今日のDQ5(187)
2005年8月14日 今日の「DQ5」■「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票やってます。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
本日ちょっとだけセリフのピックアップしました。まだ全部は見てません(苦笑)
増やしてくださった方、有難うございました。
■天空城 3 (ソル視点)
■思ったほど追い込めなかったな(鬼か)
という事で今後は暫くテっちゃんが立ち直るまでグランバニアに足止めです。
ゲームではケロリとしててそのまますぐ妖精の国探しに入りますが、本当はそんな事ないだろうな、とか色々考えて。
さてさて、テっちゃんは立ち直れるのでしょうか(白々しい)
ココに向けて随分前から色々考えていて、そして詰め込みすぎて失敗しそうな予感がひしひしと……(苦笑)
期待せずにいつもどおり、ぼんやりと読んでいただけるとありがたいです。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
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本日ちょっとだけセリフのピックアップしました。まだ全部は見てません(苦笑)
増やしてくださった方、有難うございました。
■天空城 3 (ソル視点)
「さっきのなんだったの?」
ぼくはつぶやいてみたけど、誰も答えてくれなかった。
お父さんは呆然としたままで、手をじっと見つめたまま、まだ「ごめんなさい」ってつぶやき続けていた。
「今の……本当にあったことなの?」
なんだか頭がくらくらする。
どうしたらいいんだろう?
ぼくもピエールも、ただおろおろするだけで、どうすることも出来ない。
と。
突然マァルが泣きだした。
物凄く大きな声をあげて、わんわん、涙をぼろぼろこぼして。
マァルはこれまでも泣き虫だったけど、それでも涙を浮かべるくらいで、こんな風に人前で声をあげて泣くのを見るのは初めてだった。
その泣き声に、お父さんがのろのろと顔を上げた。
まだぼんやりした目のまま辺りを見渡して、マァルを見つける。見つけたら、お父さんの目はいつもどおりになった。
「……皆も見たんだね」
お父さんが擦れた声で言う。ぼくは頷いた。
お父さんは泣いているマァルのほうに行こうと立ち上がろうとして、けど立てなくて、這いながらマァルに近寄っていって、それからぎゅっと抱き締めた。
「大丈夫、恐かったね、ごめんね、でも、あれはもう、全部過ぎた事だからね」
お父さんは一言一言ゆっくり言った。
全部過ぎた事ってことは、やっぱり本当にあったことなんだろうか?
お父さんはまだ泣き止まないマァルを抱き締めたまま、ようやく立ち上がる。
顔が真っ青だ。
なんとか、辛うじて、今の状態に踏みとどまってる、そんな感じがした。
お父さんはマァルを抱き上げたまま、ふらふらとプサンさんの方に近寄った。
「プサンさん」
お父さんの声は震えてる。無理矢理絞りだして喋ってる。
「プサンさん、ヒドイよ。どうして皆にも見せたの? あんなの、ボクだけが知ってれば十分なのに……」
お父さんはそういって、しばらくプサンさんをじっと見つめていた。
「ボクはどうしたらいいですか? ボクはゴールドオーブを守れなかったみたいです」
お父さんは、静かな声でそういって、プサンさんが何かいうのを待った。
プサンさんはしばらく黙って、何か考えているみたいだった。
その間もマァルはお父さんにしがみついてずっと泣いていた。
「二つのオーブは妖精たちの祖先が作ったと言われています。妖精の女王に頼めばまた作ってくれるかもしれません」
プサンさんは話しはじめる。
「世界のどこかに妖精の村に通じる森があると聞いたことがあります。……どこだったかな。確かサラボナの近辺だった気はするんですが……」
それ以上は思い出せないらしい。プサンさんは首を傾げて黙り込んでしまった。
「わかりました」
お父さんはうなずく。
「私はここで待っています。たのみましたよテス!」
プサンさんはそう言って、ぼくらにゆっくりお辞儀した。
お父さんは左腕でマァルをおんぶして、右手でぼくの手をしっかり握る。
マァルは相変わらず、お父さんにしがみついて泣いている。
さすがにもう大声じゃないけど、ずっとぐすぐす泣いている。
ピエールはぼくらの後ろを心配そうについてきている。
誰も、何も喋らなかった。
お父さんは真っすぐ前をみて、ただ歩いてる。歩くだけで精一杯で、ほかのことをするのは無理みたいだった。
ぼくらは洞窟をでて、皆が待ってくれている場所まで戻った。
「おー、お帰り! やっぱあの城は天空城なのか?」
スラリンが聞いてきたから、ぼくはうなずく。
「そーだよ」
「じゃあ何で浮かばないんだよ? 変じゃないか」
スラリンは不思議そうだ。
どう答えたらいいのか分からなくてぼくが黙ってると、スラリンは続けた。
「なぁテス、何で城は浮かばないんだよ?」
「……え?」
「あ! おまえ話聞いてなかったな!?」
スラリンが不機嫌になる。
「どーしてマァルさん泣いてるのー?」
ホイミンはマァルを覗き込んで不思議そうに言う。
「なー」
「ねー」
「少し黙りなさい」
ピエールがスラリンとホイミンに静かに言う。少し恐いくらいの声だ。
「主殿はお疲れだから」
「グランバニアに戻る」
お父さんがいきなり喋った。
「次に行くところは決まってるんだけど、ごめん、ちょっと……」
お父さんはそこで大きくため息をついた。
「本当にごめん」
お父さんは空を見上げて、それから大きく息を吸って止めて、目を瞑った。
サンチョは向こうの方で心配そうにお父さんをみてる。
相変わらずお父さんの顔色は悪い。
「あぁ……」
お父さんがその後つぶやいた言葉は、ほとんど聞き取れなかった。
「帰ろう」
とたん、体が持ち上がったのがわかった。お父さんがルーラを使ったんだろう。
いつもなら、先に言ってからしか使わないのに。
気がつくと、すぐ左手側にグランバニアの城門が見えた。
お父さんは背負ってたマァルをサンチョに預けると、城門をあけた。
「ごめん、サンチョ、ソルとマァルをしばらくお願い」
それだけ言うと、お父さんは振り返らないで歩いていく。
「ちょっと坊っちゃん!」
サンチョはお父さんの背中に向けて責めるような声をだした。
お父さんは足を止めなかった。
「坊っちゃんは一体どういうつもりでしょう。マァル様が泣いてらっしゃるのに」
「いいの」
マァルの声がした。もう、泣いてなかった。
「何があったのか、全部言います。だからサンチョ、お父さんを怒らないで」
サンチョに抱かれたまま、マァルは静かに続ける。
「ピエールは、皆に教えてあげて」
ピエールはうなずくと、スラリンとホイミンとゲレゲレを連れて先にお城に入っていった。
「サンチョ、おろして? わたしはもう平気だから」
「しかし」
「大丈夫」
マァルはにこりと笑う。
「今はサンチョだけが頼りなの。だから、わたしとソルの話を聞いてね。そしてお父さんを助けてあげて?」
マァルはそういうと、サンチョの手をひいて、お城の外にあるサンチョの家にむかって歩きだした。
■思ったほど追い込めなかったな(鬼か)
という事で今後は暫くテっちゃんが立ち直るまでグランバニアに足止めです。
ゲームではケロリとしててそのまますぐ妖精の国探しに入りますが、本当はそんな事ないだろうな、とか色々考えて。
さてさて、テっちゃんは立ち直れるのでしょうか(白々しい)
ココに向けて随分前から色々考えていて、そして詰め込みすぎて失敗しそうな予感がひしひしと……(苦笑)
期待せずにいつもどおり、ぼんやりと読んでいただけるとありがたいです。
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