■なんだかどんどん記憶が曖昧になっていってます。
どうするんだ、やばいぞ。
この辺って結構ささーっと進めちゃったからなあ。うーん。

■天空への塔 2 (テス視点)
ゴレムスに皆を紹介して、そのまま一緒に塔を登る事にした。ゴレムスの足音は結構響くから、ボクらの足音は掻き消えてちょうどいいかもしれない。
暫く進んだところに階段があった。他に進む道は無かったから、その階段を登る。
階段を登りきると、左手側に景色が見えた。つまり、外壁の無い部分に出てきてしまった事になる。壁のかわりに低い手すりがあるくらいだ。
「皆上がってきたら気をつけて。左手側、壁が無い」
ボクは後ろに声をかけて、階段の脇で立ち止まって全員が登ってくるのを待った。それから、最後にやってきたマァルの手を握る。
「左側は見ないほうがいいよ」
「目つぶってます」
ぎゅーっと目を閉じて、口をへの字にしているマァルにボクは少し苦笑して、右側を歩くように伝えた。
ソルはさっきからゴレムスと歩くのがお気に入りらしくて、ずっとゴレムスと一緒に歩いている。
その場所は一本道で、突き当りを右側に進むしかなかった。曲がってすぐ右手側には登りの階段。その向こう側には塔の中に入る入り口。その向こうは塔の左側が見えるけど、柱がじゃまで向こうにはいけそうに無い。
入り口から中をのぞくと、広い部屋が広がっていた。左手側には浅く水が張られた池のような場所があって、正面には柱が並ぶ小部屋がある。何も無い部屋だった。
「何も無いみたいだから、その階段を登ってみよう」
ボクは外側にある階段を指差して、部屋の中からでた。

階段を登りきったところに、がっしりとした体格の男の人が居た。向こう側には左の塔が見えるけど、男の人の前には大きな柱が倒れこんでいて、どう考えても向こう側にはいけそうに無い。
男の人が、ボクらに気づいて振り返る。
「あんた達もこの塔に凄い宝があるって話を聞いてきたのか?」
ボクは首を横に振る。
「いえ、そういうわけでは」
「ふーん、用もないのに登ったのか? 物好きだな。まあ、なんにせよ、ここはこれ以上進めそうにないな」
そういって男の人はため息をつく。
「ま、降りるにしても気をつけな。俺はもうちょっと進む方法が無いか考えてみる」
男の人はそういって、そこに座り込んでしまった。

仕方が無いからボクらは来た道を戻る。
最初の入り口から、今度は左側の塔を登る事にした。
こちら側も、暫くは赤い絨毯が敷かれていて、浅い池を渡りきったところで絨毯が終わっている。
後はさっきまでと同じような白い石造りの床が広がっていた。
こちら側もいける場所は限られていて、階段を登るしかない。
階段を登ると、少し広めの部屋に出た。中央には赤い絨毯が敷かれていて、そこから上にいける階段がある。外側に出る出口もあったけど、ボクらは階段を登る事にした。

階段を登ると、さっきの倍くらいの部屋に出た。また上に行く階段しかない。
「……何だか一本道だね」
「嫌な感じですね」
ボクとピエールはそんな事を言いながらため息を付き合った。
「どうして? 一本道だったら簡単だよ?」
ソルが不思議そうにボクらを見上げている。
「とっさの時の逃げ道が無いってことだよ」
ボクはそういいながら階段を見る。
「でも迷っちゃうよりいいと思うわ」
マァルは少し青ざめた顔でそんな事を言った。
「……マァル大丈夫?」
ボクは少しかがんで、目線をあわせる。
ガラスの色をした目が、ボクを見た。
「外が見えない限りは、結構平気よ」
マァルは少し笑って見せた。
「気分が悪かったら早めに言うんだよ? どうしようもなくなっっちゃう前に」
「はーい」

結局ボクらは、見えていた階段を登った。
「ああ、また壁がない。気をつけて登ってきて」
ボクは後ろに声をかけて、階段のそばで皆を待った。今回も低い手すりしかなくて、太い柱がそのすぐ内側を規則的に並んでいる。だだっ広い何も無い場所で、景色が凄く良かった。
向こう側には柱が倒れている。
「うわ、きれー!」
登ってきたソルは外を見て歓声を上げる。
「綺麗だね。でもあんまり外に行き過ぎないようにね。落ちるよ」
「落ちたりしないよ」
ソルは声を立てて笑うと、手すりをしっかりと握って外を暫く眺めていた。マァルは階段を登りきるとすぐにボクに向かって走ってきて、手をしっかりと握る。
「もう随分登ったのね」
外をちらりと見て、マァルはため息をついた。

風が吹き抜けていく。
秋も終わりに近い風は、少し乾いていて冷たかった。

「あっちに倒れてる柱があるね。多分さっき男の人と話したのはあの辺だよ」
ボクは倒れた柱を指差して説明する。
「だから、右側のほうへは歩いていっても仕方がない。ちょっと休憩してから、この広場を抜けて左側のほうへ行ってみよう」
「分かりました」
皆で部屋の中央に座って休憩をしている間、ボクとピエールは離しながらここまでの簡単な地図を書いた。
「割と分かりやすい塔だね」
「ええ。基本的には一本道ですし。……まあ、柱が倒れていたりしなければ、ですけど」
「今は汚れてるし、結構ぼろぼろだけど、そもそもは結構綺麗な塔だったんじゃないかな? 柱とか頑丈だし、この白い石の床、結構高い建材だと思うよ」
ボクはこんこんと床を叩きながら言う。
「……何のために建てられたのかな?」
「宝物を隠してるんでしょ?」
ソルは首を傾げる。
「どうだろう。結構無責任な噂かも知れないよ? 長い間放置されている建物とか洞窟とかには結構多いんだよ、そういう無責任な噂」
ボクは答えてから立ち上がる。
「まあ、宝物があったらあったでもらって行けばいいし、無ければ無いで仕方ないよ」
ボクは手を叩いた。「さ、行こうか」


■パーティーは4人までですけど、考えてみれば「神の塔」の時も、内部で仲間にした子はそのまま連れて行くという変則パーティーにしていたのでした。
ので、ゴレムスは暫く連れて行きます。
むしろ馬車も大きくしちゃうか?(笑)9人くらい連れ立っていくか?

まあ、その辺はまた後で考えます。
面倒な事は後回しです。

現在「天空への塔」4F攻略中。
全部で7F建てだから半分はきました。割と楽だな、敵が出てない分(サボってるだけとも言う)

あ、スライムベホマズンもここで仲間になったんだっけな。
どうしようかな……。

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