今日のDQ5(186)
2005年8月13日 今日の「DQ5」■「今日のDQ5」で好きなセリフの人気投票やってます。
200回までの限定企画です。
アドレスはこちら。
http://vote2.ziyu.net/html/zum_sieg.html
途中でセリフ集めに力尽きたので、プロポーズまでしかピックアップしてません(苦笑)
■天空城 2 (ソル視点)
■過去の回想だけで終わっちゃった……。
予定ほど進まなかったー!
テっちゃんの追い詰めはこれからです。
もう壊れ始めてますけどね。
……痛かったらゴメンなさい。先に謝っておきます。
200回までの限定企画です。
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途中でセリフ集めに力尽きたので、プロポーズまでしかピックアップしてません(苦笑)
■天空城 2 (ソル視点)
起きているのに、夢を見てるような、そんな不思議な体験だった。
見ているのは、目なのか、頭なのか、こころなのか、その辺りが全然わからない。
でも、見たのは間違いないし、そして多分、本当にあった事なんだろう。
プサンさんが、見せてくれたゴールドオーブのたどった道は、ぼくらにとって、そしてお父さんにとって、とても辛いことだった。
天空城が、空に浮いていた。
何処からともなく紫色の雲が、どんどんと天空城に押し寄せてくる。
がくりとお城が揺れて、ゴールドオーブは台座から外れる。
ころころと転がって、やがて部屋の端っこにあった大きな穴から落ちてしまった。
オーブはキラキラと光を振りまきながら落ちていく。
どんどん落ちて、そのうち雲を何枚も突き抜けた。
明るかった空がどんどん暗くなっていく。
やがて、オーブは真っ暗な夜の空を通る。
雷が酷かった。
何度も何度も、雷が光る。
そのなかをオーブはすり抜けていく。
やがてオーブは、どこかに落ちた。
花が咲き乱れる、お墓があるところだった。
お墓は二つ並んでいて、どこかの建物の屋根のところにあるみたいだった。
「でも、よかったわね。これからは2人幸せに眠りつづけるはずよ。……でもゴーストたちはなんでこの城をあらしていたのかしら?」
女の子の声がした。
金色の髪の毛を、頭の両側でみつあみにしてる。
青い、透明なガラスみたいな大きな瞳がコッチを見ていた。
凄く、かわいい子だ。
女の子はオーブを拾う。
「きれいな宝石ね。……もしかしたら、あのお化けたち、これがほしくて、お城を荒らしてたのかもしれないわね。でも、これ、きっと私達への王様達からのお礼よ。ねえ持ってゆきましょう」
女の子は、傍にいた男の子に話しかける。
男の子は真っ黒な髪を後ろで結んで、紫色のターバンとマントをしている。
少しぼんやりとした、でも優しそうな男の子。
お父さんに似てる。
お父さんが、息を止めたのが解った。
「いいのかな?」
「いいのよ、お礼なんだもん」
男の子の言葉に、女の子は笑う。
そこで、場面が切り替わった。
どこか、緑あふれる奇麗なところ。
小さな村みたいだった。
花が咲いている教会があって、目の前には川が流れてる。
さっきの男の子が、小さなベビーパンサーと遊んでいるのが見えた。
そこへ、男の人がやってくる。
黒い髪を後ろで結んだ、紫のターバンの男の人。
お父さんだった。
お父さんは、男の子に笑いかける。
「あれ、ボク、ステキな宝石を持っているねえ。その宝石をちょっと見せてくれないかなあ?」
お父さんは男の子に声をかけた。
「えー? どうしようかなあ」
男の子は首をかしげて暫く困ってるみたいだった。
「あはは、別に盗んだりしないよ。信用してね」
「そうなの? じゃ、いいよ」
お父さんが笑うと、男の子はあっさりとさっきのゴールドオーブを渡す。
お父さんはしばらくそのオーブをしげしげと見つめた後、男の子に返した。
「本当にきれいな宝石だね。はいありがとう。……坊やお父さんを大切にしてあげるんだよ」
そのあと、男の子はベビーパンサーと走っていく。
