりに書くのでもしかしたら性格変っちゃったかも。ま、いいか。

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