■実は昨日(5日)、ちゃんと書いていたんだ。
携帯電話でぽちぽち打っていたんだ。
あとちょっとってところで、その日の分が終わるところだったんだ。

……操作間違って消しちゃった……。
もうがっくりですよ。書き直す気力も無いですよ。
今日漸く復活、続きを書きます。

■トロッコ洞窟 3 (テス視点)
トロッコはスピードに乗って走った。
そして予想どおりレールの最後のところで、ボクらは宙に放り出され、そのまま放物線を描いて柱を飛び越えた。
うまく受け身をとって、なんとか地面に叩きつけられるのを逃れる。
目の前にはボクの身長の倍くらいあるハシゴが立て付けけてあった。
「皆大丈夫だった?」
ボクは改めて皆を見る。それぞれが大きく頷いた。
「おもしろかったね!」
ソルとマァルはケタケタと笑い声をあげる。ボクは出来れば二度とゴメンだと思うんだけど。

 
ハシゴをのぼった先には、またトロッコがあった。
それをたどって歩いていくと、先は崖になっていた。レールは一度断絶して、向こうにつながっていたんだろう、正面にレールの終わりが見えた。もしかしたら、もともとはつながっていて、真ん中が落ちたのかも知れない。
その向こうに、下りの階段があるのが見える。
「コレは……またトロッコで飛び越えるのでしょうか?」
ピエールはうんざりした様子で呟く。
「ピエールも恐い?」
「ええ。ソル殿もマァル殿も平気の様ですがね。……我々は弱くなったのでしょうか?」
「成長して世の中の色んな事が恐くなっちゃったんだよ……たぶんね」
ボクはピエールの言葉に苦笑して、そう答える。

 
レールのつながりを慎重に調べながら戻る。
結局、一箇所ポイントを切り替える必要があった。
それを切り替えて、トロッコに乗り込む。
ソルとマァルはトロッコの先頭に並んで座る。
ボクとピエールはその後ろに乗り込んだ。少しため息を付き合った。
トロッコが走り出す。
すぐにトロッコはスピードを上げる。ぐんぐんとスピードが増し、崖へ向かっていく。
「たーのしー!」
「はやーい!」
子ども達があげる歓声を聞きながら、ボクとピエールは無言だった。
トロッコは崖前の途切れたレールで跳ね上がり、それから向かい側のレールに着地した。その勢いでボクらはトロッコから転げ落ちる。
「あー、やっぱボクこれ厭だ」
ボクが呟くと、ピエールは大きく頷き、そして子ども達はケタケタと笑い声をあげた。

階段を下ると、これまでとは少し様子が違う空間に出た。
相変わらず広くて、段差があることと、地面にレールが網目のように走っているのは変わりない。
ただ、向こう側に幅の広い滝があって、水が流れている。
そしてその水が、一番低い場所に溜まっていた。その中にもレールが走っている。
水は何処からか流れ落ちていっているのだろう、水は浅く溜まっているだけだった。
「この先、何処へ行けばいいのかしら?」
マァルがキョロキョロと辺りを見回す。
確かに、言われたとおりパッと見た感じ他の場所に続くような階段や横穴は見当たらない。
「あ、あの滝の向こう側。何か横穴みたいなの、無い?」
ソルが滝のほうを指差す。確かに、何か穴のようなものがうっすらと見えた。
「滝の洞窟とは懐かしい感じですね」
ピエールが呟く。
「うん、けど、色々違うよ」
ボクは答えると、そのまま暫く滝を見つめる。
水の中に沈んだレールは、その滝に向かって伸びていた。そのレールはぐるりと外周を走っている。左手奥側にトロッコが置かれているのが見えた。
「あのトロッコへ行けば良いみたいだね」
ボクが指差して説明すと、皆がそちら側を見た。
「どうやっていくのかな?」
ソルが首を傾げる。
言われたとおり、トロッコに行き着くのはかなりややこしそうだった。さっきと同じ様に、レールが崖で断絶しているところがあったし、段差もたくさんある。
「逆算していけばわかるけど……ややこしそうだね」
ボクは肩をすくめて苦笑すると、レールを見ながら考える。
「とりあえず、行こうか」

 
予想通り、レールのつなぎはややこしかった。
ポイントの切り替えはたくさんあったし、適当に切り替えるだけではうまく進めない。一度通り過ぎてから歩いて戻って、それからポイントを切り替えて、また来た道を戻るなんて事をする必要も有った。
けど、じっくり考えればわかるものだったし、面倒なだけで難しいことは無かった。
「何回もトロッコに乗れて楽しい!」
なんて子ども達はかなり楽しそうだけど、ボクもピエールもぐったりしてきた。さっき使ったトロッコなんかは、円を描く様に走る部分があって、ちょっとクラクラするし。

 
ようやく、外周をまわるトロッコに辿り着いた。
トロッコが置かれているのは左手側が壁、右手側が石の柱で支えられた、トンネルのような場所になっていた。少し暗い。
トロッコはまた箱型になっていたから、ソルとマァルを抱き上げてトロッコに乗せる。ピエールとボクもいやいや乗り込んだ。
「覚悟はいい?」
ボクが聞くと、ソルはボクとピエールを見比べて
「お父さん達こそ覚悟いいの?」
なんて言った。ボクとピエールは苦笑して
「ま、それなりに」
というような答えを返した。

 
トロッコは外周を疾走する。
何度か角を曲がって、水のなかのレールに至る。
水に広がっている波紋が奇麗だった。
「ねえ、滝に突っ込むよ?」
ソルがいう。
「……ぬれるね」
「息止めなきゃ」
口々に色んなことを言っているうちに、滝を突っ切る。
水はかなり冷たかった。
 

トロッコは水の勢いでやがて速さをゆるめ、次の空間に辿り着くとゆっくりと止まった。
広い空間だった。
ボクらはマントを外して、ぎゅっと絞る。水がぼたぼたと落ちた。マァルがちょっとうまく出来ないみたいだったから、手伝う。
「どこかで火をおこして休まないとやばいね。体が随分冷えちゃったよ」
ボクの言葉に、皆が頷く。
「ねえ、あれ、なにかしら?」
マァルが奥のほうを指差している。
そちらの方をみると、青白いような平らな大きな石が積み重ねられて祭壇のようになっている。
そこには赤い布が掛けられた小さなテーブルと、金色の燭台がある。燭台にはロウソクがあって、火がついていた。
そして、青い衣に身を包んだ神官さんが立っている。
ただ。

「透けてる人は、お化け」

呟くと、皆はちょっと笑った。
「主殿はいつもそういいますね」
「小さい頃の刷り込みって、忘れられないよね?」
ボクは笑うと、そちらの方向へ歩き出した。

 
■マァルが祭壇を見つけるところまで、かけてたんだよ?
このショックがわかりますか?
しかも内容忘れてて中々続きかけないし……。
これからは気をつけよう(笑)

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