今日のDQ5(182)
2005年8月9日 今日の「DQ5」■10日も先のDQコンサートに既にテンション上がり気味です。
でも8はまだ全然途中だぞー。でも音楽はCD聴いて知ってるぞー。だから大丈夫。
オケをチャント聞くのは久しぶり。楽しみです。
……でも書いてる日記は5。
■トロッコ洞窟 4 (マァル視点)
■本日は手短にしておきます。
トロッコ洞窟ももう終盤です。これからどんどんテっちゃんは追い詰められていく予定なので、落ち着いている彼を見るのはこの当たりが最後だと思ってください(笑)
ま、お話なんて皆さん知ってるでしょうけどね。
でも8はまだ全然途中だぞー。でも音楽はCD聴いて知ってるぞー。だから大丈夫。
オケをチャント聞くのは久しぶり。楽しみです。
……でも書いてる日記は5。
■トロッコ洞窟 4 (マァル視点)
薄い青色の、薄い石がミルフィーユみたいに積み重なったところに、神父さまがいた。
向こうが透けて見える。お化けだってお父さんがつぶやいた。お父さんは透けて見える人を見るとかならずこう言うらしい。わたしは初めて聞いたけど、少し子供っぽいなって思った。
わたしたちはまだ濡れたままで、神父さまの方に向かう。神父さまは驚いたようにこっちを見た。お化けでも驚くのね。
「よくいらっしゃいました。随分濡れてしまってますね、そちらのサークルに入ると良いでしょう」
神父さまはわたしたちにニコニコ笑いながら言うと、神父さまの右手側を示した。
そっちの方には青いような緑色のような不思議な色をした、けど、やわらかで安心できる光があふれるサークルがあった。
お父さんはしばらくそのサークルを見つめていたけど、急に頷いてスタスタ歩いていってしまった。そしてサークルに入る。一瞬光が強くなる。お父さんの水を含んで重いはずのマントや髪が、ふわりと風もないのに上に持ち上がるようにゆれた。
「ありがとうございました」
神父さまにお父さんが頭を下げた。神父さまは「いえいえ」って言って笑う。サークルから戻ってきたお父さんは、どこも濡れてなかった。
「みんなもサークルを借りるといいよ。体が乾くし、傷も治る」
お父さんがにっこり笑った。
わたしたちは言われたまま、順番にサークルに入った。暖かい光。暖かな風。なんだか気分がよくて、気持ちいい。
ちょっとうっとりして戻ると、お父さんが神父さまと話をしていた。
「ちょっとここで休憩していくよ。マァル、眠かったら寝ていいよ」
見てみたらソルは座っているお父さんの足を枕にして少しうとうとしてた。
わたしは頷いてソルと同じようにお父さんの足を枕にして横になる。お父さんは神父さまとしばらくいろんな話をしていた。
「ではお世話になりました」
わたしたちは神父さまにお礼を言って歩きだす。すぐのところにあったトロッコに乗って、水路を越える。少し行ったところに、下りの階段があった。
「なんか聞こえない?」
階段の真ん中辺りで、ソルが両耳に手を当てて眉を寄せた。
「……ヒトの声、みたい?」
お父さんも不思議そうに首を傾げる。
「こんな所に人なんているでしょうか?」
「透けてたらお化けね」
お父さんはピエールに言うと笑った。
「うわわわわー!」
悲鳴が聞こえた。見るとトロッコに乗ったおじさんがいる。その人の声みたいだった。
おじさんが乗っているトロッコはぐるぐると同じ所を回っている。わたしたちはしばらくの間、茫然とその様子を見守ってしまった。
「どなたか存じませんが」
「助けてください」
おじさんはぐるぐるとまわりながら、わたしたちの所に来るたびにそんなことを叫んだ。
お父さんはレールのまわりのポイントを見て、近いほうにあった方に近づいた。そして、動かそうとして首を傾げる。
「動かないんだけど……あ、錆びてる」
ポイントが錆付いていて動かないみたい。お父さんはため息を吐くと、ポイントを見据えた。
「しかたない、強行手段」
お父さんはそういうと、「せーの!」って掛け声とともにポイントを足の裏で、力任せに蹴り飛ばした。
ガコンと言う音と一緒にポイントが動いた。ポイントはその衝撃で壊れちゃったみたい。おじさんはトロッコに乗って行っちゃって、そのうち振り落とされたんだろう、向こうの方でいたそうな音がした。
おじさんがふらふら歩いて戻ってきた。
黒い髪をオールバックにした、チョビ髭の人で、黒いフチの眼鏡をかけていた。赤い蝶ネクタイ、白いシャツ。サスペンダーで青いズボンを吊っていて、黒い革靴をはいていた。
「いやー、どなたか知りませんがありがとうございました。うっかり乗ってしまい、かれこれ二十年以上ですよ、いやー、まいったまいった」
おじさんはそう言って豪快に笑った。
はっきり言って不審者だ。
それに、この人を見てるとなんだか落ち着かない。
おじさんはわたしたちの反応関係なく話を続ける。
「あ、申し遅れました。私はプサン。信じられないでしょうが、かつて天空人だったのです」
「過去形……」
お父さんがつぶやいた。プサンさんは気にせず続ける。
「お見受けしたところ、あなた方も天空城に向かいますね?」
「え? あ、はい」
「よろしい! 私もお供しましょう。人数が多いほうが心強いですからね」
一方的に言うとプサンさんはまた豪快に笑った。
「あっはっは、ではまいりましょうか」
わたしたちは思わず顔を見合わせて、そっとため息を吐いた。
■本日は手短にしておきます。
トロッコ洞窟ももう終盤です。これからどんどんテっちゃんは追い詰められていく予定なので、落ち着いている彼を見るのはこの当たりが最後だと思ってください(笑)
ま、お話なんて皆さん知ってるでしょうけどね。
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