ソレをお父さんが止めた。
「キミはすごい強運の持ち主だよ。世界はキミにやさしいし、みんなキミの味方だよ」
また、画面が切り替わった。
どこか、奇麗な建物の中。
赤い絨毯が敷かれていて、お城みたいだ。
目の前に、緑の髪のおかっぱ頭の男の子がいる。
ちょっと意地の悪い顔をしてて、どことなくコリンズ君に似てた。
「オレはこの国の王子。王様の次に偉いんだ。オレの子分にしてやろうか?」
「……??? 子分って、なあに?」
「……子分って言うのは……子分って言うのは、手下の事だ!」
「手下って、なあに?」
「子分の事だ!」
「……ふうん。ボク、別になってもいいよ?」
黒髪の男の子は、そういってにこーっと笑う。
笑い方は、どことなくお父さんに似てる。
また、画面が切り替わった。
今度は、どこか薄暗い所。たいまつとかが燃えている。
どこか、人工の洞窟みたいだった。
背の高い、厭な感じがする魔物が、冷たい眼で目の前に倒れている黒髪の戦士を笑っていた。
「ほっほっほっ。ずいぶん楽しませてくれましたね」
厭な声。
厭な感じ。
厭な気分。
黒髪の戦士は、苦しそうに息を吐くだけ。
背の高い魔物は、さっきまでも何度も見た黒髪の男の子を、人質にしているみたいだった。大きな鎌を、ぐったりとした男の子の首筋に当てている。
「テス! テス! 聞こえてるか!」
黒髪の戦士が息苦しそうにそれでも必死で叫んだ。
この、黒髪の男の子は、お父さんだった。
男の子が眼を開ける。
そこで見たのは、黒髪の戦士が。
おじいちゃんが死ぬところ。
「実はお前の母さんはまだ生きているはず……。わしにかわって母さんを」
おじいちゃんは、そこまでしか言うことが出来なかった。
背の高い、厭な魔物が。
大きな火の玉をおじいちゃんに投げつける。
おじいちゃんは、ものすごく苦しそうな声を。
絶叫をあげて。
お父さんは、ソレをただ見ているしか出来なくて。
背の高い魔物が笑う。
「ほっほっほっほっ。子を思う親の気持ちはいつ見てもいいものですね。しかし心配はいりません。お前の息子は、わが教祖様のドレイとして一生幸せに暮らす事でしょう。ほっほっほっほっ。ジャミ! ゴンズ! この子供たちを運びだしなさい」
お父さんが、緑色の髪の男の子と、運ばれていく。
ドレイって、何だろう?
お父さんは、これからどうなるんだろう?
「ゲマ様、このキラーパンサーの子は?」
「捨ておきなさい。野にかえれば、やがてその魔性を取り戻すはず」
「うん? 待ちなさい。この子供は不思議な宝石を持っていますね。この宝石はもしや…? どちらにしろ、こうしておくとしましょう」
背の高い魔物は、ゲマって言うみたいだ。
ゲマは、お父さんが持っていたゴールドオーブを取り出すと、
ソレを握って、粉々に割ってしまった。
「ほっほっほっほっ。さあ行きましょう」
ゲマの声が、耳の奥で反響する。
厭な気分だ。
そこで、不思議な体験は終わりだった。
目の前で、プサンさんががっくりと台座に腕をついた。
「なんということでしょう!オーブはすでにこわされていたようです!」
プサンさんは力なく首を左右に振った。
どさって音がして、ぼくは振り返る。
お父さんが、立っていられなくなったのか、床に座り込んでいた。
両手の平をぼんやりと見つめて、呆然としている。
何か、ぶつぶつ呟いている。
「お父さん、どうしたの?」
ぼくが近寄ってもお父さんは反応を返さない。
ただ、ひたすら手のひらを見つめて
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
って、繰り返して呟いているだけだった。
■過去の回想だけで終わっちゃった……。
予定ほど進まなかったー!
テっちゃんの追い詰めはこれからです。
もう壊れ始めてますけどね。
……痛かったらゴメンなさい。先に謝っておきます。
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